過去の活動報告 No.69













第200回 噺の会じゅげむ定期公演 

 第58回 高槻市民寄席  
 
  <定例会200回記念公演>

と  き  平成22年9月19日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール


共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


生涯学習センターは、高槻市役所の高槻総合セ

ンターの中にあります。

本日の天気は、曇時々晴。


平成4年から始まった当会の定例会も、ついに

18年で200回を迎えました。

今回は、その記念公演のイベントとして久しぶり

に大喜利をやるので、高座も大喜利用に横長に

してみました。


客席も着々と整いつつあります。

この作業も力仕事なので、結構、大変なんです

よ。


試行錯誤の上、完成した大喜利用の高座です。

落語もこのままの高座でやることにしました。


会場の設営も終わり、今日の大喜利に出演する

メンバーが集まって大体の流れを打ち合わせし

ています。でも、お題をお客さんからいただくこ

とになっているので、皆、少々不安げでした。


楽屋では、スタッフの笑吉さんと小てるさんが、

この日お客さんにお配りする記念品とプログラ

ムとチラシを準備中。


受付です。この日も開場時間前の早くから大勢

のお客さんに御来場いただきました。


今回は当会の小倉出張所からご厚志(お酒!)

が届きました。まことに有り難うございます。

これは終演後の打ち上げで・・・(^o^)

そういえば、私たちが寄席の時に身につけてい

るハッピも小倉出張所制作によるものです。


というところで、定刻の午後2時。定例会200回

記念公演(第58回高槻市民寄席)の開演です。


まずは、会を代表して寿亭司之助さんから口上

です。これまでの山あり谷ありの思いを込めて

感謝のご挨拶させていただきました。


さて、今回のトップバッターは浪華家久句さん。

演目は「源太と兄貴」です。これは、笑福亭仁智

師匠の創作落語ですね。


金もうけの方法をいろいろと考えるのですが、

ちょっとした行き違いで、ことごとく失敗してしま

います。

少し間の抜けた源太とツキに見放された兄貴分

のちぐはぐな会話が楽しい落語でした。


二番手は、三流亭志まねさん。ネタは十八番の

「一目上がり」です。タイトルのとおり噺の段取り

が一目ずつ上がって行くというめでたい落語で

すね。


掛け軸のほめ方を教わった男が、別の人の家

へ行き、教わったとおり「結構な賛(さん)」とほ

めると、「これは詩(し)」と言われ、次の家で、

「詩だ」とほめると、「これは悟(ご)」だと言われ

る。この男、ほめる時は、一目ずつ上がるもの

だと早合点して・・・


今回のお茶子さんも天乃小てるさんです。

いつもより高座が横長なので、座布団返し見台

の出し入れも大変なようです。


三番手は、寿亭司之助さんが衣装を替えての再

登場。ネタは、これも十八番の「老婆の休日」で

す。この噺は、桂文珍師匠の創作落語ですね。


最近は、百歳以上の高齢者の行方不明が問題

になっています。昔は「不老長寿」に憧れました

が、最近は「不明長寿」で、「苦労長寿」の時代

なのかも知れません。でも、この落語に出てくる

おばあさんたちは、いたって元気です。


今回の中トリは、潮吹亭くじらさん。演題は・・・

「寿限陽伯田楽払い(じゅげようはくでんがくばら

い)」です。聞いたことがありそうで無さそうなタイ

トルですね。


この落語は、今回の定例会200回記念公演の

特別プログラムで、「寿限無」・「延陽伯」・「田楽

喰い」・「厄払い」の4つの落語を合成したくじら

さんの創作落語なんです。


上方落語ファンの方はご存じだと思いますが、

いずれの落語もいわゆる「たて弁(お決まりの

長いセリフ)」が入った噺です。それらを合成し

て、とんでもない落語に仕上げてしまいました。

(たて弁を覚えるだけでも大変!!)


おかげさまをもちまして、今回も入場者182名

の大入満員となりました。定例会200回目にし

て、89回連続 (平成15年6月の第20回高槻

市民寄席以降)
の大入りです。



今回も写真撮影担当の真琴家笑吉さん。


中入り。

この後は、いよいよ緊張の大喜利です。


定例会200回記念の大喜利が始まりました。

出演は左から、

  寿亭司之助さん ・  文々亭小輔さん

  阿遊亭弘遊さん ・  洋酒家巧駆さん

  浪華家久句さん ・  三流亭志まねさん

の6名です。


司会進行役は、潮吹亭くじらさん。

右手には怪しげな物を持っています。


最初は大喜利の定番『謎かけ』から。

まず、自分の芸名を謎かけで紹介します。

次のお題は「噺の会じゅげむ定例会200回」と

かけて・・・


その次は、お客さんから謎かけのお題をいただ

きます。出されたお題が「熱中症」・「小沢一郎」

・「阪神巨人戦」・「敬老会」。

さて、どのような解答が出ましたでしょう?


