過去の活動報告 No.62









第186回 噺の会じゅげむ定期公演 

 第51回 高槻市民寄席   

と  き  平成21年7月19日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール

共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


<Before>


午前10時30分。

会場設営前の展示ホールです。

ガラーンとしていますね。


<After>

午前11時37分。

高座や客席の設営を終えたところです。

どこから見ても立派な寄席になりました。


受付の準備をする阿遊亭弘遊さん。着ている

シャツは、当会のスタッフシャツです。


このスタッフシャツは、真琴家笑吉さんの

手作りで、胸のところに芸名のワンポイントが

入っています。


受付のディスプレイ


開演前の前説は、出番のない潮吹亭くじらさんと

寿亭司之助さんの漫才!? 二人の掛け合いで

番組の解説をやってみました。この時の動画は

お客さんの池田ふとん工房(deokureo)さんの

ブログ
で公開していただいています。


お客さんの受け入れに忙しい受付の状況です。


午後2時。

第51回「高槻市民寄席」の開演です。



トップは、阿遊亭弘遊さん。ネタは「目薬」です。

庶民の間で、字の読み書きができない人がまだ

まだ多かった時代の噺です。主人公の男が医者

から目薬をもらいますが、薬などめったに使った

ことがないので、使い方が全く分かりません。


そこで、薬袋に書かれた使用法を、うろ覚えの

知識を総動員して、何とか解読しようとするので

すが、それが思いもよらぬ使用法になってしま

います女房の協力を得て、その使用法を実践し

ますが・・・。終わりよければすべてよし!?


楽屋でお囃子を担当する潮吹亭くじらさんです。

そこで、Tシャツシリーズ第弾!

