過去の活動報告 No.110






第283回
 噺の会じゅげむ定期公演 

 第100回 高槻市民寄席  

  【高槻市民寄席 100回記念公演】

と  き  平成29年9月24日(日) 午後1時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 2階 多目的ホール

共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ



ついにこの日がやってきました。100回記

念公演ということで、いつもの倍以上の広さ

の2階多目的ホールでの開催です。天候は

快晴。気持ちも日本晴れと行きたいところ

ですが、期待と不安でいっぱいでした。


専門のスタッフが手際よく舞台を設営中。

常設の椅子だけで308席もあります。

さて、どれだけのお客さんがお越しに

なられるか・・・。この時点ではドキドキで

した。


会場の外に出てみると、開場は12時30分

にもかかわらず、12時前から多くの方が列

をなしてお待ちでした。有り難いことです。


受付には、当会の岡山支店から届けられた

胡蝶蘭と、



当会小倉出張所から届けられたフラワー

アレンジメントで、記念公演を華やかに

彩っていただきました。岡山、小倉と遠方

ですが、同じ会の仲間からの心遣いは

本当に嬉しいものです。


会場前のホールにお客さんがあふれんば

かりで、嬉しい悲鳴が上がります。

今回の活動報告も、くじらいだー@さんの

ブログの「ミニ活動報告」を引用させていた

だいています。(以下の
青字の部分)


  


今回は「じゅげむ社中」として、生のお囃子

が入ります。三味線が洋酒家巧駆さんで、

太鼓が志熨家かりんさんです。巧駆さんは、

今日は「高座」と「三味線」の二刀流。生の

お囃子で、奥行き深い寄席となりました。



撮影担当は、スタッフの真琴家笑吉さん。

今回の演者の写真は、笑吉さん撮影によ

る高画質の写真です。「噺の会じゅげむ」

創生期から裏方一筋。今日もファインダー

越しにメンバーを見守ります。



記念口上を行うために出演者が勢揃いし

開演直前の舞台上で記念撮影!!


