過去の活動報告 No.137




 第127回 高槻市民寄席  

と  き  令和5年5月21日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール


共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


天候は五月晴れ。新型コロナの

影もずいぶんと薄まってきた感じ

です。先月末は、「駅前寄席」の

200回記念公演で大いに盛り

上がりましたが、今回は・・・?


今回は、アクシデント等もあり、

ちょっと人手不足になりましたが、

出番の無いメンバーも手伝いに

来てくれたので、何とか会場設営

を進めることができました。


いつもより、少し時間がかかりまし

たが、会場設営を無事に終えまし

た。客席の椅子も若干多めにして

います。


お客さんのお配りするプログラム

の通し番号入れと来月のチラシを

組み合わせる作業です。これも

意外と手間のかかるものです。


受付の準備も万端。

さてさて、お客さんの御来場は・・・


この日も早めですが、開演の

1時間前には開場しました。

有り難いことに、すでに多くの方が

待っておられました。

  


今回は、お客さんが先月の記念

公演における出演者の写真を

撮って持参していただきましたの

で、受付のディスプレイのところに

飾らせていただきました。

  


おかげさまで、次々とお客さんが

お越しになり、受付は大忙しです。


今回の前説は、出番のない寿亭

司之助さんです。先月に開催した

「駅前寄席」200回記念公演の

御礼と満員札止めになった

お詫びと小咄を少々。


午後2時の開演予定時間になり

ました。この時点で入場者数は、

大入りの100人に達しています。


トップは、歩鱈小酔さん。演目は、

「ブラリシャラリ」です。歴とした

古典落語で、四天王寺の屋根の

先にぶら下がってる風鐸(ふう

たく)を見ていた二人が・・・。


その風鐸の名前を巡っての論争

が贈収賄事件!? に発展しそ

うに・・・。こういう古典の小品は

なかなか難しいのですが、小酔

さん、きっちりと演じきりました。


「笑う門には福来たる」

笑いは健康の源とも言えます。

寄席にピッタリの名文句ですね。



二席目は、潮吹亭くじらさん。

演目は、「四人ぐせ」です。

人それぞれ色んな「くせ」が

あるもの。それをお互いに直そう

と四人の男が大いに苦労します。


四人のクセとは

@人差し指で鼻の下をこする
A両手で目をこする
B着物の袖口を引っ張る
Cむやみに手をたたく

四人が繰り広げるクセの応酬が

見ものでした。


お茶子さんは、志熨家かりん、

寿亭さや豆の母娘コンビ。今回、

落語は全員が見台不使用でした

が、次の講談は、辻講釈という

ことで、高めの見台を設置です。


三席目は、ゲストの講談の太閤堂

新玄さん。演目は、大河ドラマ風に

「どうする!家康の家来」です。

元は「臆病の一番槍」という徳川

家康の家来の活躍談でした。


自分の下僕が殺されても逃げ

帰るほどの臆病者が、家康に

叱咤激励され大手柄を立てる

物語。新玄さん、年齢を重ねて

も、講談の語り口は健在でした。


おかげさまをもちまして、今回

も入場者は163名の大入りと

なりました。御来場いただきま

した方々には改めて深く御礼

申し上げます。


中トリは、六弦亭ざくろさんです。

演目はお芝居のシーンが聴か

せどころの「足上り」。足が

上がるとは、勤め先をしくじって

クビになることを言います。


商家の遊び好きの番頭が、旦那に

ばれて、足が上がります。その時、

丁稚に語る怪談の再現が圧巻!!

さすがに、元役者のざくろさんの

面目躍如といったところです。


中入りの休憩です。


ゲストの新玄さんから和菓子の

差し入れをいただきました。


その他、お客さんからも洋菓子、

メンバーの志まねさんからも

うなぎパイの差し入れです。


五席目は、びい亭るうずさん。

演目は「いたりきたり」です。

故・桂枝雀師匠の創作落語で、

ペットの名前が「いたりきたり」

という不思議な生き物です。


その他、「でたりはいったり」や

「のらりくらり」といった訳の

分からないといった生物が登場し

てきます。その由来は・・・。

落語というより哲学かも!?


トリの一席の前に、お茶子さんが

高座の座布団を紫色から橙色の

ものに交換。橙色は使用頻度が

低いので厚みがあり、長く座って

いても足が痺れにくいのです!!


トリは、三流亭志まねさん。演目は、

江戸落語の廓噺の名作といわれて

いる「明烏(あけがらす)」です。

堅物の若旦那を心配する親旦那が、

遊び人二人に身柄を任せます。


遊び人たちは、神信心だと若旦那を

騙して吉原へ連れてきます。最初は

嫌がっていた若旦那ですが、一夜が

明けると、いとも簡単に順応してしま

い、遊びの達人に!?