続いては『とんち相撲』です。普通はあり得ない

相撲の取り組みを作り、決まり手を考えます。

例えば、「花嫁には花婿、うちかけ(内掛け)で

花嫁の勝ち」てな具合です。

最後は『1から10まで』というお遊びです。世の

中のあらゆる物は、1から10までにまとまると

いうことです。例えば魚の名前でしたら、1・いわ

し、2・にしん、3・さば、4・塩さば・・・?ですね。

まずは「映画のタイトル」で1から10です。


その後はお客さんからお題をいただきました。

出たのが、「動物園にいる動物」・「植物園にあ

る植物」・「政治家」等々、ちょっとひねったもの

でした。珍解答や迷解答で、ピコピコハンマーが

容赦なく解答者の頭上に・・・


大喜利も大いに盛り上がり(予定時間延長!?)

無事に記念公演もお開きにになりました。

左の写真は、この日の出演者とスタッフが全員

集合です。


恒例の打ち上げは、会場の近くの「阿國」さんで

す。いつもいつも食べきれないくらいのご馳走で

歓待していただき感謝しております。


当会小倉出張所の方々からいただいたお酒で

ますます盛り上がります。


うちの会の発起人でもある「吟醸酒蔵みゅ〜じ

あむ」の元館長の成岡氏にも呑んでいただきま

した。ということで、一升瓶は空になりました・・・


最後は、松茸ご飯!!をいただきました。


次回の定例会は、10月10日(日)午後2時。

高槻西武百貨店での「駅前寄席」です。

是非とも御来場ください <(_ _)>






第201回 噺の会じゅげむ定期公演

 
高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.133
   
と き 平成22年10月10日(日) 午後2時開演

ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


この日もいい天気です。会場の西武百貨店(高

槻オーロラシティ)の看板も賑やかに模様替え

されています。新しい店舗が増えたようですね。


店内では、ちょうど「大新潟物産展」を開催中。


店の外でも「万代太鼓」の実演をやってました。

お腹にズンズンと響く生の太鼓の音はいいです

ね。

.

