過去の活動報告 No.88

第239回噺の会じゅげむ定期公演 

 第78回 高槻市民寄席  

  

        
と  き  平成26年1月19日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール


共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


天候は、晴れ時々曇。気温はかなり低く冷え込

む一日でした。写真は、少し遠くから見た高槻

市役所とその向こうにそびえるのが、会場の生

涯学習センターがある高槻市総合センターです。

そして、今回の定例会は、毎年恒例の「吉例顔

見世大興行」です。


「吉例顔見世大興行」は、メンバーが総出演す

るという、当会の特別なイベントでもあります。

ということで、今回の活動報告は写真56枚の

大作になりました。でもって、くじらいだー@さん

のブログの「ミニ活動報告」も引用させていただ

きました。(以下の青字の部分です。)



恒例「ミニ活動報告」ですが、

ここのところ、ずっと当会公式HPの「活動報告」

で使われています。

だから、あまりいい加減なことは書けません。

寄席当日、メンバーは10時半集合。

会場設営を手分けして行います。


客席の並べ方にも、どこからでもよく見えるよう

結構、神経を遣うものです。また、客席の設営と

同時に高座の組み立てを行いますが、これにも

細やかな気配りがなければなりません。


最後に緋毛せんをかぶせて高座が出来上がり

ますが、意外と手間がかかるものです。出演者

にとっては、晴れの舞台ですから、いいものを

作りたいという気持ちの表れでしょうね。



会場設営が完了しました。いつもながら完璧で

す。

誰もいない会場の高座に座るのは・・・?


寿亭さや豆(ことぶきてい・さやまめ)嬢の高座

の座り心地の点検とマイクテスト!?


会場設営が終われば、その日にお客さんに

お配りするプログラムと次回の案内のチラシを

整えます。


プログラムには、入場者数がリアルタイムで分

かるように一連番号を打ちます。(ずっと手書き

していたのですが、昨年、お客さんにナンバリン

グの器械を提供していただき、この作業もかな

り楽になりました。)



今回は正月公演ということで、

「大入袋」作成という作業が加わります。


これも正月公演(吉例顔見世大興行)の風物と

なりましたね。この大入袋は、お年玉という意味

あいも含んでいます。


高槻市生涯学習センターで発行されている活動

情報誌「学びのひろば」の今回の表紙を飾るの

は、高座で熱演する当会の六弦亭ざくろ(ろくげ

んてい・ざくろ)さんとびい亭るうず(びいてい・る

うず)さんです。



その表紙のお二人がそろって最初の受付担当

となりました。



開場は1時半、ですが

1時過ぎからお客様がお越しになります。

ありがたいことです。


本当にありがたいことで、皆さんに楽しみにして

いただいているのが実感として伝わってきます。


予定どおり、午後2時に開演です。客席はご覧

のとおり、この時点でほぼ満席の状態です。


新年最初の出演は、当会での活動が9年目に

なる江戸落語の三流亭志まね(さんりゅうてい

・しまね)さん。演目は、偶然に無精者の床屋に

入ってしまって迷惑する古典落語の「無精床」で

す。



非公認の「島根県観光大使」は、今年も歯切れ

のいい江戸落語です。一席の噺を時間の都合

などで途中で切る場合、上方なら「わぁわぁ言う

ております」となりますが、江戸の場合は「冗談

言っちゃいけねぇ」


二番手は、当会での活動が12年目になる、

自称イケメン担当の洋酒家巧駆(ようしゅや・

こーく)さん。ネタは、創作落語の「マキシム・ド

・ゼンザイ」です。
いわば、よく知られている「ぜ

んざい公社」のリメイク落語ですね。


摩訶不思議なメニュー続出のぜんざい屋さん。

その「キザなウエーター」がなぜか似合う巧駆

さん。今年も忙しい仕事の合間を縫っての高座

です。


ここで、席に座れず、立ち見のお客さんが増え

てきたので、急きょ、予備の椅子を運び込みま

した。



三番手は、当会での活動が17年目になって、

ファンも多くなった文々亭小輔(ぶんぶんてい・

こすけ)さん。演目は、京都独特の文化の面白

さを題材にした「京の茶漬」です。


ぜんざいの後はお茶漬け・・・普段は寡黙な

じゅげむの大番頭。彼が演じると、あらゆる

食べ物が美味しく感じます。

ああ、お茶漬け食べたい!?



