過去の活動報告 No.81




第225回噺の会じゅげむ定期公演 

 第71回 高槻市民寄席  

 【噺の会じゅげむ20周年記念公演】
     
と  き  平成24年11月25日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール


共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


ついに当会の20周年記念公演の日がやってき

ました。天候は快晴!!

今回も「くじらいだー@さん」のブログ記事を交え

て進めます。(青字の部分です)


午前10時集合(普段は10時30分)

「大喜利モード」の会場設営

「口上」「大喜利」などの打ち合わせ。

記念口上ならではの緊張感・・・




今回は久しぶりに大喜利をやるので、高座を

いつもより大きめのものを作ります。

緋毛せんを巻くのも一苦労でした。


高座の階段も、皆、知恵を寄せ合い組み上げ

ました。


所要時間1時間で、寄席の出来上がりです。


ようやく高座が完成!!


客席の椅子も並べ終え、スタッフが集まって

この日の進行の打ち合わせ中です。


11月3日に10周年記念公演を挙行した当会

の岡山支店から吉備家めじろさん(右)が駆け

つけお手伝いいただきました(花束も頂戴しま

した)。


また、8月26日に9周年記念興行だった当会

の小倉出張所からも花が届いたので、箱を開

けてビックリ。「CONGRATULATIONS!」の

風船が飛び出してきました。最近はこんな仕掛

けもあるんですね。


すべての準備が整い、あとはお客さんのお越し

を待つだけとなった会場です。


というところで、開場です。早い時間から常連

のお客さんが続々とお見えになりました。


開演時間になりましたが、衝立てがズラッと並

んで
舞台が見えません。その衝立てがサーッと

取り払われると・・・


何とメンバー3人が平伏。渋い演出です。


向かって左から潮吹亭くじらさん、寿亭司之助

さん、文々亭小輔さん。当会の古株3人衆が

うち揃っての記念口上です。


「隅から隅までずずずいーっと」

三人口上もビシッと決まりました!?


まさか、代表と並んで口上を述べることになる

とは・・・身の引き締まる思いです。


口上に引き続き、中入り後に三流亭志まねさん

と文々亭小輔さんが挑戦する三題噺のお題頂

戴です。司会は、潮吹亭くじらさん。


お客さんからいただいたお題は・・・、「師走の

選挙戦」・「紅葉」・「野田首相」・「さや豆」・「高

山右近」・「表彰状」・「AKB48」・「高齢者」・

「日本と中国の問題」・「サンタクロース」・「来

年の阪神タイガース」でした。


それらのお題の中からお客さんの拍手で、

「師走の選挙戦」

「表彰状」

「高齢者」

の三題に決定しました。


さて、ここから本日の番組が始まります。客席

はすでに大入りの状態でした。


トップは、悠々亭一光さんです。ネタは「デジタ

ルお父さん」。

文珍師の創作ものです。

パソコンの苦手な中高年の悲哀・・・


パソコンのマウスのダブルクリックで指がつる

ような主人公。会社では窓際に追いやられ、

会社帰りに酒で憂さを晴らす毎日だが、家に

帰っても居場所がない・・・。男は辛いよ!?


二番手は、浪華家久句さん。演目は、お得意の

「歌謡ショー!?」です。

今回は「中村美津子」のナンバーから

「瞼の母」 「河内おとこ節」


衣装もバッチリ決まった久句さん。不調と言い

ながらも手慣れたもので、歌と軽妙なおしゃべ

りでできっちりとお客さんの心をつかんでいま

す。


大喜利です。前回とはメンバーが大幅に替わり

ました。左から、寿亭司之助さん、びい亭るうず

さん、六弦亭ざくろさん、南茶亭おすしさん、

悠々亭一光さんです。


司会は潮吹亭くじらさんです。大喜利のお題は、

①「なぞかけ」

  噺の会じゅげむ20周年とかけて

②「あいうえお作文」

  「た・か・つ・き」の4文字を頭に

③「たぬきの桃太郎」 「た」を言ったら愛の鞭


愛の鞭!


