過去の活動報告 No.71


第204回

噺の会じゅげむ定期公演 

 第60回 高槻市民寄席  

  

 
と  き  平成23年1月16日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール


共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


国道171号線から望む高槻市役所。

その向こう(北側)に会場の生涯学習センターが

あります。


高槻市生涯学習センター。本日も落語日和の

晴れ模様です。


高座の設営をやってます。寄席の中心になる

ところなので、細部にもこだわります。


一方、こちらは客席作りです。並べ方にもうちの

会のノウハウがありますし、今回は顔見世興行

ということで、いつもより多めに椅子を並べます。


設営の最後は、高座の階段作りです。これも

演者が安全に上り下りしやすくなるように気を

配らねばなりません。


正月恒例のお客さんにお配りする「お年玉」を

皆で手分けして作ります。


今年のお年玉。今年は他より金額の高い当たり

も数本ありました。手書きの大入袋は、スタッフ

の志熨家(しのすや)かりんさんが夜なべをして

作ったとか・・・



                             


こちらでは、お客さんにお配りするプログラムや

次回のチラシの準備をやってます。


開演の1時間以上も前なのですが、待ちかねた

お客さんたちが入場されてました。


今回は、当会の大阪本店(高槻市が拠点)と

じゅげむKOBE(神戸市が拠点)との顔見世

大興行ということで、過去最高の14席となりま

した。

出囃子用のテープもご覧のとおりで、結構大変

です。


受付風景です。


いよいよ「高槻市民寄席・吉例顔見世大興行」

の開演です。客席はすでに満席に近い状態で

した。


本年の定例会の口開けは、三流亭志まね(さん

りゅうてい・しまね)さん。


演目は、会を代表しての「新年のご挨拶」です。


二番目は、寿亭司之助(ことぶきてい・しのす

け)さん。


ネタは、嫁とりの噺で縁起のいい「延陽伯(えん

ようはく)」です。


前半のお茶子は、天乃小てる(あまの・こてる)

さんです。


三番目は、新入会の六弦亭ざくろ(ろくげんてい

・ざくろ)さん。


演題は、ブラックユーモアのきいた「淀川」です。


四番目は、じゅげむKOBEの賑わい亭六三(に

ぎわいてい・ろくさん)さん。


ネタは、女郎に騙された男が仕返しをしようと

いう「壱枚起請」です。



五番目は、文々亭小輔(ぶんぶんてい・こすけ)

さん。


演目は、若い連中がワイワイと騒ぎながら酒を

飲もうという「田楽喰い」です。


カメラ撮影担当のスタッフの真琴家笑吉(まこと

や・しょうきち)さんです。


六番目は、じゅげむKOBEの戎家ぱんだ(えび

すや・ぱんだ)さん。


ギター片手に音曲漫談です。

懐かしい漫才師のテーマソングのオンパレード

に出囃子係の潮吹亭くじらさんも飛び入り!?


中トリは、阿遊亭弘遊(あぁゆうてい・こうゆう)

さん。


演題は、字の読めない人が多かった時代の噺

で「手紙無筆」です。


おかげさまで、今回も入場者237名の大入り

満員となりました。お寒い中をおこしいただき

まことにありがとうございました。


というところで、中入り休憩です。


後半(八番目)は、潮吹亭くじら(しおふくてい・く

じら)さん。


ネタは、泥棒が料理屋に侵入するという落語

「鯉盗人(こいぬすっと)」です。


九番目は、こちらも新入会の南茶亭おすし(なん

ちゃってい・おすし)さん。


演目は、虎の毛皮の中に入って奮闘するという

「動物園」です。


十番目は、じゅげむKOBEの末成亭鈴童(すえ

なりてい・りんどう)さん。


裏芸の南京玉すだれを披露です。


後半のお茶子は、昨年12月に小倉出張所から

大阪本店に移籍した志熨家かりん(しのすや・

かりん)さんです。


十一番目は、悠々亭一光(ゆうゆうてい・いっこ

う)さん。


ネタは、東京から転勤してきた部下に大阪人の

特徴を一方的に解説するという「ひとり静」です。


十二番目は、じゅげむKOBEの世話役を務め

ます竹馬亭志ん友(ちくばてい・しんゆう)さん。


演目は、「じゅげむKOBEのお誘い」で、世相風

刺を交えた寄席のご案内です。


楽屋に貼ってある出番表です。出番・演目・サゲ

のセリフ・出囃子・見台使用の有無・所要時間・

出番予定時刻が書き込まれています。

残すところあと2席となりました。


          
           ※ 写真をクリックすると拡大します。


十三番目は、浪華家久句(なにわや・くっく)さ

ん。


毎年恒例の「懐かしのメロディ」で自慢ののどを

聴かせます。この日は2曲で、2曲目は写真で

一目瞭然、五木ひろしさんの曲ですね。


さて、顔見世大興行の大トリとして登場したの

は、洋酒家巧駆(ようしゅや・こーく)さん。


演題は、ふぐは食べたし命は惜しいという噺の

「ふぐ鍋」です。


十四席というものの、一人10分というルールで

したので、いつもより少しオーバーするくらいの

時間で無事にお開きとなりました。





         ※ 写真をクリックすると拡大します。


今回の打ち上げも会場近くの「阿國」さんで、

新年会を兼ねた宴を催し、盛大に美味い酒を

飲むことができました。

次回の定例会は、3月6日(日)午後2時。

高槻西武百貨店での「駅前寄席」です。

御来場をお待ち申し上げております <(_ _)>








第205回 噺の会じゅげむ定期公演

 
高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.135
   
と き 平成23年3月6日(日) 午後2時開演

ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


JR高槻駅の北側に西武百貨店があります。


会場設営中。


結構、力仕事です。

.

