過去の活動報告 No.111






第285回
 噺の会じゅげむ定期公演 

 第101回 高槻市民寄席  


と  き  平成29年11月19日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール

共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ



天気は曇り空。朝晩は少し冷え込んできた

感じの日々が続きます。前回の100回記

念公演大成功の次の回、第101回となり

ますが、お客さんの入りは、全く読めませ

ん。(^_^;)


設営直前の展示ホールです。とにかく、

広いスペースで、文字どおり、書画等の

展示やダンスホールがわりに使われて

います。このスペースを寄席に大変身さ

せるため、朝から作業にかかります。


ウォールを移動させて高座・楽屋と客席と

の境を作ります。この移動作業は、パズル

のような感じなので、考えながら大急ぎで

行います。


椅子の並べ方にもノウハウがあります。

また、客席数も事前に予想して並べるの

ですが、冒頭に書いたように、今回の

入場者の予想がつかなかったので、少し

多めにしました。


特に任務分担はしていませんが、長年の

活動で、それぞれのメンバーが自然と

手分けして
、着々と設営が進んで行きます。


当会では、定例会や出前寄席の出番以外

で稽古会などは行いません。各人の責任

で稽古に励んでいます。そのかわり、定例

会の高座をビデオ撮影し、反省材料にして

います。


  


会場前のディスプレイの担当は、いつも、

ざくろ・さや豆の最年長・最年少の年の差

最大のコンビです。



高座と高座周りの設営も完了し、脇では

落語談義が盛り上がっています。



その後、お客さんにお配りするプログラム

やチラシを整えて、準備作業の完了です。



    


設営が終われば、皆で昼食に出掛けます。


ところが、一光さんだけは一人で会場に

居残って、ネタ繰り(稽古)に励んでおられ

ました。そうです。一光さんはこの日のトリ

なのです。トリをとるのは、それほど責任と

重圧を感じるものなんですね。


開場前に控え室でくつろぐメンバーたち。

今回の活動報告も、くじらいだー@さんの

ブログの「ミニ活動報告」を引用させていた

だいています。(以下の
青字の部分)


開場です。おかげさまで、お客さんが

続々と御来場。まことに有り難い限りです。





開演前の前説が始まる頃には、すでに

入場者は100名を超えていました。


写真撮影担当の真琴家笑吉さん(右)。

今回の演者の写真は、笑吉さん撮影の

ものを使用しています。


そして、久しぶりに4分割の画像を作って

みました。


前説は今回出番のない、潮吹亭くじらさん。

一通りのおしらせを終えて高座を降りしなに

「くじらさん、暖房を入れてほしい」と

お客様から。場内の温度調整、意外に

難しいのです。


楽屋には、のど飴とガムの差し入れ。

まさしく、高座に上がるのは、自分との

「戦い」でもあります・・・。


トップは、前回トリの高月亭すばるさん。

ネタは、「近眼の煮売屋」です。煮売屋と

は、江戸時代の惣菜屋さんのこと。人を

だまそうというひどい噺ですが、酒や料理

を飲み食いしながらの演技が見せ場です。



「きんがん」ではなく「ちかめ」。眼が悪い

のを利用して店の品物を・・・。結構えげつ

ない噺ですが、「愛宕山」的サゲに

救われます。ある意味「珍品」。勉強熱心

なすばるさんらしいネタの選択です。


二番手は、びい亭るうずさんの「粗忽長屋」。

大変な慌て者が、行き倒れの遺体を見て、

自分の知り合いだと思い込み、大慌てで

その知人を連れてきますが、その知人も

遺骸を自分だと思い込み、大騒動に・・・。



最近は上方でも演じ手が増えてますが、

元は江戸落語の典型的な「与太郎噺」。

個人的にあまり面白いと思わなかったので

すが、最近、この噺の楽しみ方がわかって

きました。るうずさんの語り口にぴったりです。



三番手は、寿亭司之助さん。ネタは相撲の

噺「大安売り」です。年に2場所だった時代

の相撲取りのしこ名に因んだ物語です。

贔屓の相撲取りの江戸の本場所での成績

をワクワクしながら尋ねるのですが・・・。


九州場所の中日。タイムリーな「相撲

ネタ」のはずでしたが、大相撲が土俵の

外も内もグチャグチャになってます。

力士「コシヒカリ」は負け続け。でも、

客席は受け続けてます。



中トリは、三流亭志まねさん。演目は「宮戸

川」です。夜に締め出された半七は仕方な

く叔父の所へ。途中、同じく締め出された

隣家の娘・お花と出会います。それを察し

が良すぎる叔父に勘違いされて、半七と

お花は一夜をともに過ごすことになります。


落語らしからぬ「おくて」の半七が・・・。

これからという展開で、「お時間で」。プロ

でも限られた時以外は前半で終わってし

まいます。機会があれば、志まねさんに

全編演ってもらいましょうか?