このTシャツは、野球の神戸クルーズ(関西独

立リーグ)のナックル姫こと吉田えり選手の背番

号ですね。くじらさんのお気に入りの選手です。


二番手は、悠々亭一光さん。演目は「やかん」

です。江戸落語が元になった噺で、「つる」によく

似た根問ものです。漢字では「薬缶」などと書き、

言わずと知れた、お湯を沸かす道具の「やかん」

のことです。


「やかん」は、なぜ「や・か・ん」と言われるように

なったのか? くだらないと言えばくだらないが、

不思議です。落語では、何と、戦国時代にまで

さかのぼります。あなたはこの落語の「やかん」

の名前の由来を聞いて納得できるでしょうか・・・


高座の世話係でもあるお茶子さんは、当会専属

の天乃小てるさんです。


三番手は、三流亭志まねさん。ネタは「町内の

若衆」です。志まねさんは江戸落語担当ですが、

このネタは上方もほとんど同じ内容になっていま

す。ニヤッと笑える艶笑落語ですが、人間関係

の機微というものを知ることができます。


町内の若い連中から頼りにされている兄貴分は

蔵を建てたりと評判の甲斐性者。その嫁さんも

よくできた人で、人前で自慢をしたりしません。

それを弟分がマネしようとして、自分の嫁さんに

やらせますが、思いもかけない展開になります。


今回の写真撮影を担当しているのはスタッフの

真琴家笑吉さん。最新鋭の一眼レフのデジカメ

で激写です。今回の活動報告の高座の写真は、

すべてこのカメラの画像を使用しています。

画質の違いが歴然かも。


中トリは、文々亭小輔さん。演目は「代脈」です。

昔のお医者さんの往診がテーマの落語。代脈

とは、脈を代わりにとる、つまり代診のことです。

昔は、医師の国家試験もなく、誰でも医者にな

れたようで、考えようによっては、少し恐い・・・


患者は大店の別嬪のお嬢さん。代脈に指名さ

れた弟子がちょっと頼りない男です。診察方法

だけでなく、所作からセリフまで師から教わった

通りに実行しようとするのですが、ちょっと遊び

心が出て、思わぬ事態が発生してしまいます。


おかげさまをもちまして、今回も入場者178名

の大入満員となりました。これで、高槻市民寄席

では、連続32回(定例会では、連続75回)の

大入記録の更新です。お暑い中をお越しいただ

きまことに有り難うございました。


中入り・・・


楽屋へいただいた差し入れ。お菓子は、フラダ

ンスで出演のレフアニコ・フラクラブさんからで、

焼酎は、講談の太閤堂新玄さんからいただきま

した。どうもありがとうございます。



中入り後は、毎年月恒例のフラダンスです。

出演は、レフアニコ・フラクラブさん。リーダーは

女流落語家でもある花の家夢々(むーむー)さ

んです。他のメンバーは昨年までとは違う方が

お越しでした。


今回の曲目は、

   1 カイマナヒラ

   2 プアロケ

   3 マヌソレ

   4 憧れのハワイ航路

4曲でした♪


最後の楽曲「憧れのハワイ航路」では、客席の

年配のお客さんたちが一緒に合唱し始めたりし

て、大いに盛り上がり、ハワイ気分を満喫でき

ました。

フラダンスの動画も池田ふとん工房(deokureo)

さんのブログ
でご覧になれます。


本日のTシャツシリーズ第弾!?

もうお馴染みになった志まねさんの島根県PRの

Tシャツです。島根県は、所在地が分からない県

の日本一だそうで、シャツには島根県の位置が

プリントされています。


トリは、洋酒家巧駆さん。演題は「仔猫」です。

タイトルは、いかにも可愛らしいイメージですが、

噺の内容はというと、ドロドロとした怪談仕立て

になっています。


とある大きな商家に奉公をすることになった

女子衆(おなごし=女中)さんが、主人公の噺

です。彼女は、あまり容姿はよくありませんが、

力持ちでよく気が付くすごい働き者でした。

でも、人には言えない秘密があったのです。


その秘密に気付き始めたお店の主人や番頭が

次から次へとよからぬ想像を巡らせてしまいま

す。そして、彼女の不在中に部屋の中の持ち物

を調べてみると・・・ ギャー!!

という筋書きになっています。どうなったかは、

落語を聴いてのお楽しみ!!!


午後4時12分、無事にお開きとなりました。



寄席のプログラムに連載中の喜怒家哀楽さんの

コラムは、「人生!喜怒哀楽!!」に掲載してい

ます。


終演後は、レフアニコ・フラクラブさんたちが、

揃ってお客さんをお見送りします。


打ち上げは、恒例の「阿國」さんです。今回の

メニューは、セルフの串カツでした。


揚げたての串カツに冷えたビールは最高です。


宴会の締めは、特製の「おろしそば」に舌鼓。

これで、一日の疲れも吹っ飛びました。


次回の定例会は、8月23日(日)に高槻西武百

貨店で開催の第126回「駅前寄席」です。皆様

のお越しをお待ち申し上げております <(_ _)>


  



第187回 噺の会じゅげむ定期公演

 高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.126

   
と き 平成21年8月23日(日) 午後2時開演

ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


JR高槻駅の北側に隣接する西武百貨店の6階

レストラン街の多目的ホールが「駅前寄席」の

会場です。


先月の「高槻市民寄席」に引き続き、当「駅前寄

席」の会場の設営作業の前後です。

まずは、<Before>

午前10時40分、設営前の多目的ホールです。


そして、午後0時14分。<After>です。

高座や客席の設営を終えました。「駅前寄席」

も126回目。普通のイベントスペースが、寄席

に変身です。

.


当日のプログラムや次回のチラシを準備する

阿遊亭弘遊さんと浪速家久句さん。


会場の前では、喜怒家哀楽さんが客寄せ中?


開演前の前説は、出番のない三流亭志まねさ

ん。軽妙洒脱な小咄で、会場の雰囲気を暖めま

す。その前説の模様は、今回もお客さんでお越

しいただいたdeokureo(池田ふとん工房)さんの

ブログで動画が公開されています。


無事に前説を終えて楽屋に戻る志まねさん。

手応え十分といった感じですね。


受付では、続々とお越しになるお客さんの応対

に大忙しです。


定例会としては、187回目になる第126回「駅

前寄席」の開演です。。


トップは、先月の「高槻市民寄席」でトリを務め

た洋酒家巧駆さんです。この日は、仕事の都合

で、出番ぎりぎりに到着し、一席を終えるとすぐ

に職場へ飛んで帰りました。

まるで、初代春団治なみの忙しさ!?


