第88回 高槻市民寄席  

        
と  き  平成27年9月13日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール


共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


前の週にダブルで台風が接近し、そのうちの

一つが日本列島を通過して、関東地方では川

の決壊など大きな災害が発生しました。そんな

ことで、大阪の天気も少し心配でしたが、おか

げさまで、晴れのいい天気となりました。


会場は生涯学習センターの展示ホールです。

まずは、ウォールを移動させて舞台袖を作る

のですが、これが結構、大仕事です。



次の大仕事は、客席の椅子の設営です。最年

少メンバーの寿亭さや豆(ことぶきてい・さやま

め)ちゃんも働きます。


すべての設営作業が終わりました。高座周りは

なにやらちょっと騒がしいようです。


この日のトリの六弦亭ざくろ(ろくげんてい・ざく

ろ)さんの演目は、オリジナルのハメが入るそ

うで、その音合わせをやっていました。


その最中に、志熨家かりん(しのすや・かりん)

さんが娘のさや豆ちゃんに太鼓の特訓をして

いました。でも、特訓と言うよりも、ざくろさんの

音合わせの邪魔!?


お客さんにお配りするプログラムやチラシを整

えて、いよいよ開場です。

今回の活動報告も、例によって、くじらいだー@

さんのブログの「ミニ活動報告」も引用させてい

ただいています。(以下の
青字の部分です)



今回も、開演30分前に高座の上から

♪ドンドン ドントコイ ドンドン ドントコイ

早くからお詰めかけのお客様方に感謝の気持

ちをこめて・・・



会場の受付です。今日は開演1時間前から

何人かのお客さんが入っておられました。


午後2時の開演時には、100名を超える大入

りとなりました。


トップは、寿亭司之助(ことぶきてい・しのすけ)

さん。ネタは、「茗荷宿(みょうがやど)」です。

客の金飛脚(かねびきゃく)から預かった百両を

盗むのではなく、何とか忘れさせようと、宿屋の

夫婦が悪戦苦闘します。



噺のテーマは「物忘れ」。さすがの代表も最近

は何かと物忘れが多いそうな。でも、「噺の会

じゅげむ」の代表として、寄席への想いは常に

忘れることはありません。


大入りの願いが叶いますように・・・


二番手は、三流亭志まね(さんりゅうてい・しま

ね)
さん。演目は、「強情灸」です。民間医療の

代表格とも言える「お灸」ですが、熱さに耐える

気持ちが必要です。負けず嫌いの男が、「灸な

ぞ大したことない」と、山のようなもぐさを積んで

火を付けますが・・・


今日も新幹線で寄席に駆けつけました。その

落語にかける情熱は、そのお灸よりも五右衛門

の釜茹でよりも「熱い」のです。



お茶子は「志熨家かりん・寿亭さや豆」の母娘

コンビ。


今回は、見台の出し入れが頻繁のあって大変

です。



三番手は、年に1回ゲスト出演していただいて

いる正直亭黄門(しょうじきてい・こうもん)さん。

ネタは、「友よ、天国は…」です。数十年ぶりに

とある旅館を訪れた高齢の親友の二人が昔話

に花を咲かせます。



六代文枝師の創作物。素敵な歳のとり方をさ

れている黄門さんにぴったりの演目です。

お客様の中には黄門さんは当会のメンバーだ

と思っておられる方もおられるのでは?



(^o^)


中トリは、悠々亭一光(ゆうゆうてい・いっこう)

さん。演目は、「堪忍袋」です。ことわざに「堪忍

袋の緒が切れる」というのがありますが、怒りが

爆発する瞬間をよく表しています。その堪忍袋

が本当にあったら、この落語のようになるので

しょうね。


この人も「遠距離メンバー」の一人。

夫婦円満のコツは、「言いたいこと我慢しない

こと」。現代こそ、こんな袋がほしい!?


