過去の活動報告 No.124







第310回 噺の会じゅげむ定期公演 

 第113回 高槻市民寄席  

と  き  令和2年1月26日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール


共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


令和最初の高槻市民寄席・正月公演です。

平成15年から正月公演は、「吉例顔見世

大興行」と銘打ち、メンバー全員が出演し

ています。天気は午前中は曇りでしたが、

公演の始まる午後には晴れてきました。


午前10時30分から会場設営開始です。

何もない広いホールを寄席会場に変身さ

せます。皆、気合いが入る瞬間ですね。


高座の設営後は、スポットライトの調整、

名ビラや高座周りのディスプレイを整えて

行きます。


寄席会場の完成です。いつもながら見事

な出来映えです(手前味噌!)。

正月公演は、通常の定例会よりも椅子の

数を増やしています。


そして、これも正月公演の定例行事の

お年玉作りです。


当会のお年玉は、大入袋になっています

ので、いい記念になると好評です。今回は

200枚を用意させていただきました。

(全部捌けるのか?)

  


一方では、お客さんにお配りするプログラ

ムとチラシの準備にも追われます。


その後、ざくろさんのギターのリハーサル。

どんな高座になるのか楽しみです。


今回も早くからお待ちのお客さんが大勢

おられたので、開場を早めました。

今回の活動報告も、くじらいだー@さん

ブログの「ミニ活動報告」を引用させて

いただいてます。(以下の
青字
の部分)


前説の予定はありませんでしたが、ケーブ

ルテレビJ:COMさんの取材が入ったので、

急きょ、司之助さんが、前説を務めました。


今回発行の会場の生涯学習センターの情

報誌「学びのひろば」の表紙を飾るのは

当会メンバーの小酔さん、志まねさん、

おすしさん、一光さんの4人です。


というところで、午後2時ちょうどに開演です。

ご覧のとおり、開演時には大入りの状態に

なっていました。


トップは、歩鱈小酔さんの「初天神」です。

天神さんの初祭りでの親子の噺。参道の

露店には色んな物を売っており、それを

子供は欲しがって父親にねだります。父親

は何とか理由を付けて買わないように・・・。

よくある親子の風景が楽しい落語です。

   
時間の関係で「みたらし団子」のくだりまで

です。

太陽くんの卒業にともない、現在当会の

看板スターはこの人です。今年も明朗快活

な高座で皆様を虜にすること間違いなし。


次は、潮吹亭くじらさんの「堺飛脚」。

こんな落語があるとは知りませんでした。

大阪市内の商家から堺の大浜まで手紙を

届けることになった飛脚さんの噺。途中、

いたずら好きの狸が怪物に化けて驚かそ

うとしたり、大変な目に遭いますが・・・。


ネタおろしです。現役の噺家では「桂米紫」

さんしか演じる人がいない「珍品」です。

司之助代表に無理を言って、ハメ「韋駄天」

を入れてもらいました。

このネタ、今後もいけそうですね・・・。


次は、洋酒家巧駆さんの「子ほめ」です。

タイトルどおりで、子供をほめ倒して、その

親からご馳走になろうという算段。でも、

トンチンカンなほめ方ばかりで、逆に親を

怒らせたりします。人をほめるにしても、

時と場所、タイミングは難しいものです。


今年も忙しい仕事の合間を縫っての高座

となります。いわゆる「前座ネタ」ではあり

ますが、巧駆さんならではのはんなりした

味わいで聴かせてくれました。


記録写真を撮影しているのは真琴家笑吉

さん(左端)。右奥のビデオカメラを操作し

ているのが、J:COMの方です。取材の

様子は、翌々日のデーリーニュースで放映

されました。


次は、六弦亭ざくろさんの「ギター落語」。

ざくろさんは、役者と歌手の経歴があり、

ラテンギターも弾きこなす芸達者です。


実はギター演奏はプロ。そのギターを駆使

して普段なかなか聴けないギター演奏を

絡めた小噺集。「年の差還暦以上」の

仲良し・寿亭さや豆嬢がタンバリンで花を

添えます。この日一番の盛り上がりでした。


ちょっと緊張気味のさや豆ちゃん。でも、

ケーブルテレビのニュースにはバッチリ

映ってましたよ。


昔懐かしい薬の名前が次々と飛び出す

「クスリ・ルンバ」などの演奏を小咄の間に

織り込んで、ざくろワールド爆発です。


次は、三流亭志まねさんの「たけのこ」です。

隣家から頭を出してきたタケノコを巡り、

侍同士が、下男を通じて熾烈な戦いを

繰り広げます。下級武士の生活がよく

表れた小品ながら楽しい落語ですね。


「除夜の鐘がゴーンとレバノンまで・・・」

これが言いたかった!? 

