第87回 高槻市民寄席  

        
と  き  平成27年7月12日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール


共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


この日の高槻の天候は晴れ。その代わりに、

暑いです。でも、会場の生涯学習センターは

冷房が利いているので、快適ですよ。


センターの掲示板も大きなポスターが掲示され

てます。



今回の活動報告も、例によって、
くじらいだー@

さんのブログの「ミニ活動報告」も引用させてい

ただいています。(以下の
青字の部分です)


高座の組み立てです。落語会の要でもあるの

で、細心の注意を払います。


客席の椅子並べとビデオ撮影の準備です。


会場設営完了。

今回は、「噺の会じゅげむ定例会・30,000人

目」のお客様が来られることが予想される会と

なります。これまでにお越しになられたお客様

一人一人に心から感謝いたします!


今回の会場設営は、高座と客席の間にほど良

いスペースを・・・

そうです。夏恒例「レフアニコ・フラクラブ」の皆

様によるフラダンスがあります。なんとフラクラ

ブのエースによる「ソロ」のダンスがあるとのこ

と・・・さて?


いよいよ開場です。


前説は、今回、出番の無い三流亭志まね(さん

りゅうてい・しまね)さんです。

「携帯電話電源OFFのお願い」も今や志まねさ

ん定番の「小噺仕立て」。おかげで今回はあの

無粋な音が終演まで鳴りませんでした。さすが!



開演時には、客席はほぼ満席でした。


トップは、悠々亭一光(ゆうゆうてい・いっこう)さ

ん、ネタは創作落語の 「ぼやき酒場」です。

一光さんは転勤族のサラリーマン。辞令一枚で

日本中どこに単身赴任させられるかわかりませ

ん。居酒屋に行けば、ついついぼやいてしまう

ものです。


今や「創作もののエース」ともいうべき一光さん。

今回は六代文枝作。時事的なぼやきでどんどん

噺がふくらんでゆきます。



年に1回のゲストのフラダンスの御一行様は、

女性ばかりなので、いつもの楽屋は「女性専用」

となります。男性の出演者の楽屋は・・・!?


二番手は、文々亭小輔(ぶんぶんてい・こすけ)

さん、演目は、 「夏の医者」 です。「ちしゃ」と

いう言葉が出てきますが、いわゆる「レタス」の

ことで、噺の中では腹によくないなどと言ってま

すが、実のところ、医学的には栄養豊富な野菜

で、夏バテ防止にもいいそうです。


村人と医者がそろって「ウワバミ」に飲み込まれ

るというどえらい事件が起こるのに、この噺なん

とも牧歌的。小輔さんの安心感のある語り口に

マッチ。


今回の楽屋への差し入れのお菓子です。


三番手は、潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さ

ん、ネタは、「世帯念仏(しょたいねんぶつ)」で

す。 この落語は、登場人物が一人だけで、そ

の男性が最初から最後まで仏壇の前で念仏を

唱えながら延々と愚痴をこぼすというものです。


こういう一見単純な噺こそ、実はきちんとした

準備が要ります。個人的には不満がのこる高

座となりました。


とはいうものの、習慣で唱えてるだけの信心も

何もない念仏と愚痴に、昔の庶民の日常生活

が垣間見えて、大いに笑いを誘います。


男性陣の楽屋。

倉庫の空きスペースで着替えをしてました。



中トリは、洋酒家巧駆(ようしゅや・こーく)さん。

ネタは「千両みかん」。昔では到底、手に入る

筈のない「真夏のみかん」が食べたくなって患い

ついた大店の若旦那とそれを懸命に助けようと

する旦那(父親)と番頭さんですが、結末はとん

でもない方向へぶっ飛んでしまいます。


「真夏のみかん」にあまり違和感が感じられなく

なった現代。こういった噺も難しくなってきていま

す。でも、そこはそつのない巧駆さん。見事な中

トリです。


今回もおかげさまで、入場者196名の超・大入

満員となりました。

定例会としては連続146回、「高槻市民寄席」と

しては連続68回目の大入り記録の更新です。



ここで、中入りの休憩です。


お茶子はおなじみ「志熨家かりん・寿亭さや豆」

母娘。

当会最年少会員のさや豆嬢に注目が・・・そして


中入り後は、高槻市民寄席の夏の定番、レフア

ニコ・フラクラブさんの「フラダンス」です。今回で

11年目になりました。


1曲目は、「レイコエレ」。
   
   


