過去の活動報告 No.70







第202回

噺の会じゅげむ定期公演 

 第59回 高槻市民寄席  
 
と  き  平成22年11月21日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール


共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


会場の生涯学習センター。

本日も快晴なり。


会場設営中。


お客さんにお配りするプログラムやチラシ類の

準備を黙々と進める一光さん(左)と小輔さん。


舞台周り完成しました。ちょっと見えませんが、

階段付近に新しい試みがなされ、結構、時間が

かかりました。


受付の準備も万端です。


設営作業を終え、皆で昼食をとりに近くのレスト

ランへいくところです。


食事も終え、開演15分前にはくじらさんが前説

で登場。落語会の予定や小咄で会場を和ませま

す。


その間も受付は、お客さんの対応で、受付は大

忙しです。


トップバッターは、 阿遊亭弘遊さん。ネタは「犬

の目」です。目を患った男が、最近、評判の眼科

の医者に診察してもらいます。このお医者さん

は、信じられない斬新な治療を行ってくれます。

何と、病にかかった目をくりぬいて消毒し、また、

元通りに戻して眼病を治してしまいます。


ところが、患者の目を消毒液に漬けすぎてふや

けてしまったので、陰干しにしている間に犬に食

べられます。さて、このお医者さんはどうやって

窮地を凌いだのでしょう? 目をくりぬくというの

は大手術なのに、気軽に、「たこ焼き」でも焼い

ているようで、思わず笑ってしまう。


今回も差し入れや激励を頂戴いたしました。ま

ことに有り難うございます。


二番手は、洋酒家巧駆さん。演目は「まめだ」で

す。 豆狸(子狸)のことを「まめだ」と呼びます。

「まめだぬき」を縮めて「まめだ」ですね。落語の

世界では、総じて、狸はいたずら者。この「まめ

だ」も、売れない歌舞伎役者にいたずらをして、

懲らしめられてケガをしてしまいます。


歌舞伎役者の家では母親が傷薬の膏薬を商っ

ており、毎日、小さな子供が買いに来るのです

が、そのうちにその子供がぷっつりと来なくなり

ます。売り上げの中には木の葉が混じって・・・

ちょっと物悲しい人情噺に仕上がっています。

三田純市作、桂米朝師匠口演の創作落語。


お茶子さんの小てるさんがお休みなので、この

日の前座だった弘遊さんが高座係を務めまし

た。


三番手は、潮吹亭くじらさん。ネタは「餅つき」で

す。「尻餅」という題名でも演られます貧乏長

屋の主人公、餅をつく金が無いが、餅をついて

ると思われたいがため、工夫して餅をつく音を

近所に聞かせようと目論みます。そこで考えつ

いたのが、女房のお尻をたたくというアイデア!


なるほど、お尻は柔らかくて餅のような感じだし、

叩けば、餅をついているような音がするかも。

端で見てると、女房がお尻を突き出し、亭主が

それを叩くという図はまことに滑稽だが、本人は

真剣そのもの。そして、亭主殿は一人芝居でう

まく賃つき屋を演じるが・・・


拾八大明神の提灯はいつも高座と楽屋の間に

吊られています。


中トリは、三流亭志まねさん。演題は「試し酒」

です。志まねさんは江戸落語ですが、この演目

は、タイトルも内容も上方落語とほぼ同じになっ

ています。若干のシチュエーションの違いはあり

ますが、とんでもない大酒飲みの噺に違いはな

いでしょうね。


大店の旦那が賭けのお遊びで、自分の下男に

一升が入る酒器で5杯(5升)の酒を飲ませま

す。この下男が一升のお酒が入った器を飲み

干す仕草が見せ場にもなってます。そして、こ

の男、自信をつけるためにある工夫をします。

酒好き? の志まねさんらしい演目!?


