過去の活動報告 No.99

第261回噺の会じゅげむ定期公演 

 第89回 高槻市民寄席  

        
と  き  平成27年11月29日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール


共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


天候は曇り。この写真は、国道171号線から

見た高槻市役所です。この建物の向こうにそび

え建つのが、会場の生涯学習センターのある

高槻市総合センターです。


何もない展示ホールに高座を作り椅子を並べて

寄席会場を設営します。この作業が一番大変か

も知れませんね。



スタッフもキャストも総動員で仕事にかかります。


高座も一から緋毛せんを巻き付けて設営します。

今回の活動報告も、例によって、
くじらいだー@

さんのブログの「ミニ活動報告」も引用させてい

ただいています。(以下の
青字の部分です)


天井ライトの設置も角度を微妙に調整する必要

があります。


受付のディスプレーの設営は、最年長のざくろ

さんと最年少のさや豆ちゃんがやってます。そ

の年の差は半世紀以上!?


「高槻市民寄席」の会場は、高槻市立生涯学習

センターの1階展示ホール。

2階には多目的ホールがありまして、いろんな

イベントとよくバッティングします。



この日、多目的ホールでは、「危険ドラッグの

本当の恐ろしさ」という講演会。そういう危ない物

の対極にあるのが「落語」ですな。


左は、開演準備に忙しいスタッフ。



無人の客席でネタ繰り中のるうずさん。開演前

は、いろんな所で、出演者の同じような風景を

見かけることができます。


名ビラ立ての横の踏み台は、身長1mそこそこ

お茶子のさや豆ちゃん用です。


受付開始。



待ちかねたお客さんが次々とご来場されます。


いろいろ差し入れをいただきました。先月の定例

会プログラムのくじらさんのコラムでカセットテー

プ絶滅の危機を訴えたところ、その生テープをも

多数ご提供いただきました。(当会の出囃子は、

カセットテープが不可欠なのです。)


前説は、今回出番のない潮吹亭くじら(しおふく

てい・くじら)さんです。

今回は忘れず、携帯電話の電源を切ってもらう

ようお願いをしました。トップの志まねさんからも

お願いしたんですが・・・


いよいよ開演です。この時点で、入場者は100

名を超えていました。


トップは、三流亭志まね(さんりゅうてい・しまね)

さん。ネタは、「子ほめ」です。タイトルのとおり、

他人の子供をほめる方法を人から教わって、そ

れを実践するのですが、失敗ばかり・・・。


いわゆる「前座噺」で、江戸・上方を問わずよく

高座にかかります。筋立ては江戸・上方ともほと

んど変わらないのですが、普段上方落語として

聴いてるので、「江戸版・子ほめ」は新鮮です。






二番手は、開演前に真剣にネタ繰りをしていた

びい亭るうず(びいてい・るうず)さん。演目は、

「手水廻し」です。
「手水」は、いわゆる「洗面」の

ことなんですが、この意味が分からずに往生し

ます。


客人の前で「長い頭」を廻す市兵衛さん。とぼ

けた味わいたっぷりです。このシーン、プロでも

いろんな演出法があるようですね。


お茶子は、「志熨家かりん・寿亭さや豆」の母娘

コンビ。照れ屋さんになったさや豆嬢。高座に

登ろうとはしなくなりましたが、お茶子の仕事は

きちんとこなします。


三番手は、高月亭すばる(たかつきてい・すば

る)さん、ネタは「狸の化寺」です。河川の修復

工事を行う黒鍬組の一行が古寺に宿泊すると、

夜になると狸が化けて出て来て、皆を驚かせ

ます。


かなりの長講ですが、すばるさんは一字一句

忠実に覚えてこられました。さすがです。

3種類の「ハメ」も無事入れることが出来ました。

よかったよかった・・・





   


中トリは、寿亭司之助(ことぶきてい・しのすけ)

