過去の活動報告 No.82






第227回噺の会じゅげむ定期公演 

 第72回 高槻市民寄席  

   
     
と  き  平成25年1月13日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール


共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


今年最初の定例会。毎年、吉例顔見世大興行

と銘打っての高槻市民寄席(第72回)です。

天候は曇。寒かったです。


高座の設営状況です。

(暖房の効いた室内でカメラのレンズが曇って

しまいました。)



客席も整いつつあります。正月公演は毎年、

大勢のお客さんがお見えになるので、いつも

より多めに席を準備しました。


会場設営が完了しました。完璧ですね。


寄席の高座付近も申し分のない出来です。


お客さんに配布するプログラムと次回のチラシ

の準備です。1枚ずつ通し番号を書き込んで、

プログラムとチラシを2枚セットにしていきます。

これも結構時間のかかる作業です。


一方、こちらは恒例の大入袋の作成風景。


毎年、入場者全員にお年玉としてお配りしてい

ます。


こちらは前々日に自宅で、大入袋に会の名前

と日付のスタンプ印押しの内職? をしている

メンバーの志熨家かりん(しのすや・かりん)さ

んです。


すべての準備が整い、受付でお客さんのお越

しをお待ちするメンバーです。


これまでも、これからもずっと「入場無料」です。


プログラムとチラシに大入袋を添えて効率よく

お客さんにお渡しできるようにしています。


開演の1時間前には常連さんが次々とお越しに

なられました。


いよいよ開演です。この時点で100人以上の

お客さんがお越しです。その熱気だけで会場の

温度が上昇してきたので、暖房はすでに切って

います。


トップは寿亭司之助(ことぶきてい・しのすけ)さ

ん。まずは新年のご挨拶からです。昨年は当会

の20周年や高槻市民表彰受賞など飛躍の年と

なりました。正月公演は、毎年、吉例顔見世大

興行ということでメンバーが揃って顔見世をしま

す(今回は事情により2名が欠席でした)。


この日は、9人が高座へ上がりますので、自然

とネタは短いものにしなければなりません。今

回の司之助さんのネタはオリジナルの小咄の

「初夢」です。「一富士、二鷹、三なすび」という

縁起のいいものが登場する落語です。


楽屋側から見た高座です。


二番手は、島根県出身ながら江戸落語担当の

三流亭志まね(さんりゅうてい・しまね)さん。現

在は、関東から大阪に単身赴任中なのですが、

ぼちぼち転勤か? との噂がちらほら聞こえま

す。きっちりと練り込んだネタが多く、当会では

貴重な存在になっています。


演目は、「顔の寸法」です。タイトルのとおり、

顔の寸法を手で測るだけの他愛ないものなの

ですが、落語を聴いている方も、一瞬、だまさ

れてしまいそうな小品ながらよくできた噺です。

いわゆる「しぐさ落ち」でサゲになります。


そうこうするうちに、入場者もどんどんと増えて

きたので、大慌てで椅子を運び入れるスタッフ

たち。


三番手は、びい亭るうず(びいてい・るうず)さ

んです。入会は半年前なのですが、森乃福郎

師匠の教室で落語を勉強されており、
即戦力と

してがんばってます。音楽はビートルズが大好

きで、芸名もそこから付けました。ネタは、故・

桂枝雀師匠の創作落語「山のあなた」です。


都会の喧噪を離れて山奥に来た男が、茶店の

おばあさんに「山のあなたの空遠く、幸い住む

と人の言うの『山のあなた』はこんな所かな」と

話しかけると、おばあさんは、「本当に『幸い』

が住んどります」と言う。そして、おばあさんの

身の上話を聞くという不思議な落語でした。