2曲目は、「花は咲く」。


3曲目は、「カ・プア・マカ・オナオナ」。


4曲目は、「カネオネ」。

4曲目で登場の「エース」はなんと小学6年生の

可愛い女の子。ダンスも見事!これまで「人生

の大先輩」のイメージが強かったのですが、随

分年齢層に幅が出てきました。来年以降が楽し

みですね



最後の5曲目は、フラダンス出演者全員による

恒例の「憧れのハワイ航路」。


トリは、びい亭るうず(びいてい・るうず)さん、

演題は、「ねずみ」の一席です。

この落語は、江戸時代の彫刻職人として有名

な左甚五郎が登場します。左甚五郎の噺は他

に「竹の水仙」などいくつかあります。


大きな老舗の旅籠「虎屋」を使用人らに乗っ取

られた主人が、その旅籠の前に「鼠屋」という

貧乏旅籠を営んでおり、たまたま左甚五郎が

この宿に泊まります。お家乗っ取りの一件を聴

いた甚五郎は一匹の鼠を彫り上げ宿に置くと

それが評判になって大繁盛するのですが・・・。


この落語は、元々は浪曲の広沢菊春の演目を

三代目・桂三木助が落語のネタと交換したと

伝えられています。昔は、そんなこともあった

のですね。


そして、この高座では・・・、


打ち合わせ不足で、るうずさんに「記念品」を

持って上がってもらうのを忘れてしまいました。

そこは代表の機転により、トリ・るうずさんの世

界観を壊すことなく、記念品贈呈となりました。

「プログラム№144」のお客様おめでとうござい

ます! 


そして、るうずさん、たっぷり聴かせてもらいま

した。


こちらは、その時の来場3万人目の記念品の

「天満天神・繁昌亭」のじゅげむ扇子と手ぬぐい

です。



終演後は、フラダンスと落語の出演者、スタッフ

が総出でお客さんのお見送りです。


フラダンスが番組に入ると、会場が一度に南国

ムードの明るさになりますね。また、来夏もお願

いします。


出演者&スタッフの恒例の打ち上げです。今

回は鶏料理のお店。特に、夏の打ち上げでの

乾杯のビールの味はひと味違います。


メンバー最年少のさや豆ちゃんも最近では打ち

上げの常連さん。食欲も旺盛なので、ぼちぼち

会費を徴収せねば・・・。







第258回 噺の会じゅげむ定期公演

 
高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.161
   

        
と き  平成27年8月9日(日) 午後2時開演


ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


夏の真っ盛り。天気は晴れ。町中を歩いている

と体が溶けてしまいそうに暑かったです。でも、

会場の高槻西武百貨店の中は冷房が効いてて

涼しいんですが・・・


いつも朝の10時30分から会場設営等の準備

が始まります。


客席の設営がほぼ完成しました。あとは高座周

りの設営です。


.

今回は、当会岡山支店から譲り受けたお囃子

用の太鼓のお披露目です。下座の太鼓担当の

志熨家かりん(しのすや・かりん)さんは太鼓の

枠の組み立てに大忙し。


すべての準備が完了しました!! 

あとは、お客さんのお越しを待つばかり。

今回の活動報告も、例によって、くじらいだー@

さんのブログの「ミニ活動報告」も引用させてい

ただいています。(以下の
青字の部分です)



POPも作っていただいていますので、飲食店街

の要所要所に設置しています。




いというわけで、今回は本店定例会における

「大太鼓」デビューであります。画像は、司之助

代表による「一番太鼓」です。

お客様の前で演奏、さながら「繁昌亭昼席」で

すな。



一番太鼓と同時に開場です。



前説は、今回出番のない潮吹亭くじら(しおふく

てい・くじら)さんです。

今日のゲストのことなどなど、一通り述べたは

ずが、肝心なことを言い忘れてました。そのせ

いで・・・


その間も、お客さんの受け入れに忙しい受付

です。


第161回の「駅前寄席」の開演です。

暑さのせいか、客席はいつもよりちょっとまば

らなような・・・



トップは、びい亭るうず(びいてい・るうず)さん、

ネタは、「瓦屋」です。るうずさんの創作落語で、

屋根瓦の職人があくどい手を使って金儲けを

しようとする筋立てです。調子に乗って、乗り込

んだ家は何と・・・!?


「社会人落語日本一決定戦」書類審査通過!