愛の鞭!!


愛の鞭!!!


愛の鞭!!!!


愛の鞭!!!!?


代表以外は、当会の大喜利初体験ですが、

なんとか楽しんでもらえたようで・・・



無事に大喜利は終了しました。

「お中入り~~~」


今回、記念品としてお客さんに配らせていただ

いたタオルです。左の額は、11月3日に受賞

した高槻市長からの高槻市民表彰の賞状です。


受付もいただいた花やお酒などで賑やかです。

そして、中入り後は、難関「三題噺」となります。


「三題噺」。見事に語りきった小輔さん、苦しみ

ながらもまとめた志まねさん。

やっぱり・・・さすが


「三題噺」の先攻は、文々亭小輔さんです。こ

の順番はジャンケンで決めるのですが、同じ

お題で噺を即興で創るので、先攻の方が若干

有利なようです。


家主さんの誕生祝いを皆で持ち寄ろうという

シチュエーションで始まった小輔さんの三題噺。

その祝いの品で次々とお題をクリアして行き、

選挙ネタで鮮やかにサゲました。


ジャンケンに負けた三流亭志まねさんが後攻

です。それも小輔さんがテンポ良く終わったの

で、かなりプレッシャーなようでした。マクラに

三題噺の名手のエピソードを披露するところな

どは博識ぶりがうかがわれます。


志まねさんの三題噺は、刑事ドラマ仕立てで

始まりました。選ばれなかったお題も活用して

噺が進み、三題をクリアした後、飛行機の話

題で落としました。いや、飛行機は落としては

いけない?

お二人ともお見事でした。もう脱帽です!!


楽屋で出番を待っている寿亭司之助さん(右)と

六弦亭ざくろさん(中)です。


お茶子の天乃小てるさん。高座がいつもより

横長なので、座布団返しもちょっと手間取って

ますね。


お次は、六弦亭ざくろさん。十八番のギターを

手に「ギター落語」です。

薬屋さんで買い求めた「狐の鳴き声」と「屋根つ

き野球場」
 (管理人注:下ネタです!?)

なんといっても、ギターは「本職」ですから!


噺の途中に挿入された「クスリ・ルンバ」は、

ラテン音楽が専門のざくろさん、面目躍如で

素晴らしかったです。


噺の会じゅげむ20周年記念公演のトリは、

当会最古参の寿亭司之助さん。演題は、普通の

落語!? 「饅頭こわい」です。

高座に上がった瞬間、万感の思いがあって、

少し言葉に詰まったようですが、何とかネタの

方に入れたようです。


落語の定番とも言えるこの噺。饅頭が何より

好きな男が知恵を働かせて、みんなからタダで

饅頭を入手しようとします。それが図に当たり

大量の饅頭の入手に成功します。ところが・・・


いろいろあった「20周年記念」を見事に締めま

した。

演じ終えた司之助さんに愛娘から花束が贈ら

れました。


終演後の記念撮影です。

(画像をクリックすれば拡大します)


「打ち上げ」 グリーンプラザたかつき1号館の

「つきの井」。当会の「原点」といえる料亭です。

ますます「ゴーストタウン化」が進むグリーンプ

ラザですが、ここだけは「別世界」です・・・


なぜこのお店が「原点」かというと、当会の寄席

が発足当時は、このフロアの廊下を紅白幕で

仕切って公演をしていました。そして、緋毛せん

や衝立てなどをこの「つきの井」さんからお借り

していたのです。

過去の活動報告No.0-1をご参照ください)


盛り上がってます (*^_^*)


打ち上げの打ち上げは、お定まりの大阪締め

です。くじらさんの先導で、全員の息もピッタリと

決まりました。お疲れ様でした。








第226回 噺の会じゅげむ定期公演

 
高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.145
   
と き  平成24年12月23日(日) 午後2時開演

ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


平成24年最後の定例会。会場の西武百貨店

も歳末ということで大いに賑わっています。

天気は晴れ。


12月23日ですので、店内はクリスマスムード

でいっぱいでした。


会場の設営です。奥の窓は最初の写真(↑)の

最上階(6階)の部分になります。

.