この日の巧駆さんのネタは「道具屋」です。上方

落語の前座噺の定番とも言える落語ですね。親

戚のおじさんの代わりに縁日の露店の道具屋を

やることになった男の噺なんですが、およそ、商

売には向かない性格かも知れません。


楽屋で出番待ちの間もネタのチェックに余念の

ない浪速家久句さん。


二番手は、その浪速家久句さん。楽屋とは衣装

が替わってます! 演目は「雷の褌(ふんどし)」

です。久句さん、マクラが受けると止まりません。

前回の高座では、とうとう予定のネタをやらずに

終わってしまいました。今回もマクラが絶好調…


今、話題の芸能人の覚せい剤の問題を熱く語り

ます。お客さんも思いは同じなのか、久句さんの

話に引き込まれてました。一方、楽屋の方では、

なかなかネタに入らないので心配してましたが、

無事に「雷の褌」に入ったので一安心 (^_^;)


今回はお茶子の天乃小てるさんが夏休みなの

で、出番のない文々亭小輔さんが代わりに高座

係を務めました。


三番手は、潮吹亭くじらさんです。ネタは「狸の

賽(さいころ)」。縮めて「たぬさい」とも呼ばれる

落語です。内容は「狸の恩返し」とも言えますね。

命を救われたお礼をするという、この狸、そのへ

んの人間以上に義理堅いかも知れません。


ところが、恩返しをされる男が、よからぬ事を

考えます。狸が何にでも化けられるので、サイコ

ロに化けてもらい、いかさま博打で一儲けしよう

とします。でも、悪いことはできないもので、その

企みも化けの皮がはがれてしまいます。



中トリは、寿亭司之助さん。マクラは、選挙戦の

最中、「噺の会じゅげむ」のマニフェスト
の公表

です。@ 国語の授業を落語に代える。A 日本

の首都を高槻にする。B 駅前寄席のお客さん

の税金をタダにする・・・ (*^_^*)


さて、演目は会談噺の「皿屋敷」。前半は大変

怖く演じ、後半は一転ドタバタ劇になる落差が

楽しい落語です。それに、幽霊の出で、照明を

消すサプライズ演出があり、演者も知らなかった

ので、お客さんとともに驚いてました。


おかげさまをもちまして、今回の「駅前寄席」も

入場者146名の大入満員となりました。これで

58回連続(定例会としては、76回連続)の大入

記録の更新です。


中入りです。


中入りの後は、阿遊亭弘遊さん。ネタは「千早

ふる」です。相撲取りと花魁(おいらん)が登場

します。弘遊さんは相撲ネタが十八番のようで、

「千早ふる」以外にも「相撲場風景」・「半分垢」・

「大安売り」などの相撲ネタを演じられます。


この噺は、百人一首の歌の意味を聞かれた男

が知ったかぶりで、思いつきの解釈をするので

すが、少々芝居がかった真に迫った演技で、意

外と説得力がありそうな筋立てなので、ついつい

だまされてしまいそうです。


楽屋に掲示している出番表です。出番の順に、

演者と演目に加えて、サゲのせりふ、出囃子、

見台の有無、所要時間、出演予定時間が書き

込んであります。


トリは、喜怒家哀楽さん。哀楽さんが目当ての

お客さんも多く、今回は職場の女性や枝雀師匠

のファンサイト「松本留五郎の部屋」の管理人さ

んらの熱い視線に、哀楽さんも気合いが入り過

ぎて、とんでもないハプニングが発生!?


演題は「青菜」の一席。植木屋さんが一仕事を

終え、旦那さんにお酒をごちそうになります。

その時の奥さんの対応が素晴らしく、植木屋さ

んはそのマネをしたくなり、家に帰って、自分の

女房に同じ対応をさせようとします。


そして、失敗ばかりのドタバタ劇の終盤でハプ

ニング。何と、鼻血が出て止まらなくなりました。

でも、さすが哀楽さん、慌てず騒がずうまく切り

抜けました。終演後に久句さんがポツリと一言、

「あんたも、ええ『はなぢか(噺家)』になった…」


終演後、後片づけも終え、ホッと息抜きをする

スタッフたちです。

プログラムに好評連載中のくじらさんのコラム

は、特集の「くじらのひとりごと」のNo.98に掲載

しています。お客さんが描かれた似顔絵入りの

くじらさんのミニ活動報告(ブログ)もあります。

                        
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