395名のお客様がお越しになった「100

回記念」。その直後でありますが、163名

の大入満員。ありがたいです。これからも

一回一回を大切に頑張って参りましょう。



ここで、中入りの休憩です。


控え室には差し入れのお菓子が並びます。


お茶子は志熨家かりん・寿亭さや豆の

母娘コンビ。


お茶子見習いだったさや豆ちゃんも、

このところ、様になってきたようです。


中トリ後は、歩鱈小酔さん。ネタは「江戸

荒物」です。荒物屋を開業するについて、

江戸っ子で商売しようと江戸弁を教えて

もらうのですが、中途半端な江戸弁で、

せっかく客が来ても言葉が通じず、全く

商売になりません。


「東京荒物」をうたいながら、仕入れ先は

大阪・安堂寺町。いわば「産地偽装」です

が、なんとも憎めない。

小酔さんのつきぬけた明るさにマッチし

てます。


トリは、悠々亭一光さん。演題は、ネタおろ

しの「寝床」です。浄瑠璃が好きな旦那が、

自分で浄瑠璃の会を開きますが、下手の

横好き
で町内の人々は、誰も来ません。

とても聴けたものではないのです。


義太夫・落語の違いはあれど、

覚えたら「みんなに聞かせたい」と

思うのは、この旦那も我々も同じ。

何とか義太夫を聴かせようと

躍起になりますが・・・


我々は幸せです。こうしてお客様の方から

聞きに来てくださいます。そんなお客様の

心をつかみきって一光さん、トリの重責を

果たしました。


第101回の高槻市民寄席も無事にお開き

となり、メンバー総出でお客さんをお見送り

します。


今回は、市内の王将で打ち上げです。

次回定例会は、12月17日(日)に高槻西武

百貨店で開催の第175回「駅前寄席」です。

皆様の御来場をお待ち申し上げております。


m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m




第286回 噺の会じゅげむ定期公演
 高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.175

と き  平成29年12月17日(日) 午後2時開演
ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


天候は、曇り。一段と寒くなってきました。

会場の西武百貨店は、クリスマス商戦の

真っ只中!!


会場設営開始。まずは、高座の組み立て

です。会場の都合で、毎回、使う素材が

違うので、工夫が必要です。



椅子は、一昨年にちょっと豪華な椅子に

変わったのですが、ちょっと重量があるの

で、結構、力仕事になります。


会場設営の完了です。さっそく、太陽さん

が、高座でネタ繰りを始めています。



お客さんにお配りするプログラムやチラシ

を流れ作業で組み合わせていきます。


受付も準備万端。お客さんの御来場を

待ちます。この時は、期待と不安が・・・。

今回の活動報告も、くじらいだー@さんの

ブログの「ミニ活動報告」を引用させていた

だいています。(以下の
青字の部分)

  


前説は、寿亭司之助さん。来年1月21日

「吉例顔見世大興行」の告知。そのあと、

ネットで見つけた「上方落語界における

血液型分布」という、ちょっと異色の前説

となりました。B型は桂枝雀師以外は

「全滅」らしいですが・・・


その間にも続々とお客さんが御来場!



開演時にはほぼ満員となりました!!


トップは、悠々亭一光さん。ネタは、「やか

ん」です。漢字では「薬缶」などと書きます

が、なぜ、「やかん」が「やかん」という

名前なのか? という、どうでもよいような

テーマを、戦国時代の合戦まで持ち出して

熱弁をふるいます。  


この人もB型だそうな。

いわゆる「根問もの」の集大成ともいえる

ネタです。これは「江戸落語」。

江戸・上方自由にあやつる一光さん、

ある意味うらやましい。



二番手は、高月亭太陽さんです。演目は、

「親子酒」。大酒飲み(というより、酒に

飲まれてしまう)親子の食い違う会話が

楽しい落語です。さて、親子の大酒飲み

対決はどちらに軍配が上がるでしょうか?



