過去の活動報告 No.75

















第212回 噺の会じゅげむ定期公演

 
高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.138
   
と き 平成23年10月30日(日) 午後2時開演

ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


当会の定例会では、212回目となる第138回

「駅前寄席」です。写真は会場となる高槻西武

百貨店の2階出入口(JR高槻駅と直結)です。

天気は「曇」。


高座を作っているところ。演者の晴れ舞台な

ので、細部まで気をつかいます。


こちらは楽屋の入口の設営風景。

.

「駅前寄席」では、高座の正面上部に「寿限無」

の額を掲示しています。これも歪んだりしないよ

う注意しながら取り付けています。


これでほぼ寄席の会場の設営は完了です。


この日はちょうど「秋の北海道物産展」が開催

されていました。物産展は百貨店の風物詩と

も言えますね。


さっそく、潮吹亭くじらさんは物産展で昼食用の

「かに寿司」を買い込んできたようです。


今回のコメントも、潮吹亭くじらさんのブログの

ミニ活動報告を引用させていただきました(青字

の部分です)。


「駅前寄席」・「大阪マラソン]
大阪の2大イベントが見事にバッティングしまし
た。当会メンバーの「六弦亭ざくろ」さんが「大阪
マラソンに」出場しました。結果は・・・・後ほど
お知らせします。


「前説」 寿亭司之助。
「噺の会じゅげむ」の定例会は、11月はお休み。
12月は11日が「駅前寄席」、23日が「高槻市民
寄席」。お間違いないように。
その他にもお知らせ事項が目白押し。


というところで、「駅前寄席」の開演。この時点

でほぼ満員の状態です。


「犬の目」 文々亭小輔。
常連のお客様の中には、結構「小輔ファン」
が多いようで。そんな「じゅげむの若旦那」
実年齢は・・・来年「年男」だそうな。


「犬の目」は、目を患った男が名医と言われる

医者に診てもらうのですが、目をくりぬいて洗う

という荒療治で、その目を干している間に犬が

食べてしまい、窮余の策でその犬の目を患者

に入れるという、どこかSFチックな落語です。


一席演じ終えて楽屋に戻る小輔さんと高座に

上がるゲストの夢々(むーむー)さん。


「仔猫」 花の家夢々。
毎年夏のお楽しみ「レフアニコ・フラクラブ」の
リーダー。
「ムームー」を「着物」に着替えて高座に登場。
さすが、なかなかの舞台度胸です。


「仔猫」は、口入屋の紹介でさる大店に奉公に

きた女子衆(おなごし)さんの噺。始めはお店の

中の慌ただしくもほのぼのとした様子が描かれ

ますが、途中から怪談じみてきます。


お茶子はおなじみ天乃小てるさんです。


「強情灸」 竹馬亭志ん友。
「噺の会じゅげむKOBE」のリーダー。いつもな
がら粋な「江戸前」の語り口。

「石川や 浜の真砂は 尽きぬとも
     我泣きぬれて 蟹と戯むる」



※ 管理人の注釈 〜 上の句は、主人公が苦し紛れに言う滅茶苦茶な短歌。


志ん友さんは江戸落語。お灸をすえてじっと

我慢してきたという話を聞いた負けず嫌いな

男が、腕をまくって、もぐさを山のように積んで

火を付けます。始めは涼しい顔をしていまいた

が・・・。


楽屋での演者交替。志ん友さんは何やら渋い

顔してますね。


「野ざらし」 悠々亭一光。
上方の「骨つり」よりも華やかな印象です。
最近の一光さん、心から高座を楽しんでおら
れるように思いますね。


河原にあった人骨を供養したところ、若い女の

幽霊がお礼に来たという話を聞いた男が、自分

も試そうと同じような人骨を見つけ、供養をして

やるのですが、その夜に長屋を訪ねて来たの

は・・・。上方落語では「骨つり」として演じられま

す。


中トリの一席を終え、楽屋に戻る一光さん。


中入り休憩です。

おかげさまをもちましてで、入場者125名の

大入り満員となりました。

当会の定例会では101回連続、「駅前寄席」で

は72回連続の大入り記録の更新です。


中入り後の演者は・・・。名ビラ担当の司之助さ

んが志まねさんの名ビラを忘れてきたようです。

仕方がないので、新聞紙で代用!?