受付のディスプレイ。会場は設営作業の真っ最

中です。


いつもどおり「駅前寄席」の会場の完成です。


お客さんにお配りするプログラムやチラシを準

備中の左から、阿遊亭弘遊さん、悠々亭一光さ

ん、浪華家久句さん、三流亭志まねさんです。


そんな中、高座のマイクが全くつながらないとい

うトラブルが発生。延々とマイクテストをやり続

ける潮吹亭くじらさん(左)。右はスポットライトを

調整する文々亭小輔さん。


毎年2月に「駅前寄席」にゲストで出演していた

だいている講談の太閤堂新玄さん(右端)も

毎回御来場いただくお客さんなんですが、今回

は「講談を聞く会」の番組宣伝部長です。


前説は、寿亭司之助さん。プログラムに織り込

んだ各種チラシの説明だけで時間いっぱいに

なったようです。


その間に続々とお客さんが御来場・・・


さて、第133回「駅前寄席」の開演です。会場も

すでに大入りの状態です。


トップバッターは、潮吹亭くじらさん。ネタは十八

番の「商売根問」です。「鷺とり」の前半部分を独

立させるとこの噺になりますね。他の商売ネタの

導入部分にも使える便利なネタでもあります。今

回は演りませんでしたが、くじらさん独自のハメ

入りの「商売根問」も見もの聴きものですよ。


何とか一儲けしようと、スズメやウグイスを捕ま

える
アイデアを考えたところまではよかったんで

すが、実践するととんでもない結果に…。

プログラムに連載中のくじらさんのコラムは、

特集コーナーの「くじらのひとりごと」に掲載し

ています。


受付卓上。


二番手は、毎回、東京から通いで参加している

悠々亭一光さん。演目は、桂三枝師匠の創作

落語で、「またも華々しき華燭の典」です。長い

タイトルですが、見てのとおり結婚式の披露宴で

の噺です。初演は、昭和56年11月15日「NH

Kニューウェーブ落語」での口演です。


新郎が3回目、新婦が2回目という結婚式での

披露宴でのいろんな人のスピーチが二人の過去

を暴露するものばかりで、これが爆笑ものです。

ところが、さすがに宴席は盛り上がりません。そ

んな中、一人だけ盛り上がっている男が・・・。

独身者には結婚の夢を打ち砕く落語ですね。


今回は、おなじみのお茶子・天乃小てるさんが

お休みなので、出番のない三流亭志まねさん

が茶坊主(男性版お茶子を当会ではこう呼びま

す…)を務めました。


三番手は、昨年に高槻市に転居してきて、すっ

かり高槻の住人になった文々亭小輔さん。町中

でお客さんに声を掛けられるそうです。

ネタは、「書割(かきわり)盗人」。江戸落語では

「だくだく」ですね。「書割」とは、芝居などの背景

に使う絵に描かかれた道具類のことです。


一人暮らしの喜六は、家の中に家財道具が何

もないので、知り合いの絵のうまい人に頼んで、

壁に掛け軸やタンスや金庫まで描いてもらいま

す。それを本物と見間違った泥棒が盗みに入り

ますが、当然、絵なので盗めません。そこで、泥

棒は、盗んだつもりになって納得していると…


楽屋の出入口。


中トリは、浪華家久句さん。この方の高座にか

ける熱心さは大したもので、出番前の楽屋では

いつも、マクラのネタなどを便せんに書き付けて

真剣にチェックしておられます。それだけにマク

ラの面白さには定評があります。ただ、力が入り

すぎて、マクラだけで終わることも時たま・・・


この日の演目は、十八番の「厩(うまや)火事」

です。古代中国の儒学の祖といわれる孔子にま

つわるエピソードが登場します。厩が火事になっ

た際、孔子は自分の愛馬よりも弟子の命を案じ

たという故事で、それにならい、亭主の心底を

確かめようとする女房の噺です。


今回も、入場者123名の大入りとなりました。

まことにありがとうございます。これで、「駅前寄

席」では、平成12年10月以降65回連続の大

入りで、「高槻市民寄席」を含む定例会では、連

続90回の大入り記録の更新です。

     
※ 大入り=100名を越える入場者


中入り(休憩)中です。


今回もお客さんからいろいろな差し入れをいた

だきました。

左にあるのは、当会のネタ帳です。


中入り後の出番は洋酒家巧駆さんです。巧駆さ

んも、はるばる姫路からの通いです。

演目は、上方落語の定番「阿弥陀池」でした。

ずっと、「噺の会じゅげむ」のイケメン担当と称し

ていましたが、このところは少し貫禄がついてき

たような気がします。


東京では、「新聞記事」というタイトルで演じら

れるようです。落語の導入部分が「新聞を読ん

でいないから世間のことを知らない」というやり

とりになっているからでしょうね。大阪は堀江の

和光寺という尼寺に強盗が入り、尼さんにピスト

ルを突きつけるという物騒な噺ですが・・・


受付横の「駅前寄席」の大看板。ちょっと文字の

バランスが悪いですが、それなりに苦労して書い

たようです。


満を持しての本日の大トリは、阿遊亭弘遊さん。

着物にマッチングした羽織も凛々しい高座姿で

すね(なかなかにお洒落!!)。

持ちネタに相撲ネタの多い弘遊さん、この日の

演題は、「千早ふる」です。


この落語は、「竜田川」という演目でも演られて

います。百人一首の在原業平の名歌で、

  
千早ふる 神代もきかず 竜田川 
 
   からくれないに 水くくるとは


の解釈を巡る噺なのですが、どういう訳か、こ

の歌が相撲取りの失恋物語になってしまいます。


喜六からこの歌の解釈を尋ねられた甚兵衛さ

んの苦し紛れの解説です。竜田川という力士が

おいらんの千早太夫に惚れてふられてしまい、

その妹の神代太夫にもふられます。そして、廃

業した竜田川が豆腐屋になり、そこへ、千早が

女乞食になって現れますが・・・


というところで、第133回「駅前寄席」も盛況の

うちにお開きとなり、今回は珍しく、会場近くの

回転寿司屋さんで打ち上げです。


こちらは、寿司以外の一品も多くて安いので、

意外と打ち上げの穴場かも知れません。全員が

同席できないのが残念ですが、少人数の打ち上

げにはいいでしょうね。


今回は、これも珍しいことですが、二次会にカラ

オケボックスに行き、さらに盛り上がりました。

(^O^)

次回定例会は、11月21日(日)午後2時。高槻

市生涯学習センターでの「高槻市民寄席」です。

皆様のお越しをお待ち申し上げております。

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