お茶子は、天乃小てる(あまの・こてる)さん。

出演者が交代する際に高座を整えるのが仕事

なのですが、顔見世興行は出演する人数が多

いので、結構、忙しい仕事です。


四番手は、南茶亭おすし(なんちゃってい・おす

し)さん。一昨年から当会で活躍されています。

プライベートでも自らの本を出版したり(結構、

売れてるそうです)、国立大学の大学院に入り

直して勉強されたり、仕事の方も独立されたり

と大忙しの身の上です。


演目は、六代目桂文枝師匠が三枝時代に創作

した落語です。昔はよくテレビであった家出人を

公開で探すという番組が舞台です。応募者にも

いろんな人(訳の分からない人が多い!)ので

司会者も大変です。中には家出したペットの犬

の捜索願いに来る始末で大騒動に・・・。


寄席の半ばにさしかかりましたが、会場は椅子

を増設したにもかかわらず、大入満員となりま

した。


中トリは、六弦亭ざくろ(ろくげんてい・ざくろ)さ

ん。
当会では最年長(古稀)ですが、落語歴は

まだ短いので若手なんです。梅田にあるライブ

ハウス「グラナダ」のオーナーで、ラテンギター

の演奏家(歌手としてレコードも出してます)で

もあり、マラソンの市民ランナーでもあります。


演題は、「初天神」です。言わずと知れた上方

落語の定番のネタで、ちょうどこの季節の落語

ですね。わんぱく盛りの男の子にちょっとした

弱みを握られた父親が渋々に初天神さんへお

参りに行きますが、「あれ買って、これ買って」

とねだられて往生します。


中入りの休憩となりました。


この日の楽屋のおやつは、潮吹亭くじらさんが

田舎の伊勢から買ってきてくださった「絲印煎餅

(いといんせんべい)」です。


中入り後は、前出の志まねさんとは逆に、現在、

大阪から東京へ単身赴任中の悠々亭一光(ゆ

うゆうてい・いっこう)さんです。当会に入会して

5年になりますが、いつも斬新な創作落語で寄

席の雰囲気を盛り上げてくれています。今回の

ネタは、古典落語の「つる」でした。


いつも聞き慣れた上方落語の「つる」かと思い

きや、今回の一光さんの「つる」は江戸落語で

した。鶴の名前の由来を聞くという根問いもの

の落語というのは上方も江戸も同じなのです

が、言い回しなんかが微妙に違っており、上方

落語ファンにとっては新鮮な印象でした。


見台・ひざ隠しを置いた状態の高座はこんな

感じです。


七番手は、洋酒家巧駆(ようしゅや・こーく)さ

ん。10年前のの入会当初は、
京都の宇治から

参加していたのですが、仕事の都合で現在は

ちょっと離れた姫路市から通ってきています。

巧駆さんは当会では珍しい落研出身で、三味

線もこなす実力派です。


演目は、「鯉盗人(こいぬすっと)」です。川魚

料理の店に入った強盗の頼みで店主が鯉の

活け造りを造らされます。ところが、盗人は盗

人としての意地があり、料理人は料理人として

の意地があり、それぞれの意地がぶつかり合

い、深夜の静かで熱い戦いが始まります。


会場の後ろまでいっぱいに広がった満員の客

席です。右端は写真撮影に余念のないスタッフ

の真琴家笑吉(まことや・しょうきち)さんです。


八番手は、当会の古株(平成10年初舞台)と

なりました潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さ

んです。毎年、当会の顔見世大興行では色物

(歌やマジックや音曲漫談など)が入っていまし

たが、今年は落語ばかりになってしまったので、

くじらさんが色物的な役割を担いました。


で、何をやったかというと、「昭和演芸史」とい

うタイトルで高座に上がりました。昭和を賑わし

た音曲漫才の歴史とそれぞれのテーマソング

をアカペラで歌いまくるという趣向で、お客さん

も大いに喜び懐かしがってました。上方演芸の

生き字引と言われるくじらさんの面目躍如!!


