過去の活動報告 No.134







 第124回 高槻市民寄席  

と  き  令和4年11月20日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール


共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


ここ高槻市は、前日から朝方まで雨が

降り続いていましたが、集合時間の

午前10時30分には、雨が上がって

曇り空になっていました。雨上がりで

気温も少し下がっている感じです。


とりあえず、控え室に入らせてもらって

まずは一服、と言うか、プチ宴会?で

盛り上がってます。その理由は・・・


今日の差し入れがこれ。志まねさんが

茨城のお土産に納豆せんべい、ぬれ

煎餅、干し芋を。かりんさんが岸和田の

えびせんべいを持参。それに出前寄席で

いただいた大吟醸酒がずらり!!


エネルギーを注入して、盛り上がった

ところで、会場設営の開始です。

お酒に酔っ払った訳ではないのですが、

高座の位置が微妙にずれていたので、

微調整しています。


設営作業が完了しました。コロナ禍が

収まってきたということで、客席の数も

徐々に増やしています。とは言え、

朝方までの降雨の影響も出そうなので、

客席は心もち、少なめに設定しました。


高座の周りには、作業の終わった

スタッフが集まって、落語談義や

近況報告などをしています。こんな

時間も、うちの会の寄席の楽しみの

ひとつかも知れません。

  


舞台袖の楽屋では、この日、お客さんに

お配りするプログラムの通し番号入れと

次回のチラシを組み合わせる作業を

やっていました。


  


本来は午後1時30分が開場時間ですが、

コロナ禍での入場制限の影響からか

午後1時ごろにはお客さんが詰めかけ

られるようになっています。この日も

同様でした。


午後2時の開演の少し前、トップの演

者が前説を兼ねて早めに登場です。

今回も、くじらいだー@さんのブログ

「ミニ活動報告」を引用させていただ

いています。(以下のの部分)


トップは、先月のトリのびい亭るうず

さん。演目は、「有馬小便」です。

竹筒を使って二階から簡単に小便を

させるという珍商売なのですが、

とんでもないトラブルになります。


日本最古の温泉地、有馬温泉を

舞台にした艶笑落語でした。

トップの演者の役割は、「場を温める

こと」ですが、爆笑編「有馬小便」で、

客席はすでに沸点に。


会場の後方で、毎回、撮影している

ビデオは、各人が反省検討をする

アイテムとして欠かせないのですが、

急に機械にトラブルが発生! 

今回の撮影は断念しました。


二番手は、還暦を過ぎて一念発起して

大学で勉強をしている悠々亭一光さん。

演目は、「黄金(きん)の大黒」です。

子供が砂の中から黄金の大黒の像を

掘り出すという縁起のいい噺です。


勤労学生の研究の成果は、

今日のプログラムに。

そして、今日の高座にも・・・

落語国の住人は、考えることが

奇想天外です。


三番手は、寿亭司之助さん。演目は、

十八番の「老婆の休日」です。

桂文珍師匠の創作落語で、元気な

お婆さんが活躍?する落語。どこに

行ってもお婆さんはパワフルです。


元々は桂文珍師の創作ものですが、

司之助代表が長年練りに練って、今や

押しも押されもせぬ「防犯落語」に。

すべてはお年寄りへの愛のメッセージ

なり。


お茶子は、志熨家かりん・寿亭さや豆

の母娘コンビです。さや豆さんは、

今月11歳。当会のお茶子を3歳から

8年間務めています。もはやベテラン。


気候不順にもかかわらず、おかげさま

をもちまして、入場者121名の大入りと

なりました。改めまして、ご来場いただ

いた方々に厚く御礼を申し上げます。


中トリは、三流亭志まねさんです。

演目は、江戸落語の「夢の酒」。

ほとんどが夢の中の話なのですが、

その夢と現実が巧みに入れ違うと

いう実によくできたストーリーです。


出だしは「天狗裁き」かな?