彼もB型。で、どうやらプロを目指してるら

しい。この「親子酒」は「江戸落語仕立て」

で、上方とはかなり筋立てが違います。

でも今回、かなり受けてました。


三番手は、三流亭志まねさん。ネタは、江戸

落語の「長短」。タイトルそのまんまで、

すこぶる気の長〜い「長さん」と、むやみに

気の短い「短七」の二人の会話だけなの

ですが、気性が正反対でも意外と仲がいい

という「ちぐはぐさ」が実に面白い噺です。


日本人に多いA型です。先日私は「上方

仕立て」(筋はほとんど変わらず)のを

聴きましたが、やっぱり江戸落語の方が

しっくりきます。で、ここまで3席「江戸落

語」が続きました。当会も江戸落語志向に

なりつつあるのか?


お茶子は「志熨家かりん・寿亭さや豆」

の母娘コンビ。


さや豆ちゃんも、一人でお茶子の仕事が

できるようになってきましたが、ちょっと

重い見台・膝隠しはお母さんがお手伝い。


中トリは、歩鱈小酔さん。演目は「池田の

猪(しし)買い」です。猪の肉を買いに

大阪から池田まで歩いて行くという、

上方落語らしいギャグの詰まった噺。

落語家に多いO型。これはもう100%上方

落語。彼の「小輔」時代からの十八番。


で「猪買い」といえばで、メンバーで「猪買

い徒歩ツアー」を敢行したのが2001年で

した。まだ拾八さんがご存命のころ。いい

思い出ですが、もう「行きたい」とは思わな

いな・・・
   猪買いツアーの模様はこちら


「池田の猪買い」には、途中、ドラのハメが

入ります。そのタイミングを計る楽屋の

かりんさん。


おかげさまをもちまして、今回の駅前寄席

も入場者123名の大入満員となりました。

お寒い中を御来場いただき、まことに

有り難うございました。




大盛況のうちに中入りとなりました。


志まねさんからの差し入れ。草津名物の

「うばがもち」です。志まねさんは、最近、

東海道を徒歩で踏破されたそうで、その

話は、いずれHPでご紹介できると思い

ます。これはその時のお土産ですね。


これは、スタッフの真琴家笑吉さんからの

どら焼きの「槻(けやき)」。なかなか食べ

応えのある高槻銘菓でした。


こちらは、かりんさんとさや豆ちゃんからの

キャンディとのど飴です。落語はのどを

大いに使うので有り難いですね。


自分の出囃子テープを自分でセットする

出囃子担当の潮吹亭くじらさん。


ということで、中入り後は潮吹亭くじらさん

の十八番「餅つき」です。餅つきをするお金

のない夫婦が近所に見栄を張って、奇抜な

方法で餅をつくふりをします。
この噺は、亭

主の一人芝居がポイント。餅をつく仕草が

見もの(聞きもの?)です。


すまんのう!B型じゃ。で、諸般の事情に

より、3年ぶりの「餅つき」となりました。

ネタもさることながら「音」がちゃんと出る

か心配でしたが、ありがたいことに「拍手」

が起こりました。落語らしいネタとして、

今後も大切にしたいですね。


この落語にもハメが入ります。今回は、

司之助さんが、タイミングを見計らって

ドラを一発叩きました。


トリは、南茶亭おすしさん。演題は「宿題」

です。子供の宿題を見てやる父親の噺で

すが、子供の宿題は成長するとともに

レベルアップしてきて、お父さんも四苦

八苦です。


A型です。六代文枝師の創作で、今やおすし

さんの鉄板ネタ。演じる側として「古典」よ

り「創作」の方が覚えにくいといわれてま

すが、特にこのネタは数学的知識を要し

ますね。さすが「セミナー講師」でもある

おすしさん、さすがです。


宿題の内容が難しすぎて、どうしようもなく

なったお父さんは、父の威厳を守るべく、会

社の部下に宿題の解答を教えるように業務

命令を出しますが、急にその頼りにしてい

た部下が来れなくなり、大騒動になります。


今年最後の定例会も無事にお開きになり、

皆でお見送りします。


撤収作業も終え、ほっと一息つくメンバー

たちです。


打ち上げ(串カツ食べ放題)もお開きと

なり、解散前に恒例の大阪締めです。

この年は、当会にとって、記念公演の

大成功等で飛躍の年になりました。


最後は、さや豆嬢が記念写真を撮ってくれ

ました。なかなかいい表情を捉えています。

次回定例会は、1月21日(日)開催の高槻

市民寄席です。よろしくお願いします。







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