高座の設営。もう手慣れたものです。


会場設営も完了です。このホール備え付けの

椅子だけでは足りませんので、他の階の会議

室等の椅子もかき集めてくるのですが、この

作業がちょっと大変です。


お客さんに配布する当日のプログラムと次回の

チラシの準備です。プログラムには入場者数が

分かるように通し番号を書き入れます。


すべての準備が終わり、いよいよ開場です。

受付でお客さんのご来場を待つスタッフたち。


年始ということで、お酒の差し入れもいただき

ました。そういえば、「なったぁなったぁ、じゃに

なったぁ。」「何のじゃになられた」「長者になら

れた」というフレーズが印象的な江戸落語の

『松竹梅』を思い出しますね。


外は天気は良くても結構風が寒いんですが、

早い時間から皆さんお越しいただいています。


この後の番組の内容につきましては、今回も

「くじらいだー@さん」のブログ記事とのコラボ

でお送りします。(青字の部分)


開演の時間前には今回は落語の出番のない

三流亭志まね(さんりゅうてい・しまね)さんが

前説で会場の雰囲気を盛り上げます。

・・・というわけで、来年1月の「高槻市民寄席」

は「入場無料」の上、「お年玉」までついていま

す・・・


さて、午後2時の開演時間となりました。


トップは、寿亭司之助(ことぶきてい・しのすけ)