ご健闘をお祈りします。この「瓦屋」はご自身の

お仕事の経験をベースにした「自作自演」落語。

もちろん、るうずさんがこのような「悪徳職人」

ではありません。



笑門来福。


二番手は、高月亭すばる(たかつきてい・すば

る)さん、演目は、「持参金」です。ものの本に

よると、「逆様の葬礼」という落語の前半部分

にあたるらしいです(私は見たことも聞いたこ

ともありませんが)。無茶な設定ですが、不思議

と辻褄が合うが楽しいですね。



太陽くんとの「親子コンビ」で出前寄席にも積極

的に参加されてるすばるさん。かなり場馴れし

てこられたようですね。




お茶子は「志熨家かりん・寿亭さや豆」母子コン

ビ。さや豆嬢、いつになくハイテンションだった

のですが・・・



三番手は、ゲスト出演者の鯉鮎亭ボタン(りね

んてい・ぼたん)さん。ネタは「天狗裁き」です。

13歳とのことですが、5歳で落語を聴きだし、

9歳から落語を演り始め、数々の受賞歴や寄

席等の出演歴をお持ちで、神戸・大阪を中心

に活動されています。


中学2年生にして、半端ではない高座歴。なる

ほど、 まさに「百戦錬磨」の高座です。すでに

自分の世界を持っている、何とも末恐ろしい

逸材ですな。

そんなボタンさんのブログは
「こちら」


楽屋では、くボタンさんの高座に、皆、真剣に

聴き入ってます(若干、一人は小拍子で遊んで

いますが・・・)。



高座を終えて楽屋に戻るボタンさん。余裕さえ

感じられますね。


中トリは、三流亭志まね(さんりゅうてい・しま

ね)さん、ネタは、「家見舞」です。ふたりして

兄貴分の家見舞(新築祝い)にいくことになり、

水瓶を買おうとしますが、まるでお金が足りな

いことから、とんでもない物を代わりに買って

持って行きます。ところが・・・。


上方では「祝いの壺」。なんとも際どく汚い噺で

はありますが、志まねさんがさわやかにまとめ

ます。


入場者は92名と、ほぼ満員と言えるのですが、

残念ながら、平成12年10月から続いていた

連続大入り記録(100名以上)が94回で途切

れてしまいました(定例会では連続146回)。

とは言え、真夏の熱暑の中でもこれだけのお

客さんがお越しいただいたことに大感謝です。



中入り。


スタッフからの差し入れのお菓子です。

真ん中の絵は、さや豆ちゃんの描いた志まね

さんの似顔絵です。似ているような、いないよう

な・・・。


楽屋では、お囃子(太鼓)担当の志熨家かりん

(しのすや・かりん)さんが、エア太鼓でイメージ

トレーニング中!?




楽屋には、平成7年8月以降の当会の定例会

でのネタ帳が置いてあります。出番の終わった

ボタンさんも真剣に見入ってました。



中入り後は、南茶亭おすし(なんちゃってい

・おすし)さん。ネタは、創作落語の「宿屋ば

ばあ」です。タイトルは、ちょっとおどろおど

ろしいですが、ギャグ満載の噺です。




笑福亭福笑師の創作。なんとも元気すぎる温泉

宿の90歳のおかみ。その正体は?ダジャレも

ふんだんに入って、おすしさんの独壇場です。




プログラムに連載中のくじらさんのコラムは、

特集コーナーの「くじらのひとりごと」に掲載し

ています。




トリは、寿亭司之助(ことぶきてい・しのすけ)さ

ん。演題は、怪談噺? の「皿屋敷」です。播州

の姫路の代官・青山鉄山は、腰元のお菊に横

恋慕したあげく、家宝の皿を1枚無くしたという

無実の罪を着せてお菊を殺害し、井戸の中に

落とします。



お菊の幽霊が出てくる、この噺のクライマックス

は、生の大太鼓による「ねとり」。叩くは志熨家

かりんさん。見事な「夫婦共演」です。で、「打ち

出し」も生の太鼓。当会定例会が、寄席の理想

像に近づきつつあります。



その「ねとり」の太鼓を楽屋で叩くかりんさん。

噺は、亡くなったお菊さんの幽霊が毎夜毎夜、

沈んだ井戸から現れます。そして、皿を数える

九枚という声を聞いてしまうと体の震えが止ま

らなくなって死んでしまうのです。命知らずの

若い男たちはその幽霊を見に行こうとします。


実は、この「皿屋敷」の途中で携帯電話が・・・

そうです。「前説」で忘れてたのはこのお願いで

した。皆様、開演中は「音の出るもの」にご注意

くださいませ。




恒例の打ち上げは、「駅前寄席」の会場と同じ

フロアにあるお好み焼きの「千房」で乾杯です。




寄席ではハイテンションだったさや豆嬢は、す

でに電池が切れたのかお休みです。

とは言え、この日の打ち上げも盛り上がりまし

た。


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