第126回 高槻市民寄席  

と  き  令和5年3月19日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール


共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


新型コロナも収まりつつあるようです。

天気は晴れ。寒さも和らぎ、桜の花も

ちらほらと咲き出していました。

(現在は、ほとんど散ってますが)

今回も入場制限なしの通常開催です。


まずは、会場の設営作業から始める

のですが、椅子や机を運ぶだけで、

汗ばんでくるくらいです。椅子の数も

最近では多めに並べています。


可動式のスポットライトの設置も

少し高いところなので、意外と体力が

いる作業です。ここは、筋肉を鍛えて

いるメンバーにお任せ (^^ゞ


高座と名ビラ立ての設置が終われば、

寄席会場はほぼ完成となります。


会場設営後は、次回の駅前寄席200回

記念公演での大喜利の打ち合せです。

当会の記念公演では定番になっている

大喜利ですが、なかなか難しいものです。

でも、お客さんにはメッチャ受けます。


このところは、開演の1時間前には

開場しています。どれだけのお客さん

が御来場されるかワクワクドキドキの

時間でもあります。

  


開演前の前説が始まる頃には、

100名を超えるお客さんが御来場!

今回も、くじらいだー@さんのブログ

「ミニ活動報告」を引用させていただ

いています。(以下のの部分)

  


前説での登場は、潮吹亭くじらさん。

いろんな告知があります。原則として、

その日出番のないメンバーが務めま

すが、これ意外に難しいのです。今回

は単なる「告知」で終わりました・・・


いよいよ開演です。出囃子を流したり、

拍子木を打ったり、慌ただしい瞬間で

す。出演者の緊張度は、いやが上に

も上がってきますね。


開演時には、ほぼ満席状態でした。

お客さんの熱気が楽屋の方にも

伝わってきます。


トップは、六弦亭ざくろさん。演目は、

「千早ふる」です。百人一首の在原

業平の名歌の解釈を巡る噺ですが、

どういう訳か、この歌が相撲取りの

失恋物語になってしまいます。


実は、今回は「二刀流」なんだそうで、

その真相は、またのちほど。

しかし、かの在原業平公も、この名歌が

落語のネタになろうとは・・・


二席目は、三流亭志まねさん。演目は、

「家見舞」です。引っ越し祝いのことで、

兄貴分の家見舞に水がめではなく、

安価な中古の肥がめを持って行きます。

で、出された料理に使った水の出所を

確かめると・・・


上方では「祝いの壷」。しかし寄席の

楽屋のネタ帳には、もっと「直接的」

なタイトルで書かれるようで。

で、江戸では「かめ」、上方では

「つぼ」なんですね。


当会のお茶子さんは、母娘二人体制

です。メインは、娘の寿亭さや豆さん。

3歳の頃から、お茶子を務めだし、

もう小学6年生になりました。


三席目は、高月亭すばるさん。

演目は、「天狗さし」です。主人公は、

すき焼きの店屋をやろうとしますが、

普通の肉ではなく、天狗の肉を食材

にすれば話題になると思いつきます。


「天狗のすき焼き」の店を出すために

天狗を捕まえに行く、というナンセンス

ネタですが、ここから「社会風刺」に

もってゆくあたり流石です。



母娘お茶子さんの、母親の志熨家

かりんさんです。当会の小倉出張所

(現在は、福島県いわき市に移転)