その後は夢と現実とが絡み合って・・・

実は、志まねさんの夢に中にも

「佐々木希」が出てきて、おや?


中入りの休憩です。


ブログでお知り合いになった勿忘草

(わすれなぐさ)さんがご来場いただき、

お菓子の差し入れを頂戴しました。

メンバーで美味しくいただきました。

有り難うございます。


中入り後は、休演になった歩鱈小酔

さんの代演を務める潮吹亭くじらさん。

演目は、十八番の「餅つき」です。

餅つきのお金がない夫婦が、餅をつく

音だけを聞かせようと工夫します。


急遽決まった代演。ほぼぶっつけ本番

でしたが、何とか受けていたように思い

ます。ひと昔前の年末風景。大事に

したい噺ですね。


本日のトリは、高月亭すばるさんです。

演目は、「狸の化寺」。人間国宝の

故・桂米朝師匠が復活させた珍品落語

で、河川などの修復工事を請け負う

黒鍬(くろくわ)組が活躍します。


3種類のハメ、無事に入ったようです。

一言一句を大切にするすばるさん。

サゲも一工夫。文句なしの大トリ。

お疲れ様です。


黒鍬組の一行が古寺に宿泊すると、

夜、狸が化けて出て来て、皆を驚かせ

ます。いろんな物に化ける狸と頭領を

中心とした黒鍬組が壮絶な戦いを

繰り広げるスペクタクル落語!?


今年最後の「高槻市民寄席」も

無事にお開きとなりました。出演者と

スタッフ全員でお客さんをお見送り。

皆さんの笑顔が、何よりの励みに

なります。


終演後は時間もないので、大急ぎで

撤収作業に入ります。次回の定例会は、

12月18日(日)、高槻阪急百貨店で

開催の「駅前寄席」です。皆様方の

ご来場をお待ち申し上げております。








「駅前寄席」の会場は、JR高槻駅

の前の高槻阪急百貨店。天気は、

晴れ模様です。おかげさまで、

今回も入場制限なしの通常開催

となりました。


駅前のロータリーは再開発の工事中

です。左に見えるのは、駅につながる

大きなエスカレーターらしいです。

この駅前の風景は、半世紀前とは

ずいぶんと変わってきました。


百貨店の店内は、クリスマス商戦の

真っ只中でした。あちらこちらに、

クリスマスツリーが飾られています。


会場になる飲食店街の多目的ホール

で設営開始です。テーブルや椅子を

一旦片付けてから、寄席の形式を整え

ます。この作業は、人手がいくらでも

欲しいところです。


約1時間かけて寄席の会場が完成。

前回に引き続き、今回も大入りの

人数に対応できるように100席以上

の椅子を準備させていただきました。


プログラムとチラシ類の準備中。




このところ、来場される方が早く来られる

ので、今回も午後1時には開場。ありが

たいことに、続々とお越しになります。


会場の「のれん」をくぐったところ。

お迎えするメンバーは少々緊張気味?