今年も夜行バスもしくは新幹線で江戸の

香りを運んできます。もちろんこの「たけ

のこ」も江戸流です。
 


中トリは、南茶亭おすしさんの「時うどん」。

屋台のうどん屋の勘定を計略で一文ごまか

したところを遠くから見ていた主人公の男が、

そのマネをしようとして、見事に失敗します。

いかにも落語らしい筋立てになっています。


吉朝一門などが手掛ける「時そば流時

うどん」です。実はこの人、人材開発マネ

ジメント会社の代表取締役。その筋では、

すごい人なんです。単なる「ダジャレ好き」

おじさんではないのです・・・。


おかげさまをもちまして、今回の正月公演も

入場者210名の大入満員となりました。

お寒い中をご来場いただき、まことにありが

とうございました。


中入り。


楽屋には、お客さんやスタッフからお菓子

やお酒などの差し入れが集まりました。

これまた、ありがたいことです。


中入りの後は、高月亭すばるさんの「親子

酒」です。演目どおり、酒飲みの親子の噺。

大酒飲みの親子のちぐはぐな会話が楽し

い落語になってます。さて、親子の大酒飲

み対決はどちらに軍配が上がるでしょうか?


「落語絵本」からネタどりしただけに、コン

パクトにまとまったネタになってます。もう

「親子」で高座に上ることはできませんが、

鶴二師匠の元で現在見習い中の太陽くん

の最新情報・・・今後も頼みますね。


次は、悠々亭一光さんの「ぞろぞろ」です。

信心深い茶店の老夫婦が無限にワラジが

売れるというご利益をいただきます。それを

見ていた床屋の親方
がマネをしようとしま

すが、とんでも無いことになってしまいます。


今年7月には大阪に帰って来れそう・・・

もう、打ち上げで途中退席しなくてもよくな

るかな。今年もそのほのぼのとした語り口

を楽しませてもらいましょう。


お茶子は「志熨家かりん・寿亭さや豆」の

母娘コンビ。

今日もさや豆嬢が名びらをめくるたびに

拍手が。



次は、びい亭るうずさんの「山のあなた」。

都会の喧噪を離れて山奥に来た男が、

茶店のおばあさんに「山のあなた」は、こん

な所かな」と話しかけ、おばあさんの身の

上話を聞くという摩訶不思議な展開に

なっています。


このネタは1月に必ずやっておきたい噺だ

そうな。爆笑王・枝雀師の創作、これが

枝雀師のもう一つの顔なり。

「やまのあなた」には、本当に「幸い」が

住んでいるらしい・・・。


トリは、寿亭司之助さんの「紀州」です。

徳川七代将軍の家継公が7歳でご他界に

なり、次の将軍が御三家から選ばれること

になります。有力候補は、御三家筆頭の

尾張の継友公なのですが。


徳川家の「世継ぎ」がテーマの噺。大河

ドラマなら1年かかるところですが・・・

今年も、会の運営にそのぶれない姿勢で

よろしくお願いいたします。

さすがの大トリです!


尾張公自身が、次期将軍になるものと思い

込んでいます。その思い込みが墓穴を掘る

ことに・・・。結果は、御三家のうちの紀州

(吉宗)公に決定します。サゲのセリフの

「キシュー!」が痛快で気落ちいいですね。


無事にお開きとなり、スタッフ・キャスト全員

でお客さんをお見送りします。皆さんの笑顔

が公演の大成功を表していますね。


終演後の集合写真です。クリックすると

拡大します。

次回定例会は、2月16日(日)の高槻

阪急百貨店での「駅前寄席」です。

詳細は、「お知らせ」をご覧ください。







第311回 噺の会じゅげむ定期公演

 
高槻阪急百貨店 駅前寄席 vol.188
   
と き  令和2年2月16日(日) 午後2時開演

ところ  
高槻阪急百貨店 6階多目的ホール 


朝から雨模様です。天気予報も終日、雨!

そのうえ、新型肺炎の流行もあり、今日の

集客は無理かも・・・と皆、悲観的でした。


今回は、スタッフの欠席が重なり、必要最小

限の人員での会場設営作業となりました。

とはいえ、慣れた作業ですので、淡々と進ん

で行きます。


高座の設営ですが、マイクスタンドの安定度

にちょっと問題が発生。試行錯誤のうえ、何

とか解決できました。


いつもの寄席会場の完成です。

とはいうものの、どれだけのお客さんが来て

くれるのか、この時点でも、まだまだ不安で

した。


それでも、準備は着々と進めなければなり

ません。お客さんにお配りするプログラムと

次回のチラシを組み合わせます。


受付の態勢も準備万端です。





さて、お客さんは・・・・・・


いつもどおり、早くからお越しいただいてい

ます。一気に不安は解消しました。

今回の活動報告も、くじらいだー@さんの

ブログの「ミニ活動報告」を引用させて

いただいています。(以下の青字の部分)


