過去の活動報告 No.85



第233回噺の会じゅげむ定期公演 

 第75回 高槻市民寄席  

       
と  き  平成25年7月28日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール


共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


会場のある高槻市立生涯学習センターの入口

に立ったノボリは、「ひと涼みしよう」。ホントに、

暑い日が続いて熱中症が恐いですからね。

今日は、「高槻市民寄席でひと涼みしよう」とい

うことになります。


恒例の「高槻まつり」の提灯も賑やかです。

(8月3日と4日開催)


会場の設営の状況。これはスポットライトを

設置しているところです。


椅子も並べ終わって設営完了です。


高座の撮影の準備中。


この日お客さんにお配りするプログラムと次回

のチラシを準備しています。


毎年恒例になりましたフラダンス。レフアニコ・

フラクラブのメンバーが開演前にリハーサル中

です。


いつも楽屋に使っている控え室はフラダンスの

女性専用になるので、空きスペースになってい

る高座の横(向かって右側)が臨時の男性用の

楽屋です。




受付開始。毎度、早くからお客さんがお越しに

なります。



間もなく開演です。


前説はこの日に出番のない六弦亭ざくろ(ろくげ

んてい・ざくろ)さん。前説は初体験と言いながら

も、そこは商売柄、お客さんの対応はうまいもの

です。


ここちらは、いつもの高座の横(向かって左側)

の楽屋です。


この日のトップは、先月の駅前寄席でトリだった

洋酒家巧駆(ようしゅや・こーく)さん。演目は、

「二人癖(ぐせ)」です。ことわざに、「無くて七癖

あって四十八癖」などというように、全く癖がない

ように見える人でも、何かしら少しは癖があるも

のです。


何かというとすぐに「飲める」と言うくせと、「つ

まらない」と言うくせの男が、それぞれのくせの

言葉を発したら罰金を払うことにします。何とか

相手にその言葉を言わせようと、知恵を絞って

いろいろな作戦を立てますがうまく行きません。

ところが、思わぬ逆襲を受けてしまいます。


今回の特集は、演者の使う手ぬぐいにスポット

を当ててみました。このピンク色のウサギ模様

の手ぬぐいは、今高座に上がった巧駆さんの

ものです。


二番手は、潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さ

ん。ネタは、「蛇含草(じゃがんそう)」です。先月

の駅前寄席で三流亭志まねさんが演じた江戸

落語「そば清」の上方バージョンになります。上

方落語では、そばではなく、餅をたらふく食べる

ことになります。


餅大好きの食いしん坊の男が、訪問先で大量の

餅(餅箱入り!?)の完食に挑戦します。次々と

餅を食べる方と餅を食べさせる方、双方の意地

がぶつかりあってのフードバトルです。。色んな

餅の食べ方をする「曲食い」が見ものでした。最

後はちょっとSFブラックユーモア的な噺です。


くじらさんの手ぬぐいは、だいぶん前にやって

いたMBSラジオの番組「今夜は好き放題」の

グッズですね。あらゆるお笑い番組の常連であ

くじらさんらしい手ぬぐいかも知れません。



三番手は、南茶亭おすし(なんちゃってい・おす

し)さん。演目は、「時うどん」です。江戸落語で

演られる「時そば」なのですが、上方と江戸では

シチュエーションが違います。上方では二人連

れなのが、江戸では一人で食べます。今回の

おすしさんは、江戸の一人ばーじょんでした。


このネタは、落語の定番と言われるくらい誰で

も知っている噺ですね。うどんを食べる時にうど

ん屋を散々ほめておいて、勘定する時に、細か

い銭を数えながら途中で時を尋ねて1文ごまか

すという筋書きなのですが、そのマネをした奴が

ちょっと間が抜けており、逆に損をします。


おすしさんの手ぬぐいは、上方落語協会のロゴ

が入ったもの。


中トリは、三流亭志まね(さんりゅうてい・しまね)

