過去の活動報告 No.108





第279回 噺の会じゅげむ定期公演 

 第98回 高槻市民寄席  

と  き  平成29年5月21日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール


共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


若葉の季節、天気は曇りでした。


会場設営が始まりました。


客席の設営と平行して舞台を組み立てます。


スポットライトの設置。


寄席のメイン舞台の高座の完成です。


会場の後方では撮影ブースを設置します。

  


最後に名ビラ立てを置いて会場設営を終え

ました。


楽屋では、お客さんにお配りするプログラ

ムや次回のチラシの準備に大わらわ。


開場前の会場です。


お客さんを待ちながら、受付で談笑中の

メンバーたち。


というところで、ぼちぼちと常連のお客さん

が御来場です。


まだ、まばらな客席ですが、出番の無い

三流亭志まねさんの前説が始まりました。


今回の活動報告も、くじらいだー@さん

ブログの「ミニ活動報告」を引用させてい

ただいています。(以下の
青字の部分)


9月24日(日)に開催される第100回記念

公演の告知が重要な仕事です。

で、100回記念は開演13時。いつもより

1時間早くなります。


前説を終え、楽屋に戻る志まねさんです。

この日は歯痛のため、このまま東京に

戻られました。


記録撮影をする真琴家笑吉さんです。

(演者の写真は、このカメラです)

奥の方は、取材に来ていただいたケーブ

ルテレビ(J:COM)のスタッフさんです。

  ※ 放映は、ブログ「司之助の木戸御免」を参照ください。


トップは、悠々亭一光さん。ネタは、「疝気

の虫(せんきのむし)」です。「疝気」とは

昔の病名で、下腹部の痛みのこと。病気

の原因は「疝気の虫」という「虫」だと思わ

れていました。その「虫」が大活躍します。


病気を虫に見たてるという、いかにも落語

的発想ですね。サゲはやや「バレ噺」風で

すが、そう思わせない、一光さんの人柄で

す。


一席を終え、高座を降りた瞬間の一光さ

んです。


二席目は、南茶亭おすしさん。演目は、

三風さんの創作落語の
「せんたく」です。

育ての親が、自分が実の親でないことを

子供に告げるべきかどうか大いに悩むと

いう展開になる人情噺です。



「選択」と「洗濯」がかかってるので、

タイトルが、ひらがなになっています。

どこがサゲなのか一瞬間違いそうな、

ちょっぴり「下座」泣かせの噺です。



高座から楽屋に戻るおすしさん。



三席目は、潮吹亭くじらさん。ネタは、

「くやみ」です。お葬式の弔問客の風景

描写。この風景は今も昔もあまり変わら

ないようで、おくやみの言葉を上手に言え

る人はあまりいないのかも知れませんね。


「炭屋の大将」も「手伝い(てったい)の

又はん」もずっと喋りっぱなし。こういう

ネタはしつこいくらいネタを繰らないとい

けません。まだまだ稽古不足。


高座から下りてきたくじらさんは、すぐに

出囃子係として音響装置の操作に追われ

ています。


中トリは、洋酒家巧駆さん。演目は、「悋気

の独楽(りんきのこま)」です。「悋気」とは

男女の嫉妬のことで、「独楽」は おもちゃ

のコマ。お妾さんに焼き餅を焼くおかみさん

と無邪気な丁稚さんとの会話が絶妙でした。



「悋気は女の慎むところ、疝気は男の苦し

むところ」。今回は悋気・疝気両方揃いま

した。大人の都合に振り回される丁稚は

つらい・・・。


おかげさまで、今回は入場者141名の

大入満員となりました。御来場いただき、

まことに有り難うございました。


高座を終え、楽屋に戻る巧駆さんです。


ここで10分間の中入り休憩です。


小輔さんが差し入れてくれた島根のお土産

の羊かんです。おいしくいただきました!