「権助魚」 三流亭志まね。
というわけで、六弦亭ざくろさん68歳。ご家族に
見守られながら・・・見事大阪マラソン完走!
当会は大阪二大イベントを制覇しました!



※ 管理人の注釈 〜 上のセリフは、志まねさんのマクラで大阪マラソンでのざくろさんの活躍を解説したものです。最初は怪しげな感じの口調でうまくお客さんを引っかけました(絶妙!)


「権助魚」は、上方落語では「禍は下(わざわい

はしも)という演目で演られます。大店の旦那が

お妾さんの所でこっそりと泊まることになったの

で、旦那は夜網に行って帰れないことにして、

御寮人さんにばれないように、権助は土産の魚

を買って帰るように命じられるのですが・・・。


志まねさんが高座を下り、トリの潮吹亭くじらさ

んと交替です。

当日のプログラムに連載中のくじらさんのコラ

ムは、特集コーナーの「くじらのひとりごと」

掲載しています。


「一文笛」 潮吹亭くじら。
「駅前寄席」のお客様は、きちんと噺を聞いて
くださいます。煙草入れを十円で売った筈の
旦那が「あ、財布が無い!」このセリフで
うけるのです。ありがたいことです。


「一文笛」は、人間国宝・桂米朝師匠が昔に

創った新作落語です。時代設定も明治の初め

ということですし、今では古典落語といっても

いいかも知れません。

チボ(すり)の男がちょっとした好意で、行きが

かりの貧乏な子供に駄菓子屋の一文笛を盗ん


で与えるのですが、その子供が後に大変なこ

とになって
しまいます。男は大いに反省してチボ

の一番大事な右手の指を自ら切断してします。

それでも、その子供を助けるために一度だけ

チボを働くことにします。

なかなか味わいのあるいい噺です。


トリの一席を無事に務めてお開きに。楽屋に

もどるくじらさんです。






第213回 噺の会じゅげむ定期公演

 
高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.139
   
と き 平成23年12月11日(日) 午後2時開演

ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


高槻西武百貨店の1階正面の入口です。

前科に引き続き、今回も潮吹亭くじらさんの

ブログのミニ活動報告を引用させていただき

ました(青字の部分です)。


会場の「西武高槻百貨店」。
店内は「クリスマス」と「おせち」でにぎやか
すっかり「年末モード」です。
そんなあわただしい中
109名ものお客様にお越しくださいました。
ありがとうございます。


こちらはの写真は、会場の6階の窓から見下ろ

したJR高槻駅です。天気は、曇。

.

会場設営も完了。


当日のプログラムや次回のチラシを準備して

います。右から阿遊亭弘遊さん、南茶亭おすし

さん、六弦亭ざくろさん。


ビデオカメラの準備をする三流亭志まねさん。


出囃子の準備に忙しい潮吹亭くじらさん。


受付前には行列が・・・。


というのは嘘で、こちらの方々は隣のうどん屋

さんの順番待ちです。


これは実際の開場後の受付です。


会場では、トップの潮吹亭くじらさんがちょっと

早めに高座に上がって前説も務めます。


当日のプログラムに連載中のくじらさんのコラ

ムは、特集コーナーの「くじらのひとりごと」

掲載しています。


「前説」及び「餅つき」潮吹亭くじら。
今年最終の「高槻市民寄席」は23日(祝)
来年最初の「高槻市民寄席」は1月9日(祝)
毎年恒例の「餅つき」なのに、どうも
運びようが悪い・・・


・・・などとご本人は仰ってますが、くじらさんの

得意ネタ。餅をつく音は見事でした。

年末に餅つきをするお金のない夫婦が近所に

見栄を張って餅をつくふりをするこちになるの

ですが、その方法が実に奇抜です。


「真田小僧」三流亭志まね。
落語世界の子どもは、時に大人を困らせます。
特にこの小僧は、なかなかの商売人!?