さん。演題は、江戸落語の「禁酒番屋」です。上

方では、「禁酒関所」というタイトルになりますが、

内容はほぼ同じですね。ある藩の家中の者が

酒で失敗したため、殿様が禁酒令を出し、門の

所に番屋を設けて酒の出入りを厳しく調べます。


ところが、酒好きの家来が酒を屋敷内に持ち込

むよう出入りの酒屋に命じます。酒屋の主従は

不本意なながら、世話になっているので、知恵

を絞って関所を通ろうとしますが、ことごとく見破

られて役人に飲まれてしまいます。最後は、腹い

せにあるものをとっくりに入れて持ち込みます。


志まねさんの手ぬぐいは、今年の干支「蛇」を

あしらったデザインのようです。


おかげさまをもちまして、お暑い中を、今回も

入場者174名の大入満員となりました。高槻

市民寄席では、連続56回目、定例会としては

連続122回目の大入り記録の更新です。


おかげさまをもちまして、悪天候の中、今回も

入場者174名の大入満員となりました。高槻

市民寄席では、連続56回目、定例会としては

連続122回目の大入り記録の更新です。


レフアニコ・フラクラブさんからお菓子の差し入

れ入りをいただきました。いつも有り難うござい

ます。




中入り後は、高槻市民寄席でも夏の恒例となり

ましたレフアニコ・フラクラブさんのフラダンスで

す。今年で9回目になりました。


1曲目は、「マキーアイラナ」。


2曲目は、「ナプアレイイリマ」


3曲目は、「エヘレアウイケカイ」。


4曲目は、「カヒナノオプナ」。

 
最後の曲は全員が踊るので、着替えが終わる

まで先生の片倉ゆかりさんが、時間つなぎに

なぞなぞを出題されました。



最後の5曲目は、毎年定番の「憧れのハワイ航

路」です。お客さんも一緒に歌うなど、いつも盛

り上がります。


トリは、寿亭司之助(ことぶきてい・しのすけ)さ

ん。演題は、ネタおろしの「買い物ぶぎ」です。

この噺は、同じ「しのすけ」でも、プロの噺家の

立川志の輔師匠の創作落語で、いろんな物が

あふれる日本のお店がテーマになっています。。


嫁が風邪をひいたので風邪薬を買いに薬局へ

やってきた主人公は、その他に嫁に買ってきて

欲しいと頼まれた物を買おうとしますが、種類が

多すぎて困ります。その上、アルバイト店員に

ちょっとした疑問を投げかけます。


「トイレの消臭剤」・「掃除の洗剤」・「歯磨き粉と

歯ブラシ」・「風邪薬」・「猫のエサ」について、と

んでもない質問攻めに困った店員は、店長に

バトンタッチするのですが、なかなか事態は収

しません。そのうち、待たされていた他の客が

怒りだし騒動が大きくなって・・・。


司之助さんの手ぬぐいは、ヒグラシのデザイン。

ご存知の方もおられると思いますが、2007年

にNHKで放映された朝ドラ「ちりとてちん」の劇

中でも使われた徒然亭一門の家紋をあしらった

手ぬぐいです。。


終演後は、最近評判になってきた寿亭さや豆

(ことぶきてい・さやまめ)ちゃんのお客さんの

お見送りです。

次回の定例会(駅前寄席)は、当会メンバーの

故・阿遊亭弘遊(あぁゆうてい・こうゆう)さんの

追善興行になります。







第234回 噺の会じゅげむ定期公演

 
高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.149
   
         阿遊亭弘遊・追善興行

と き  平成25年8月11日(日) 午後2時開演


ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


この日も天候は晴れ。相変わらず、暑い一日

でした。


そして、今回は、本年の5月19日に惜しまれな

がらも病気のため逝去された当会のメンバーで

ある阿遊亭弘遊(あぁゆうてい・こうゆう)さんの

追善興行を挙行いたしました。


会場設営もいつもどおり滞りなく完了です。

.

当日の入場者数をカウントするため、プログラ

ムに1番から通し番号を書き込みます。


当日の配布物(プログラムやチラシ)を組み合

わせて配りやすくします。



出囃子の準備中。


フロアの要所要所に案内用のPOPも置かせて

いただいています。


開場時間の前から次々とご来場いただいてい

ます。


客席が徐々に埋まっていく中、前説!? は、

このところ人気上昇中の寿亭さや豆ちゃん。

何もしゃべりませんが、大いに会場を盛り上げ

てくれて、十分に前説の役割を果たしてくれま

した。


トップは、寿亭司之助(ことぶきてい・しのすけ)

さん。演目は、
大相撲ネタの「大安売り」です。


このネタは、弘遊さんが入会当時に司之助さん

の持ちネタだったことから、大相撲ファンの弘遊

さんに乞われて、ネタ本を作成し、提供させても

らったという思い出の演目になります。


ばったりと出くわした同じ町内出身の小兵力士

の「こしひかり」関に最近の戦績を尋ねるという

だけの噺なのですが、この力士、どういう訳か

本場所から地方巡業まで負けた話ばかりです。

結局、四股名が体に合っていないということで、

心機一転、四股名を変えることになります。


高座側から見た舞台そでの楽屋出入口です。


二番手は、びい亭るうずさん。弘遊さんが休養

中の入会で、弘遊さんとは面識がありません。

でも、弘遊さんはるうずさんを気にかけてビデオ

で見ておられます。その時の弘遊さんのコメント

は、「びい亭るうずさんの初高座、いい感じです

ね! 新戦力として頼もしい感じ・・・」でした。


るうずさんの今回のネタは、「青菜」です。出入

りの植木屋さんが、仕事が終わった後、旦那に

お酒や料理をご馳走になり、その時の奥さんの

対応にいたく感銘を受けたので、家に帰って自

分の女房に同じ振る舞いをさせようとするので

すが、思うようには行きません。


楽屋側から見た高座への出入口です。


三番手は、六弦亭ざくろ(ろくげんてい・ざくろ)

