過去の活動報告 No.78








第219回噺の会じゅげむ定期公演 

 第68回 高槻市民寄席  

        【第10回 京都大阪交流落語会】
  
と  き  平成24年5月27日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール


共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


高槻市民寄席の会場は、市役所の北側にある

高槻市総合センターの中の高槻市立生涯学習

センターです。


会場設営の開始です。客席に使う椅子と舞台等

に使う机を倉庫からだし、壁を移動させます。


机を組み合わせて高座を作ります。


椅子を並べるのも一苦労。


ビデオ撮影の準備。


高座周りが完成。


椅子も並べ終わり、会場内の設営は終了!


出入口ののれんの設置。


プログラムの準備中。


会場出入口の全景。

 


ここでコマーシャルです。

当会の南茶亭おすしさんが本を出版しました。

「ビジネスリーダーのためのファシリテーション

入門」


 
   ※ 詳しくはこちら → Amazon.co.jp


出囃子のテープ。この日は、ハメもあるので、

結構大変です。


受付。


さて、開場です。この日はちょっとお客さんの

出足が遅くてちょっと心配・・・


でも、開演時にはご覧のとおりいつもどおり、

多くのお客さんがご来場!!

今回は、10回目となる楽笑会さんとのコラボの

「京都・大阪交流落語会」です。


トップは、当会の文々亭小輔(ぶんぶんてい・

こすけ)さん。ネタは、「寄合酒」です。タイトル

どおり、皆が寄り集まってお酒を呑もうという噺

ですね。酒の肴を一品ずつ持ち寄ってくること

になりましたが、まともに買ってくる奴はおりま

せん。


お店の人をごまかしたり、盗んだり、果ては犬

の上まえをはねたり、子供をだましたりととん

でもないものばかりですが、品物はいいものば

かり。その上、料理をさせるとトンチンカンなこ

とばかりするので、肴がすべて台なしになって

しまいます。


笑う門には福来たる。


二番手は、京都・楽笑会の御厨亭扇玉(みくり

やてい・せんぎょく)さんです。演目は、「黄金の

大黒」。「黄金」と書いて「きん」と読みます。

長屋が舞台の噺です。家主の子供が砂なぶり

をしていると砂の中から金の大黒の像が出て

きます。


これは縁起がいいと家主は長屋の連中を招き

大宴会をしようとしますが、長屋の連中は状況

が分からず、家賃の催促か!?と大騒ぎにな

ります。事情が分かった後も、着ていく着物が

ないので大騒ぎ。いざ、宴会が始まるとこれま

た大騒ぎで、ついに金の大黒さんが・・・。


お茶子は天乃小てる(あまの・こてる)さん。


三番手は、当会の浪華家久句(なにわや・くっ

く)さん。ネタは、「雷の褌(ふんどし)」です。

久句さんは、今年2月に古稀落語会を開催さ

れました。古稀を迎えてますますお元気です。

この噺は、雷が虎の皮の褌をしめているという

ことを知っておく必要がありますね。


この噺の舞台は雲の上です。そこには、雷の

親子が仲良く住んでいるのですが、雷の子供

があやまって地上の藪の中に落ちてしまいま

す。その藪には恐ろしい虎が生息していて、物

音を聞きつけた大きな虎が、雷の子供に迫っ

てきます。すると・・・。


高座。


中トリは、京都・楽笑会の浦乃家蛾蝶(うらの

や・がちょう)さん。演目は、「三十石」です。

