過去の活動報告 No.96

 第86回 高槻市民寄席  

        
と  き  平成27年5月17日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール


共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


この日も落語日よりの晴れ模様。

今回の活動報告も、例によって、くじらいだー@

さんのブログの「ミニ活動報告」も引用させてい

ただいています。(以下の
青字の部分です)


会場設営中。


高座の組み立て中。

当日は「特別区設置住民投票」の投票日。当会

のメンバーで唯一の「有権者」の私は、投票を

済ませて会場入り。



椅子の並べ方にもノウハウがあります。


高座周りも完成です。


開演前のひととき。


いよいよ開場です。


午後2時の開演時間のちょっと前ですが、前説

を兼ねてトップの演者が高座に上がりました。

すでに客席は100名を超えるお客さんがご来場

です。



その間もお客さんは続々とご来場


で、トップは潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さ

ん。演目は、「狸の賽(さい)」です。おとぎ話でも

狐や狸は何にでも化けられることになっていま

す。落語では、命を救われた子狸が恩返しをす

ることになりますが、恩返しされる男は、それで

ひと儲けしようと企てますが・・・


前説を兼ねて少し早めに高座へ。「投票日当日

も選挙活動ができる」というのが、お客様方にも

驚きだったようです。ネタの方もそこそこ受けて

たかな?



当会のハッピと拍子木。


二番手は、寿亭司之助(ことぶきてい・しのす

け)さん。ネタは、「鹿政談」です。先日、亡くな

られた桂米朝師匠がよく演られていた噺で、奈

良の町を舞台にしたお奉行さんのお裁きもので

す。


貫禄を要する「御奉行ネタ」が、以前にも増して

似合う当会代表。それは単に「歳を重ねた」だけ

ではありません。いつも本当にお世話様です。


「笑う門には福来たる」

まさにそのとおりだと思います。寄席にはうって

つけの言葉ですね。


三番手は、三流亭志まね(さんりゅうてい・しま

ね)さん。ネタは、「大師の杵」です。弘法大師の

若かりし頃のエピソードが元になっています。


どこがマクラでどこがネタなのか、ちょっと不思

議な噺です。

今年あたり「転勤」の可能性が大らしいですが、

持ち前の「じゅげむ愛」で乗り切ってくださるそ

うで、本当にありがたいですね。


当会最年長の六弦亭ざくろ(ろくげんてい・ざく

ろ)さんとと最年少の寿亭さや豆(ことぶきてい・

さやまめ)ちゃんは大の仲良しです。



中トリは、びい亭るうず(びいてい・るうず)さん、

演目は、新作落語の「いたりきたり」です。何が

行ったり来たりするのか? うっかりすると混乱

してしまいそうな摩訶不思議な世界が広がりま

す。


かの「SR」とはちょっと違う、かの枝雀師の創作

もの。今やるうずさんの「十八番」です。聞かせ

てもらうたびに、かつて「枝雀寄席」の公開録画

に通い詰めていたころを思い出します。


ここで中入りです。

今回もおかげさまで、入場者160名の大入満

員となりました。

定例会としては連続144回、「高槻市民寄席」と

しては連続67回目の大入り記録の更新です。



お茶子は「志熨家かりん(しのすや・かりん)・

寿亭さや豆(ことぶきてい・さやまめ)」母娘。

ミニ法被姿のさや豆嬢が登場するだけで大き

な拍手が・・・



楽屋は差し入れのお菓子でいっぱい。スタッフ

の真琴家笑吉(まことや・しょうきち)さんからは

「シュークリーム」、悠々亭一光(ゆうゆうてい・

いっこう)さんからは岐阜県の名物の「のし柿」、

六弦亭ざくろ(ろくげんてい・ざくろ)さんからは

「千鳥サブレ」でした。


中入り後は、高月亭すばる(たかつきてい・す

ばる)さん、ネタは「七度狐」です。旅ネタの「東

の旅」シリーズ?のひとつで、ハメ(お囃子)の

入る上方落語らしい演目です。お囃子のない当

会では、テープで合わせます。(ちょっと大変!?)


このネタの「お手本」としてすばるさんが選んだ

のが、なんと六代文枝師が若手だったころの音

源。場面としては、「村さめ、庭さめ、じきさめ」

から「川渡り」まで。テープによる「ハメ」も、無事

入れることができました。


当日のプログラム「市民寄席かわら版(88号)」

です。


トリは文々亭小輔(ぶんぶんてい・こすけ)さん、

演題は「ちりとてちん」です。江戸落語では「酢

豆腐(すどうふ)」というタイトルになり、知った

かぶりをする人を「酢豆腐」と言うこともあるそ

うな。


このネタの「ブーム」こそ去りましたが、やはり

よくできた噺です。小輔さんが高座に上ると、

客席が「安心感」に包まれます。見事な「トリ」で

す。


知ったかぶりをして自慢ばかりする人を懲らし

めようとするわけですが、腐った豆腐を食べさ

せるのは、ちょっとやりすぎの感もないではない

ですね・・・。

噺の構成自体は古く、江戸時代(宝暦13年)の

「軽口太平楽」に同様のものが載っています。


無事にお開きとなり、スタッフ全員でお客さんの

お見送りをします。


終演後のミーティング。その日の寄席や落語の

反省などは全くやりません。(常に前向き!?)


