過去の活動報告 No.65

第192回 噺の会じゅげむ定期公演 

 第54回 高槻市民寄席   



    


と  き  平成22年1月17日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール

共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


会場生涯学習センター(高槻市総合センター)

を下から見上げています。

この日の空模様も寒そうですね。


正面玄関です。


会場を設営中。


こちらは、高座の階段を作っています。


舞台周りは完成です。


正月公演なので、会場の入口にはめでたく紅白

幕(じゅげむKOBEから借用)を吊りました。


開演までは、恒例になったお客さんにお配りする

お年玉(大入り袋)を手分けして作ります。


少し早めの開場です。

待ちかねたお客さんが、ドンドンとお越しいただ

いています。


開演前には、ほぼ満席になってしまったので、

急きょ、椅子を追加しました。


新年のトップは、喜怒家哀楽(きどや・あいらく)

さんの新年のご挨拶です。その後は、「つる」を

一席演りました。


二番手は、洋酒家巧駆(ようしゅや・こーく)さん。

演目は、「子ほめ」です。人をほめ倒して、お酒を

ごちそうになろうとしますが、人をほめるのは難

しいものです。


三番手は、悠々亭一光(ゆうゆうてい・いっこう)

さん・・・の予定でしたが、この日は体調不良の

ため休演となりました。(写真は、去年の顔見世

大興行のものです)


ということで、今回は繰り上げで三番手になった

じゅげむKOBEの竹馬亭志ん友(ちくばてい・し

んゆう)さん。ネタは「浮世根問」です。世の中の

疑問を迷解答で解決? します。


お茶子さんは、天乃小てる(あまの・こてる)さん

です。


四番手は、一昨年から顔見世大興行の名物に

なりつつある浪華家久句(なにわや・くっく)さん

の「懐かしのメロディ」です。この日だけは落語

を離れ、「一本刀土俵入り」と「浪花節だよ人生

は」の二曲を見事に歌いあげました。


中トリは、潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さ

ん。演目は、「餅つき」です。このネタは、いつも

年末の定番だったんですが、くじらさんが年末に

忙しくて演れなかったので、年越しの口演となり

ました。


中入りです。


今回の入場者数は、何と、334名

当会の定期公演では、史上最高の大入りとなり

ました。(過去最高は、一昨年の1月の285名)

お寒い中をご来場いただき、まことに有り難うご

ざいました。


写真撮影を担当してくれているのは、スタッフの

真琴家笑吉(まことや・しょうきち)さんです。


中入り休憩の後の本日六番手は、寿亭司之助

(ことぶきてい・しのすけ)さん。演目は、「鶴の

恩返し」です。今回のプログラムのコラムも担当

しました。特集の「勝手にしのすけ!」No.17に

掲載しています。


七番手は、阿遊亭弘遊(あぁゆうてい・こうゆう)

さん。演題は、旬のネタの「初天神」です。子供

連れで初春の天神詣りに行くほのぼのとした落

語です。


八番手は、じゅげむKOBEの賑わい亭六三

(にぎわいてい・ろくさん)さん。ネタは、最近では

ちょっと珍しいとも言える「東の旅・発端」です。

小拍子と張り扇をカチャカチャバタバタと賑やか

に演じます。


九番手は、三流亭志まね(さんりゅうてい・しま

ね)さん。演目は、「雑俳」です。昔は、庶民の間

でも俳諧を競ったりしたそうで、俳句にも川柳に

もなりそうにもない怪しげな句が次々と登場しま

す。


十番手は、じゅげむKOBEの戎家ぱんだ(えび

すや・ぱんだ)さん。楽器を手に「音曲漫談」で

す。


次々と飛び出す懐かしの音曲漫才のテーマソン

グに、出番の終わっているくじらさんが飛び入り

出演。即席「くじら・ぱんだ」の漫才コンビの誕生

です。

 


吉例・顔見世大興行の大トリは、文々亭小輔

(ぶんぶんてい・こすけ)さん。演題は、「動物園」

の一席です。


ひょんなことから動物園の死んだ虎の身代わり

をすることになったこの男。楽な仕事だと喜んで

いたのも束の間、とんでもない事態になってしま

います。大爆笑のうちに新春の顔見世大興行も

お開きとなりました。




第193回 噺の会じゅげむ定期公演

 高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.129

   
と き 平成22年2月21日(日) 午後2時開演

ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


設営作業の終わった高座です。


会場の一番後ろから見たところ。

高座では、志まねさんが稽古中でした。


楽屋のホワイトボードに書かれたこの日の番組

の進行表を見る久句さん(左)と小輔さん(右)。

.