今回もおかげさまで、入場者211名の超・大入

満員となりました。定例会としての連続大入り

記録は、先月で途切れてしまいました(146回)

が、「高槻市民寄席」としては、連続69回目の

大入り記録の更新となりました。



中入り。

   


中入り後は、潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)

さん。ネタは、「阿弥陀池」です。日露戦争後に

桂文屋により作られた上方落語の代表的爆笑

噺です。東京落語でも「新聞記事
」というタイト

ルで演られています。この阿弥陀池は、大阪は

堀江の和光寺境内に現存します。


前々から「持ちネタ」にしたかった噺です。

今回ネタおろし。きちんとやれば必ず受ける

よくできたネタです。今秋の「出前寄席」は

これでお邪魔する予定です・・・


会場には、こんなポスターが貼ってありました。

高槻にも熊が出没するのでしょうか。なにはと

もあれ、熊にはお気を付けください。


トリは、六弦亭ざくろさん。演題は、「子は鎹(か

すがい)」です。 東京落語では、「子別れ」とい

うタイトルで演じられている人情噺です。 酒と

女にのめり込んで妻子を捨てた男が、その後、

改心してまじめに働いているうち、自分の子供

とばったり出会います。そして・・・


ざくろ流演出・・・出囃子はギターによるオリジ

ナル「盆踊り」。そして、噺のクライマックスでの

ハメは、ギターとマンドリンによるこれもオリジ

ナル。



元・新国劇役者らしい、ややクサイ目のセリフ

回しとぴったりマッチしています。もう・・・脱帽

です。お客様の中にも「初めて落語で泣きまし

た」との声も。

打ち上げでの「落語談義」も今回は、この「子

は鎹」一色でした・・・



この日も無事にお開きとなり、志熨家かりんさ

んによる生の打ち出し太鼓が会場に鳴り響き

ます。


終演後のお客さんのお見送りでも、トリで熱演

したざくろさんに賞賛の嵐でした。


撤収作業もすべて終え、控え室でミーティング

中のスタッフです。



恒例の打ち上げは、某居酒屋で乾杯です。


打ち上げでは、落語談義に花が咲きますが、

小難しい落語論などはする気はありません。

そのかわり、その日の高座の反省もしません

けど・・・(^_^;)


くじらさん(右)は上方落語の、志まねさん(左)

は江戸落語の業界に通じておられますので、

そんな話を聞くのも楽しいものです。


次回の定例会は、高槻西武百貨店において

10月18日(日)午後2時開演の第162回

「駅前寄席」です。皆様のお越しをお待ち申し

上げております。<(_ _)>











第260回 噺の会じゅげむ定期公演

 
高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.162
   

        
と き  平成27年10月18日(日) 午後2時開演


ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


今回も高槻の天候は晴れ。天高く馬肥ゆる秋

です。


この西武百貨店に会場が移ってから62回目と

なりますので、準備も手慣れたものです。


スポットライトの設営。

.

会場設営完了です!


会場出入口の受付です。



今日のゲストの六斎亭空念仏(ろくさいてい・か

らねんぶつ)さんの到着です。



今回の活動報告も、例によって、くじらいだー@

さんのブログの「ミニ活動報告」も引用させてい

ただいています。(以下の
青字の部分です)



開場は30分前の午後1時30分ですが、いつ

も1時間くらい前からお越しになる方もおられ

ます。もちろん、開場時間の前でも入場はOK

です。



前説は、今回出番のない寿亭司之助(ことぶき

てい・しのすけ)さんです。

まずは朗報。当会のプリンス・高月亭太陽君、

見事、大学受験合格。来年早々には高座に

帰って来る予定です。


開演時間の午後2時になりました。

で、今回も開演前から客席はほぼ満員です。


トップは、六弦亭ざくろ(ろくげんてい・ざくろ)さ

ん。演目は、「猫の皿」です。上方落語では、「猫

の茶碗」で演られますが、内容はほぼ同じです。

店を持たない骨董屋「果師(はたし)」が、ある茶

店で猫が使ってる器を見てびっくり・・・。



この噺の「おやじ」は果たして「確信犯」なのか?