恒例の打ち上げです。私たちにとって、寄席の

後のお酒ほど旨いものはありません。大勢の

お客さんの前で落語ができることの幸せと健康

をかみしめています。


次回定例会は、6月21日(日)開催のの高槻

西武百貨店での第160回「駅前寄席」です。

お誘い合わせのうえ、是非ともご来場ください。

よろしくお願いします。<(_ _)>








第256回 噺の会じゅげむ定期公演

 
高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.160
   

        
と き  平成27年6月21日(日) 午後2時開演


ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


高槻西武百貨店 = 高槻オーロラシティです。

この日の高槻の天気は晴れでした。


会場設営も滞りなく完了!!


プログラムなどの配布物の準備の様子です。


.

開場後、お客さんにプログラムをお渡しするメン

バー最年少の寿亭さや豆(ことぶきてい・さやま

め)ちゃん。きっちり仕事をしてくれています。


開演です。すでにほぼ満員の状態でした。



トップは、文々亭小輔(ぶんぶんてい・こすけ)さ

ん。ネタは、皆で肴を持ち寄って酒盛りをしよう

という「寄合酒」です。うちの会の毎月の定例会

も打ち上げの乾杯が楽しみでもあります。


町内の若い連中が、酒や肴を持ち寄るのは

いいのですが、その入手方法がかなり怪しい

ものばかりです。また、それらを調理するのも

トンチンカンな男ばかりで間に合いません。

結局、酒盛りは無事に始まるのでしょうか…?


楽屋に張り出された出番表です。



お次は、寿亭司之助(ことぶきてい・しのすけ)

さん。演目は、「老婆の休日」です。これは、桂

文珍師匠の創作落語で、司之助さんも十八番

にしているネタで、毎年1回は定例会で演って

いますし、年々進化しています。



今回の「老婆の休日」は、防犯バージョンです。

元気なおばあさんたちの噺ですが、お年寄りの

あるある的なギャグが満載です。そして、最近、

世間で問題になっている特殊詐欺の話題を盛

り込みました。


今回のお茶子も志熨家かりん・寿亭さや豆の

母娘によるダブルお茶子です。名ビラをめくる

だけで
拍手。うらやましい・・・。



三番手は、六弦亭ざくろ(ろくげんてい・ざくろ)

さん、ネタは、「牛ほめ」です。うちの会で高座

に上がるようになって5年目なんですが、演目

の引き出しは、結構、豊富です。本来の演題

は、「池田の牛ほめ」。噺の前半だけrで終わ

ると「普請ほめ」となります。


「普請ほめ」と言うくらいですから、他人の家を

ほめちぎります。ほめ言葉には実際の専門用

語がふんだんに入ります。ところが、そのセリ

フをうろ覚えの主人公は「普請ほめ」に失敗し

ます。そこで、奥の手の「牛ほめ」を始めます

が・・・。


今回は、いつもの出囃子係の潮吹亭くじら(し

おふくてい・くじら)さんが、所用で寄席を欠席

になったので、司之助さんが代わりに機器を

操作しました。


中トリは、南茶亭おすし(なんちゃってい・おす

し)さん、演目は、桂文枝(前・三枝)師匠の創

作落語「宿題」です。この噺も家庭にありがちな

学校の宿題にまつわる親子の姿ですね。



仕事から疲れて帰った父親に、子供の宿題が

待っています。でも、これが意外と難しくて解け

ないので苦労します。そこで、職場の仕事はで

きないが勉強のできる若手に教わることにした

のですが・・・。


おかげさまをもちまして、入場者117名の大入

満員となりました。定例会としては連続145回

目、「駅前寄席」では連続94回の大入り記録の

更新
です。



中入り。


中入り後は、江戸落語の三流亭志まね(さん

りゅうてい・しまね)さん、ネタは、「看板のピン」

です。上方落語でも同じ演目、内容で演じられ

ている博打の噺です。聞くところによると、この

ネタは、故・桂米朝師匠が東京から大阪に移さ

れたそうです。


今は年老いた親分に、看板のピンといういか

さまと博打の怖さを教えられた若い衆が、懲り

ずに自分もまねしてみようとそっくり同じことを

別の賭場でやってみるが、そうそう思うようには

いきません。



ディスプレイのついたては、廃品のふすまを

利用しています。


トリは、悠々亭一光(ゆうゆうてい・いっこう)さ

ん、演題は、桂小春団治師匠の創作落語「断

捨離(だんしゃり)」です。


オリジナルは、「断捨

離ウォーズ」という演目になります。「断捨離」

という言葉は、ちょっと前に流行った家の中の

整理術の代表でもあります。





長く住んでいると、家の中にはいろいろな物が

あふれてしまい、物置状態になってしまいます。

主人公の夫婦は、思い切って断捨離しようとす

るのですが、それぞれ価値観が違うので、なか

なか捨て切れません。そのうちに・・・。



今回も無事にお開きになり、スタッフ総出でお

見送りします。


打ち上げは、会場と同じフロアのレストラン街の

お好み焼き「千房」でお待ちかねの乾杯!!



プログラムに連載中のくじらさんのコラムは、

特集コーナーの「くじらのひとりごと」に掲載し

ています。





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