過去の活動報告 No.95




 第85回 高槻市民寄席  

        
と  き  平成27年3月22日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール


共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


会場の都合で、今月2回目の定例となりました。

HP管理者の私は仕事の都合で、残念ながら、

欠席となりましたので今回の活動報告は、大

部分を、くじらいだー@さんのブログの「ミニ活

動報告」も引用させていただきます。(以下の


の部分です)


この日は司之助代表が仕事の都合で欠席。

いつも以上に、各自の役割を抜かりなく手わけ

して会場設営。


お客様にお配りする開場前のプログラムやチラ

シの準備中ですね。


「お知らせ」はそこそこに、ほとんどが亡くなら

れた米朝師匠の思い出話・・・。言いたいことが

多すぎて、まとまりのないおしゃべりでした。


開場時刻の前から次々とお客様が詰めかけま

す。ありがたいことです。



開演です。


トップは、三流亭志まね(さんりゅうてい・しまね)

さん。ネタは、「雑俳」です。「雑俳」は、江戸時

代に巷でよく流行った付句遊び(俳句をいろんな

形で掛け合いで遊ぶ)のことで、長屋の隠居と

八五郎がこれを楽しみますが、なかなか高尚な

遊びだと言えます。


「ざっぱい」と読みます。

軽妙な言葉遊びの応酬。江戸落語ですが、ある

意味米朝師に近い、端正でわかりやすい高座で

す。



今回は、小てるさんもかりんさん母娘もお休み

で、高座番は「高月亭すばる
(たかつきてい・す

ばる)
」さん初挑戦。お疲れ様です。


二番手は、六弦亭ざくろ(ろくげんてい・ざくろ)

さん。演目は、「金明竹」です。

いわゆる与太郎噺という落語で、骨董屋の主人

がちょっと頭が足りない男に店番を任せてしまっ

たことから、大騒動に発展してしまいます。


これも元々は江戸落語ですが、いつもどおり、

元気ハツラツざくろワールドです。例の「立て弁」

も見事。



三番手は、南茶亭おすし(なんちゃってい・おす

し)さん。ネタは、「動物園」です。

移動動物園の目玉でもある虎が死んだので、

その虎の皮を着て虎を演じるアルバイトを募集

します。ところが、それに応募してきた人物がと

んでもない男で・・・。


米朝師の「演芸場(漫才中心の)」における

鉄板ネタでした。もちろん、おすしさんにとって

も当会での初高座以来すっと「十八番」ネタで

す。


中トリは、ゲストの太閤堂新玄(たいこうどう・し

んげん)さん。演目は、講談の「西行~鼓ケ滝」

です。


西行法師は、平安時代末期から鎌倉時代に

かけて活躍した歌人です。


すっかり当定例会恒例です。

新玄さんのお仲間も客席に大勢お越しです。

「鼓ヶ滝」は落語の演目としても有名ですが、

講談ならではの趣きたっぷりの名演です。


何と、入場者は209名の超大入り満員だった

そうです。定例会としては連続142回、「高槻

市民寄席」としては連続66回目の大入り記録

の更新です。


中入り休憩。


ゲストの新玄さんからの差し入れのようです。


中入り後は、文々亭小輔(ぶんぶんてい・こす

け)さん。ネタは、「太鼓腹」です。

若旦那(ばかだんな?)は最近、鍼灸(はり)に

凝っており、見よう見まねだけで、太鼓持ちを

相手に無理矢理、針治療をやろうとするのです

が、それがとんでもないことに・・・。


「太鼓持ち(幇間)」という職業も、すっかり落語

の世界だけの存在になりました。さすが中入り

後もほとんどのお客様を帰さない見事な高座で

す。


楽屋の出入り口で待機中の本日のトリ・洋酒家

巧駆(ようしゅや・こーく)さんです。


演題は、「悋気の独楽(りんきのこま)」です。

「悋気」は男女間の嫉妬のことで、「独楽」は

おもちゃのコマのことです。旦那のお妾さんに

焼き餅を焼くおかみさんと無邪気にコマで遊ぶ

丁稚さんの対比が絶妙な落語です。



大学の落研時代から落語と接してきた巧駆さん

にとっても米朝師は特別な存在です。おっしゃる

とおり米朝師がおられなければ、この会そのも

のが存在していなかった・・・なるほど、巧駆さん

らしい上品な舞台。トリの重責を見事に果たしま

した。


寄席の後のお楽しみ「打ち上げ」風景ですね。


というわけで、いつも以上に「落語談義」に花が

咲きました。やはり米朝師の存在は計り知れま

せん・・・

 






第254回 噺の会じゅげむ定期公演

 
高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.159
   

        
と き  平成27年4月26日(日) 午後2時開演


ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


この日の高槻の天気は快晴。


会場入りした後は、このとおり、客席の設営に

大忙し。


高座の設営とマイクの調整に大忙し。


.

足らない座席は、下の階の会議室から運び上

げるのに大忙し。


ということで、「駅前寄席」の会場の完成です。

設営時間は約1時間!



お客さんに配布するプログラムやチラシ類の

準備に大忙し。


こちらも別の場所で、プログラム等の準備に大

忙し。




楽屋では、来月出演の高月亭すばるさんが、

潮吹亭くじらさんとハメの打ち合わせ中。


今回の活動報告も、例によって、くじらいだー@

さんのブログの「ミニ活動報告」も引用させてい

ただきます。(以下の
青字の部分です)


今回は「岡山支店」から「吉備家めじろ」(中央)

「笑皆亭凡々」
(右)のご両名がお越しになりま

した。午前中は「阿遊亭弘遊」さんのお墓参り。

ありがたいことです!