おかげさまをもちまして、今回も入場者161名

の大入満員となりました。


中入り



楽屋では差し入れのお菓子の店開き中。


会場の後ろから写真撮影をする当会スタッフの

真琴家笑吉さんです。


中入り後は、文々亭小輔さん、ネタは「太鼓腹」

です。太鼓持ち、いわゆる幇間(ほうかん)の

噺ですね。お茶屋の宴席で座を盛り上げる男芸

者とも言われます。昔は、大店の旦那には専属

の幇間がいたそうですが、最近では、ほとんど

存在しないらしいです(絶滅寸前?)。


鍼灸、いわゆる針治療に凝ってしまった若旦那

が登場します。治療することにに興味を持ったら

しいのですが、修行を積んだ訳ではありません。

その生け贄? となったのが、若旦那の取り巻

きの幇間。患者役になった件の幇間は、ハリネ

ズミになり、大騒動になってしまいます。


当会のハッピと拍子木。


そして、本日のトリは、寿亭司之助さんです。演

題は「天狗裁き」です。一風変わったお裁きもの

の落語です。お裁きものと言えば、普通はお奉

行か代官などの裁判が舞台になりますが、この

噺は、タイトルにあるように天狗がケンカを裁く

のです。


事の発端は、「夢」が原因です。最初、亭主が

見ていたらしい夢の話を女房が聞きたがり、


そのうちに夫婦げんかに発展してしまいます。

そのケンカが隣人の友達に広がり、見回りに

来た家主を巻き込み、ついには、奉行所の公事

沙汰(くじざた)、つまり裁判となってしまいます。


その奉行所の判決がまことに理不尽なものだっ

たので、上空からこの様子を見ていた天狗が

助けにやって来るという意外性のあるサスペン

ス? 仕立ての落語になっています。
さて、人間

ではない超人ともいえる天狗がどのような裁きを

してくれるのでしょうか。


今回の打ち上げは、いつもと少し趣向を変えて

「ニパチ」という居酒屋です。


いつもながら、寄席の後のお酒は最高に美味い

ですね。

次回の定例会は、12月19日(日)午後2時。

高槻西武百貨店での「駅前寄席」です。

是非とも御来場ください <(_ _)>

 





第203回 噺の会じゅげむ定期公演

 
高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.134
   
と き 平成22年12月19日(日) 午後2時開演

ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


会場設営中です。


今回は歳末ということなので、椅子の数が足り

なくなり、急きょ、臨時の席(砂かぶりではなく

唾かぶり?)を設えました。


受付のレイアウト。

.