上方落語らしい旅ネタだと言えます。また、

「三十石夢の通い路」・「三十石浮かれの舟唄」

という演目でも演じられる「東の旅」シリーズの

完結編です。


京都の観光を終え、淀川を大阪へ向かう三十

石船に乗るため伏見にやってきます。船宿では

帳面(乗船名簿)に名前を書きますが、皆、いい

加減なことばかり書きます。やがて、船は岸を

離れてます。舟唄がふんだんに入り、古き良き

時代の船旅を満喫できる噺です。


おかげさまをもちまして、今回も入場者176名

の大入満員となりました。これで、高槻市民寄

席では連続49回、定例会としては108回連続

の大入り記録の更新です。

そして、大盛況のうちに中入りです。


中入り後は、交流会ではお馴染みの京都・楽

笑会の喫茶亭寿限無(きっさてい・じゅげむ)さ

ん。ネタは、「豆屋」です。芸名は寿限無でも

当会のメンバーではありません。屋号のとおり

喫茶店のマスターです。
別名「豆売り」とも言わ

れ、東京でも演じられます。


行商の豆屋がとある長屋に商売に来るのです

が、一人の強持ての男が豆屋を家に呼び入れ、

脅すように値切って買います。その後、別の家

でもっと恐そうな男が同じように豆屋を家に招

き入れますが・・・。小品ながらおもしろい落語

になっています。


ハッピと拍子木。


本日のトリは、当会の潮吹亭くじら(しおふくて

い・くじら)さん。演題は、「肝つぶし」の一席で

す。最近ではあまり演じられることのない珍しい

噺の部類に入るかも知れませんが、くじらさん

の十八番です。一昨年の全日本社会人落語

選手権・大阪本選にもこのネタで出場しました。


前半は、主人公の友人の由松(噺の中では「よ

しま」と呼ばれてます)が夢で見た女性に恋いこ

がれて病気になってしまうという馬鹿馬鹿しい

エピソードで大いに笑わされるますが、この病を

治すには年月の揃った(例えば、辰の年の辰の

月・日・刻)の女の生肝がいいと聞かされます。


ところが、その年月の揃った女というのが、主

人公の妹だということに気づき、由松の父親に

世話になったこともあり、妹が寝ている間に殺

して生肝をとろうと決心します。後半は、打って

変わってサスペンス調の落語になります。さて、

主人公の妹の運命はいかに・・・。


無事にトリの重責を果たしてお開きの後、お客

さんのお見送りに出てビックリ。国会議員の辻

元清美氏がお客さんとしてご来場いただいてい

ました。


打ち上げは、会場近くの「阿國」さんです。いつ

もながら、豪華な料理に落語談義も盛り上がり

ます。


その上、楽笑会のメンバーさんと御一緒すると

落語談義は大幅に深〜く、広〜くなります。


次回の定例会は、6月17日(日)の高槻西武

百貨店での「駅前寄席」です。ご来場をお待ち

申し上げております。

 





第220回 噺の会じゅげむ定期公演

 
高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.142
   
と き 平成24年6月17日(日) 午後2時開演

ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


JR高槻駅の駅前もずいぶんと様変わりしてき

ました。


会場の高槻西武百貨店です。天気は晴れ。


店内も夏に向けてのディスプレイになっていま

す。

.

会場設営中。


高座の完成です。


寿亭さや豆(ことぶきてい・さやまめ)さんの

招き猫!?