さん、演目は、「宿替え」です。司之助さんは、こ

の噺を聴いて、上方落語の世界にのめり込んだ

きっかけのネタやそうで、思い入れが強い落語

だそうです。


司之助代表のお好み「小米時代の枝雀師」の

型です。釘一本打つだけでこの大騒ぎ。まさに

「落語国」です。見事な中トリです。


おかげさまをもちまして、入場者数も196名の

大入満員となりました。まことに、有り難うござ

います。


中入り。


楽屋への差し入れのお菓子。右と下は、志まね

さんから納豆(ねば~る君)の饅頭と飴中入り。

左はざくろさんからの米国土産のチョコレート。



中入り後は、悠々亭一光(ゆうゆうてい・いっこ

う)さん、ネタは創作落語の「真夜中の乗客」で

す。このところの一光さんは、古典でも創作でも

乗りに乗っている感じがします。



いわゆる「深夜タクシーの怪談」をモチーフにし

た桂文珍師の創作もの。最後に落語らしいどん

でん返しが待ってます・・・。





トリは、南茶亭おすし(なんちゃってい・おすし)

さん、演題は「壷算」です。買い物の仕方の極意

のような内容ですが、考えようによっては、詐欺

まがいの手口でもあります。



企業研修の講師をされているおすしさん。人前

で話をするのはお手の物です。だからでもない

のですが、このネタからも「商売とはどうあるべ

きか」考えさせられます。


舞台は、今の大阪市西区の瀬戸物町で、軒並

に陶磁器の問屋や小売店がありました。「壺算」

という言葉は、「勘定合うて銭足らず」という意味

で、「思い違い」、「考え違い」のことを言うそう

です。


無事にお開きとなり、楽しげにお帰りになるお客

さんをスタッフ全員でお見送りします。


お客さんがお帰りになった後は、時間の都合も

あり、すぐに全員で会場の撤収作業に移ります。

フロアを元通りのフラットな状態に戻して、本日

の寄席は終了ということになります。


打ち上げは、市内に新しくできた居酒屋「へそ」

さんに初めて行ってみました。なかなか料理は

美味しかったですよ。


今回も寄席、打ち上げともに大いに盛り上がり

ました。これが次回の定例会への活力の元だ

ともいえます。


第262回 噺の会じゅげむ定期公演

 
高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.163
   

        
と き  平成27年12月13日(日) 午後2時開演


ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


今回の高槻の天候はあまりよくなさそうです。

雨は降っていませんが、どんよりとした曇り空。


西武百貨店もクリスマス商戦真っ只中です。


催事場では、恒例の北海道物産展「札幌のうま

いもの会」を開催中。

.

会場設営開始です!


客席はほぼ完成し、高座周りの仕上げ中。



会の名前でもある「寿限無」の額を掲げて・・・



名ビラ台を立てて、会場設営はほぼ完了です。



衝立ての代わりに使っている廃品のふすまが

ぼろぼろになっていたので、今回、久句さんに

繕っていただきました。



プログラムとチラシを整えて、開演準備は終了

ということになりますが、ここまでが結構、大変

なのです。


開場直前の受付です。

今回の活動報告も、例によって、
くじらいだー@

さんのブログの「ミニ活動報告」も引用させてい

ただいています。(以下の
青字の部分です)



今年最後の「噺の会じゅげむ」定例会。

開演前からお客様が続々お越しになります。



今回の前説は、出番の無い三流亭志まね(さん

りゅうてい・しまね)さん。


今日はビジネススーツ姿。ややかすれ気味の声

ではありますが、公私ともに多忙な中、駆けつけ

てこられました。


次回の定例会や当日の番組のお知らせの他、

昨年もお知らせした「繁昌亭カレンダー」と「盲導

犬育成チャリティカレンダー」の話題でした。



そのカレンダーがこちらです。詳しくは、当日の

プログラムのくじらさんのコラムに掲載していま

す。(HPの特集コーナー「くじらのひとりごと」)



開演時にはほぼ満席になってます。



今回の撮影担当は、スタッフの真琴家笑吉(まこ

とや・しょうきち)さんです。

ええカメラ!! 

演者の写真がいつもよりグレードアップ!?