    ※ 写真をクリックすれば拡大します。


開場とともに、かりんさんの一番太鼓が入り

ます。


「一番太鼓」「出囃子」「ハメ」そして

「打ち出し」。開場から終演まで八面六臂の

活躍で寄席を支えてくださいました。


ちなみに、場内アナウンスもかりんさんで

した。


この大きな会場の1階席と2階席が、開演前

のあっという間に満席となりました。

感謝感謝であります。


ついに開演です。「とざい、東西〜」の

声に続いて拍子木が鳴り響き、緞帳が上がる

と出演者全員が平伏。緞帳が上がった瞬間、

会場からどよめきが聞こえました。司之助さ

ん、心の中で思わず、「やった〜!!」


まずは、会の代表を務める司之助さんの

第100回の記念口上です。緊張してました

が、何とか無事に述べることができました。





※ 写真をクリックすれば拡大します。


向かって左(下手)から(敬称略)南茶亭おす

し・六弦亭ざくろ・高月亭すばる・浪華家久

句・潮吹亭くじら・歩鱈小酔・寿亭司之助・

寿亭さや豆・高月亭太陽・洋酒家巧駆・び

い亭るうず・悠々亭一光、以上のメンバー

で…お約束のボケが入って、三流亭志まね。


いつも「出番表」をつくって、所要時間も

決めてはいるんですが、結構「おおらか」

にやってきました。今回は文字通り「分刻

みのスケジュール」。メンバー1人1人の

意識付けが試されてます。



上記のくじらさんの言われるとおり、今回は

終了時間が決まっており、綱渡りのような

番組編成になりました。企画を担当した代表

の司之助さんはスタートから時計とにらみ

合いで、気が気ではなかったようです。


無事に全員の自己紹介を終え、お客さんに

大阪締めでお手を拝借と時間どおりの進行

で順調な滑り出しと、ほっと胸をなで下ろ

したのですが・・・


何と、お茶子さんの紹介が抜けてました。

とりあえず、次の対談コーナーの最初に紹介

して何とかフォロー。で、濱田高槻市長との

対談コーナーです。お相手は、司之助・小酔

・くじら・志まねの4人。対談はぶっつけな

ので、ここが一番の不安材料でありました。


最初に、市長さんに心のこもった記念の

ご挨拶をいただきました。

まずは、平成24年にいただいた「篤行賞」

のお礼。市長というお立場にもかかわらず、

とても気さくな方という印象でした。


事前に「市長のプライベートにはふれない

で」と言われては居たのですが、市長ご自

身が「実は私の父が芸人でして・・・」この

一言で後々、非常にやりやすかったです。

市長、ありがとうございます。今後も精進

します。


舞台設営のため一時引き幕。この間、先

ほどの4名が時間つなぎのフリートーク。

意外にアドリブに弱い我々なんですが、

結構、スムーズだったんじゃないですかな?