お客さんにお配りする当日のプログラムと次回

のチラシを準備しています。


寒さのせいか、少々出足は遅かったようですが、

開場前からお客さんがお見えになります。


前説は潮吹亭くじらさん。本来今日はお休みの

予定だったのですが、仕事の段取りをつけて

駆けつけていただきました。


さて、今年最後の定例会でもある「駅前寄席」の

開演です。その頃には、客席はほぼ満席になり

ました。


トップは、先月にトリを務めた寿亭司之助さん。

ネタは「大安売り」です。大相撲の落語ですね。

今年は、角界も事件など色んな意味で大騒ぎで

したが、噺の方の相撲も大荒れの模様です。


大相撲の本場所は今では年に6場所で1場所

15日ですが、昔は、年に2場所しかなく、1場

所が10日間でした。そんな昔、大阪相撲で贔

屓にしている力士が江戸の本場所から帰ってき

ます。その戦績は、本人曰わく「勝ったり負けた

り」とのことでしたが、実態は・・・



二番手は、阿遊亭弘遊さん。演目は、中国の故

事が元になった「二十四孝」です。「道徳」や「孝

行」といった意識が希薄になっている殺伐とした

今の世に是非とも聴いてほしい落語ですね。


「二十四孝」とは、親孝行の見本となるような

中国の二十四人の孝子(こうし)の故事のこと

です。でも、落語に出てくるのは逆に親不孝な

息子かも知れません。本人は親孝行をしようと

する気持ちはあるのですが、結局のところは

親に迷惑をかけてしまいます。


お茶子さんは天乃小てるさんがお休みなので、

今月15日に当会小倉出張所から大阪本店に

移籍してきた志熨家(しのすや)かりんさんが

務めました。


三番手は、悠々亭一光さん。今回も東京からの

来演です。ネタは、「茶漬えんま」です。小佐田

定雄さん作、故・桂枝雀師匠口演の創作落語

です。


閻魔大王がいきなり茶漬けを食べるシーンから

始まるこの落語、キリストの所で焼き肉パーティ

をやっていたり、お釈迦さんの所でカレーを食べ

てたりと、まったく奇想天外な展開の噺です。

もうひとつの「地獄八景」と
言えるかも知れませ

んね。


出囃子を担当する潮吹亭くじらさん。

プログラムに連載中のくじらさんのコラムは、

特集コーナーの「くじらのひとりごと」に掲載し

ています。


中トリは、じゅげむKOBEの賑わい亭六三さん、

今年の正月公演に続いて二回目の大阪本店

の出演となります。演題は、「手水廻し」です。


本来は、「貝野村」という長編落語ですが、現在

では、後半の手水に関するエピソードを独立さ

せて演じられています。手水とは、今で言う洗面

セットといったところでしょうか。「ちょうず」とい

う言葉を巡って、勘違いが勘違いを呼んで大騒

ぎになってしまいます。


おかげさまをもちまして、今回も152名の大入

満員となりました。「駅前寄席」では、平成12年

10月以降66回連続の大入りで、「高槻市民寄

席」を含む定例会では、連続92回の大入り記

録の更新です。


お中入り〜。


本日の差し入れ。

アメリカみやげ? の「オバマ饅頭」。


中入り後は、ゲスト出演の六弦亭ざくろさんで

す。ざくろさんは、昔、新国劇に所属されていた

元役者さんでもあります。屋号の「六弦亭」は、

ギターの弦からとったそうで、ギターも弾かれる

そうです。


ネタは、「いらち俥」です。昔懐かしい人力車の

噺です。急いで大阪駅まで行きたい客が乗った

人力車の車夫がとんでもないお年寄りで・・・。

その次に乗った人力車は、車夫が元気すぎて

大変なことになります。東京では「反対俥」。


楽屋で着替えを終えた志まねさん。羽織のシワ

が少々気になりますが・・・


本年最後を飾る大トリは、三流亭志まねさん。

スタッフとして、毎回、ビデオ撮影を担当して

います。うちの会は稽古会をやらない代わりに

自分のビデオを見て反省検討そして研究して

います。


今日の演題は、「水屋の富」です。江戸落語も

上方落語もほぼ同じシチュエーションの噺に

なってます。現代では、コンビニなんかで水を

買うのは当たり前なんですが、昔は、生活用水

を桶に入れて売り歩いていたそうです。


千両富に当たった水屋さん、嬉しさの反面、そ

のお金の隠し場所に大いに悩みます。結局、

床下に隠したのですが、仕事に行っていても

心配で心配ですぐに家に帰って、お金を確認

せずにはおれません。そのうち、そのお金が

盗まれてしまい、水屋さんは・・・。


いつもながら、ほとんどのお客さんが最後まで

残っていただきました。


というところで、「お時か〜ん」となりました。


打ち上げは、「阿國」さんを貸し切り。今回出番

のないKOBEのメンバー(志ん友さん・半丸さん

・ぱんださん)、大阪のメンバー(小輔さん・久句

さん・くじらさん)
や講談の新玄さん、そして、当

会に入会予定の方(六弦亭ざくろさん、南茶亭

おすしさん)も参加いただき賑やかです。


また、この度の打ち上げは、会の仲間同士で

結婚した寿亭司之助さんと志熨家かりんさんの

披露宴にもなりました。


当会の生みの親、「吟醸酒蔵みゅ〜じあむ」の

元・館長の成岡氏も来ていただきました。

まずは一献・・・。


宴はいやが上にも盛り上がり、カラオケ大会が

始まりました。


(^O^)


(^_^)v


(*^_^*)


恒例の手締めでお開きに。


次回定例会は、1月16日(日)午後2時。高槻

市生涯学習センターでの「高槻市民寄席」です。

吉例顔見世大興行と銘打ち、大阪とKOBEの

メンバーが総出演の予定です。お年玉も進呈。

皆様のお越しをお待ち申し上げております。


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