「真田小僧」に登場する子供は、本当に悪知恵

が働きます。父親に小遣い銭をもらうために

いろいろと計略を巡らせて成功させます。

ちなみに、江戸の落語家がよく使う数字の六を

表す符牒の「サナダ」は真田幸村の六連銭から

きているそうです。


小てるさんがお休みということで、急遽、
南茶亭おすしさんに高座番をやってもらい
ました。


「ライフ・イズ・ワンダフル」悠々亭一光。
メンバー皆が認める「じゅげむ」の成長株。
桂三若さんの創作もの。一風変った動物ネタ。


ペットショップに犬選びに来たカップルの会話

に犬が突っ込むという擬人化した犬が登場する

落語ですが、実際の犬の気持ちもこんなものな

のかも知れません。


「宿替え」寿亭司之助。
お子様誕生のほか、公私共に大忙しの司之助
代表。
そのバタバタぶりは、さながら「宿替え」のような。


時間の都合で、宿替えの荷造りの前半部分を

端折って、東京で「粗忽の釘」と言われる部分

のみの口演となりました。司之助さんが落語の

世界にのめり込んだきっかけの噺だけに力も

入ります。


中入り。

おかげさまで、入場者109名の大入りとなり

ました。大入りは、定例会では102回連続、

駅前寄席では73回連続となります。


「延陽伯」六弦亭ざくろ
祝・大阪マラソン完走。67歳の万年青年は
高座でもみごとな走りっぷり。これからも
「文武両道」でがんばるそうです。


高座に上がる時はとびっきりの笑顔のざくろ

さん。今回はネタおろしの「延陽伯」です。

とある長屋に嫁入りしてきた女性が、お公家さ

んの所に奉公をしていたというので、話す言葉

がやたらと難しくて、それがもとで大騒ぎになり

ます。


「おたのしみ」浪華家久句。
「エンターテイナー・久句」の歌謡ショー。
「冬のリビエラ」(森進一)
「母恋吹雪」(三橋美智也)
「花と蝶」(森進一)


演目が「お楽しみ」だったので、何が出るかと

思いきや、得意の歌3曲とトークの歌謡ショー

でした。


そして、トリは阿遊亭弘遊さん。満員のお客さん

は途中で帰られることもなく、客席に残っていて

くださいました。さすがトリです。


「短命」阿遊亭弘遊。
奥様と息子さんが応援に駆けつけるなか、
いわゆる「大人」の噺を見事に演じきり
トリの重責を果たしました!


ある商家の婿養子が3人連続で亡くなります。

その理由を甚兵衛さんは、「奥さんが美人だ

から」と説明しますが、喜六にはなかなかその

意味がわかりません。


甚兵衛さんは分かりやすく色々な例をあげて

説明します。そのうち、婿養子さんの短命の

理由を悟った喜六は家に帰って自分の女房

に当てはめてみようとしますが・・・残念!!

喜六は長生きしそうです。






第214回噺の会じゅげむ定期公演 

 第65回 高槻市民寄席  
  
と  き  平成23年12月23日(金・祝) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール


共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


天気は快晴。写真は、会場の生涯学習センター

のある高槻市総合センターです。


会場設営も完璧!