いよいよ、演芸の開演となりました。ここか

らが時間との戦いです。

今回のプログラムは、第1回〜第99回まで

の「高槻市民寄席」のネタ帳となってます。

これを参考にしながら書き進めましょう。



トップは、南茶亭おすしさん。演目は、

「ヤンキーの結婚披露宴」です。

ヤンキーとは、大阪のいわゆる不良少年

のことですな。そのヤンキーの挨拶が

場違いで実に面白かったです。


市民寄席デビューは第60回(平成23年

1月16日)。それ以来、軽妙でわかりやす

い高座で客席を魅了。

今日のネタは桂三風師の「マクラ」の

再構成。トップから絶好調。



六弦亭ざくろさんの演目は、「明石飛脚」で

す。大阪から明石まで手紙を届ける飛脚の

噺ですが、短編ながら、ずっと走りっぱなし

で、走っている間は「韋駄天(いだてん)」

というハメ(お囃子)が入ります。



おすしさんと同じく、第60回が市民寄席初

出場。最年長とは思えない元気いっぱい。

今日も明石飛脚が多目的ホールの舞台を

所狭しと走り回ります。




お茶子は、寿亭さや豆ちゃん。着物の衣装

も決まってます。
いつもより広い舞台で移動

も大変だったでしょう。スムーズな舞台進行

に貢献度大。就学前とは思えないしっかり

したお茶子さんでした。



高月亭すばるさんの演目は、「天狗さし」

です。京の鞍馬山の天狗を食材にして

一儲けしようという奇想天外なストーリー

で、まんまと天狗を捕まえてはみたので

すが・・・


第80回(平成26年5月11日)が初舞

台。当初はご子息の高月亭太陽くんの付き

添いのつもりだったらしいですが、今や市民

寄席にはなくてならない存在に。今日の

高座にもこの人らしい「社会風刺」を織り込

んでます。


浪華家久句さんお得意の「歌・うた・唄」

です。このところは、落語ではなく、イベ

ントの都度、自慢のノドを披露することが

多い久句さん。この日は客席の方から

登場するという演出でした。


第36回(平成18年7月16日)当時は

「KOBE」所属でした。そして第43回(平

成20年1月20日)に「歌デビュー」。

以来当会の「宴会部長」。今日は「月

の法善寺横町」「まつり」の2曲で、

まるで「リサイタル」。


今回、先着300名様にお配りした当会特製

の「寿限無」トートバッグです。落語「寿限

無」の名前の全文が印刷されています。

    
      ※ 写真をクリックすれば拡大します。


潮吹亭くじらさんの演目は「いとこい(いとし

・こいし)落語」の「ジンギスカン」です。

これは、ジンギスカン鍋の作り方を説明する

だけですが、これが底抜けに面白いのです。

第一回(平成12年1月15日)から出てるの

はもう私を含めて3人なんですな。


あの当時こんなどえらい「100回記念」を

迎えるなんて、誰が思ったでしょう? プロ

グラムの都合上、各自「ネタのダイエット」

を余儀なくされましたが、私の場合、これが

かえってすっきりして聞きやすい、とのご意

見も。これからも「困った時のジンギスカン」

です。


中トリは、昨年6月に改名した歩鱈小酔さん

の「太鼓腹」です。商家の若旦那の道楽が

素人の鍼灸(はり治療)で、その取り巻きが

被害者になって大騒動に発展します。でも、

これって今では犯罪になるのでは・・・


当会では私の1年先輩で、もちろん第一回

から出演。常連のお客様の中にもファンが

多い小酔さん。今日で、さらにファンが増

えたことでしょう。文々亭小輔改メ歩鱈小酔

さん、これからも「噺の会じゅげむの顔」

です。ここで「お中入り〜」


会場に入りきれなかったお客さんは、申し訳

ございませんが、ロビーのモニターで寄席の

模様をご観覧いただきました。


そのモニターの画面です。舞台の正面上方

からと舞台袖からと客席全体の3方向から

分割画面で
の映像が楽しめます。


こちらは、楽屋の風景です。何か、テレビ局

の大部屋の楽屋のような雰囲気ですね。

また、いろんな方から楽屋へ差し入れなどの

ご厚志を賜りました。まことに有り難うござ

いました。


中入り後は、ゲストの「高槻太鼓」による

和太鼓の演奏です。

第22回(平成15年9月21日)生涯学習

センター勤務(当時)で「高槻太鼓」メンバー

の方にいろんな太鼓の解説をしてもらい

ました。


その時のご縁で今回の舞台が実現。

さすがです。

その迫力は半端ではありません。なにやら

これがメインであるかのような錯覚に!? 

見事です。


和太鼓の演奏が終わり、撤収作業の間は

引き幕を引き、再度フリートークとなりま

す。今回は、前半の出演者のおすしさん、

久句さん、ざくろさん、すばるさんの4人

です。


演芸の後半は、寿亭司之助さんの「紀州」で

始まりました。江戸時代の幕府の将軍のお

世継ぎ問題がテーマの落語です。7代将軍

亡き後、御三家筆頭の尾張公ではなく、なぜ

紀州公が8代将軍になれたのでしょうか?


当会の代表。もちろん第1回から出演。

数々の打ち合わせを経てこの日を迎えまし

た。その労苦に感謝。この噺には「元禄花

見踊」というハメが。文字通り「夫婦共演」

です。


高月亭太陽さんの演目は、「動物園」です。

当会の演者では一番の若手です。その

今時の感性から生み出されたのが、この

高座なのでしょう。満員のお客さんの前でも

堂々と演じました。


第78回(平成26年1月9日)初舞台。

当時はまだ高校生。現在はその初々しさに

加えて独自の工夫も。なんと「トラのかぶり

もの」「ライオンの頭」を用いた「パペット落

語」恐れ入りました。今後の進化に期待。


普段の会場では、演者が高座に上がるため

に使われる階段が、今回はお茶子さんが名

ビラをめくるために設置されています。


今回、下座(お囃子)の三味線を担当して

いる洋酒家巧駆さん。自分の出番は、残念

ながら録音の出囃子での登場となります。

演目は、東京では「新聞記事」というタイト

ルで演じられる「阿弥陀池」でした。


第16回(平成14年9月22日)が市民寄席

デビュー。落研出身で三味線が弾けるという

若者(当時)の入会はある意味衝撃でした。

この日は「三味線」との二刀流ながら、はん

なりとした高座。流石です。


びい亭るうずさんは、「ベース漫談」です。

いつもは軽妙な落語を披露するるうずさん

ですが、バンドマンとしての顔も持っていま

す。今回は、ずいぶん前からネタ作りに苦労

されていたようです。


第72回(平成25年1月13日)以来ずっと

「直球勝負」の高座ですが、今回は着物に

ネクタイに帽子という出で立ちで「はなわ」

から「牧伸二」まで「弾き語り漫談」を

披露。芸名の由来が「ビートルズ」だけに、

ベースの腕前はなかなかのものです。


今回のプログラムは、全6ページの大作で

す。特別付録として、「高槻市民寄席」の

第1回から第99回までの各演者の演目の

一覧表と「噺の会じゅげむ」のこれまでの

歩みを年表で記載しました。


      ※ 写真をクリックすれば拡大します。


悠々亭一光さんの演目は、「トクさんトメ

さん」です。とある老人病院でのおばあ

さんの物語になっています。年をとっても

いたって元気なおばあさんが面会に来る

子供夫婦をおちょくっては、楽しんでいます。


第47回(平成20年11月14日)市民寄席

初登場。当初は「スタッフ入会」だったのが、

今や「噺の会じゅげむ」の顔。今日は「笑福

亭仁智」師の創作もの。持ちネタの豊富さも

当会随一です。


寄席も順調に推移し、大トリの登場です。

この時点で開演から3時間経っていますが、

客席は満席のままでした!!


