過去の活動報告 No.135






 第125回 高槻市民寄席  

   

と  き  令和5年1月22日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール


共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


新型コロナの自粛も緩和され、今年は

入場制限なしの通常開催で、 当会の

メンバーが全員出演する
「吉例顔見

世大興行」が開催できる運びになり

ました。空も晴れ模様


「今日は正月公演なので、きっと、

お客さんがたくさん来られるはず」

と、皆、はりきって、会場設営に

励んでます。


寄席会場の完成。お見事です。

いつもより若干ですが、客席を

多めに並べています。さてさて、

どれくらいのお客さんが起こしに

なられますことやら。


正月公演恒例のお年玉の作成風景。

毎年、大入り袋をポチ袋の代わりに

して、お客さんにお配りしています。

また、これを楽しみにお越しになる方も

おられるようです。


開場前の稽古風景。

ウクレレの演奏にコーラスが入ると

いうこの日一番の豪華? な番組に

なる予定です。


お客さんにお配りするプログラム

や次回のチラシの準備風景。

  


コロナ禍以降、開場するのは、

開演の1時間前とかなり早めに

しています。実際のところ、それ

くらいの時間から多くのお客さんが

お越しになられます。

  


今回は久々にスタッフの真琴家笑吉

さんがスチール撮影で参加です。

ということで、今回の演者の画像は

高画質です(とはいえ、HPアップ

用に縮小してますが・・・)。


前説は、寿亭司之助さんです。

当初は、前説なしのはずでしたが、

潮吹亭くじらさんと南茶亭おすしさん

が諸般の事情で欠席になり、その

番組変更のお知らせでした。


さて、開演です。すでに、大入りの

基準の100名を超えるお客さんに

ご来場いただいて、会場は熱気に

あふれています。


トップは、洋酒家巧駆さん。演目は、

「マキシム・ド・ゼンザイ」です。

「ぜんざい公社」を小佐田定雄氏が

グルメブームへの皮肉たっぷりの

筋に改作した落語になります。


ぜんざいを高級レストランで食べる

ようになったらどうなるかという筋立

てになってます。キザなレストランの

店員の繰り出すメニューが馬鹿馬鹿

しくて何ともおかしかったです。


二番手は、悠々亭一光さん。演目は、

江戸落語の「やかん」です。言わずと

知れた、お湯を沸かす道具のこと。

なぜ、「やかん」が「やかん」という

名前なのか? という根問ものです。


どうでもよいようなテーマを、なんと

戦国時代の合戦まで持ち出して熱弁

をふるいます。 さて、皆さんは、この

落語の「やかん」の由来に納得でき

るでしょうか・・・


三番手は、びい亭るうずさんです。

FMおおつの寄席番組のパーソナリ

ティを務めるるうずさん。演目は、

「アホバカ歌合戦」です。得意のウク

レレを手に、替え歌で盛り上げます。


途中、三流亭志まねさんと高月亭

すばるさんのコーラス隊が参加です。

曲目は、シャネルズの往年のヒット曲

「ランナウェイ」でした。リハーサル

どおり、完璧なコーラス!?