高座への階段も苦労の賜物です。


お客さんに配布するプログラムの準備中。


出産のためお休みしていた志熨家かりんさん

が愛娘を連れてご挨拶です。


そうこうするうちに開場です。


前説は、今回出番の無い三流亭志まねさん。

「来年のことを申しますと鬼が笑う・・・」と言い

ながらも来年の正月公演の告知です。
   


すでに、連続大入り記録を更新しました。


今日のトップは、阿遊亭弘遊さん。演目は、ネ

タおろしの「指南書」です。さる大店の若旦那は

生来のヤキモチ焼きなので、親は心配してお寺

で修行をさせます。やがて、立派な男になり、

寺の和尚が他界する際に、「困った時は見る

ように」と指南書をもらいます。


いわゆることわざ集のようなものだったようで

すが、その後、何かにつけてこの指南書の教

えのとおりにやっていると、何事もうまく進むよ

うになり、時には命拾いまでするという噺です。

上方の二代目桂文之助さん(明治から大正時

代に活躍)の作。


かりんさんの娘はすでに「寿亭さや豆」という

芸名がついています。生まれて初めての落語

体験は、弘遊さんの「指南書」となったようです。

いずれは高座デビューを目指しているとか・・・


二番手は、南茶亭おすしさん。ネタは、「壺算」

です。こちらの噺もネタおろしとのことでした。

喜六が水壷を安く買いたいということで、買い

物上手と言われる徳さんに頼んで、一緒に来

てもらいます。


さすがに徳さんは買い物上手と言われている

だけあって、巧妙なテクニックで瀬戸物屋の

番頭さんを煙に巻き、目的の大きい水壷を手

に入れますが、番頭さんも疑問を抱きながら

ついつい騙されてしまいます。


今回もお茶子さんがお休みなので、前説を担当

した三流亭志まねさんが高座係を務めました。


三番手は、寿亭司之助さん。演目は十八番の

「老婆の休日」です。毎年1回は必ず定例会で

口演しています。毎度おなじみの元気なお婆さ

んの落語です。


日常よく見かける病院の待合室でのお婆さん

たちの会話なんですが、よく聞くとちょっとピント

がずれていたりして大変に面白いものです。

桂文珍さんの創作落語の傑作とも言えるでしょ

う。


当会のハッピと拍子木。


中トリは、文々亭小輔さん。演題は、ネタおろし

の「かぜうどん」です。まさに季節ネタですね。

木枯らしの吹くような寒い夜、屋台のうどん屋

が商売をしていると酔っぱらいの客にからまれ

ます(落語の世界では定番のパターンかも)。


酔っぱらいにもめげずに商売を続けていると、

路地の奥の家で博打をしている若者にうどん

の大量注文を受け、世間をはばかってるため、

ひそひそ声でやり取りをします。その後も、ひ

そひそ声の注文を受けたので、うどん屋はまた

大量注文かと喜びますが・・・


中入り休憩。

おかげさまをもちまして、今年最後の定例会も

入場者196名の大入満員となりました。

高槻市民寄席では、46回連続。定例会では、

103回連続の大入りです。



会場の後方から高座を見守るスタッフたち。


中入り後は、ゲスト出演の正直亭黄門さん。

ネタは、故・桂枝雀さんの創作落語の「いたり

きたり」です。


家庭で飼っているペットの噺ですが、このペット

の名前が「いたりきたり」という不思議な生き物

なんです。なぜ、「いたりきたり」なのかと言うと

行たり来たりするからという摩訶不思議な落語

になっています。


その間の受付番は、浪華家久句さんです。


トリは、洋酒家巧駆さん。演題は、ネタおろしの

「掛け取り」です。大晦日の借金取りとそれを

迎え撃つ夫婦の落語です。この噺も旬のネタ

ですね。正式なタイトルは「大晦日浮かれの

掛け取り」と言うそうです。


毎度のことに主役は貧乏長屋の住人です。

今年もお金の工面が出来ず、窮余の一策で

借金取りの好きなことに会わせて断りをする

ことにします。芝居好きや音楽好きにうまく

合わせたやり取りが聞きもので、ホントに楽し

いです。


巧駆さんは前から「この噺を師走にやりたい」

と言ってたので、満を持してのトリでの登場と

なったのですが、「いざ演るとなると難しい!」

と若干の緊張気味でした。でも、高座に上がれ

ば堂々たるもの爆笑のうちにお開きとなりまし

た。


終演後は控え室でミーティングを行います。


打ち上げは、会場近くの「阿國」さんに集合。

かき鍋で乾杯。一年の活動を締めくくりました。

       








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