先代の桂文楽師匠の甘納豆を食べ

るシーンは有名。志まねさん、会場

入りするまでトラブル続きで大変

だったようですが、高座に上がれば、

江戸の廓噺を粋に演じきりました。


予定どおりの時間にお開きとなり、

メンバー総出でお見送りです。

(普段は予定より長引くことが

多いですが・・・)


今回も打ち上げを開催。この日は

皆さんの都合が悪く、最小限の

人数になりましたが、落語談義

は尽きることがありません。次回

は、6月18日の「駅前寄席」です。







会場の高槻阪急百貨店です。コロナ

制限もなくなり、店を訪れるお客さん

も以前の状態にに戻りつつあります。

天候は梅雨の合間の曇り。とはいえ、

ぼちぼち気温が高くなってきました。


先月の定例会はちょっと人手不足

の感はありましたが、今回は出番の

ないメンバーも手伝ってくれたので、

スムーズに設営が進みました。

でも、肝心の高座が・・・


前回から、机が新しいものにリニュー

アルされて、これまでどおりの高座が

組めなくなりました。以前は、折りたた

んだ机を嵩上げ用にしていましたが、

それができなくなりました。


試行錯誤を繰り返したあげく、

何とか高座を組み上げることが

できました。今回は、この高座の

設営に一番時間がかかったよう

な気がします。


やっと会場全体の設営が完了しま

した。客席は補助の折りたたみの

椅子を含めて108席になります。

最後尾には、机を横一列に並べて

臨時の客席を作ってます。


その臨時の机を使って、お客さん

にお配りするプログラムと次回の

チラシを準備中。この作業も大切

なものです。


全ての作業が終了したあとは、

受付の準備に追われます。

ここで、案内ハガキの回収や

プログラムとチラシの配布を

行っています。


楽屋の中からは、出番の無いざくろ

さんのつま弾くギターの音色が・・・。

その謎は、後ほど判明します。




ありがたいことに、開演1時間前の

開場からお客さんがお詰めかけです。

今回も、くじらいだー@さんのブログ

「ミニ活動報告」を引用させていただ

いています。(以下のの部分)


久々に撮影を担当する真琴家笑吉

さん。以下の演者の画像は、その

高画質のものです。

(いつものデジカメとは精密さが違いますね)


前説は、今回のトリを務める悠々亭

一光さんです。スタートから親父ギャグ

全開で会場の雰囲気も大いに温まり

ました。あとは、この日の番組変更の

お知らせを笑いを交えて行いました。



午後2時の開演時間です。会場は、

すでに100人を超える大入り状態

になっています。


一席目は、三流亭志まねさん。

演目は江戸落語の「寿限無」です。

子供が元気に育ってほしいとの

思いで、めでたい言葉ばかりの

とんでもなく長い名前になります。


当会の名称「じゅげむ」は、この

噺が発祥です。最近は、いろんな

演じ方があり、サゲもいろいろある

ようですが、今日は最もスタンダード

なもの。トップから、大受けです。


二席目は、高月亭すばるさんです。

演目は、「くもんもん式学習塾」。

入れ墨の入ったヤクザの世界も

生き残りのために学習塾を経営

しますが、その授業内容が・・・。


桂文枝師の三枝時代、それもかなり

初期のころの作品ですが、今でも

充分笑える一席です。ヤクザのセリフ

が、意外にはまってます。


今日はいつものお茶子の寿亭さや豆

さんがお休みなので、母親の志熨家

かりんさん(右)が一人で務めました。


三席目は、洋酒家巧駆さんの予定で

したが、仕事の都合で出演できなく

なったの、急きょ、六弦亭ざくろさんが

得意のラテンギターの弾き語りで出演。

会場を音楽で盛り上げました。


巧駆さんの代演は、さくろさんの

見事なギターと甘い歌声。

「百万本のバラ」と「オーパパ」

伝説のスペイン居酒屋「グラナダ」

が帰ってきた!?


おかげさまをもちまして、この日の

入場者数は127人の大入り満員

となりました。有り難うございます。

その代わり、満員で入れなかった

方々にはお詫び申し上げます。


四席目の中トリは、潮吹亭くじらさん。

演目は、「蛇含草(じゃがんそう)」

です。餅を巡ってのフードバトル。

びっくりするような曲食いを披露し

ますが、食べ過ぎた挙げ句・・・。


私にとっては「夏の定番ネタ」で、

ある程度口慣れてはいましたが、想

定していた以上に受けてたように思

います。当会のお客様は演者をうま

く乗せてくれます。ありがたいです。


中入りの10分間の休憩です。

なんとか組み上げた高座ですが、

上部の板の強度に問題があり、

マイクがガタついたりしました。

次回も、また試行錯誤せねば・・・。


五席目は、寿亭司之助さん。演目は

「勘定板」です。言葉がちょっと違う

福井の田舎町から大阪見物に来た

親子連れが、トイレのトラブルに巻き

込まれ、宿の番頭さんが大変なことに。


笑福井県の漁師町では「トイレ」のことを

「閑所(かんじょ)」と言った・・・という

ことは、あの親子連れは福井県から?

かの朝ドラ「ちりとてちん」の舞台の

福井県とな?


トリは、前説も務めた悠々亭一光

さんです。演目は、「葬儀屋さん

にカズトモ君」。一光さんならでは

の噺でした。でも、何とも奇妙な

タイトルですよね。それは・・・


笑福亭福笑師の「葬儀屋さん」と

桂三四郎さんの「カズトモ」をドッキ

ング。この発想ができるのも、素人

落語ならではでしょうね。古典・

創作を問わず、葬儀の場は

落語ネタの宝庫。



笑いを探求し続ける一光さんならでは

の高座。見事なトリでした。


荘厳なはずのお葬式が、落語に

なってしまうと、失礼ながら、大いに

笑えてしまいます。


無事に予定時間どおりのお開きと

なり、メンバー総出で、お客さんを

お見送りします。この時に、お客さん

から「楽しかった!」などのお声を

いただくと大いに励みとなります。


今回も居酒屋さんで打ち上げを

実施。落語談義で盛り上がります。


プログラムに連載中のくじらさん

のコラムは、「特集」コーナーの

「くじらのひとりごと」に掲載です。


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