噺の会じゅげむ定期公演 VOL.98
第76回 グリーンプラザ 駅前寄席
と き 平成14年2月17日 午後2時開演
ところ JR高槻駅前 グリーンプラザたかつき1号館 4階 多目的ホール
主 催 グリーンプラザたかつき1号館
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日頃は表舞台にでることがめったにのない 裏方の真琴家笑吉さん、満を持して高座に 登場! …ではなく、舞台設営も一段落し、開演前の マイクテストでした。 |
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開演までの待ち時間を利用して新メンバー が稽古をしました。左が3月10日の高槻 市民寄席でデビューの山椒家小粒さん。 右が4月21日の駅前寄席でデビューする 阿遊亭弘遊さんです。お二人のプロフィー ルは、「メンバー紹介」 をご覧ください。 |
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メンバーも増えたおかげで、受付もかなり 賑やかになり、万全の体制でお客さんを お迎えできるようになりました。 写真の「駅前寄席」の大提灯は、グリーン プラザたかつき1号館の入店者会会長の 杉岡様よりご寄贈いただきました。 |
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天気も雨模様だったので、お客さんの出足 をかなり心配していましたが、開演時間に はおかげさまで写真のとおり客席も超満員 の状態でした。感謝。 <(_ _)> |
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今日のトップバッターは、このところ大活躍 の当会の看板、喜怒家哀楽さん。演目は、 得意の「阿弥陀池」です。いきなり、アクセ ル全開の高座で、会場を笑いの渦に巻き 込みます。 阿弥陀池は通称で、実際は和 光寺が本名? の尼寺です。 |
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大阪市内ながら境内は結構広く、閑静な 雰囲気で、今でもこのお寺に行くと尼さん に会えます!? お客さんからは「名人!」の声も掛かったり して、軽快なテンポで飛び出すギャグの連続 に会場も爆笑でした。 |
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今回から当会専属のお茶子さんとして、お 手伝いしていただくことになった山椒家小粒 さんの奥さん、“みちのく小雪”さんです。 高座の合間だけですが、お茶子さんの登場 で、寄席の雰囲気も和らぎます。 |
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二番手は、成長著しい当会のヤングパワー 代表の文々亭小輔さんです。演題は今日も ネタおろしの「寄合酒」でした。 今日の衣装は新調の着物です。写真では ちょっとわかりにくいですが、小紋の意外と モダンながらも上品な柄です。 |
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酒の肴をみんなで持ち寄って酒宴をやろうと する噺で、涙ぐましい努力をして持ち寄った 食材ですが、慣れない料理に誰もがトンチン カンな調理で、食べられなくしていまいます。 小輔さん十八番の「田楽喰い」はこの噺の 後半部分になります。 |
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本日の中トリは、三重県津市で活躍中の 「寝床の会」からわざわざゲストとして来て いただいた南遊亭栄歌さんです。 |
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演題はお得意の「代脈」です。 医者の大先生の代理で患者さんを往診する ことになった見習いの若先生ですが、余りに も脳天気で、患者そっちのけで、お茶菓子の ようかんにご執心。 |
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昔は医師免許もなく、なりたいと思えば誰で も医者になれたそうです。(ちょっと恐い!) 実を言うと栄歌さんは内科のお医者さんで、 本物のお医者さんが演じるいい加減な医者 の姿に会場も大爆笑でした。それにしても、 迫力のある高座です。 |
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前回(昨年末)の二部構成に次ぐ155名の お客さんにご来場いただきました。単独開催 の駅前寄席では過去最高の大入りです。 プログラムに連載中のくじらさんのコラ ムは、特集の「くじらのひとりごと」に 掲載してます。 |
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ご覧のとおり会場内の椅子席は完全に埋 まってしまい、急きょ廊下のベンチや近 くの座れるものを運び込みましたが、そ れでも多くのお客さんが立ち見になって しまいました。まことに申し訳ございま せん。次回からは椅子を増設します。 |
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中入り後は仁六家拾八さんで、ネタは 十八番の「世帯念仏」です。昔はごく 一般的に行われていた朝の「おつとめ」 の念仏。あまりにも日常的すぎて、念仏 も上の空。身の回りが気になって、つい つい小言を連発してしまいます。 |
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最初から最後まで念仏を唱え続けながら 小言を言うというよりも、小言の合間に 念仏を唱えているといった感じの噺です。 聴いていると、結構、家の間取りや家族 関係なんかが頭に浮かんでくる楽しい噺 です。 |
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お茶子さんの仕事は、高座の合間の短い 時間に、座布団をひっくり返したり、見 台・ひざ隠し・小拍子をセットしたり、 リセットしたり、名ビラをめくったり、 その他雑用も多いです。 |