前説の前に、びい亭るうずさんが登場し、

FMおおつパーソナリティを担当して

いる「素人お笑い演芸館」の視聴方法の

お知らせです。大津市以外でもパソコン

やスマホで聴くことができます。


前説は、寿亭司之助さんです。来年の

駅前寄席200回記念の告知です。

携帯電話のお願いと小咄を披露。で、

この日の仕事は、この前説で終わる

予定でしたが・・・。


予定どおり午後2時の開演です。

客席は、ほぼ、埋まっており、この時点

で大入り(入場者100人以上)でした。



トップは、高月亭すばるさん。演目は、

「看板の一(ぴん)」です。落語には

よく登場する博打(ばくち)の噺。

庶民になじみ深いのは、サイコロを

1個だけ使うの
「チョボいち」でした。


若い連中が、年寄りから金を巻き上げ

ようとしますが、逆に、アッと驚くような

テクニックで、散々な目にあわせられ

てしまいます。若い連中は反省もせず、

そのテクニックをマネしようとして・・・。


二席目は、潮吹亭くじらさんの「厄払い」

の予定でしたが、体調不良で休演する

ことになり、前説だった寿亭司之助さん

が、急きょ、代演することになりました。

代演の演目は、「大安売り」です。


バーゲンセールの噺ではなく、昔の

大相撲の噺。贔屓にしている相撲取り

が、初めて江戸の本場所の土俵を

踏んだと聞いて、その時の成績を

ワクワクしながら尋ねるのですが・・・。


三席目は、三流亭志まねさん。演目は、

江戸落語の「長短」です。タイトルその

ままで、すこぶる気の長い「長さん」

と、むやみに気の短い「短七」の

気性が正反対の二人の会話です。


この二人は、傍目には喧嘩している

ように見えていても、本人たちは楽し

んでいるようです。でも、短七が

長さんに煙草の粋な吸い方を教えて

いるうちに大変なことになります。


出囃子担当のくじらさんが欠席なの

で、司之助さんが出囃子も担当です。

写真撮影もしなければならないので、

「体が三つ欲しい!」と言ってました。


中トリは、悠々亭一光さん。演目は、

桂文枝師匠の創作の「妻の旅行」

です。主人が定年で退職した後の

夫婦の立ち位置というか、夫婦の

愚痴合戦みたいな落語です。


前に妻が旅行に行った時に、喜んで

送り出すと何か怪しまれ、今回は愚痴を

言うと逆に文句を言われる始末。さて、

夫婦の旅行騒動はいかなることに・・・。

熟年夫婦の生活感あふれる落語でした。


おかげさまをもちまして、今回も

入場者114名の大入満員となり

ました。お寒い中をご来場いただき、

まことに有り難うございました。

感謝の念に堪えません <(_ _)>


高座の横の楽屋から見た客席です。

コロナ禍以前の盛況さが戻った感じ

ですね。


中入りの休憩です。


中入りの真っ最中の楽屋の風景。

これから出番の人の緊張感と、

出番が終わった人の安堵感が

交錯していますね。


中入り後の五席目は、歩鱈小酔さん。

演目は、「江戸荒物」です。荒物屋を

開業するについて、江戸っ子の言葉が

格好がいいと思い込み、甚兵衛さんに

江戸弁を教えてもらうのですが・・・。


中途半端な江戸弁なので、せっかく

客が来ても言葉が通じず、全く商売に

なりません。ベタベタの大阪の人間が、

無理矢理、江戸弁をしゃべろうとする

姿が、底抜けに面白い噺でした。


毎回、お茶子さんは二人体制なので

すが、今回は一人でお茶子を務める

志熨家かりんさん。相棒の娘の

寿亭さや豆さんは、宿題がたまって

いるので欠席になったそうです。

トリは、洋酒家巧駆さん。演目は、

十八番の「悋気の独楽」です。

旦那の妾に焼き餅を焼く御寮人

さんと無邪気にコマを回す丁稚

さんの会話が絶妙な落語でした。


律儀に旦那をかばおうとする丁稚

さんに対して、話を聞くふりをして、

そのウソを上手に問いただし、真実

を聞き出そうとする御寮人さんの

テクニックがお見事!!

なぜにコマが出てくるのかというと、

旦那が本宅に泊まるか妾宅に泊ま

るかを丁稚さんが回す3個のコマで

決めるからで、嫉妬する御寮人さん

が愛嬌たっぷりに演じられます。

今回も無事お開きとなり、スタッフ総出

で、お見送りさせていただきました。

プログラム連載中のくじらさんのコラムは、

特集コーナーの「くじらのひとりごと」

掲載しています。

お客さんを送り出した後は、大忙しで

撤収作業に当たります。

次回の定例会は、来年1月22日(日)

開催の「高槻市民寄席」です。皆様の

ご来場をお待ち申し上げております。

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