で、裏方として太鼓を担当してました。


中トリは、洋酒家巧駆さん。演目は

「阿弥陀池」です。ウソの事件で

驚かされた男が、逆に他人をだまし

てやろうと、そのウソの事件を吹聴し

ますが、それが大騒動に発展します。


当会に入会してもう20年になるん

ですね。かの「イケメン青年」も

立派なナイスミドルです。でも、

安定した語り口は変わりません。


おかげさまをもちまして、入場者は

166名の大入りとなりました。

御来場いただきました方々には

改めて御礼申し上げます。


中入りの休憩です。


中入り後は、ゲスト出演の日本舞踊の

名取りの西川香蓉さんです。

1曲目は「蓬莱」。遊郭を不老不死の

桃源郷・蓬莱山にたとえ、遊女を仙女

と見立てた遊び小唄とのことです。


2曲目は・・・何と、六弦亭ざくろさんが

お得意のラテンギターを持って登場。

アントニオ古賀さんの「その名は

フジヤマ」を弾き語り、香蓉さんは、

それに合わせて舞われました。


一曲目「蓬莱」はCDで。

二曲目「その名はフジヤマ」は、

六弦亭ざくろさんのギター弾き語り

とのコラボレーション。

二刀流とはこのことだったのです。


トリは、寿亭司之助さん。演目は、

「愛宕山」です。祇園遊びに飽きた

旦那が、芸者や舞妓や太鼓持ちなどを

引き連れて、愛宕山へお参りを兼ねた

ピクニックに行くことになります。


華やかな日本舞踊の後は、4年ぶりの

大ネタです。まさに上方落語の粋。

「春」の気分を満喫しました。

見事な大トリです。


途中にかわらけ投げをして遊びますが、

旦那は本物の小判を投げて、皆をびっ

くりさせます。それを見た太鼓持ちは、

何とか谷へ降りて、小判を拾って持ち

帰ろうとするのですが・・・。


今回も無事にお開きとなり、メンバー

総出でお見送りです。

次回の定例会は、高槻阪急百貨店

での「駅前寄席」200回記念公演

です。御来場をお待ちしております!







前日からの雨がなんとか午前中には

上がりました。この日は、平成4年に

開始した「駅前寄席」が200回目を

迎え、記念公演を開催します。


会場はいつもの多目的ホール。

パーティ形式のテーブルと椅子の

配置を一旦撤去して、寄席会場に

作りかえます。でも、ここでひとつの

問題が・・・。


今回は記念公演ということで、

番組の最後に大喜利を行います。

この会場では初めての試みなの

ですが、これまであったテーブルが

新しくリニューアルされてました。


前の机は、折りたためば平たく

なるので、それを積み重ねて

高座のかさ上げができましたが、

新しい机ではそれができない!?

で、皆で知恵を絞りました。


いつもの高座より少し低めに

なりましたが、何とか形になり、

大喜利用のワイドな高座で、

とりあえず、ルハーサルです。


そんな中、当会の元メンバーの

浪華家久句(なにわや・くっく)


さんからきれいな花かごが二つ

届きました。記念公演に文字通り

花を添えていただきました。


会場設営もすべて終わり、あとは、

お客さんを待つばかりです。


今回も早くからお客さんがお越しに

なったので、開演1時間前に開場!

今回も、くじらいだー@さんのブログ

「ミニ活動報告」を引用させていただ

いています。(以下のの部分)



開演時間前に満員になったので、

少し早めに記念口上を始めること

になりました。


記念口上は、代表の寿亭司之助さん。

一人で拍子木を打ちながらの口上です。

30年間の山あり谷ありの思い出話。

そして、引き続き、落語に入ります。

演目は、「紀州」です。


「紀州」は徳川8代将軍のお世

継ぎ物語。徳川「御三家」とは、

「橋幸夫・舟木一夫・西郷輝彦」?

この定番ギャグが大受けするのも、

当会の特徴ですかな?


今回の200回記念公演の記念品

は、このハンドタオルです。当会から

の「ほんの気持ち」ですが・・・。


二席目は、悠々亭一光さん。演目は

「またも華々しき華燭の典」です。

新郎が3回目、新婦が2回目という

結婚式での披露宴の風景描写で、

数々のスピーチが爆笑ものです。


六代文枝師の創作。再再婚者同士

の婚礼ともなると結構、ののしり合い

になるようで・・・マイルドな一光さん

の語り口に救われている!?