トップは、先月にトリを務めた南茶亭おすし(なん

ちゃってい・おすし)さん。ネタは、「時うどん」で

す。落語の定番とも言える噺ですが、うどんを

食べたり、仕草も意外難しいものです。



故・桂吉朝師などが手掛けた「時そば風演出」。

一人で出かけるやり方です。おすしさんの語り口

には、この方が合ってるかも・・・


開演直後の楽屋の様子です。


二番手は、悠々亭一光(ゆうゆうてい・いっこう)

さん。演目は、「転宅」です。転宅とは引っ越しの

ことですが、主役は、泥棒です。落語に出てくる

泥棒は間抜けが多いのですが、この男も盗みに

入った家で、女性にまんまとだまされます。



このネタは元は江戸落語のようです。

現在、岐阜県在住の一光さんは江戸も上方も

思いのまま?



お茶子は、「志熨家かりん・寿亭さや豆」母娘。

さや豆嬢、座布団返しも名ビラめくりもかなり

手慣れてきましたな。


三番手は、潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さ

ん。ネタは、季節ネタの「厄払い」です。にわか

仕立ての厄払いが、とある商家でトンチンカンな

ことばかりで、肝心な厄も払えない!?


「縁起物」ということで正月に演じられることが

多いようですが、実は「大晦日」の噺です。

甚兵衛さんに書いてもらったメモをスカタン読む

ところで、なんとか受けていたかな。


楽屋の出入口。


中トリは、久々に高座復帰した浪華家久句(なに

わや・くっく)さん。演目は、講釈(もしくは浪曲?)

から落語になった「竹の水仙」です。名工と言わ

れた左甚五郎の逸話で、旅館を舞台に甚五郎

が活躍します。


26年4月以来、久々に「ちょっぴりやんちゃな

ロマンスグレー」が高座に帰ってきました。

一言一言を噛みしめるような語り口。やはり、

当会は、この人がいないと・・・ねえ。



おかげさまをもちまして、今回も入場者125名

の大入満員となりました。毎度毎度ありがとう

ございます。



中入り。さや豆ちゃんも一人でお茶子の仕事が

できるようになったようです。




楽屋には今日も差し入れのお菓子が並びます。

食べ過ぎに注意!?


中入り後は、寿亭司之助(ことぶきてい・しのす

け)さん。ネタは、十八番の「大安売り」です。

不思議なタイトルですが、相撲ネタです。

力士「コシヒカリ」は負け続けですが、

今年の「噺の会じゅけむ」は、ずっとお客様方に

愛され続けました・・・


江戸の本場所から戻ってきた小兵力士から

町内の若い衆が、勝った話を聞こうと思って

一所懸命になりますが、負けばかり、ようやく

巡業で勝った話を聞きますが、実は・・・。


楽屋に貼られた出番表。演者の出番とその予定

時間、見台の有無、所要時間、出囃子、サゲの

セリフが書き込まれています。


トリは、文々亭小輔(ぶんぶんてい・こすけ)さ

ん。演題は、「高津の富」です。江戸落語では、

「宿屋の富」という演目になります。高津神社は

大阪市中央区の地下鉄「谷町九丁目」駅から

徒歩5分の閑静な神社です。昔は、ここで、富く

じが行われていたそうです。


現在発売中の「年末ジャンボ」にも負けず劣ら

ずの富くじをめぐる噺。もちろんほとんどが「は

ずれ」でも、小輔さんの高座には「はずれ」があ

りません。常に期待を裏切らない小輔さん。平成

27年の大トリ、見事に締めました。


大金持ちとの触れ込みでとある宿屋に泊まった

男ですが、適当に飲んで食べて宿賃を踏み倒そ

うとしてましたが、話の成り行きで富くじを買わさ

れるはめになり、なけなしのお金(一部)を支払っ

てしまします。ところが、その富くじが・・・。



今年最後の定例会も無事にお開きとなり、皆で

お客さんをお見送りしました。笑顔でお帰りにな

るお客さんに、

   「来年もよろしくお願いしまっす!!」




会場の撤収作業が終わる頃には、日も暮れて

いました。JR高槻駅前のイルミネーションも見事

にきらめいています。



打ち上げは、居酒屋の「無法松」で乾杯。


今回の打ち上げは、忘年会も兼ねています。

この一年の思い出話や来年の抱負で盛り上が

りました。




最後は、恒例になったくじらさんの大阪式の三本

締めでお開きです。

来年もこの調子で行きたいものです。スタッフの

皆さん頑張って、大いに落語を楽しみましょう!



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