前説は、今回出番のない潮吹亭くじらさん。

というわけで、この日お越しくださいました

お客様こそ、本当のお客様です・・・

前説の段階で、客席はそこそこ温まってい

たように思います・・・


午後2時の開演時間になりました。すでに、

大入り(入場者100名)を超える満員の

状態です。メンバー全員、ホッと胸をなで

下ろしました。


トップは、寿亭司之助さんの「茗荷(みょう

が)宿」。庭いっぱいに茗荷が植えている

老舗の宿屋の噺です。「茗荷を食べる

と物忘れする」という言い伝えが、この

落語のポイントになっています。


今日のお客様の入りを直前まで心配してお

られた当会代表。「忘れ物」がテーマのこの

ネタではありますが、お客様のことは片時も

忘れません。



楽屋のお茶コーナーでは、各自が紙コップ

に記名して利用します。それぞれに特徴が

あって面白いです。



二番手は、三流亭志まねさんで、演目は、

当初の予定の「短命」を「大師の杵」に

変更です。弘法大師が諸国修行中に身の上

に起きた、ちょっと色っぽい噺でした。会話

が比較的少ない地噺になっています。


急遽、演目を変更しました。どうやら体調不

良に関する理由らしいです。「大師の杵」

も志まねさんらしいネタですが・・・。

「短命」いつか聞かせてくださいな。


お茶子は、寿亭さや豆ちゃん。

この日も人気bP。


三番手は、洋酒家巧駆さんの十八番ネタ

「二人癖」です。癖がないように見える人

でも、少しは癖があるもの。すぐに飲めると

言う癖と、何でもつまらないと言ってしまう癖

の男が、それぞれのくせの言葉を発したら

罰金を払うことにします。


仕事の関係で、楽屋にいる時間が短くなり

がちですが、高座での存在感はなかなかの

ものです。

何とか相手にその言葉を言わせようとしま

すが、うまく行きません。それどころか、思わ

ぬ逆襲を受けてしまうことになります。


くじらさんは出番がなくても、出囃子係とい

う大任があります。寄席の雰囲気を盛り上

げる出囃子は、無くてはならないものです。


中トリは、高月亭すばるさんの「いもりの黒

焼」です。好きな相手をこちらに振り向かせ

たい一心で、ほれ薬のいもりの黒焼を利用

しますが、とんでもない騒動に発展します。

なんとなんと前日に「ぎっくり腰」を患って、

この日はやっとの思いで会場入り。


正座はできるということで、高座を立派に

勤め上げました。なお、本来のサゲは、

「飯米におわれて」というものですが、

わかりにくいということですばるさんが

工夫・・・これもわかりにくかったようで、

ここらが古典落語の難しさなり。


おかげさまをもちまして、雨天と新型肺炎

のダブルパンチにもかかわらず、入場者

127名の大入満員となりました。ご来場

いただき、まことにありがとうございました。


中入りの休憩。


楽屋に差し入れのお菓子が並びます。

お客さんからいただいたチョコレートと

るうずさん持参のFMおおつ煎餅です。


現在、笑福亭鶴二師匠のもとで見習い中の

「元・高月亭太陽」くんが楽屋見舞いに。

父親であるすばるさんの着物をたたんでま

した。さすが、そのたたみ方はプロ仕込み。

さて、彼はどんな芸名をもらうのでしょう

か・・・


中入り後は、六弦亭ざくろさんの「延陽伯」。

主人公が嫁をもらうお目出度い噺ですが、

その嫁が、お公家さんに奉公していたので、

話し言葉が滅茶苦茶に難しくて困ります。

ちなみに、ざくろさんは、テレビ大阪の取材

を受け、3月14日午後6時58分からの番組


「OSAKA LOVER(大阪人の新常識)」

酒場のオーナーとして出演します!!

今日もトップから大うけ。そしてウィルスも

吹き飛ばさんばかりのざくろワールド炸裂

で、その受け方はピークに達します。その

受け方に・・・


楽屋の前に貼り出されているハッピは、

さや豆ちゃんがお茶子デビューした3歳の

時のものです。現在は8歳になり、2着目に

あつらえたハッピも小さくなってきました。


今回のトリは、びい亭るうずさんです。

演目は、「しじみ売り」。上方落語・江戸落

語のどちらでも演じられる人情噺です。

雪が降る寒い日に、身なりの貧しい子供

が、震えながら町中でしじみを売り歩いて

いるところから噺が始まります。


(ざくろさんの)受け方に・・・「こんなこと

なら、人情噺じゃなくて、笑いの多い噺を

選べばよかった」とるうずさん。

でも、客席はその語りにくぎ付けになって

ました。上方では珍しい本格人情噺。

見事なトリです。


なかなか売れないしじみをどこぞの親方が

全部買ってくれ、川に流させます。その時

の世間話から思いもよらない展開に・・・。

元は講釈ネタ「ねずみ小僧」を落語化した

ものとのことで、上方では、昔、「しじみ」

を「しじめ」と呼んでいました。


無事に今回の定例会もお開きとなり、

スタッフとキャストでお客さんをお見送り

します。
プロの落語家修行中の元・太陽さん

には、多くのお客さんから励ましの言葉をい

ただいていました。


打上げは、セルフ串揚げの「串家」さんに。

逆境の中での大成功を皆で祝います。


プログラム連載中のくじらさんのコラムは、

特集コーナーの「くじらのひとりごと」

掲載しています。


次回定例会は、3月22日の「高槻市民寄

席」です。詳細は、「お知らせ」コーナーで。



※ ご注意 〜  新型肺炎の感染防止のため、もしかすると、中止(延期)になる可能性もあります。今のところ、3月20日までの高槻市のイベントは中止の予定です。



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