すべての準備を終え、受付も受け入れ体制は

万全です。


今回のお茶子も志熨家かりん・寿亭さや豆の

母娘によるダブルお茶子。




「西武高槻百貨店」では、恒例の「北海道物産

展」の真っ最中。そこでこの日の昼食は、札幌

から出張出店の「らーめん吉山商店」の「農耕

ごまみそらーめん」。コクがあってなかなかの

ものです・・・。


                  
                                             


前説担当は、今日の寄席で落語の出番のない

三流亭志まねさん。


そうです。志まねさんもこのらーめんを食べに

来られてました。で、「ソフトクリーム売り場」と

の連携プレーに私もひっかかりました・・・。


開場とともに続々とお客さんがお見えになりま

した。まことに有り難いことです。


今回の特集は、出演者の出番直前の様子を

切り取ってみました。

まずは、トップの洋酒家巧駆さん。どんなベテラ

ンでも寄席の最初に高座に上がるのは緊張す

るものです。


第159回「駅前寄席」の開演です。この時点で

おかげさまで、ほぼ満員になりました。



巧駆さんのネタは、「寿限無」です。うちの会の

名前のルーツでもあり、落語の定番のひとつ

だと言えますね。


いつもながら、仕事の合間をぬっての寄席参

加です。ここでの寿限無くんは噺の中で大人に

なりまして・・・



二番手は、高月亭太陽さん。出番直前まで

ネタ繰りに夢中でした。その前向きさと若さで

将来が楽しみです。


太陽さんの演目は、桂三枝(現・文枝)師匠の

創作落語の「ワニ」です。動物園のワニの飼育

係が、殺処分と決まったワニの命を救おうと

奮闘する噺です。


「受験勉強のためしばらく高座を休みます」

客席は「噺の会じゅげむ」を辞めてしまうのか

と思われたようで、しばし騒然となりました。

進路が決まったあと、彼はどのように「化ける」

のでしょうか?



三番手は、当会岡山支店の笑皆亭凡々さん。

キャリア、風貌ともに貫禄です。


凡々さんのネタは、「寝床」。さる大店の旦那は

浄瑠璃が大好きなのですが、お世辞にも上手と

は言えません。それでも独演会を強行しようと

するので、奉公人や長屋の連中とのバトルが

始まります。


平成22年4月以来の本店定例会です。

ゆったりとした語り口の中に「素人演芸家」の

悲哀が見えます。改めて、私たちは「お客様」

に恵まれてるな、と思った次第です。



中トリは、六弦亭ざくろさん。侍が登場するネタ

ということで、袴を着用して身繕いに余念があり

ません。


ざくろさんの演目は、季節ネタの「桜の宮」。

花見の余興に仇討ちを計画したのですが、こと

ごとく予定が狂って大騒動になってしまいます。


江戸落語では、「花見の仇討」仇討の芝居に

興じる姿が本格的・・・そうです。ざくろさんは

元新国劇の役者さんです。それはもう「お見事」

の一言に尽きます。



中入り。

おかげさまをもちまして、入場者121名の大入

満員となりました。定例会としては連続143回

目、「駅前寄席」では連続93回の大入り記録の

更新
です。


岡山からのおみやげの「大手まんぢゅう」

す。小ぶりながら上品なあんこの味わいで、

実に美味い饅頭でした。


 「志熨家かりん・寿亭さや豆」による「母娘

お茶子」の予定でしたが、さや豆嬢は、現在、

お昼寝中。


中入り後は、悠々亭一光さん。転勤族の一光

さん、このところずっと、遠距離落語? を続け

ておられます。


一光さんのネタは、こちらも三枝(現・文枝)師

匠の創作落語「またも華々しき華燭の典」です。

タイトルのとおり、結婚式の披露宴のちょっと

変わった風景が落語になっています。



バツ1、バツ2も珍しくなくなった時代の結婚式。

六代文枝作の「時代を切り取った」創作落語が

一光さんにはよく似合いますね。


本日のトリは、潮吹亭くじらさん。楽屋ではいつ

も出囃子係をやってもらっています。出番前で

もデッキ操作に大忙し。



くじらさんの演題は、十八番の「胴乱の幸助」

です。胴乱とは、昔、腰からぶら下げていた

革製の小物入れで、煙草や薬などを入れて

いたものだそうです。



満を持して、のつもりでしたが、のどが本調子

ではなくて、途中何度か咳き込みました。そこ

そこ受けていたように思えただけに、残念です。



この落語も、浄瑠璃がきっかけで騒動に発展

します。人のけんかを収めるのが唯一の趣味

という胴乱の幸助こと割木屋の親っさん。人の

ためと思ってやっていることが、逆に迷惑に

なってしまいます。



無事にお開きとなり、スタッフ総出でお客さんを

お見送りします。皆さんに色んなお声を掛けて

いただき、会を続ける糧となっています。



居酒屋で恒例の打ち上げです。今回は、当会

岡山支店のめじろさんと凡々さんも参加して

いただいています。



毎度、落語談義に花が咲いて、大いに盛り上

がりました。







inserted by FC2 system