ハロゲンライトの修理も自分たちでやります。


受付の準備も完了。


今回のゲストの新玄さん。お茶子の小てるさん

とのツーショット!


前説は、潮吹亭くじらさん。今回は、くじらさんの

ブログのミニ活動から引用させていただきます。


開演前の「マイクテスト」でもあります。今回は、

先日なくなられた「喜味こいし」師追悼の意味も

込めて、「いとこい小噺・五問答」の一席です。


その間にもお客さんが次々とお詰めかけです。


さて、第135回「駅前寄席」の開演です。客席

は、ほぼ埋まっていました。


トップは、洋酒家巧駆さんの「道具屋」です。


平成14年「第16回高槻市民寄席」が当会のデ

ビュー。以来すっと「噺の会じゅげむのイケメン

担当」で通しています。他のメンバーに無いはん

なりとした味のある高座です。


「道具屋」は、文字どおり道具屋さんの噺。今で

いういわゆるニートの男性が、おじさんの世話で

露店の道具屋をやることになったのですが、

来る客来る客にスカタンなことばかり言ってしま

うので、商売になりません。ところが、笛を見て

いた客の指が笛から抜けなくなって・・・


「駅前寄席」の看板の大提灯。以前、グリーン

プラザたかつき1号館で開催していた時に、入

店者会会長の杉岡さんから寄贈していただいた

ものです。


二番手は、寿亭司之助さんの「てれすこ」です。


平成5年、当時は「スタッフ」でした。今は押しも

押されもせぬ当会の代表。今日はお客様からの

演目リクエストにおこたえしての一席です。


「てれすこ」とは実に奇妙なタイトルです。珍品

といえば珍品かも知れません。肥前(長崎)で

これまで見たことがないような魚が見つかり、

その魚の名前を巡る長崎代官所のお裁きもの

落語になっています。


高座係のお茶子を務めるのは、天乃小てるさ

んです。


三番手は、三流亭志まねさんの「長屋の花見」。


平成16年12月にゲストとして出演。翌年「じゅ

げむKOBE」に入会。以来ずっと江戸落語の

「粋」を伝え続けています。「長屋の花見」は

上方の「貧乏花見」。内容は微妙に違います。


    注 : 現在は、「噺の会じゅげむ・大阪本店」に移籍


「長屋の花見」は、本物のお酒やご馳走が無く

ても花見を楽しもうという貧乏長屋の住民の生

活感がよく描かれています。江戸落語と上方落

語の違いは、江戸は大家さんが店子を強引に

連れて行きますが、上方は大家さん抜きで、自

主的に花見に出かけます。


楽屋で出番を待つ新玄さん。


中トリは、ゲストの太閤堂新玄さん。

演題は「荒大名の茶の湯」です。



平成16年に初のゲスト出演。以来年に一度の

お楽しみとなってます。今回はある意味「講談ら

しくない」演目です。


「荒大名の茶の湯」は講談らしくない・・・という

のは、どちらかというと、ストーリーそのものが

落語なんですね。戦国時代を代表する加藤清正

や福島政則といった大名が、作法を知らずに

茶の湯の席で大失敗をしてしまいます。


今回も入場者115名の大入り(100名以上)と

なりました。

定例会では、94回連続、「駅前寄席」では、

平成12年10月以降67回連続の大入りです。


プログラムに連載中のくじらさんのコラムは、

特集コーナーの「くじらのひとりごと」に掲載し

ています。


中入り後は、悠々亭一光さんの「トクさんトメさ

ん」です。


平成20年にスタッフとして入会。翌年11月から

演者となります。最近は「一光ファン」がじわじわ

と増加中らしいです。


この落語は、笑福亭仁智さんの創作落語です。

とある病院でのおばあさんの物語になっていま

す。高齢で入院しているにもかかわらず、どうい

う訳かいたって元気なおばあさんたちが面会に

来る子供夫婦をおちょくっては楽しんでいます。


高座を見守る、故・仁六家拾八さんの提灯も

少し痛んできましたね。補修をせねば・・・


トリは、文々亭小輔さんの「高津の富」です。


平成9年入会時はまだ20歳の寡黙な青年でし

た。それが今や、「噺の会じゅげむ」の顔です。

そうです。「富くじ」も「宝くじ」も買わないと当た

らない・・・


「高津の富」は、百万長者だと自らふれこみ、

無銭飲食のうえ、タダで宿屋に宿泊してやろう

と企てる男が、あまり調子に乗りすぎてウソば

かり言うので、それを信じ込んだ宿屋の亭主に

高津神社の富くじをなけなしの金で買わされて

しまいます。


ところが、この富くじが一等の千両に大当たり

してしまい、大騒ぎになってしまいます。当時の

富くじで賑わう高津神社の様子がよく描かれて

いる上方落語の名作のひとつかも知れません。


大爆笑でトリの大役を終えて楽屋に戻ってきた

小輔さんです。ホッと一息といったところですね。


打ち上げは、初めての場所でもあります、お好

み焼きの「ここやねん」さんです。


寄席同様に打ち上げも盛り上がりました。

 
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