過去の活動報告 No.141





第345回
 噺の会じゅげむ定期公演 

 第131回 高槻市民寄席  

    

と  き  令和6年1月21日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール


共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


「噺の会じゅげむ」の今年最初の

定例会になる「高槻市民寄席」です。

前日からの雨が朝まで続きましたが、

準備の始まる10時30分頃には、

雨は上がって曇り空になりました。


いつもどおりの設営作業が始まります。

まず、ありったけの椅子を倉庫から

搬出して、ウォールを移動し、高座

作りと客席作りを並行して進めます。

でも、当会にも高齢化の波が・・・。


結構、力仕事が多いので、このところ

は、客席の椅子を並べるだけでも、

体力を使います。ひざが痛い、腰が

痛い、肩が痛い等々と言いながらも、

何とか設営を終えることができました。


設営作業を終えた後は、正月公演で

毎回お客さんにお配りするお年玉を

手分けして作ります。これも毎年の

恒例の行事です。(当然、スタッフ

もいただけます・・・)


当会のお年玉は、毎回、この大入袋

に入れて配らせてもらっています。

この大入袋は縁起物なので、これを

目当てに正月公演に来る方もおられ

ます。実際に寄席も大入りですが。


その後は、お客さんにお配りする

プログラムやチラシなどを渡しや

すいように組み込んでいきます。

プログラムには、コラムや今後の

定例会の予定などを書いてます。

  


今回、お配りしたのはプログラムと

翌月の定例会のチラシと3月23日

にこの会場で開催される桂吉弥さん

の落語会(有料)のチラシです。

その翌日は、当会の定例会です。

  


楽屋への差し入れです。スタッフの

真琴家笑吉さんからの恒例の

御神酒(京都の銘酒・英勲)と

志まねさんの島根帰省のお土産

どじょう掬いまんじゅうです。


御神酒は、正月公演の景気づけ

ということで、縁起物になります。

開演前ですが、スタッフみんなで

昼食時に美味しくいただきました。

終演時には、空っぽでした・・・。


今回も、開演の1時間以上前から

お客さんが会場前でお待ちでした

ので、それに合わせて開場させて

いただきました。その期待感は

まことに有り難いことです。


正月公演の開幕です。客席はすでに

大入り(100名以上)の状態でした。

今回も、くじらいだー@さんのブログ

「ミニ活動報告」を引用させていただ

いています。(以下の
の部分)


トップバッターは、寿亭司之助さん。

新年のご挨拶の後、この日の演目

「火男(ひょっとこ)そば」を一席。

おかめそばは、そばの上におかめ

の顔を作りますが、火男そばは?


2024年の幕開けは当会代表。

江戸落語の小咄のアレンジです。

噺のもとになっている「おかめ

そば」、一度食べてみたい、そんな

気分にさせる一席です。


二席目は、高月亭すばるさん。

演目は、落語ではなく、「小説・

鬼平犯科帳「穴」」というもの。

池波正太郎氏の人気シリーズの

一編をそのまま覚えてご披露。


「読み物」という意味では、「講談」に

近いかも。素人の落語会ならではの

出し物ですが、「日本文藝家協会

の著作物使用許諾済」。ここらが

物事の筋を通す実直なすばるさん

らしい。


お茶子は、志熨家かりん・寿亭さや豆

の母娘コンビ。さや豆さん

(さや豆ちゃんとは呼びにくい)、

4月にはもう中学生(芸人の名で

はなく)。早いものです。


三席目は、三流亭志まねさんです。

演目は、「味噌豆」。商家の旦那

と丁稚が、お互いに隠れて味噌豆の

つまみ食いをします。ところが、

ある所で二人は鉢合わせに・・・。


昔は、子供が店で働いていました。

江戸で「小僧」、上方で「丁稚」。

大人社会でもまれる中で結構、知恵

が回るようです、今年も志まねさんの

高座に「江戸の風」が・・・

(島根県生まれですが)