さん。ネタは、「大安売り」です。


・・・というわけで、恒例の「育児日記」で毎度

の親バカぶり。でも、今日の終演時における

さや豆嬢の「お客様へのお見送り」を見ている

と、これは親バカにならざるを得ないですな。


「大安売り」と言ってもバーゲンセールの落語

ではありません。大相撲の力士と町内の若い

衆との会話の噺です。聞き手の若い衆は、力

士の相撲に勝った自慢話を聞こうとしているの

ですが、出てくる話題は、負けた話ばかりで、

気が滅入ってきます。


楽屋で出番待ちの六弦亭ざくろ(ろくげんてい・

ざくろ)さん(右)と着替え中の悠々亭一光(ゆう

ゆてい・いっこう)さん(右から2人目)です。


二番手は、六弦亭ざくろさんです。演目は、「首

提灯」

・・・というわけで、ご自身も「居酒屋」のマスター

であるざくろさん。ここでは店の亭主を困らせる

側です。

※管理人注:ざくろさん曰く、「居酒屋」というより、ラテンギターなどの生演奏が聴けるライブハウスですとのこと・・・。


酔っぱらいが上燗屋(じょうかんや)で酒を飲み

勘定を払おうとすると細かいお金がない。そこ

で前の道具屋で仕込み杖を買ってお金をくずし

ます。帰宅後、家に泥棒が入ったので、その仕

込み杖で泥棒の首を切り落としますが・・・。

すごいストーリーですが、大いに笑えます。



・・・というわけで、お茶子は、我らが「高座の

守護神」天乃小てる(あまの・こてる)さんです。


三番手は、悠々亭一光さん。ネタは、「ひとり

静(しずか)」です。

・・・というわけで、ざこば師の次女の元旦那

「桂三若」さん作。これで「NHK新人演芸大賞」

も受賞した、ある意味「名作」です。


「ひとり静」は、関西人の東京に対する憧れと

嫌悪感がない交ぜになった複雑な心境が元に

なっているのかも知れません。大阪から単身赴

任で東京に来た主人公は、大いに愚痴を言い

まくるのですが・・・。現に、東京へ単身赴任中

の一光さんの本音が出ているようでした。


「駅前寄席」専用の高座のディスプレイ。今は

亡き仁六家拾八(にろくや・じゅうはち)さんの

娘さんの筆です。「ことぶき、限りなし!!」


中とりは、洋酒家巧駆(ようしゅや・こーく)さん

です。現在は姫路在住なので、遠路はるばる

参加しているのですが、仕事の方が忙しく、こ

の日は、高座に間に合うように来て、終わった

らすぐ退出するという、往年の初代春団治のよ

うでした。


演目は、旬のネタ「ふぐ鍋」です。

・・・というわけで、「ふぐ調理師」試験が無かっ

た頃の噺。「ふぐ鍋や 鯛もあるのに 無分別」

この人らしい、丁寧な高座です。
ふぐ鍋を目の

前にしてなかなか食べることができない二人。

一計を案じて他人に毒味をさせますが・・・


中入り。


中入りは、いわゆる休憩なのですが、その間も

スタッフは大忙しです。右は、いつもの出囃子

係の潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さんなの

ですが、この時期、仕事が忙しく欠席の予定

だったのを、都合を付けて手伝いに来ていた

だきました。大変に助かります。


ずっと「午前様」モードで、今日の寄席参加は

無理と思っていましたが、何とか今日は仕事の

都合がつきまして、急遽、参加となりました。

いわゆる「逆ドタキャン」です・・・


中入り後は、浪華家久句(なにわや・くっく)さ

ん。ネタは、「鯛」です。

・・・というわけで、こちらは三枝改め「六代桂

文枝」作。多くの噺家さんに演じられ、すでに

「古典化」しています。長年生け簀に飼われた

「鯛」の悲哀がよく出てます。


この落語は、鯛が主人公です。いわゆる擬人

化の落語なのですが、鯛の長老のセリフひと

つひとつが心に響きます。これを映画にする

なら高倉健の役どころかも知れません。本当

に現代社会の縮図を見ているような、ちょっぴ

り社会風刺も入った落語でした。


高座と楽屋を仕切るのれんと高座を見守る

故・仁六家拾八さんの提灯。


トリは、南茶亭おすし(なんちゃってい・おすし)

さん。演題は、「壷算」です。ちょっと間抜けな

喜六が女房に頼まれ、買い物上手な徳さんと

瀬戸物町へ水壷を買いに行きます。壷の単位

で「一荷入り」というのが出てきますが、天秤棒

で一度に担げる量(約60リットル)です。


・・・というわけで、古典落語には珍しい、数字

のトリックを扱ったネタです。「お金の3円と壷の

3円で6円」。このトリックに、私もこの噺をはじ

めて聴いた時、店の番頭と一緒に騙されたもの

です。きめの細かい高座で、おすしさん見事、

平成24年の大トリを務めあげました。


くじらいだー@さんが言うように、このお金の

計算は、ちょっと聴くとつじつまがあっている

ように思えるのが不思議です。最近は、いろい

ろな新種の詐欺が横行しているようです。皆様

方もご注意のほどを。この世の中、簡単に金の

もうかるようなうまい話はありませんから・・・。


おかげさまをもちまして、今回も入場者114名

の大入りとなりました。お寒い中をお越しいただ

きましてまことに有り難うございます。

志熨家かりん(しのすや・かりん)さんと娘の

寿亭さや豆(ことぶきてい・さやまめ)ちゃんが

お客さんを丁重にお見送りしていました。


今回の打ち上げは、少人数でもあったので、

西武百貨店レストラン街の会場のすぐ近くに

あるお好み焼き屋さんの「千房」で行いました。

忘年会も兼ねて大いに盛り上がりました。



当日のプログラムに連載中のくじらさんのコラ

ムは、特集コーナーの「くじらのひとりごと」

掲載しています。

次回の定例会は、1月13日(日)午後2時開演

の「高槻市民寄席(顔見世大興行)です。入場

無料(お年玉付)ですので、よろしく願います。

 

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