四番手は、当会での活動がちょうど9年になる

のど自慢担当の浪華家久句(なにわや・くっく)さ

ん。久しぶりの登場です。落語もいい味出して

ますが、顔見世興行ではお得意の歌謡ショー

です。今回は新しい趣向も・・・。



諸般の事情により、久々の登場です。今回は

「若柳佳織」さんの日本舞踊が花を添えます。

佳織さんはるうずさんのお知り合い。

なんと「名取り」です。



これまでに無かったツーショットが実現。歌と踊

りの後のトークも面白かったです。


出演者が次々と入れ替わる顔見世興行では、

出演する皆が楽屋に行ってしまうので、受付は

今回出番のないスタッフの志熨家かりん(しの

すや・かりん)さんと寿亭さや豆ちゃんの親子

の仕事になります。


五番手は、当会での活動がちょうど3年になる

笑顔担当の六弦亭ざくろさん。元は役者であり

歌手でもありました。ネタは、人に酒をご馳走に

なろうと一所懸命に子供をほめちぎる「子ほめ」

です。


当会最年長にして、最も「元気印」。

教科書にも載ったという「スタンダード噺」を

ざくろ流「ハイテンション落語」で演じきりました。



中トリは、兵庫県は西宮市で活躍中の当会とも

縁の深い
「我楽多(がらくた)の会」からのゲスト

出演、風流亭半丸(ふうりゅうてい・せみまる)さ

んです。演題は、東京に対する憧れと嫌悪感を

爆発させる関西人の噺「ひとり静」です。


西宮を拠点に活動する「我楽多の会」代表。

団体名は「我楽多」ですが、なかなかの精鋭揃

いです。桂三若さん(六代文枝師門下)の創作。

三若さんご自身がこの演目で「NHK新人演芸

大賞」を取った秀作です。


ここで「中入り」。

客席は、ぎっしり埋まってます。


おかげさまをもちまして、今回の「吉例顔見世

大興行」も入場者231名の大入満員になりま

した。高槻市民寄席では、連続59回目、定例

会としては連続128回目の大入り記録の更新

になります



ゲストやお客さん、そしてスタッフからいろんな

差し入れがありました。


同上。


楽屋で差し入れのお菓子をほおばる出番の終

わったスタッフです。出番の前はなかなか食べ

物には手が出ません。


中入り後の七番手は、当会での活動が1年目、

というより、今回が初高座の高月亭太陽(たか

つきてい・たいよう)さん。ネタは、何でも俳句で

やりとりをするという落語の「雑俳(ざっぱい)」

です。


というわけで、期待のニューフェイス「初高座」

です。出来はともかく、その舞台度胸は申し分

ありません。今後のさらなる精進を期待します。

メンバーは「おじさん」「おじいさん」ばかりで居

心地は決してよくないでしょうが、今後ともよろ

しく!