今回の曲目は、「瀬戸の花嫁」、

「木綿のハンカチーフ」、「ランナ

ウェイ」、「困っちゃうな」、「北酒場」、

朝ドラのスカーレットの主題歌で

「フレア(るうずのテーマ)」でした。


中トリは、歩鱈小酔さん。演目は、

艶笑落語の「茶漬間男」です。

亭主の女房が、こともあろうに、

亭主が食事中に、その家の二階で

間男と情事にふけります。


また、亭主とその間男は顔なじみの

間柄で、堂々と亭主に断ってから

二階へ上がります。ことわざの

「知らぬは亭主ばかりなり」を

象徴する噺になっています。


おかげさまをもちまして、今回は

入場者185名の大入満員となり、

慌てて、客席の椅子を追加して

並べました。スタッフから嬉しい

悲鳴が聞こえてました。


中入りの休憩です。


楽屋には、急きょ、欠席になった

潮吹亭くじらさんから宅配便で

伊勢のお土産が届きました。

ミニサイズのおにぎりせんべい

です。


姫路城のお城焼きは、洋酒家巧駆

さんからの差し入れ。左のお酒は、

真琴家笑吉さんからの差し入れ

です。


お茶子は、志熨家かりん・寿亭さや豆

の母娘コンビです。


中入り後の五席目は、寿亭司之助

さん。演目は、「酒のかす」です。

酒造りで、ギュッと絞った絞りかすを

「酒のかす」と言いますが、かすでも

アルコール分はあるようです。


お酒を飲めない人物が、酒のかすを

食べただけで顔が赤くなったのを、

いいことに、酒を飲んだと自慢して

回ります。人に会って自慢する度に

次々とボロが出てしまいます。


六席目は、高月亭すばるさん。演目は、

「転失気(てんしき)」です。聞き慣れ

ない言葉ですが、「おなら」のこと。

お寺の住職が病気になり、医者から

「転失気」はあるかと尋ねられます。


住職は、その言葉を知らないと言えず、

知ったかぶりをし、小僧さんにその言葉

を調べるように命じますが、住職の

知ったったかぶりを知った小僧さんは、

ウソの報告をして住職を困らせます。


七席目は、六弦亭ざくろさん。

得意のラテンギターでの弾き語り

です。ざくろさんは、かつては、

なかのかつき」という名前で

レコードも出されています。


懐メロならどんなジャンルもOKの

ざくろさん。この日の曲目は、世界的

にヒットしたアダモの「雪が降る」、

いろんな歌手が歌い継いでいる

「コーヒールンバ」。そして・・・


水前寺清子さんのヒット曲でもある

「三百六十五歩のマーチ」でした。

お茶子の寿亭さや豆さんもタンバ

リンで参加。会場も懐かしい曲に

一緒に歌う方もおられたようです。


吉例顔見世大興行」の大トリは、

三流亭志まねさん。本来のトリ

だった潮吹亭くじらさんが休演の

ため、急きょ、演目を変更して

トリを務めることになりました。


演目は、江戸落語の「一目上がり」。

掛け軸のほめ方を教わった八五郎が

家主のところに出かけて、いろいろな

物をほめようとするのですが、ことごと

く失敗してしまいます。


失敗続きですが、ほめる内容の言葉が

一目ずつ上がります。上がるということ

で、縁起のいい落語でもあります。

志まねさん、急な演目変更ができると

いうのも日頃の精進のなせる技です。


「この日の「吉例顔見世大興行」も

大盛況のうちに無事にお開きとなり、

メンバー全員でお客さんを皆で

お見送りします。


次回の定例会は、2月19日(日)に

高槻阪急百貨店において開催の

第199回「駅前寄席」です。

皆様のご来場をお待ち申しあげ

ております。



  





今年初めての「駅前寄席」です。

午前中は、ずっと雨模様でしたが、

午後には雨がやんで、曇り空に。

寄席は、天候の影響を受けやすい

のですが、これなら大丈夫!!


スタッフは、午前中に会場入りし、

大急ぎで会場設営に当たります。

前のイベントの机などを一旦、

撤収し、改めて、椅子などを

配置していきます。


会場設営と並行して、お客さんに

お配りするプログラムや次回の

定例会のチラシなどを準備します。


会場設営が終わりました。

とりあえず、会場に備え付けの

椅子は全部並べています。


会場の多目的ホールは、6階の

飲食店街の南端のうどん屋の

「杵屋」さんの隣にあります。

ちょっと奥まって分かりにくい

かも知れませんね。


今回も、開演1時間前の午後1時

に開場しました。昨年は、コロナ禍

で入場制限があり、お客さんも

早めにお越しになってたので、

今も早めに開場しています。


受付風景です。

今回も、くじらいだー@さんのブログ

「ミニ活動報告」を引用させていただ

いています。(以下のの部分)


前説は、出番の無い寿亭司之助さん。

今後の予定などの告知をします。

出番はなくても代表は何かと大忙し。

次回の「駅前寄席」は200回記念。

来月の「高槻市民寄席」はトリです!



開演時間になりました。すでに、

客席は、ほぼ満員に近い状態です。

急きょ、予備に置いておいた折り

たたみ椅子も追加しました。


トップは、潮吹亭くじらさん。演目は、

故・桂枝雀師匠のSRが元ネタの

「猫」です。飼っていた猫が急に

しゃべりだすという摩訶不思議な

展開ですが、実のところは・・・。


3か月ぶりの高座ですが、駅前寄席

のお客様は、本当に暖かくてノリが

いいですね。

マクラの「猿の事情聴取」が本編より

受けていたような。


二席目は、歩鱈小酔さん。演目は、

「芋俵(いもだわら)」です。芋を

入れる俵の中に泥棒が隠れて

店の中に忍び込もうとしますが、

思う通りに行きますでしょうか?


寄席の世界では「盗人噺」は

ゲンがいい噺とsれています。

小酔さんの噺に出てくる盗人は

愛嬌たっぷりです。


お茶子は、相棒の志熨家かりんさん

が欠席のため、寿亭さや豆さんが

一人でお茶子の仕事を行いました。


三席目は、悠々亭一光さん。演目は、

「町内の若い衆」です。兄貴分の

奥さんが上品で、何事も「町内の若

い衆のおかげ」と実に謙虚なお方。

それをわが女房にマネさせると・・・


(落語の主人公は)


奥さんをボロクソにけなしていま

すが、「おめでた」ということは、

やっぱり仲がいいんですよね・・・

クスッと笑える艶笑噺になってます。


中トリは、びい亭るうずさん。演目は、

「貧乏花見」です。花見の季節、

裏長屋の連中も浮かれて花見に

繰り出します。でも、酒もご馳走も

着る物すら、ろくにありません。


「気で気を養う」

いかにも落語らしいテーマです。

摩訶不思議な食材の究極が、

なぜか「牛乳瓶のふた」
!?

裏長屋の知恵はすごいものです。


おかげさまをもちまして、今回も

入場者130名の大入満員となり

ました。予備の椅子も出しましたが、

それだけでは足りず、立ち見の方

もおられました。


中入り後は、三流亭志まねさん。

演目は、江戸落語の「替り目」です。

といっても、上方落語も内容は

ほとんど変わりません。酔っ払って

女房にくだを巻く男の物語です。


くだを巻いているようでも、本音は

女房への感謝の気持ちがあります。

落語とお酒をこよなく愛する志まね

さんにピタッとはまった噺・・・。

夫婦の機微が実に楽しい落語です。


トリは、六弦亭ざくろさん。演目は、

「幸助餅」。餅米問屋の幸助は、

相撲道楽が過ぎ、相撲との絶縁を

約束にお金を融通してもらったのに、

また、ひいきの横綱にお金を・・・。


幸助の叔父が横綱と掛け合いまし

たが、横綱はお金を返してくれず、

幸助は餅屋になって再出発。横綱

は幸助の開店祝いに訪れ、お金を

返さなかった理由を明かします。


元は講談ネタ。本格人情噺。役者経

験のあるざくろさんの独壇場ですね。

アイドルスターに入れあげて、身を

持ち崩すというのは現代でもある話。

決して古臭くはない物語です。



最後まで、大勢の方がお残りくださ

いました。メンバー総出でお見送り

です。
プログラムに連載中のくじら

さんのコラムは、特集コーナーの

「くじらのひとりごと」に掲載してます。





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