今回配布するプログラムと次回のチラシです。


開場後の受付の模様です。


会場内でお客さんをお迎えするスタッフ。


第142回「駅前寄席」の開演です。おかげさま

でほぼ満席の状態になってます。


トップは、潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さ

ん。この日は前説も担当して、次回の寄席等の

ご案内をしてもらいました。演目は武家の主従

の落語で「たけのこ」です。
武家と言っても、い

わゆる下級武士の世界なので、暮らし向きは

庶民と大して変わりません。


下僕を一人置いてやっと暮らしていけるくらい

の家です。庭に隣の家からのタケノコがはえて

きたのでそれを堀取り、晩ご飯のおかずにしよ

うとしたことから隣家と一悶着が起こります。

貧しいながらもしゃれっ気があり粋とも言える

両家のやり取りが楽しい落語でした。


受付のディスプレイ。


二番手は、南茶亭おすし(なんちゃってい・おす

し)さん。このところ、本の出版や勉強で公私と

もに忙しそうです。ネタは「時そば」。上方落語

ではもっぱら「うどん」で、登場人物が二人組な

んですが、江戸風の「時そば」だと、主人公が

一人で屋台のそば屋にやって来ます。


噺の内容は、上方落語も江戸落語も違いはあ

りませんね。そば屋をほめちぎって勘定を1文

ごまかすという手口を目撃した主人公が、自分

もやろうと、そば屋の屋台を見つけて、同じよう

にやるのですが、日や時間や屋台が違うので

思うように行きません。そして勘定も・・・


高座と楽屋を仕切るのれんです。ここをくぐる

瞬間、演者の気持ちや表情が変わります。



三番手は、こちらはこの頃、育児 !? に忙しい

寿亭司之助(ことぶきてい・しのすけ)さん。

演目は、泥棒の登場する落語「花色木綿」で

す。花色とは縹(はなだ)色の別名で、明るい

薄青色のような感じで、この色の「花色木綿」

は着物の裏地によく使われていました。


長屋に住む男(ヤモメ)が風呂に行っている間

に空き巣ねらいの泥棒が侵入してきます。とこ

ろが、この家の中には盗むような物が何ひと

つありません。何か盗む物がないかと泥棒が

室内をウロウロとしているうちに、住人のヤモ

メが帰って来て、大騒ぎになってしまいます。


お茶子は毎度おなじみの天乃小てる(あまの・

こてる)さんです。


中トリは、悠々亭一光(ゆうゆうてい・いっこう)

さん。演題は、道楽者の若旦那と色街の落語

「二階ぞめき」です。高座ではスポットライトを

浴びており、会場内の熱気もあるので、結構、

暑くなります。一光さんの今回の衣装は涼しげ

な浴衣ですね。


寝る前に遊郭をひやかさないと眠れないとい

う若旦那のために、親旦那と番頭が相談して、

家の二階に遊郭とそっくりのものを作ります。

大いに喜んだ若旦那は本当に遊郭をひやか

している気分になって大騒ぎ。それを注意しに

来た丁稚と顔を合わせて若旦那は・・・。


おかげさまを持ちまして、今回も入場者120名

の大入り満員となりました。この「駅前寄席」で

は76回連続、定例会としては109回連続の大

入り記録の更新となりました。


中入り。


一席を終えて楽屋に戻った一光さん。出来に

満足したのかスタッフと談笑してます。


楽屋にいただいた差し入れです。講談の太閤

堂新玄さん、じゅげむKOBE、そして岡田さん。

岡田さんって誰? という声がありましたが、今

回出番のない文々亭小輔(ぶんぶんてい・こす

け)さんの本名です (^_^;)


後半の始まりです。シャギリが会場内に流れま

す。


中入り後は、六弦亭ざくろ(ろくげんてい・ざくろ)

さん。ネタは、「月並丁稚」です。
東京落語では

「粗忽の使者」という演目で演じられています。

いつも元気なざくろさん、今年の大阪マラソンの

出場も決まりました!!


もの忘れのひどい丁稚さんが、他家へ旦那の

口上を持って使いに行きます。ところが、相手

の家に着いたら口上の内容をすっかり忘れて

しまいます。尻をつねれば思い出すというので、

いろんな人が丁稚尻をつねって思い出させよう

としますが・・・。


楽屋の外側です。


いよいよトリの登場です。島根県出身で江戸落

語の三流亭志まね(さんりゅうてい・しまね)さ

ん。演題は、「大山詣り」です。上方落語では、

「百人坊主」というタイトルで伊勢詣りに行く噺

になります。


町内の衆がそろって大山詣りすることになった

が、毎度、酒で大騒ぎになるので、道中で酒を

飲んで暴れた者は坊主にするというルールを

作って出かけます。ところが、案の定、酒ぐせ

の悪い熊公が酔っぱらって大暴れ。大いびき

で眠ったところを坊主にして置き去りにします。


翌朝、これに気付いた熊公は、駕籠をとばして

一行より先に江戸に戻ると、長屋のかみさん連

中に、「他の者は船が転覆して、皆、死んでしま

い、供養のため坊主になった」と説明し、かみ

さん連中を坊主にしてしまいます。そこに、一行

が戻ってきてその状況を見てびっくり!?


長講一席を終えて楽屋に戻る志まねさん。お客

さんも最後まで真剣に聴いてくださいました。


当日のプログラムに連載中のくじらさんのコラ

ムは、特集コーナーの
「くじらのひとりごと」

掲載しています。


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