過去の活動報告 No.67


第196回

噺の会じゅげむ定期公演 

 第56回 高槻市民寄席  

      <第6回 京都・大阪交流落語会>

と  き  平成22年5月16日(日) 午後2時開演


ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール

共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


会場のある高槻市立生涯学習センターの正面

入口です。この日もいいお天気に恵まれました。


会場の設営は、出演者とスタッフが総掛かりで

やるのが素人落語会の基本です。


。(^_^;)


この会場は広いので、椅子を並べるのも、結構

大変です。


どこにも引けをとらないような寄席会場のできあ

がりです。


高座も完璧!! 

と言いたいところですが、実は、演者が座る座布

団の下に敷いているベニヤ板が湿度の関係で

大きく反ってしまい、ちょっと不安定になっていま

す。次回までには対策を立てねばなりません。


今回の前説の担当は、出番のない潮吹亭くじら

(しおふくてい・くじら)さんです。SR小咄「謎の定

期券」で盛り上げます。くじらさんは、6月6日に

開演される「全日本社会人落語選手権・大阪本

選」に出場が決まりました。

※選手権の詳細は、くじらさんのブログを参照してください。


その間も受付では、続々とお客さんが御来場さ

れています。ピンク色のハッピは、京都楽笑会

さんです。


というところで、開演です。


トップバッターは、大阪代表?? の寿亭司之助

(ことぶきてい・しのすけ)さん。演目は、ネタおろ

しの「ぞろぞろ」です。
大阪は難波の「赤手拭(あ

かてぬぐい)稲荷
」という神社が舞台で、ある時

から参詣人が来なくなってしまい、年寄り夫婦の

茶店もお客さんが来なくなってしまいます。


困ったお爺さんが、心の底から神さんにお祈りし

たところ、1足しかなかったワラジが売れるよう

になり、売れるとすぐに新しいワラジが天井から

ぞろぞろと出現します。年寄り夫婦は大喜び。

この様子を見ていた向かいの床屋の大将も同じ

ご利益をもらおうとお祈りしたところが・・・


楽屋の風景です。出番を待つ人、マクラのネタ

を考えている人、出囃子のタイミングを見ている

人、ただ立っている人等々、人それぞれですね。


二番手は、当会では初出演の京都楽笑会の

夢乃浪漫好(ゆめの・ろまんす)さんです。この

方の芸名を初めて見た時は読み方にちょっと

悩みましたが・・・。

ネタは、「牛ほめ」です。池田が舞台になるので

「池田の牛ほめ」 とも言います。


まずは、新しく普請をした家をほめるのですが、

これが、知人の受け売りなので、たどたどしい。


その次には牛をほめます。「天角、地眼、一黒、

直頭、耳小、歯違う」などとこれも教わったとお

りにうまく進むのですが、その牛が、突然ベタベ

タと糞をしたので、これを見て思わず・・・。


一席を終えて高座を下りてこられた浪漫好さん

です。


三番手は、大阪の文々亭小輔(ぶんぶんてい・

こすけ)さんです。演目は、「がまの油」。大道芸

の「がまの油売り」を描写した落語です。風体は

大概、浪人風で大刀を腰に差して口上を述べ、

自分の腕を刀で切って血を流して見せ、傷薬を

売る商売。現代の「実演販売」ですね。


このがまの油売りは酒好きなので、少し儲かる

とすぐに酒を飲んで、飲み過ぎの状態で次の商

売を始めます。ところが、ろれつが回らず、口上

とかもボロボロになってしまいます。最初の口上

は立て板に水の如くしゃべるのだが、その後の

酔っぱらってからの口上との対比が聴き物。


こちらも今回は出番のない阿遊亭弘遊(あぁゆ

うてい・こうゆう)さん。受付をしながらも高座の

様子が気になるようです。


中トリは京都楽笑会の喫茶亭寿限無(きっさて

い・じゅげむ)さんです。大阪開催の交流落語会

でもお馴染みの顔になりました。演題は、「宿屋

かか」の一席。放送コードにひっかかりそうな、

ちょっとエッチな、いわゆる艶笑噺です。


ある旦那さんがひいきの宿に泊まるのですが、

漏れ聞こえる宿の亭主と女房の夜の秘め事の

声があまりにも素晴らしい?? ので、一晩、

女房を貸して欲しいと頼みます。(とんでもない

シチュエーションだ!?)

その後どうなるのかは、ここには書けません!


おかげさまを持ちまして、今回も入場者177名

の大入満員となりました。まことに有難く御礼を

申し上げます。これで、高槻市民寄席では、15

年6月以降、連続37回の大入りで、定例会では

連続85回の大入り記録の更新となりました。


中入りになり、見台を楽屋に引き上げるお茶子

さんの天乃小てる(あまの・こてる)さんです。


。(*^_^*)


中入り後は、浪華家久句(なにわや・くっく)さん

です。演目は、「法華坊主」。法華宗のお坊さん

が、とある後家さんとねんごろになります。そし

て、密会を重ねるうちに、そのお坊さんが、ふと、

鶏の声を聞き、自分が聖職であるということに

目覚めるという噺です。


という落語のはずでしたが、久句さんがマクラ

をしゃべっているうちに、いつもの絶好調の境地

に入り、ネタに行く前に制限時間いっぱいに…。

そのままネタに突入してもよかったのですが、

ここのところは、他の演者に迷惑がかからない

ようマクラだけで終わられました。気配りです。

 


お茶子さんのお仕事中。


六番手(もたれ)は、京都楽笑会の錦松楼さだ吉

(きんしょうろう・さだきち)さん。こちらも当会の

寄席ではゲスト出演や前説でお馴染みですね。

ネタは、「ちはやふる」です。この落語は、「千早

ふる」や「竜田川」という表記でも演られます。

ひらがな表記なのは、さだ吉さんのこだわり?