四席目は、潮吹亭くじらさんです。

演目は「世帯(しょたい)念仏」。

一家の長が仏壇に念仏を唱える

のですが、家族に対する愚痴ばか

りで、とても信心とは言えません。


ひたすら「念仏」を唱えるだけの

ネタですが、段取りを間違うと

グダグダになります。今日は、

結構受けていたので、気にしない

ことにします。


おかげさまをもちまして、今年最初

の定例会になる「高槻市民寄席」も

入場者188名の大入満員となりま

した。お寒い中をお越しいただき、

まことに有り難うございました。


中トリは、南茶亭おすしさんです。

演目は、「蒸発」。家出などの

蒸発者には、それなりに色んな事情

があるもののようです。
六代文枝師

(桂三枝名義)の創作もの。


かつてのTV番組(家出人公開

捜査)のパロディで、往年の

「ザ・ぼんち」の漫才を思い出しま

した。で、実際は「飼い犬」の捜査

ですが、落語の世界は、古典・創作を

問わず、「愛犬家」が多いようです。


ここで、中入りの休憩。約10分間の

トイレ休憩なのですが、入場無料の

素人の寄席にとっては、お客さんが

このタイミングで、どっと減ることが

あるので怖い時間でもあります。


楽屋には、差し入れが増えてます。

この「おみくじせんべい」は、

すばるさんの奥さんからいただき

ました。ちなみに、司之助さんは

「大吉」を引き当てて大喜び!!


こちらは、舞台袖の演者控え室でも

あり、音響機器を操作する場所でも

あります。顔見世大興行で出演者の

人数も多いため、出囃子担当のくじら

さん、自分の出番もあり大忙しです。


六席目は、歩鱈小酔さん。演目は、

「書割(かきわり)盗人」です。

絵に描いた家財道具を盗もうと

四苦八苦する泥棒とそれを阻止

しようとする男のやりとりが秀逸。


高座外では「会計係」「打ち上げ

幹事」として大忙し。高座では文句な

しの正統派。お客様にもファン多し。

「書割盗人」はまさにバーチャルの

世界。まさに「落語らしい落語」

ですね。


七席目は、六弦亭ざくろさんです。

ラテンギターの名手であるざくろさん。

当会では落語とギターの二刀流。


ということで、今回は落語ではなく、

ギターの弾き語りです。


1曲目は、「ラ・マラゲーニャ」。

2曲目は、大地震に見舞われた

能登地方への思いを乗せて、

「恋路物語」
(ご本人の作詞作曲)

3曲目は、さや豆さんも参加!!


曲目は、「エル・クンバンチェロ」。

プエルトリコのラファエル・エルナ

ンデスが作曲し、大ヒットしました。

そして、「エル・クンバンチェロ」で

会場の盛り上がりは最高潮・・・


今回のトリは、久々の登場になる

洋酒家巧駆さんです。演目は、

「延陽伯(えんようはく)」。

江戸落語では、「たらちね」と

いうタイトルで演じられます。


諸般の事情により、10ヶ月ぶりの

高座です。今も「巧駆流はんなり

落語」は健在。いろいろお忙しい

とは思いますが、やっぱりこの人、

貴重な当会メンバーです!


主人公の男が、嫁をもらうという

めでたい噺ですが、その女性は

お公家の家で奉公をしていたこと

で、言葉使いが難しすぎて、周囲

の人を巻き込んで騒動になります。


今回も無事にお開きとなりました。

今日は全部で8席でしたが、すべて

短めの演目になるので、いつもどお

りの時間に収まりました。メンバー

全員でお客さんをお見送りします。


トリの巧駆さんも、急いで高座から

出口に駆けつけてのお見送り。

お客さんから、「面白かった」

等々いろいろなお言葉を頂戴して、

演者冥利に尽きる瞬間です。


打ち上げは「インド料理に舌鼓」。

料理と酒を囲んで、落語演芸エン

タメ談義。至福のひとときです。


コロナ禍も終息。皆で、打ち上げが

楽しめるのは本当に有り難いです。


打ち上げの最後は、これも恒例に

なっているくじらさんの音頭による

「大阪締め」でお開きとなります。

次回定例会は、2月18日開催の

「駅前寄席」です。よろしく願います。









令和6年の最初の「駅前寄席」。

天候は曇りで、まだまだ寒い日が

続いています。JR高槻駅の駅前

も徐々にですが、以前とは大きく

様変わりしてきました。


いつもどおり午前10時30分から

会場設営を始めます。この日は、

出演者のみの最小限の人数で

の作業となりました。スタッフの

増員が喫緊の課題になってます。


机等の資材が更新された関係上、

毎回、試行錯誤の高座作りです。

これまでは若干の変形的な高座

でしたが、今回はスッキリとした

シルエットに仕上がりました。


こちらが今回の高座の完成形です。

でも、演者が上がって落語を始める

と、マイクスタンドがガタついて、そ

の音がマイクに入るという問題が

発生しました。(すぐに修正!)