八番手は、当会での活動が21年目になる最古

参の寿亭司之助(ことぶきてい・しのすけ)さん。

演目は、小咄を基に正月公演用に創ったオリジ

ナル落語の「夫婦岩」です。



昨年以上に仕事・育児・落語それぞれに大忙し

になるでしょうが、今年もよろしくお願いします。

「夫婦岩」は故・桂吉朝師のマクラを再構成した

「プチ創作落語」です。



お茶子・天乃小てる(あまの・こてる)さん。

今回はフル回転でした。

小てるさんも、当会での活動は、11年目になり

ました。



九番手は、「我楽多の会」からのゲスト出演の

賑わい亭六三(にぎわいてい・ろくさん)さん。

演目は、創作落語で兄弟分が金もうけの算段

を考える「源太と兄貴」です。

「我楽多の会」の精鋭。いろんな意味で「風格」

たっぷりです。「源太と兄貴」は笑福亭仁智師の

創作ものですが、もう「古典化」していると言って

いいでしょう。



十番手は、当会での活動がざくろさんと同じく

満3年になる洋楽担当?のびい亭るうずさん。

ネタは、何とも不可思議な世界を感じさせる

「山のあなた」です。


ご紹介のとおり「表紙」です。最も高座姿が絵に

なる人といえます。

「山のあなた」は故・桂枝雀師の創作。

「SR」のにおいがする作品です。


「SR」とは、「ショート落語」もしくは「SF落語」の

ことですね。(枝雀師はどちらでもOKとのこと)


「笑う門には福来たる」。まさしく寄席のことを

言うのでしょう。大いに笑って福を呼んでくださ

い!!


今回の大トリ(11番目!)は、当会での活動が

16年目になる潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)

さん。知る人ぞ知るブロガーくじらいだー@さん

です。今回の活動報告もお世話になってます。

演題は、昔の上方の大晦日の雰囲気を味わえ

る「厄払い」です。


ところで、私は毎回、楽屋のテープレコーダの

前で「出囃子等の音響再生」を担当しています。

中入り時に着物に着替えていたら、若柳佳織さ

んが「おや?落語もされるんですか?」どうやら

私が音響担当のスタッフだと思っておられたよう

です。



せっかくの「トリ」ですから、もう少しスッと演りた

かったですな。

でも、何とかお客様方及びメンバーの皆さんの

厄は払えた・・かな?



十分に厄を払っていただきましたよ。


というわけで、無事終了しました。

お開きの後は、スタッフ総出でお客さんをお見

送りします。正月恒例の顔見世大興行、皆さん、

楽しんでいただけたようです。


寄席のマスコットでもあるさや豆ちゃんも元気に

ご挨拶。


打ち上げは、新年会も兼ねて、トリ料理の居酒

屋で盛り上がりました。


ビールが旨い!


料理も満足!


もう腹いっぱい・・・。


最後は、これも恒例のくじらさんによる大阪一本

締めで締めくくります。

次回定例会は、2月16日(日)午後2時開演の

第152回「駅前寄席」です。皆さまのご来場を

心よりお待ち申し上げております。






第240回 噺の会じゅげむ定期公演

 
高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.152
   
        
と き  平成26年2月16日(日) 午後2時開演


ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


まだまだ気温は寒いですが、天候は快晴です。

会場の高槻西武百貨店周辺の再開発も随分と

進んできました。そして、今回も、くじらいだー@

さんのブログの「ミニ活動報告」も引用させてい

ただきます。(以下の青字の部分です。)



寄席当日は10時30分集合。

早速、会場設営に取り掛かります。

「駅前寄席」の場合、我々のお世話をして下さ

るのは西武百貨店の「販促係」。

現在の担当者は女性の方ですが、今までで

最も「前向き」に接してもらっています・・・



客席と並行して楽屋の設営も重要な作業の

ひとつです。


.

ところが、いつも悩むのが客席と楽屋の間の

仕切りをどのようにするのかという点です。


ということで、次回から悩まないように志まねさ

んが、見取図を作成しました。(もっと早く作って

おけばよかった・・・)



これでほぼ完成。


椅子の数が足りなかったので、店内の各所から

調達!