お茶子は、寿亭さや豆さんです。


三席目は、潮吹亭くじらさん。演目は、

「鯉盗人(こいぬすっと)」です。

川魚料理の店に入った泥棒と、その

店の主人が、それぞれプロのプライド

をかけて戦うという物語です。


創作ものの間に挟まりまして、

こちらは吉朝師が得意とした

小品ながら味わい深い一席。

どこまで再現できたやら。


おかげさまをもちまして、記念公演は

入場者160人の大入満員となりました。

まことに有り難く御礼申し上げます。

また、満員のため、入場できなかった

方々には深くお詫び申し上げます。


今回の中トリは、南茶亭おすしさん。

演目は「せんたく」です。育ての

親が、自分が実の親でないことを

子供に告げるべきかどうか大いに

悩むという展開になっています。


桂三風さんの創作。

「せんたく」は「選択」と「洗濯」

とがかかっているとのこと。諸般の

事情で、久方ぶりの出演ですが、

噺の会じゅげむの「だじゃれ王」、

なくてはならない人です。


ここで中入りです。久句さんからの

花籠以外にもお客さんから、花束や

お菓子のお祝いを頂戴いたしました。

改めまして、深く御礼申し上げます。


楽屋で、出番を待つ大喜利出演の

メンバーです。


トリは、歩鱈小酔さん。演目は、

ネタおろしの「猫の忠信」です。

浄瑠璃や歌舞伎を題材にした落語で

江戸落語では「猫忠(ねこただ)」

というタイトルで演じられます。


プロでも滅多にかからない屈指の

大ネタ。当会の看板・小酔さんが

たっぷりと! 噺そのものが「義経

千本桜」のパロディになっていて

格調高く。といってもそこは落語。

笑いとスリル満載の一席。お見事。


クライマックスが芝居仕立てになって

いるので、ハメのツケ打ちやお囃子の

「来序」が入ります。タイミングを

外さないよう、ハメ担当の両名は

高座から目を離せません。


義太夫の美人師匠に男の弟子た

ちは夢中です。ところが、弟子の

常吉が、稽古屋の中で師匠といい

仲に。それを目撃した他の弟子たち

が常吉の女房にご注進に行くと・・・。


トリの一席のあとは、大喜利です。

左から司会の潮吹亭くじらさん、

回答者のびい亭るうずさん、悠々亭

一光さん、六弦亭ざくろさん、高月亭

すばるさん、三流亭志まねさんです。



大喜利は、テレビの「笑点」でも

おなじみの落語家のお遊びですが、

いろいろなお題に対して、回答者が

名答珍答を繰り広げます。これを

うまく裁くのが司会者の役割です。



1問目「なぞかけ・200回を迎えた

駅前寄席とかけて」、お客様から

お題「こいのぼり」「端午の節句」

「台風」。こちらの回答は3問目の

あとで。


2問目「あいうえお作文・たかつき」

3問目「駅前寄席をさらに発展させ

るためのアイデア募集」


以上が今回のお題となります。


まさに名答珍答のオンパレード。

それぞれのメンバーのキャラクター

が相まって、会場のお客さんも

大いに盛り上がってます。



で、楽屋には、お茶子の寿亭さや豆

さんが、ピコピコハンマーを持って

待機してます・・・。



とんでもない回答が飛び出すと・・・



楽屋からさや豆さんが飛んできて、

「天罰」のハンマーがお見舞い

されるのでした。



回答者も皆、楽しみながら大喜利を

繰り広げているようです。



当会最年長のざくろさんでも、

容赦なく「天罰」が下されます!



進行役の司会者も大笑い!?



次々と回答者の手が上がります。



「これでもか、これでもか」と

持てる力をふりしぼるようにして

それぞれが回答をお客さんに

届けます。


最初の頃は、ボケ担当やツッコミ

担当といった形になってましたが、

進んでいくうちに皆が皆、ボケ

まくって収拾がつかなくなり・・・


とにかく、最後まで大いに盛り

上がった大喜利になりました。

終演時間も近くなってきたので、

司会のくじらさんがまとめます。



最後は、お客さんと一緒に

大阪締めでお開きとなりました。

プログラムに連載中のくじらさん

のコラムは、「特集」コーナーの

「くじらのひとりごと」に掲載です。


最後の最後まで、大勢の方が

お残りくださってました。

メンバー総出でお見送りです。


終演後は、コロナ禍でしばらくの間、

開催することができなかった打ち上げ

を久しぶりに開催しました。


インド・ネパール料理の食べ放題に

飲み放題でお腹はパンパン・・・。


ということで、打ち上げで久々に

落語談義に花が咲きました。

次回定例会は、5月21日開催の

「高槻市民寄席」です。こちらも

よろしくお願い申し上げます。



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