楽屋では、次の出番の文々亭小輔(ぶんぶん

てい・こすけ)さんが待機中です。高座に上がる

より出番直前の方が、皆、緊張するようです。


さて、大トリの文々亭小輔さんの登場です。こ

こまでで9席の高座がありましたが、比較的に

短めのネタばかりなので、時間的にはいつもと

同じくらいです。そして、冒頭に今年のお年玉

第2弾として、志まねさんが調達してきた干支

の石鹸を小輔さんからお客さんにプレゼント。


小輔さんも、当会での初高座が平成9年という

古株の一人になりました。出前寄席の常連で

すので、各地で小輔さんの名前を知る人も増え、

今や実力と人気を兼ね備えたアマチュア噺家

となりました。今回の演題は、「延陽伯(えんよ

うはく)」です。


江戸落語では「たらちね」として演じられます。

主人公の男が嫁さんをもらったのはいいので

すが、新婦の話す言葉が難しすぎて、誤解が

誤解を生み大騒ぎになるという微笑ましくめで

たい落語でもあります。小輔さん、大爆笑のう

ちに、見事、トリの重責を果たしました。


顔見世大興行も盛況のうちにお開きとなった

後は、スタッフ・キャストがお客さんをお見送り

します。その中には先月と同様に司之助さんと

かりんさんの娘(芸名:寿亭さや豆)ちゃんも

一緒にお見送り。


いつもより深く大きく頭を下げております。

これにはお客さんも大喜びでした。

この日の入場者は、256名。高槻市民寄席で

は連続53回、定例会では連続116回の大入

満員記録の更新となりました。お寒い中をご来

場いただき、まことに有り難うございました。


終演後の打ち上げは、市内の居酒屋「豊丸」で

新年会を兼ねて、こちらも大いに盛り上がりま

した。

次回の定例会は、2月17日(日)午後2時開演

の第146回「駅前寄席」です。皆様のご来場を

心よりお待ち申し上げております。




第228回 噺の会じゅげむ定期公演

 
高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.146
   
と き  平成25年2月17日(日) 午後2時開演

ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


会場の高槻西武百貨店。天候は曇。まだまだ

寒いです。


店内の各所には寄席のポップを置いていただ

いています。


会場は自ら設営するのが素人落語の宿命。

西武百貨店の多目的ホールは、大急ぎで片付

けをしてから、会場の設営を始めることになり

ます。(そして、終演後は元の状態に戻します)

.

6階の会場の窓から見下ろすJR高槻駅です。

連絡通路にも屋根が付いて、雨天でもぬれず

に行き来できるようになりました。


一方、落語の舞台である高座の設営です。

細心の注意を払いながら組み立てます。


こちらは、演者やスタッフが控えるスペース、

いわゆる楽屋です。衝立と机を組み合わせて

作っています。


すべての設営が終わった会場です。

立派な寄席の出来上がり!!


高座周りも完璧と言えます。(自画自賛!?)


高座側から見た客席です。

さて、この日はどれだけのお客さんで埋めら

れるのかと、毎回、期待と不安の気持ちを

持ちながら準備をしています。


そして、こちらはお客さんのお配りするプログ

ラムと次回のチラシ等の準備です。


さて、開場です。常連のお客さんたちが続々と

お見えです。


今回は、西武百貨店さんのご好意で、2階に

あるカフェ・コンフォートのプレーンワッフルの

試食券を配らせていただきました。


こちらの寄席では、プロ仕様のマイクを使用し

ております。(ざくろさん所有)


開演前の前説を担当したのは、この日、出番

のない寿亭司之助(ことぶきてい・しのすけ)さ

ん。番組や今後の寄席のご案内の後、小咄を

一席やらせていただきました。


開演です。この時点で立ち見が多数出るくらい

の大入満員になっています。


トップは、文々亭小輔(ぶんぶんてい・こすけ)

さん。演目は、「茶漬間男(ちゃづけまおとこ)」

です。いわゆる艶笑落語で、「二階借り」・「二階

の間男」とも言います。ちょっと鈍感な亭主の女

房が、こともあろうに、亭主の食事中に自宅の

二階に上がって間男と情事を・・・。



それだけではなく、亭主とその間男は顔なじみ

の間柄で、堂々と亭主に断ってから二階へ上が

ります。ただ、女房の顔を見られる訳にはいか

ないので、電気を消してもらいます。ことわざの

「知らぬは亭主ばかりなり」という落語ですね。

このしたたかな女房がちょっと恐い・・・。

   


この日の寄席の出番表。演者と演目と「サゲの

セリフ」と出囃子と見台使用の有無と所要時間

と出演時間が一目で分かります。


二番手は、三流亭志まね(さんりゅうてい・しま

ね)さん。ネタは、「がまの油」です。「さあさあ

お立ち会い、御用とお急ぎでない方はゆっくり

と聞いておいで、見ておいで・・・」で始まる口上

はよく知られています。志まねさんは江戸落語

ですが、上方落語と内容に大差はありません。


この落語に登場するがまの油売りは、大の酒

好きで、金が入るとすぐに酒を呑む。べろべろ

に酔っぱらった状態で口上を始めるのだが、

もう滅茶苦茶で、パフォーマンスで刀で腕を少

し切ったところ、売り物のがまの油を塗っても

出血がとまりません。男は慌てに慌てて・・・。


お茶子は、天乃小てる(あまのこてる)さん。


三番手は、六弦亭ざくろ(ろくげんてい・ざくろ)

さん。ネタは、今が旬の「池田の猪買い」です。

主人公が「このところ身体が冷えてどもならん」

と甚兵衛さんに相談すると、猪の肉の薬食いが

いいと教えられ、大阪の丼池から池田の山奥の

猟師の六太夫さんの所まで歩いて行きます。


道中、あちらこちらで尋ね尋ねてやっとのこと

で、池田の六太夫さんの所へたどり着き、大騒

ぎしながらも一頭の猪を仕留めるのですが・・・。

うちの会でも以前、HPの企画「風流落語旅」

大阪の丼池から池田まで落語のストーリーの

とおり歩いたことがあります。


楽屋のドリンクコーナー。お茶のみですが、

あるだけ飲み放題!!