大トリは、三流亭志まねさんで、演目は「一目

上がり」です。家に飾る掛け軸を一目上がりに

ほめる噺で、今後ますます発展をしていきた

いという100回記念公演にふさわしいネタで

したね。


大阪へ「単身赴任」中に当会に入会。それ

が「転勤」で現在は毎回、東京からの出張。

まさに「じゅげむ愛」の固まりです。当会唯一

の「江戸落語」。そのいかにも「江戸落語」と

いう噺で、今回の「大トリ」お疲れ様です。


無事にお開きとなり、お客さんのお見送り。

おかげさまをもちまして、入場者は395名

の超・大入満員となりました。もちろん、過去

最高の入りです。満員で入場できなかった

方を含めると、400名を超えています。

まことに有り難うございました <(_ _)>


打ち上げもいつも以上に盛り上がりました。

というわけで、当初心配された「タイムテー

ブル」ですが、きっちり守られました。この

「100回記念」で、各自が自覚をもって取り

組む姿勢を学んだように思います。


とにかく、ここに至るまでの準備が半端なく

大変でした。でも、当日の入場者は予想を

はるかに上回る大入りで、番組もスムーズ

に進み、本当によかったです。課題もいくつ

かありましたが、この日の達成感で疲れも

吹っ飛び、美味しいお酒をいただきました。






第284回 噺の会じゅげむ定期公演

 
高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.174
   
と き 平成29年10月15日(日) 午後2時開演

ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


天候は、朝から雨模様でした。先月の高槻

市民寄席100回記念公演の超・大入りの

余韻もありましたが、寄席興行は天気に

左右されることが多いものです。さて、今回

のお客さんの入りはどうでしょうか。


午前中から会場設営に従事します。今回は、

人出不足でちょっとバタバタしました。

今回の活動報告も、くじらいだー@さんの

ブログの「ミニ活動報告」を引用させていた

だいています。(以下の
青字の部分)



大成功のうちに幕を下ろした「高槻市民寄

席・100回記念」直後の定例会。「達成

感」と「燃え尽き感」とが交錯しています。

ただ、この大成功は日頃の活動の積み重ね

によるものです。今後も、1回1回の定例

会にきちんと向き合っていきましょう・・・


高槻西武百貨店では、デパートのイベント

の王道「北海道物産展」の真っ最中でした。

ということで・・・



まず、志まねさんが、北海道の海の幸が

山盛りの駅弁に舌つづみ。


続いて、巧駆さんも海鮮たっぷりの弁当。

おいしさに笑いが止まらないようで・・・。

  


受付のメンバーは、皆、高槻市のマスコット

キャラクター「はにたん」の帽子着用です。


来場者にも「はにたん」帽子をプレゼント。



今回も「じゅげむ社中」による生のお囃子で

す。太鼓は志熨家かりんさん。そして三味線

は洋酒家巧駆さん。先月に続き、高座との

「二刀流」。これにも、ちょっと問題を

はらんでまして・・・


開演です。この時点で、100名に近いお客

さんに来場していただいています。


 