これで寄席会場のできあがりです。

あとは、音合わせや周辺の微調整

や事務作業を残すのみです。ここ

の客席の椅子は、ホテル仕様なので

座り心地はなかなかなものです。


事務作業のひとつは、お客さんに

お配りするプログラムと次回の

定例会のチラシを組み合わせて

開演前に受付が混雑しても、

迅速に対応できるようにします。


今回の楽屋への差し入れのお菓子。

くじらさんの伊勢土産の揚げ煎餅、

志まねさんの浜田土産のさしみ醤油

キャラメル、かりん・さや豆母娘から

バレンタインデーのチョコでした。


今回も開演1時間前から大勢のお客

さんがお越しです。まことに有り難い

限りです。コロナ禍で人数制限して

いたことで、自然と皆さんが早め早め

に来られるようになりました。


ということで、開演前から大入りになり

ましたので、5分ほど早めに開演です。

今回もくじらいだー@さんのブログ

「ミニ活動報告」を引用させていただ

いています。(以下の青の部分)


一席目は、六弦亭ざくろさん。演目は

「稲荷俥(いなりぐるま)」です。

人力車に乗った客がふざけて

「自分は産湯稲荷の使いの狐だ」

と車夫をだまします。


だました相手が「正直者」である

ことが裏目に出て・・・。まさに落語的

展開です。当会最年長にして、その

「元気印」は健在です。


二席目は、潮吹亭くじらさんです。

演目は「みかん屋」。行商の

みかん屋を手伝うことになりますが、

商売の仕方を一から教えてもらったに

もかかわらず、思うように行きません。


間抜けながらも一生懸命に商売に取り

組みます。「2円50銭×300個」の

計算も必死で答えを出した! 出来不出

来にかかわらず、笑うべきところで受け

て下さるお客様方に感謝です。


お茶子は、いつも志熨家かりん・

寿亭さや豆の母娘コンビですが、

この日は、さや豆さんがインフル

エンザでお休みのため、母親の

かりんさんの単独お茶子でした。


三席目は、高月亭すばるさんです。

演目は「湯屋番」。居候のなまけ者

の若旦那が、念願? の風呂屋の

番台の仕事をすることになるので

すが、妄想が過ぎて大騒ぎに・・・。


一瞬、先の「みかん屋」とついて

るかのようですが、仕事に取り組む

姿勢がかなり違いますね。実直な

すばるさんの「妄想劇場」が

面白い!

中トリは、三流亭志まねさん。演目は、

「金明竹(きんめいちく)」です。

江戸落語の代表的なボケ役の与太郎

が登場。骨董屋の店番をする与太郎

と客との会話がかみ合いません。



最近は上方でも演じられますが、

本来は江戸落語。江戸前の志まね

さんの繰り出す「上方弁」が聴かせ

どころです。


おかげさまをもちまして、今回の寄席

も入場者141名の大入満員となりま

した。ご来場いただきました方々には

改めてまして、厚く御礼申し上げます。

ここで中入りの休憩です。


お客さんから、和菓子の差し入れを

頂戴しました。皆で美味しくいただ

きました。まことに有り難うございます。


楽屋に貼られた出番表です。

ここには出演順と演目とサゲのセリフ、

そして、所要時間と出演予定時刻が

記載されています。寄席の進行に

不可欠なものです。


出囃子のタイミングを計るくじらさん。

プログラムに連載中のくじらさん

のコラムは、「特集」コーナーの

「くじらのひとりごと」に掲載して

います。


中入り後の5席目は、歩鱈小酔さん。

演目は「田楽喰い」です。酒好きの

若い連中が、いろいろと趣向をこら

して和気あいあいと田楽を食べなが

ら酒盛りをします。


小酔さんの「小輔」時代からの

十八番です。噺の中に高槻市内の

地名を織り込んだり、「ん廻し」も

いろいろ工夫があって、サービス満点

の一席です。


6席目のトリは、寿亭司之助さん。

演目は「天狗裁き」の一席。

想像上の怪物でもある天狗が登場

します。天狗は、神通力を持ち、

空も飛べることになっています。


噺の展開の妙、そして見事なサゲ。

これぞ落語とも言うべき一席。代表

としていろいろと気苦労も多い中、

見事な大トリです。改めて思います。

代表は本当に袴が似合う・・・。


うたた寝をしていた男が、嫁さんや

隣家の友人や家主に見た覚えの

ない夢の話を問いただされ、奉行所

での裁判にまで発展します。それを

天狗が救ってくれるのですが・・・。


今回も、寄席は無事にお開きとなり、

スタッフ総出でお客さんをお見送りし

ます。この時のお客さんの笑顔や

「楽しかった」などとお声掛けいた

だけることが大きな励みになります。



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