高座も万全。


会場設営の後は、お客さんに配布するプログラ

ムと次回のチラシ等の準備です。この作業も結

構たいへんです。


準備万端整いまして、お客さんのお越しを待ち

ます。



開演です。この時点で100名超えとなりました。


トップは、潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さ

ん。ネタは、「ジンギスカン」です。

プログラムに連載中のくじらさんのコラムは、

特集コーナーの「くじらのひとりごと」に掲載して

います。


今回は「前説」も兼ねてますが、ちょっと準備不

足でした。私が取り組む「いとこい落語」の中で

最も上演頻度の多いネタです。自分で言うのも

何ですが、「鉄板ネタ」になりつつあるような。

開演前から多くのお客様方がお越しになります。

ありがたいことですね。


受付のディスプレイです。


二番手は、南茶亭おすし(なんちゃってい・おす

し)さん。演目は、文枝(三枝)師匠の創作落語

の「蒸発」です。


「実業家」・「ビジネス書作家」・「勤労学生」・

「だじゃれ王」いろんな顔を持つおすしさん。

「蒸発」とは、落語にしては物騒なタイトルです

が、実際居なくなるのは・・・


お茶子は天乃小てる(あまの・こてる)さん。


三番手は、三流亭志まね(さんりゅうてい・しま

ね)さん。ネタは、古典の江戸落語「時そば」で

す。
くじらさんの調べによると、上方落語の「時

うどん」を三代目柳家小さんが江戸に移入した

噺だそうです。



事前申告されたサゲが「四つ、五つ、六つ」。

あれ?「六つ、七つ、八つ」では?と思ったら、

おいおい、そんな持っていき方があるんです

か?

もはや「『時』そば」ではなくなっています。



楽屋で出囃子の操作をするくじらさん(左)と

出番を待つ小輔さん(左)です。



中トリは、文々亭小輔(ぶんぶんてい・こすけ)

さん。演目は、桂梅団治師匠の創作「切符」で

す。


小輔さんにとって初めての「創作もの」。

見せ場は、東海道本線「新大阪ー東京」間の

駅名暗唱。「ツーリスト小輔」お見事!



中入り。

入場者数は132名。お寒い中をご来場いただ

きまことに有り難うございます。

「駅前寄席」では連続86回、定例会としては

連続129回の大入り記録の更新となりました。



楽屋にはたくさんの差し入れが並びます。中で

も珍しいのは、一光さんが中国の出張のおみや

げに買ってきてくれた、フカヒレ味の「プリッツ」

です。


中入り後は、悠々亭一光(ゆうゆうてい・いっこ

う)さん。ネタは、笑福亭仁智師匠創作の「トクさ

んトメさん」です。


創作落語には「高齢者ネタ」が結構多いようで。

舞台が「病院」まさに「老婆の休日」の姉妹編

です。


「トクさんトメさん」の連発ギャグに思わず聞き入

る楽屋の面々。


トリは、寿亭司之助(ことぶきてい・しのすけ)さ

ん。演題は、上方落語の古典「餅屋問答」です。

くじらさんの調べによると、先の「時そば」と逆

で、江戸落語の「こんにゃく問答」を上方へ移入

させた噺らしいです。



「病院」の次は「お寺」・・・まさに即席のインチ

和尚。かの「佐村河内氏」に通じるものが?

最近、とみに白髪の目立つ当会の代表。貫禄

たっぷり!



そう言えば、司之助さんは昨年の秋の転勤後、

いっぺんに頭髪が白く変化してしまったようで

す。

♪人生いろいろ ♪人生楽ありゃ苦もあるさ

といったところでしょうか・・・。



寄席も無事お開きとなり、打ち上げは、近所の

「串屋物語」で串カツの食べ放題です。



自分で食材を選んで、



揚げる。


食べる。


飲む。


そして、食べる。今回もお腹はパンパンです。


面白かったのは、ビールサーバー。ジョッキを

置くと、底からビールが渦になって湧き上がって

きます。



仕上げは、例によってソフトクリームの皿盛り。

今回も寄席と打ち上げ、双方とも盛り上がりま

した。

次回の定例会は、3月9日(日)開催の「高槻

市民寄席」です。ご来場をお待ち申し上げてお

ります。

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