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本日のトリは、寿亭司之助さん。演目は 大阪では最近あまり聴かれることのない 「水屋の富」です。先月にたまたま枝雀 師匠の古いテープを聴かせてもらい、や る気になったようですが・・・。寄席の 当日までかなり苦労したようです。 |
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貧乏な水屋さんが千両富に当たってから は人生感が変わりす。「お金を持って行 かれやせんか、盗られやせんか、かたら れやせんか・・・」心配で心配で夜も眠 れません。何かあるとすぐに床下に隠し てあるお金を竹竿で探って確認します。 |
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恒例の吟醸酒蔵みゅ〜じあむでの打上げ です。今回はゲストの栄歌さんのほか、 名古屋の「楽語の会」の浪漫亭砂九さん、 高石の「パンセの会」の千里家圓九さんとい った素人落語のお歴々が参加してくださり、 かなり盛り上がった打上げになりました。 |
噺の会じゅげむ定期公演 VOL.99
第13回 高槻市民寄席
と き 平成14年3月10日 午後2時開演
ところ JR高槻駅前 高槻市総合市民交流センター 5階視聴覚室
共 催 (財)高槻市文化振興事業団
青少年センター /噺の会 じゅげむ
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今日は当会メンバー11名総掛かりです。この 日も予定より早くお客さんがお越しになったの で少し早く開場しました。受付係は今日出番の ない阿遊亭弘遊さん、仁六家拾八さん、文々 亭小輔さんです。 |
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今回初舞台になる新メンバーの山椒家小粒さ んの着付けを手伝う喜怒家哀楽さんとそれを 見守る潮吹亭くじらさんとみちのく小雪さん。 開演前のあわただしい楽屋の1シーンです。 |
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いよいよ開演です。今日も早くから大勢の お客さんにご来場いただき、ご厚志やお酒 の差し入れを頂戴しました。有り難うござ います。<(_ _)> |
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トップバッターは山椒家小粒さん。演目は長屋 の子供が策略を使って親から小遣いをせしめ る「真田小僧」の一席です。初舞台とは思えぬ 落ち着いた高座で、いきなり会場は爆笑の渦。 江戸落語の歯切れのいい語り口は、粋だった 故・志ん朝師匠を彷彿とさせるような感じです。 |
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二番手は岡山のメンバー吉備家めじろさん。 ネタは当会の名前になっている「寿限無」です。 当会の出演も8回目になりました。子供の幸福 を願う親心がとんでもない名前を作り出してし まいます。この名前、ある本によると130字 あったらしいです。一度数えてみてください。 |
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中トリは、当会の教育担当大臣?の喜怒家 哀楽さん。今日の演題は十八番中の十八番 「時うどん」です。誰にでも分かる落語を めざして、昔の時間の数え方をフリップで 解説します。見せ場のうどんを食べる場面 では、待ってましたとばかりの大喝采!! |
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おかげさまで、この日も当会場では史上4番 目の75名のお客さんにご来場いただきたっぷ りと落語を楽しんでいただきました。来月開催 のグリーンプラザ駅前寄席は当会の100回目 の定期公演になります。記念品をご用意してい ますので是非ともご来場ください。 |
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中入り後は、岡山メンバーの讃岐家かずのこ さんです。演目はネタおろしのちょっと恐い噺 「借家怪談」です。長屋の一室を物置にするた め、借りに来た人に怪談話をでっち上げて借り られないようにしようと一計を図りますが、恐い もの知らずの男が現れて大騒動に・・・ |
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先月から当会の専属でお茶子さんをつとめ ていただいている陸奥(みちのく)出身の みちのく小雪さんの仕事ぶりです。おかげ さまで演者交代もスムーズになり、会の雰 囲気も寄席らしさが倍増しました。 |
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さて、本日の結びの一番、いやトリは潮吹亭 くじらさんの相撲ネタ「花筏」です。ネタおろし ながら、がっぷりと四つに組んだ感じのネタ 運びで、お客さんも昔の相撲場の雰囲気を 満喫。呼び出しさんの声も実に堂に入ってま した。 |
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大関花筏の身代わりの提灯屋の徳さん。仕切 の最中、恐いもの見たさで顔を上げると、目の 前に一生懸命の千鳥ヶ浜の目玉がグリグリ。 迫真のクライマックスです。プログラムに好評 連載中のくじらさんのコラムは、特集コーナー の「くじらのひとりごと」のbR4です。 |
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99回目の定期公演も無事にお開きとなり、 吟醸酒蔵みゅ〜じあむ(当会の事務局の居 酒屋さん)で打上げです。今日の料理はト リのくじらさんのネタ「花筏」にちなんで 「ちゃんこ鍋」でした。さあ、次回100 回記念公演に向けて
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