お茶子は志熨家かりん・寿亭さや豆の母娘

コンビ。さや豆嬢は、会場設営・撤収作業も

自主的に動いてくれるようになりました。



中入り後の五席目は、高月亭すばるさん。

ネタは、桂文枝師匠の創作落語「赤とんぼ」

です。童謡好きの会社の上司と部下のやり

とりが現実にありそうなシチュエーション

ですね。その上司の前で「童謡はだめ」と


先輩に言われてたのに、つい聞かれてて大

失敗。プライベートでも、上司には逆らえな

いものですが、お酒が進むうちに・・・。


高座にかけるのは3回目。

歌い上げる「童謡」をところどころ変えて

みたそうです。


高座から楽屋に戻るすばるさんです。


トリは、文々亭小輔(ぶんぶんてい・こ

すけ)さん。演題は、ネタおろしになる

「蔵丁稚(くらでっち)です。マクラの冒頭

では、サプライズ。


「これが最後の高座です」。この一言で

一瞬会場が凍り付きました・・・。


が、実は「文々亭小輔」という芸名での高座

が最後とのこと。そんな「節目」の高座は

「芝居噺」初挑戦。芝居のセリフは覚えに

くい。珍しく途中で詰まりました。でも、

やっぱり見事な高座。新しい芸名での

ご健闘をお祈りします。


芝居好きの丁稚さんが、お使い後に芝居見

物に夢中になった事をとがめられ、蔵へ押し

込められてしまいます。それでも芝居の真似

ごとで退屈しのぎをする始末。芝居を本物の

切腹と間違え、周りは大騒ぎになります。


無事にトリの一席を演じ終え、楽屋に戻る

小輔さんです。


終演後は、出演者とスタッフ全員で、お客様

をお見送りします。


今回の打ち上げは、餃子の王将。冷えた

ビールと熱々の餃子を頬ばりながら、落語

談義で一日の疲れを癒します。


次回の定例会は、6月18日(日)に高槻

西武百貨店で開催の「駅前寄席」です。

皆様のお越しを心よりお待ち申し上げて

おります。 <(_ _)>





第280回 噺の会じゅげむ定期公演

 
高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.172
   
と き 平成29年6月18日(日) 午後2時開演

ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


天候は晴れ。ぼちぼち蒸し暑くなってきそう

な予感がする朝でした。


全員で、会場設営を開始します。


慣れたもので、自然と仕事の分担ができて

おり、手際よく設営が進みます。


寄席の会場の完成です。


設営が終われば、お客さんに配布するプロ

グラムやチラシの準備に追われます。


受付の準備も終え、受け入れ態勢も万全で

す。

今回の活動報告も、くじらいだー@さんの

ブログの「ミニ活動報告」を引用させていた

だいています。(以下の
青字の部分)


  


前説は、出番のない潮吹亭くじらさん。

まずは、「熊本出前寄席」の報告。

るうずさん、志まねさんの出番もありますの

で、「喋りすぎない」ように気をつけたつもり

ですが。



くじらさんの前説の間にも、続々とお客さん

がお越しになります。


開演。この時点で、ほぼ満席です。


トップバッターは・・・、

見慣れない名ビラですね。


トップは、文々亭小輔 改め 歩鱈小酔さん。

演目は、「十徳」です。

「素人落語の世界では異例の「改名口上」。

これで「ほたらこよう」と読みます。

その由来は、
「こちら」


その軽妙で愛嬌たっぷりの語り口は、改名

してもそのままです。(どうでもいいことです

が、私「潮吹亭くじら」は、改名の予定は全く

ございません)