出囃子担当のくじらさんも準備万端です。


前説は、寿亭司之助さん。1月の定例会(高槻

市民寄席)における史上最高の大入(334名)

の御礼とこの日のイベントのご案内です。


受付の風景。


いよいよ開演です。すでに、立ち見のお客さんで

いっぱいで大入満員の状態です。


トップバッターは、先月の大舞台の大トリを務め

た文々亭小輔さん。演目は、「時うどん」です。

この噺も落語の定番と言えますが、肝心の時間

の数え方が今とは全く違うので、必ずマクラで

解説をしなければなりません。


当会では、まだまだ若い小輔さんですが、古典

落語の古風さが妙にマッチする雰囲気を醸し出

します。さて、落語の方は、屋台のうどん屋さん

をちょっとだまして勘定をごまかそうとする男が

大失敗。うどんを食べる場面が見ものでした。


高座の上に掲げられた「寿限無」の額は、当会

のメンバーだった故・仁六家拾八さんの娘さんの

筆によるものです。今日はこのネタも口演されま

す。


二番手は、浪華家久句さん。ネタは、人情噺の

「鬼の面」です。当会では最年長になる久句さん

のマクラは、ご自身の身の上のことが多いので

すが、これがお客さんの共感を呼び、定評があ

ります。


商家に奉公中の娘さんは、寂しさを紛らわせる

ため、母親によく似たおたふくのお面をもらい、

折にふれお面に話しかけたりします。その様子

を見ていた旦那が、いたずら心でお面を鬼の面

とすり替えたので騒ぎになってしまいます。


お茶子さんは、天乃小てるさんです。


三番手は、三流亭志まねさん。演目は、ネタお

ろしの江戸落語「権助魚」です。上方落語では、

「禍は下(わざわいはしも)」という演目になりま

す。マクラでは、志まねさんがこの間行ってきた

北海道旅行の話題で盛り上がりました。


ある商家の御寮人さんは、旦那が外にお妾さん

を作ったと知り嫉妬します。旦那の夜網(実はお

妾さん訪問)の供をした下男の権助は、御寮人

さんに責め立てられ、言い訳用に魚屋で買って

きた魚で乗り切ろうとするのですが・・・


楽屋と高座を仕切る「のれん」です。これをくぐっ

た瞬間に、皆、噺家の顔に変身します。


中トリは、ゲストの講談の太閤堂新玄さん。

年に1回のペースで出演していただいています

が、早いもので今年で7回目になりました。新玄

さんは、旭堂南鱗師匠の講談道場で勉強されて

います。


今回の演題は、「宇治川の一番渡り」でした。

源氏と平家の攻防を描いた「源平盛衰記」の中

のひとつです。新玄さんが朗々と読み上げる声

に客席も歴史の世界に引き込まれていました。


おかげさまを持ちまして、214名の大入満員と

なりました。「駅前寄席」では、西武百貨店に移

転後の最高記録です(前の会場での最後の回

が214名でした)。毎度毎度ご贔屓いただき、

まことに有り難うございます。


中入り。


今回の差し入れ。

ゲストの新玄さんから甘いもの、

志まねさんからは北海道土産の辛いもの〜♪


中入り後は、寿亭司之助さん。ネタは、当会の

名称にもなっている「寿限無」です。何年か前に

子供さんの間で、この落語の登場人物の名前が

ブームになりましたが、ストーリーを知らない人

は多いようです。


初めて生まれた子供に、将来は長生きをして

出世するようにめでたい名前を付けようという

親心から、物知りの甚兵衛さんに出してもらった

色々な名前を全部つなげたので、大変に長い

名前になってしまって騒動になります。


無事に一席を終えた司之助さん、楽屋でトリの

潮吹亭くじらさんにバトンタッチです。くじらさん

は何やら白い箱を持っていますが、これは・・・


今日、当会の定例会のお客さんの人数の累計

が、2万人を突破しましたので、2万人目のお客

さんに記念品を贈呈させていただきました。


 注:会の初期の頃の入場者の記録が残っていないので、
    第32回(平成7年8月)以降の集計になります。



記念品の内容はこれ。じゅげむグッズを通販さ

れている「TY企画」さんからご提供いただいた

ベスト・レッグウォーマー・腹巻き(全て子供用)

と友禅染めのハンカチです。じゅげむグッズは、

天満天神繁昌亭の売店でも販売されています。


今入場者2万人目のセレモニーを終えて、改め

て、トリの仕事に取りかかる潮吹亭くじらさん。

今日の演題は、かの人間国宝・桂米朝師匠が

作られた「一文笛(いちもんぶえ)」の一席です。


この噺は、大阪の売り出し中のチボ(すり)が、

鮮やかな手口で煙草入れを手に入れるところか

ら始まります。そのチボがちょっとした仏心を起

こして、駄菓子屋から一文笛を盗んで、それを

欲しがっていた貧しい浪人の子供に与えます。


後にその行動が大変な事態を引き起こします。

くじらさんの熱演に、立ち見のお客さんも最後ま

で噺に引き込まれていました。

プログラムに連載中のコラムは、特集コーナー

「くじらのひとりごと」に掲載しています。


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