トップは、三流亭志まねさん。演目は、古典

落語の代表ともいえる「寿限無」です。生ま

れた子供に幸せになって欲しいという気持

ちが強すぎて、めでたい言葉をつなぎ合わ

せているうちに長い長い名前になってしま

います。


「前説」を兼ねて開演時間より早めの登場。

いつもそつなくこなす志まねさん、今回一つ

大事なことを忘れてまして…それは後ほど。

当会の名前の由来でもある「寿限無」。

こちらは流石の軽妙な高座でした。



「駅前寄席」の高座の上に掲げてある

のは、故・仁六家拾八さんの娘さん(書道

の高段者!)による「寿限無」の額です。

「ことぶき限り無し」と実にめでたい言葉

ですよね。


二番手は、下座も務める洋酒家巧駆さん

の「道具屋」。
そうなんです。巧駆さんと

その後の演者の出囃子は「テープ」に

ならざるを得ないのです。あらかじめ

わかってることですが、やっぱり巧駆さん

も生の出囃子で出られたらいいのにな・・・


解決策は

@三味線の弾けるメンバーを募集する

A現メンバーの誰かが三味線を勉強する・・

どちらも難しい。最近の巧駆さんの高座に

は、はんなりさの中にも貫禄が出てきた

ような。


お茶子は寿亭さや豆ちゃん。「記念公演」

で、すっかり自信をつけたような。


三番手は、潮吹亭くじらさん。演目は、創作

落語の「冷蔵庫哀詩(エレジー)」です。

冷蔵庫の中の食品を擬人化した悲哀が

籠もった噺になっていますが、それぞれの

キャラクターが際立って面白いですね。



今回唯一の「創作もの」。マクラで「三種の

神器」と言われた頃の電化製品の話に、

客席から共感の声が。ただ、いつも用意し

ていたアイスとプリンの容器を忘れてきま

した・・・やっぱり有った方がより受けた?



楽屋で出番を待つ当会岡山支店の凡々さ

ん。


中トリは、岡山から来阪の笑皆亭凡々さん。

ネタは、とんでも無い(でも名医?)の眼科

医の落語「犬の目」です。


そうです。志まねさんが忘れていたのは

こちら凡々さんの笑皆、いえ紹介でした。


当会「岡山支店」の重鎮で本店には3度目

の登場。はるばるありがとうございます。

「犬の目」はいわゆる「前座ネタ」ですが、

さすが凡々さんにかかると見事な大ネタと

なります。お見事。


おかげさまをもちまして、雨天の中にも

かかわらず、入場者113名の大入満員

となりました。お足下がお悪い中をお越し

いただき、真に有り難うございました。


中入りです。


凡々さんからいただいた岡山みやげの

「大手まんじゅう」です。これは、日本三大

まんじゅうのひとつとのことで、司之助さ

んの大好物です!(あとの二つは、福島

の柏屋薄皮饅頭と東京の志ほせ饅頭)


中入り後は、六弦亭ざくろさん。ネタは、

「稲荷俥」です。人力車に乗ったお客が

ちょっとしたいたずら心で、「自分は

稲荷の使いの狐だ」と車夫をだました

ことから大騒ぎになります。


この「稲荷俥」、実は私も一度手がけたの

ですが、結構、難しくて一回きりでお蔵入

り。ざくろさん、流石です。で、この噺の

「ハメ」は、やっぱりテープより生ですね。

巧駆さんとの息もぴったりでした。



上方落語特有の小道具、見台に膝かくしに

小拍子木です。


トリの一席は、高月亭すばるさん。演題は、

「いもりの黒焼き」です。いもりを黒焼きに

すると漢方薬になります。効能は・・・何と

体に振りかければ、相手が惚れてくれる

という「惚れ薬」なんです。


先の「稲荷俥」同様、舞台は「高津さん」。

でも噺の趣向は全く違います。プロでも

あまり演らない噺ですが、すばるさんらし

い、一言一言を大切にする語り口。サゲも

独自に工夫。トリの重責を見事果たしまし

た。


噺に出てくる「いもり黒焼き」は、普通の

黒焼きではなく、特別な状況のいもりの

黒焼きです。また、昔、高津神社の近く

には、実際に「黒焼き屋」が存在してい

たそうです。


かりんさんの「打ち出し太鼓」にのって

お客様のお見送り。笑顔にあふれた

お客様の表情!

今日もいい寄席でした。


今回、お客さんをお見送りする「しころ」の

太鼓は、寿亭さや豆ちゃんが太鼓を叩いて

いました。「門前の小僧・・・」のことわざ

どおり、母親の太鼓の稽古を見ているうち

に自然と覚えたようです。


打ち上げは会場の「多目的ホール」と同じ

フロアのお好み焼き屋の「千房」さん。

凡々さんを交えて、落語談義で盛りあがり

ました。


次回の定期公演は、11月19日(日)開演

の第101回「高槻市民寄席」です。

皆様方の御来場を、こころよりお待ち申し

上げております。







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