ネタは、十徳というちょっと珍しい着物の

名前の由来を巡る噺になります。


二番手は、六弦亭ざくろさん。演目は、「帰

り俥(ぐるま)」です。帰り俥とは、目的地

まで客を送った帰りの人力車のこと。その

帰り俥に乗せた客の都合で、あっちこっちと

走らされるハメになる俥屋さん。回り回って、

最後にはとんでもない所に行くことに・・・。


「古典落語」のようですが、実は「小佐田定

雄」先生が桂雀三郎師のために書き下ろし

た創作落語です。この噺を良くされていた

頃の雀三郎師はざくろさんのような「元気

いっぱい」の芸風でした。


お茶子は「志熨家かりん・寿亭さや豆」の

母娘コンビですが、ほとんどさや豆ちゃん

一人でこなします。最近すっかり「おしゃま

さん」になったさや豆ちゃん。


お茶子の仕事をほとんど無表情でこなし

ます。ただ、寄席心得の中に「お茶子は

『路傍の石』であれ」というのがあるらしい

です。そう言う意味では、理想的お茶子

かも?


三番手は、びい亭るうずさん。演目は、「風

呂敷」です。
昨年はるうずさん単独で「福島

県浪江町」への出張出前寄席。私にもお誘い

がありましたが、いかんせん「平日」だった

ので断念・・・今年は4名で、寄席らしくなり

ました。


「風呂敷」はネタおろし。出前寄席の準備な

どで、稽古が全く出来てない、なんておっ

しゃってましたが、何の何の。この人の辞書

に「手抜き」という言葉はありません。


この噺は、男女間のトラブルを風呂敷を使っ

て見事に 解決? 人助け? する噺です。


おかげさまをもちまして、今回の駅前寄席は

入場者115名の大入満員となりました。

御来場をいただきまことに有り難うございま

した。


中トリは、三流亭志まねさん。演題は、江戸

落語の「水屋の富」です。千両富に当たった

水屋さん、嬉しさの反面、そのお金の隠し

場所に大いに悩みます。結局、お金を床下

に隠したのですが、心配で心配で・・・。



志まねさんの場合、毎月の定例会が東京か

らの「出張」です。熊本でも、その「持ちネタ

の豊富さ」を遺憾なく発揮しました。ところが

この「水屋の富」は前回掛けたのが昨年12月。

半年前・・・まあ、こういうこともあります。



中入り(10分間の休憩)。



お客さんやスタッフからの楽屋への差し入れ

のお菓子や果物です。終演時にはすべて

きれいに消え失せます (^_^;)


中入り後は、高月亭太陽さん。ネタは、「君

よモーツァルトを聴け」です。モーツァルトが

好きな医者からそのエピソードを聞いた魚屋

さんが家に帰って女房に受け売りでトンチン

カンな話をするという古典落語でもよく見か

ける笑いの王道です。


六代桂文枝師(桂三枝名義)の創作で、五代

目桂米團治師((小米朝時代)や当会の高月

亭太陽くんの得意ネタです。プロアマの違い

はあれ、どちらも親子2代にわたる落語家。

今回は「ハメ」の「アイネ・クライネ・ナハ

トム・ジーク」もうまく入りました。


トリは、寿亭司之助さん。演題は、「餅屋問

答」です。戒律厳しい禅宗のお寺での噺。

仏教用語や小難しい問答が出てくるので、

ちょっと取っつきにくいところもありますが、

「勘違い」対「勘違い」の相乗効果で、落語

らしい馬鹿馬鹿しさがあります。


トリは、メンバー全員の「お父さん」司之助

代表。体調がすぐれない中、見事に重責を

果たしました。なお、江戸の「こんにゃく

問答」がなぜ上方で「餅屋問答」なのか? 

上方人が「餅好き」であるほかにも理由が

あるようですが、それはまたに機会に・・


世話好きで餅屋を営む親父さんが、ニート?

の男を臨時の住職にしてしまいます。その男

が、また、いい加減な奴で、修行もせずに

グータラに過ごしていると、越前・永平寺の

学僧が問答を申し入れて大騒ぎに・・・。


無事にお開きになり、全員でお客様のお見

送りです。

次回定例会は、7月23日(日)の第99回

「高槻市民寄席」です。御来場をお待ち申し

上げております!!








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