過去の活動報告 No.138



第339回
 噺の会じゅげむ定期公演 

 第128回 高槻市民寄席  

と  き  令和5年7月23日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール


共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


気候もずいぶんと暑くなってきました。

今年の夏は、酷暑だそうな。この日の

天気も晴れ。こんな日は、冷房の効い

た屋内の寄席で、笑いながら過ごす

のがいちばんです。


こちらの会場は、広くて大きいので、

一から寄席会場を設営するのは、

結構大変です。この時期、皆、汗だく

になりながらの作業になります。


高座も、試行錯誤を重ねながら、

この形に収まりました。なかなか

よくできた高座だと思ってます。


椅子の出し入れが重労働です。

時間をかけて、何とか、客席も

並べ終えました。このところ、入場

者も増えているので、椅子の数も

少しずつ増やしています。でも・・・


お客さんにお配りするプログラム

やチラシの準備も重要です。開場

後にお客さんの入場が集中した際

にテキパキと配れるように組み合

わせます。


客席では、いつもの落語談義。こ

の日は、人間国宝の五街道雲助

師匠の話題です。上方では余り

なじみがないので、江戸落語担当

の志まねさんに質問が集中!?

  


というところで、開演1時間前の

午後1時に開場しました。以前は、

30分前の開場が決まりでしたが、

コロナ以降、早く来られるお客さん

が増えていますので・・・。

  


前説は、今回出番の無い三流亭

志まねさんです。

語り口が「じゅげむ愛」そのもの

ですね。小噺「松鶴の九官鳥」も

大受け。


定刻に開演です。すでに大入り

基準の100名を超えていました。

今回も、くじらいだー@さんのブログ

「ミニ活動報告」を引用させていただ

いています。(以下のの部分)


トップは、先月はトリの悠々亭一光

さんです。演目は、「へっつい幽霊」。

いわく付きのへっつい(かまど)を

巡って、男たちと幽霊とが博打で

大勝負!?


上方落語では、トップの演者は

「石段」という曲で高座に

あがります。江戸落語では全く

別の曲に・・・。勤労学生の一光

さんはそういったことも研究中です。


二席目は、南茶亭おすしさん。演目

は、「動物園」です。死んだ人気者

の虎の皮の着ぐるみを人間が着て、

何とかごまかそうとしますが、その

人物がかなりいい加減で・・・。


人一倍「笑い」や「ギャグ」に

貪欲なおすしさん。実は中入り

後に、「だじゃれ王」のお株を

奪うようなネタが待ってます・・・



お茶子は、寿亭さや豆さん。




三席目は、寿亭司之助さんです。

演目は、創作落語の「親の顔」。

子供のテストのことで学校に呼び

出されたお父さん、真実の正解を

巡って、先生とバトルが始まります。


立川志の輔師の作ですが、六代

文枝師作「宿題」にも通ずる

ものがあります。代表ご自身が

「父親」。何かと身につまされる!?


おかげさまをもちまして、入場者

183名の大入満員となりました。

お暑い中をお越しいただき、まこと

に有り難うございました。
客席の

椅子も、急きょ、追加しました。


中トリは、歩鱈小酔さん。演目は、

「ちりとてちん」です。人間社会

で、あまり知ったかぶりばかりして

ると、ひどい目に遭うかも知れませ

ん。長崎名産「ちりとてちん」とは?


腐った豆腐を知ったかぶり男に

食べさせるのですが、毒消しに

梅干し入れたり、最低限の気配

りも忘れない。小酔さんの人柄

そのもの・・・


ここで、10分間の中入り休憩です。


お客さんから、お菓子や獲れたての

キュウリの差し入れをいただきました。


中入り後は、潮吹亭くじらさんです。


演目は、「地下鉄」。昭和30年代

の林家染語楼師の創作落語です。

地下鉄御堂筋線の駅名のダジャレ

のオンパレードの噺になってます。


おおよそ、今どきのセンスでは

ないのですが、想像を遙かに超え

た受け方です。アンコール上演が

あるかも・・・


トリは、六弦亭ざくろさん。演目は、

「火焔太鼓」の一席です。

いつも損ばかりしているので、

女房に小言ばかりを言われている

道具屋の主人の噺です。


江戸落語の名作ではありますが、

ざくろさんの元気印ながらも

「年輪」を感じさえる名演。

見事なトリです。


主人の仕入れてきた汚い太鼓が、

実は名器だったことから、一騒動が

起こり、やがては大儲けすることに

なります。古今亭志ん生師匠の

口演は語り草になっています。


無事に寄席もお開きとなり、

皆さんをお見送りします。

次回の定例会は、8月20日(日)に

高槻阪急百貨店で開催する

「駅前寄席」です!!








