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第2回高槻市民寄席   第64回グリーンプラザ駅前寄席

 

 

第2回 高槻市民寄席

と き  平成12年3月12日 午後2時開演

ところ  JR高槻駅前 高槻市総合市民交流センター 5階視聴覚室

共 催  (財)高槻市文化振興事業団 青少年センター /噺の会 じゅげむ

【お問い合わせ】 青少年センター TEL 0726-85-3724

 舞台の設営風景です。

 今回からこの視聴覚室でやらせていた

 だくことになりました。

 いつもながら、初めての場所での舞台設

 営には苦労します。

 

 受付の準備をするぜい六さんとくじらさん

 と司之助さん。

 開場直前のこの時は、期待と不安で緊張

 する時間です。

 本日のトップバッターは文々亭小輔さん、

 得意の「田楽喰い」の一席です。

 「寄合酒」の後半部分で、「ん廻し」とも

 言われます。

 

 この噺は、演者によって色々な工夫を

 して演じます。小輔さんも、ん廻しに

 クラシックのベートーベンを入れたり

 して独自の世界を作っていました。

 

 

 

 二番手は、河内長野でご活躍のゲストの

 すずめ家呑々さん。

 根問いものの「つる」の一席です。

 何か、ほんわかとしたムードをお持ちの

 方でした。

 

 落語の基本とも言われる「つる」ですが、

 落語は「つる」に始まり「つる」に終わると

 いうくらい意外とあなどれない噺です。

 

 中トリは寿亭司之助さんの「宿替え」です。

 落語好きの方は、誰にでも好きになった

 きっかけの噺というのがありますが、

 司之助さんにとっては、この「宿替え」や

 そうです。

 

 今日の司之助さんは、いつもと少しやり方

 を変え、「粗忽の釘」とも言われる後半部

 分をメインに演じました。でも、少し気合

 いを入れ過ぎたのか、最後は声がかすれ

 気味でしたな。

 

 前回のホールから少し小さめの視聴覚室

 に場所を移動して、どれくらいのお客さん

 が来はるかと心配してましたが、客席が

 ほぼいっぱいになるくらいの60名の方に

 ご来場いただき、一安心。

 これでも、以前の交遊亭に比べたら、大

 前進やと思うんですが…。

 

 中入り後は、潮吹亭くじらさんの「たけ

 のこ」です。稽古をたっぷりして来たの

 か、今日のくじらさんはいつも以上に落

 ちついた感じでした。

 

 当寄席のプログラムのコラム欄は、くじ

 らさんが担当してます。特集コーナーの

 「くじらのひとりごと」No.12に

 収録しています。

 

 さて、本日の大トリは、噺の会じゅげむの

 大看板、雀家ぜい六さんです。

 ネタは、「住吉駕籠」。客待ちしている

 駕籠屋さんの噺ですが、この駕籠かきの

 二人は、ほんまにかわいそうなほど運が

 悪いですな。

 普段は余りお酒を飲まないぜい六さん

 ですが、酔っぱらいの演技には定評が

 あります。本人は、悪い酔っぱらいの

 見本は周りにたくさんいますからてな

 ことを言ってはります。ところで、そ

 の見本というのは誰のことでっか!? 





第64回 駅前寄席

と き  平成12年4月16日 午後2時開演

ところ JR高槻駅前  グリーンプラザたかつき1号館 4階 多目的ホール

主 催 グリーンプラザたかつき1号館

協 賛 グリーンプラザたかつき1号館 5階飲食店街

【お問い合わせ】 吟醸酒蔵みゅ〜じあむ 電話 0726-85-8470

 開演前のマイクテスト風景です。

 真剣に(?)取り組むぜい六さん。

 受付の準備に余念がないぜい六さんと

 司之助さんです。

 トップバッターは文々亭小輔さん。

 今日は、「初舞台ネタ特集」ということで

 まずは「道具屋」です。

 写真は、掛け軸を広げたところですな。

 彼としては一番演じた回数の多いネタ

 ということで、随所に工夫して安心して

 聴ける噺になってきました。

 二番手は仁六家拾八さん。初舞台ネタの

 「犬の目」です。

 病で悪くなった目を犬の目と取り替えて

 しまうという奇想天外な噺ですが、拾八

 さんも試行錯誤の末、今の形に収まりま

 した。

 患者さんが怪しげな目医者に両目を簡

 単にくり抜かれてしまい、大いに不安を
 
 感じています。

 中トリは、寿亭司之助さん。以前、この

 駅前寄席が5階飲食店街の片隅で細々

 とやっていた時に初舞台で演った思い

 出のネタ「酒のかす」です。

 お酒を飲めない奴が、酒のかすを食べ

 て、お酒を飲んだフリをするというたわ

 いの無い噺です。司之助さんも手慣れた

 ネタだけに余裕ですな。

 今回も大入り満員。112名のお客様に

 ご来場いただきました。

 中入り後は、駅前寄席で初めての趣向

 座付作家・なかにしみよし脚色による

 「落語家養成高座・はなしか学園」です。

 授業の進行役は、当学園の初代園長の

 寿亭司之助左衛門さんです。

 先生役と生徒役は、ボケと突っ込みで

 息もぴったし合った?ぜい六さんと拾八

 さんです。

 今日の授業は、しぐさのお稽古です。

 拾八さんのボケぶりはとても演技とは

 思えないほどで、大好評でした。

 ここのところ、この「たけのこ」と

 いうネタにご執心の潮吹亭くじらさん

 です。さすがに、こなれてきて余裕も

 出てきたようです。

 当日のプログラムに連載中のコラムは、

 特集コーナーの「くじらの独り言」

 No.13に収録しています。

 本日のトリは、落語家養成高座の先生

 役も務めて大忙しの雀家ぜい六さんで

 す。今日のネタは、落語家修行の基本

 とも言われる旅ネタ「東の旅」です。

 張り扇と小拍子でリズミカルに進めま

 す。これがなかなか難しいのですが、

 さすがぜい六さん、見事でした。

 「東の旅」の序盤は、名所案内の羅列

 であまりくすぐりはないのですが、そ

 れでもお客さんを引きつけるぜい六さ

 んの底力は、大したものです。

 同じネタをやるくじらさんなんかは、

 舞台の袖で食い入るように見てはりま

 した。

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