会場設営の合間に、メンバーと議論になりまし

た。研究熱心なざくろさんの問題提起でした。

いつもながらの「元気印」の高座です。


お茶子は、「志熨家かりん・寿亭さや豆」母娘コ

ンビ。さや豆嬢が名ビラをめくっただけで大きな

拍手。


二番手は、文々亭小輔(ぶんぶんてい・こすけ)

さん、演目は、「馬の田楽」です。
店先に繋がれ

ている味噌樽を積んだ馬を見つけた子供たち、

その馬に悪さを始めます。


大阪のメインストリートが、「御堂筋」ではなく、

「堺筋」だったころの噺です。やんちゃで生意気

で、どこか憎めない、落語国の子供たち。



高座です。



三番手は、奈良県から来てくれたゲスト出演者

の六斎亭空念仏(ろくさいてい・からねんぶつ)

さん。ネタは「無い物(ないもん)買い」です。




なんと小学6年生。落語を始めたのが6歳の頃

で、キャリアは充分。明朗闊達で堂々とした高座

姿に、我々おじさん連中も降参です。ぜひ、他の

ネタも聞いてみたくなりました・・・。で、彼の芸名

は「からねんぶつ」ですよ、ざくろさん!


楽屋出入口。


中トリは、潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さん。

ネタは、「肝つぶし」です。
夢で見た女性に恋こが

れて病気になった友人・吉松を、妹を殺害してで

も救ってやろうとする主人公の苦悩が見せ場で

す。



そんな空念仏くんに圧倒されたわけではないの

ですが、なんとも大チョンボです。吉松から「年月

揃うた女の生き肝」のくだりを聞き出すのを忘れ

て帰ってしまい・・・このままでは噺が進まないの

で、吉松の家に引き返して・・・


そこそこ受けていただけに、痛恨のミスです。

何とかサゲまでたどり着きましたが、私の肝が

つぶれそうでした。


とは言え、皆さん、真剣に聴き入ってました。


中入り。

おかげさまをもちまして、入場者は114名の大

入満員となりました。


受付のディスプレイ。


中入り後は、洋酒家巧駆(ようしゅや・こーく)さ

ん、ネタは「二人ぐせ」です。お互いのくせを直す

ため、それぞれのくせが出たら罰金を払うことに

しますが、その罰金をせしめようと色々と計略を

考えますが・・・。


「噺の会じゅげむ」の「イケメン」も随分おじさん

になりました。今回も仕事の合間を縫っての高

座です。


当会のハッピ。


トリは、三流亭志まね(さんりゅうてい・しまね)

さん。演題は、江戸落語の「金明竹(きんめいち

く)」です。江戸落語ではお馴染みの与太郎が

骨董屋で店番をしていると、次々とお客さんが

来店し、トンチンカンな会話が続きます。



前半は小僧(上方では丁稚)の超スカタン。後半

は「上方者」の超立て弁。ある意味、東京と大阪

を新幹線で行ったり来たりの志まねさんのため

のネタかもしれません。見事なトリです。




立て弁には、数多くの骨董品がで出てきますが、

すべて実在の名品が登場しています。落語と言

えども、いいかげんなセリフの羅列ではなく、考

証もしっかりとされているのはすごいです。また、

それを正確に口演する志まねさんもすごい!



終演後は、スタッフ全員でお客さんのお見送り。


スタッフのお楽しみの今回の打ち上げは、会場

の近くの串カツ屋さんでした。



話題は、落語論にとどまらず、人生論に発展す

ることも・・・。


高座では汗もかいているので、お酒もドンドンと

進みます。



最年少のさや豆ちゃんは、串カツよりも山盛りの

ソフトクリームにご満悦。


今回も寄席・打ち上げともに大いに盛り上がりま

した。月に1回の定例会ですが、お客さんともど

も私たちも大いに楽しませてもらっています。




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