一週間前の高槻は、台風の直撃で

暴風雨に見舞われましたが、この日

は快晴になりました。とは言え、毎日

が猛暑の連続で、体の方はお疲れ

気味かも。


午前中は、会場設営の時間です。

多目的ホールは、いろんな団体の

イベントに使用されるので、まずは

その後片付けから始まります。


机のリニューアルに伴い、毎回が

高座設営の試行錯誤になりました。

なかなか簡便に思うような高座に

ならずに、まだまだ発展途上の

状況です。


「ああでもないこうでもない」と

言いながらも、今回の高座は、

画像のような「ひな壇形式」の

二段の高座で収まりました。



会場全体も完成しました。客席は

どこからでも見やすいように、前後を

互い違いに配置し、全体を三方向の

放射状の形式で並べています。


会場設営の間、お客さんに

お配りするプログラムと来月の

チラシなどを組み合わせる作業

も行います。


コロナ以前は、開場時間は開演の

30分前でしたが、最近は、入場制限

をしていた名残もあり、皆さん、早く

から来場されるので、1時間前の

開場が当たり前になりました。


早々と大入りの状況になったので、

若干早めに開演させていただきました。

今回も、くじらいだー@さんのブログ

「ミニ活動報告」を引用させていただ

いています。(以下のの部分)


トップは、六弦亭ざくろさんです。

演目は、「いらち俥」。俥は昔の

交通の人力車のことで、高齢の

車夫やとんでもなく元気な車夫

に、お客さんが振り回されます。


「落語」と「ギター演奏」との

二刀流のざくろさん。9月11日には

演奏会があるとのこと・・・。

落語の方はいつもながらの

「元気印」です。


演者の交代で、慌ただしい楽屋の

風景です。



二席目は、寿亭司之助さんです。

演目は、桂文珍師匠の創作落語

の「老婆の休日」。とにかく、

元気なお婆さんたちの会話が

底抜けに楽しい内容にです。


このネタをかけるんは「100回目」。

只々回数を重ねただけではなく立派な

「防犯落語」に仕立て上げました。

一人でも多くにお年寄りに聴いて

もらいたい1席です。


いつもは母娘コンビでお茶子さん

をやってもらってますが、この日は

母の志熨家かりんさんがお休み。

娘の寿亭さや豆さんが一人で

お茶子さんを務めました。


三席目は、悠々亭一光さんです。

演目は、「宗論」。宗教論争が

テーマになっており、自分の信じる

宗教と違う宗教の人との会話は

どうしてもかみ合わないものです。


大正時代にできた噺で「準古典」

とも言われています。そこに、一光さん

ならではの「現代的センス」が光る

「爆笑ネタ」に仕上がっています。


おかげさまをもちまして、今回も

入場者129名の大入満員となり

ました。お暑い中をお越しいただ

き、改めまして、厚く御礼申し上

げます。


中トリは、三流亭志まねさんです。

演目は、三遊亭圓朝の作とされて

いる名作の「死神」。金の工面が

つかず困っている男が死神に出会

い、金もうけの方法を教わります。


志まねさんの「十八番」と言って

いいネタです。人の命を自由に操って

いたつもりが実は操られていた。

結構大きなテーマの落語ですね。


四席が終わったところで、

中入りの休憩です。

残すところは、あと二席!!


楽屋には、志まねさんの旅行の

お土産の鳥取名物の大風呂敷が

広がってます。そして、お客さん

からも、アイスやアメなどの差し

入れを頂戴いたしました。


中入り後は、歩鱈小酔さん。演目は、

「延陽伯」です。江戸落語では、

「たらちね」になります。結婚が

テーマのおめでたい噺ですが、

お嫁さんにちょっと問題が・・・。


やもめ男に縁談が・・・これも落語の

世界ではよくある噺ではあります。

「夫に寝顔も見せるのは妻の恥」

これも、落語の世界でのみ通用する

フレーズかも!?


トリは、高月亭すばるさん。演目は、

「始末の極意」です。文字どおり

ケチに徹する方法を伝授してもらう

という落語なのですが、なかなか

これという始末の方法がありません。


「住吉詣り」のくだりを省略して演じら

れることが多いのですが、今日のすばる

さんのようにフルで演じると、結構大ネタ

なんですね。極端なところもありますが、

「始末」の心得、ある意味参考に

なるようで・・・


そこで、究極の始末の極意を体得

する方法を教わるのですが、それは、

松の木に登り、片手でぶら下がり、

指を1本ずつはずすというもの。

何故、これが始末の極意!?


終演後のお見送り。多くのお客様方が

「面白かったよ」と声をかけて

くださいます。ありがたいことです。


プログラムに連載中のくじらさん

のコラムは、「特集」コーナーの

「くじらのひとりごと」に掲載です。




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