さん。弘遊さんとは同世代で話もよく合っていた

ようです。演目は、桂三枝(現・文枝)師匠作の

「涙をこらえてカラオケを」です。追善興行だと

いうことでお葬式のネタという訳ではありません

が、雰囲気的には追善興行に合ってました。


今回の追善興行に合わせた訳ではないのです

が、お葬式のネタです。故人を偲ぶため、故人

の生前の趣味を生かした葬式をする葬儀社が

登場します。ということで、噺の中のカラオケ葬

で、ざくろさんは実際に、カラオケを数曲熱唱し

ました。


お茶子は、天乃小てる(あまの・こてる)さん。


中トリは、 悠々亭一光(ゆうゆうてい・いっこう)

さん。スタッフとして当会に入会していた一光さ

んに、「高座に上がってみては?」と声を掛け、

背中を押してくれたのが弘遊さんだったそうで

す。最近は創作落語を演じることが多い一光さ

ん、今回のネタは、古典の「借家怪談」です。


長屋の一軒が貸家になっているが、住民たち

は、そこを物置に使いたいので、借り手が来る

と、「お化けが出る」などと言って追い返します。

ところが、「お化けなんか恐くない」という強持て

の男が、強引に入居してきたので、住人たちは

お化け騒ぎを起こして追い出そうとします。


今回もおかげさまで、入場者126名の大入り

満員となりました。「駅前寄席」では連続83回、

定例会としては連続123回の大入り記録の

更新です。ご来場いただきましたお客さんに

改めまして御礼申し上げます。


中入り。


楽屋に置いているこの鏡は、弘遊さんの手作り

で寄贈していただいたものです。この他にも、

高槻市民寄席用の名ビラ立てや出前寄席用の

名ビラ立て等いろいろな小道具を作っていただ

きました。会場設営の段取りにも大いに貢献し

ていただいてましたね。


中入り後は、潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)

さん。演目は、弘遊さんが十八番にしていた三

代目春団治バージョンの「代書屋」をネタおろし

です。春団治師匠は見台を使わないのですが、

基本的には、こういうネタは見台を使った方が

私たちには演りやすいような気がします。


代書屋とは、今でいうなら行政書士でしょうか。

昔は字を書けない人の割合が多かったので、

こういう職業も重宝がられました。ある男が就

職のための履歴書の代書を頼んできたのです

が、代書屋が問いかける質問にトンチンカンな

ことばかり言うので、仕事がはかどりません。


楽屋に貼られた出番表。出演の順番に演者・

演目・サゲのセリフ・出囃子・見台使用の有無

・所要時間・出番の予定時間が書いてあるの

です。


トリは、お盆には少し早いのですが、天国から

阿遊亭弘遊さんご本人に登場いただきました。

演題は、平成23年5月に開催した第62回高

槻市民寄席(京都・大阪交流落語会)において

トリで出演された時の高座で「相撲場風景」。当

時の記録ビデオを上映させていただきました。


ネタの内容は、タイトルのとおり、昔の大相撲を

観戦する人々をおもしろおかしく描写するという

もので、
大相撲ファンの弘遊さんならではの味

がよく出ているように思います。大相撲と言えば

娯楽が少なかった頃は、芝居や寄席と並んで

庶民の楽しみのひとつでした。


相撲ネタとは言うものの、相撲取りは出てきま

せん。土俵の取り組みに熱中するお客さんが

主役です。前の人の頭が邪魔で土俵が見えな

い人や何も食べずに観戦していて腹ぺこの人、

トイレをずっと我慢している人など、実際にあり

そうなエピソードに大いに笑わされます。


満員のお客さんは最後までお付き合いいただ

きました。それよりも、ビデオ上映ながら、お客

さんを飽きさせず、爆笑させる弘遊さんの実力

はさすがです。今さらながら、惜しまれます。


終演後は、全員でお客さんをお見送り。


弘遊さんのご家族とスタッフで
記念撮影。

 
    ※ 画像をクリックすると拡大します。


今回の打ち上げは、弘遊さんを偲ぶ会として

「駅前寄席」の原点であるグリーンプラザたか

つき1号館の料亭「つきの井」さんで、弘遊さん

のご家族をお迎えして開催しました。

弘遊さんとタバコ友達だった一光さんの音頭で

乾杯!!


生前の弘遊さんの話題で・・・


お酒も


進む、


進む、


進む。


大いに盛り上がりました。


たらふく飲んで食べた後は、お定まり、くじらさ

んの大阪一本締めでお開きです。




プログラムに連載中の潮吹亭くじらさんのコラ

ムは、特集コーナーの「くじらのひとりごと」

掲載しています。

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