百人一首の在原業平の名歌

  「千早ふる 神代もきかず 竜田川

         からくれないに 水くくるとは」

の解釈を巡る噺なのだが、どういう訳かこの歌

が相撲取りの失恋物語になってしまいます。そ

して、サゲは前代未聞のとんでもないもので…。


(^O^)


満を持してのトリは、大阪(といっても江戸落語)

の三流亭志まね(さんりゅうてい・しまね)さん。

演題は、「もぐら泥」です。


上方落語では、「おごろもち盗人」と言います。

つまり、「おごろもち」=「もぐら」ということ。

「もぐら泥」は、地面に穴を掘って手を突っ込み、

戸の施錠をはずして中に侵入する手口の泥棒

のことです。


その泥棒が侵入の作業中にしくじり、身動きが

できなくなってしまいます。何とか、通行人に頼み

込んで、脱出しようと試みますが・・・。

現代の道路はアスファルト舗装されているので、

このような手口にお目にかかることはないでしょ

うね。志まねさん、汗びっしょりの大熱演でした。


打ち上げは、会場近くの「阿國」さんで、海の幸

を中心とした豪華メニューで盛り上がりました。

次回の定例会は、6月20日(日)に西武百貨店

6階で開催します、第131回「駅前寄席」です。

よろしくお願い申し上げます <(_ _)>




第195回 噺の会じゅげむ定期公演


 
高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.131

   
と き 平成22年6月20日(日) 午後2時開演

ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


西武百貨店(高槻オーロラシティ)です。会場は

この写真の一番上(6階)になります。


店内は、夏に向けての商戦が始まってました。


高座と客席の設営が終わった会場。

.

こちらは楽屋の入口を整えてます。


お客さんにお配りする当日のプログラムと来月

のチラシの準備も結構たいへんな作業になりま

す。


開場前の高座では、志まねさんが稽古中。

よく聴いてみると、この日のネタではなくて

次回のネタの稽古中でした(余裕!?)


受付風景です。


恒例の前説ですが、珍しく3人で登場です。

いきなり、レッツゴー三匹のギャグが炸裂!!


今回のコメントは、潮吹亭くじらさんのブログ

ミニ活動報告を転載させていただきます。


じゅげむ定例会では初の「トリオ漫才」風前説。

来月は奇数月ですが、「西武高槻百貨店」の

「駅前寄席」です。お間違いなく・・・


(左から、久句さん・司之助さん・くじらさん)


さて、開演です。客席はほぼ満席になってます。


トップは、三流亭志まねさん。ネタは「子ほめ」

です。


小学生の教科書にも載った「スタンダード」落語。

人をほめる難しさは、上方も江戸も同じようです

ね。


楽屋です。一席を終えて高座から下りてきた

志まねさんと次の演者の司之助さんが交代の

挨拶を交わした瞬間ですね。


二番手は、寿亭司之助さん。演目は、「ちりとて

ちん」です。


今もドラマ「ちりとてちん」フリークと公言する

司之助代表。長崎名産「ちりとてちん」を無理に

食べるシーンで大受けでした。


楽屋。

次の演者の弘遊さんは、身繕いの真っ最中。


三番手は、阿遊亭弘遊さん。ネタは、「町内の

若い衆」です。


人の上に立つ立場の人間のあるべき姿が

テーマの噺。人一倍「仲間」を大切に考える

弘遊さんならではの高座です。


お茶子は、おなじみ「天乃小てる」さんです。


中トリは、潮吹亭くじらさん。演題は、「蛇含草

(じゃがんそう)」です。江戸落語では、「そば清」

と同じネタの運びになっています。


やっぱり、駅前寄席のお客様は暖かいな・・・

今日のマクラネタは、久句さん提供。お陰で、

スムーズに噺に入れました。


プログラムに連載中のくじらさんのコラムは、

特集コーナーの「くじらのひとりごと」に掲載し

ています。


おかげさまをもちまして、今回も入場者126名

の大入満員でした。駅前寄席では、連続63回、

定例会では、連続86回の大入りになりました。

毎度有り難うございます。


中入り(休憩)中・・・。


中入り後の出番は、悠々亭一光さん。ネタは、

「任侠伝(にんきょうでん)」です。


先代桂春蝶師原作・現春蝶さんアレンジの

おなじみ創作もの。意外?にも一光さんに

はまってました。



楽屋の演者交代です。一光さんも手応え十分

の笑顔です。


本日のトリは、洋酒家巧駆さん。演題は、「くしゃ

み講釈」の一席です。


「聞かせる」部分も「笑わせる」部分も満載の噺。

「イケメン」担当の巧駆さんの丁寧な高座でトリ

の重責はOK。


講釈も一通りそれらしく読まなければならない

という難易度の高い落語ですが、それがはまる

と大爆笑のネタになります。巧駆さんは見事に

やり遂げ、会場も大笑いのうちにお開きとなりま

した。


楽屋の隙間から客席を覗く久句さん。そして、

中トリと前説と出囃子係と大奮闘のくじらさんは

お疲れの模様・・・


というわけで、来月は7月18日(日)午後2時よ

り「西武高槻百貨店」の「駅前寄席」です・・・


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