中トリは、ゲストの太閤堂新玄(たいこうどう・し

んげん)さん。年に1回の出演で、今回で10回

目となりました。演題は、「宇治川の一番渡り」。

講談のかなめともいえる修羅場読みです。「源

平盛衰記」の中のひとつで、都入りした木曽義

仲を追討するため、源頼朝が軍を差し向け、両

軍が宇治川で対戦するという場面です。


義仲軍に橋を落とされたため、急流の宇治川

を頼朝軍の武将たちが一番乗りを競います。

その中でも、ライバル関係にある佐々木高綱と

梶原景季の二人が先を争い、結局、高綱が頭

脳プレイで勝ちを収めます。その辺の駆け引き

が面白いところでした。


おかげさまをもちまして、お寒い中にもかかわ

らず、入場者170名の大入満員となりました。

駅前寄席では連続80回、定例会では、何と連

続117回目の大入り記録の更新です。立ち見

なったお客さん、満杯で入れなかったお客さん、

まことに申し訳ございませんでした。


一席を終えて楽屋に戻る新玄さん。


中入り。


楽屋への差し入れです。(ゲストの新玄さんと

メンバーのざくろさんより)


こちらは、出前寄席でお世話になっている地元

の古曽部台の自治会から、昨年当会が受賞し

た高槻市民表彰のお祝いをいただきました。


中入りの最中なのですが、楽屋に遊びに来て

いた寿亭さや豆ちゃんが、勝手に楽屋を抜け

だし、何と、一人で高座に上がってちょこんと

座布団に座ってしまいました。これにはお客さ

んも拍手喝采。大受けでした。


臆することもなく堂々としたこの態度! 父親

の寿亭司之助さんも顔負けでした。この分だと

初高座も近いかも!?


楽屋から望む高座です。


中入り後は、悠々亭一光(ゆうゆうてい・いっこ

う)さん。ネタは、「やかん」です。「やかん根問」

・「無学者」とも言われる江戸落語で、知らない

ということが言えない知ったかぶりの根問い物

です。東京の噺家の間では、知ったかぶりのこ

とを「あいつは、やかんだ」などと言うとのこと。


森羅万象知らぬ事はないと広言している隠居

に無理難題を問いかけるのですが、隠居も負

けてはいません。やがて、質問は「やかん」の

名前の由来となり、隠居は四苦八苦のあげく、

話は戦国時代の逸話にまでさかのぼります。

そして、「やかん」の意外な活用方法が・・・。


当会の定例会18年分のネタ帳です。演者と

演目、そして、天候や入場者数まで克明に記

録しています。


 画像にマウスを合わせるとネタ帳の中を見ることができます。


今回のトリは、潮吹亭くじら(しおふくてい・くじ

ら)さんです。演題は、「花筏」。その花筏とは、

大相撲の大関の名前です。まだ横綱がない昔

の時代なので大関が最強ということになります。

その花筏関が病気になり、播州高砂への地方

巡業に行けなくなり、親方は困ったあげく・・・


花筏関に顔と体つきがそっくりの提灯屋の徳さ

んを身代わりに頼みます。はじめは渋る徳さん

も報酬の良さと相撲は取らないということで、こ

の大役を引き受けます。毎日、土俵入りのまね

事だけをするだけですが、周りからはチヤホヤ

され、徳さんもついハメをはずしてしまいます。


そして、巡業も9日目が終わり、翌日の千秋楽

の取り組みが「花筏には千鳥ヶ浜」と発表され

ます。千鳥ヶ浜とは地元の素人相撲だが、プロ

の力士を次々と破り、ここまで全勝。提灯屋の

徳さんは、恐れをなして逃げようとします・・・。

でも、この噺では予想外の結末が待ってます。


当日のプログラムに連載中のくじらさんのコラ

ムは、特集コーナーの「くじらのひとりごと」

掲載しています。

終演後は一躍人気者になった? 寿亭さや豆

ちゃんもバイバ~イとお客さんをお見送り。


打ち上げは、近くの居酒屋「豆助」で豚しゃぶ

の食べ放題。この後の写真は、鍋の湯気で皆

モザイク状態になってしまいました。

次回の定例会は、3月31日(日)午後2時開演

の「高槻市民寄席」です。入場無料ですので、

ご来場をお待ち申し上げております m(_ _)m



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