過去の活動報告 No.61







第184回 噺の会じゅげむ定期公演 

 第50回 高槻市民寄席   

と  き  平成21年5月17日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール

共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


会場の生涯学習センター。朝から寄席には大敵

の雨模様です。それに、隣の茨木市で新型イン

フルエンザの発症が公表され、他のイベントは

ことごとく中止になるという暗い雰囲気でした。


会場設営も無事終了。この状況でお客さんに

ご来場いただけるのか? かなり不安でした。


この日に配布するプログラムと次回のチラシ等

の準備をする当会KOBEの竹馬亭志ん友(左)

さんと文々亭小輔さん。

「準備するプログラムは少な目でいいですよ」と

当会代表は少々弱気でした・・・


前説は、この日は落語の出番がないはず? の

潮吹亭くじらさんです。軽くSR(ショート落語)の

「謎の定期券」で会場の雰囲気を暖めます。



そんな中、心配していたお客さんも、ぼちぼち

お越しになられました。生涯学習センターさん

への問い合わせもかなりあったようです。


というところで、時間どおりに開演となりました。

寄席のプログラムに連載中の哀楽さんのコラム

は、「人生!喜怒哀楽!!」に掲載しています。


トップは、文々亭小輔さん。ネタは「子ほめ」で

す。上方落語の定番ともいえる噺ですね。内容

は、タイトルのとおりで、子供をほめてほめて、

ほめ倒して、そばにいる親からご馳走になろう

という算段をします。


ところが、訳の分からないトンチンカンなほめ方

ばかりになってしまい、ご馳走してもらうどころか

逆に親を怒らせてしまいます。人をほめるにして

も、ほめ方だけでなく、時と場所、そして、タイミ

ングの難しさがよくわかります。



舞台そでの楽屋風景。いつも出囃子係を務めて

いただいているくじらさんですが、この日は前説

の後も着物を着たまま!? この謎は後ほどに

判明します。左は、ネタ帳に見入る久句さん。。


一方、高座には怪しげな人物が・・・

新型インフルエンザが流行し出したことで、

演者も完全防備体制です。

でも、これでは、どう見ても不審者!! 


上の不審者は、二番手の三流亭志まねさんで

した。演目は「看板のピン」です。1個だけのサイ

コロで出た目を当てる「チョボイチ」という賭博の

噺で、志まねさんは江戸落語ですが、このネタは

上方落語とほとんど内容が同じようです。


「看板のピン」という高度なテクニックでだまされ

てしまった若い衆が、そのマネをして一儲けしよ

うとします。でも、それが大変なことになります。

何事も楽して儲けようとすると、思わぬところに

落とし穴があるものです・・・


今回はお茶子さんがお休みなので、前座で出演

した小輔さんが高座係を務めました。


三番手は、寿亭司之助さん。ネタは桂三枝師匠

の創作落語で、「お忘れ物承り所」です。JRの

大阪駅の忘れ物係の大奮闘を描いています。

実際に、大阪駅の「お忘れ物承り所」に取材に

行ったことがあるそうです。


膨大な数の忘れ物や落とし物を取り扱っている

部署なのですが、とんでもない忘れ物や訳の分

からない人たちが次々と訪れてくるので、窓口は

大騒ぎになってしまいます。電車内での忘れ物

には、くれぐれも注意しましょう。


こちらは控え室の模様です。

衣装に着替え中の久句さんと束の間の休息中

の小輔さん。


中トリは、洋酒家巧駆さん。演題は「はてなの茶

碗」です。有名な茶道具屋の金兵衛(茶金)さん

が、京都清水寺の音羽の滝の茶店で一休み中

に、茶碗をのぞき込んで、「はてな?」と言って

立ち去ることからこの物語が始まります。


その様子を見ていた行商の油屋さんが、「あの

茶碗は値打ち物に違いない」と思い込んで、その

茶碗を無理矢理入手して一儲けを企てますが、

世の中そんなに甘くありません。でも、この落語

では思いもよらない展開に・・・


新型インフルエンザの流行と雨天というダブル

パンチだったにもかかわらず、何と113名の方

にご来場いただきました。まことに有り難うござ

います。満員にはなりませんでしたが、定例会

の大入りの記録は更新(連続73回)です。


うちの会と交流落語会を開催している京都の

楽笑会の錦松楼さだ吉さんが楽屋見舞いに

来てくださいました。


中入り後は、浪華家久句さん。演目は、「法華

坊主」の予定…!? この落語は、タイトルの

とおり、法華宗のお坊さんの噺で、出家の身で

ありながら、とある後家さんとわりない仲になっ

てしまうという、ちょっと艶っぽい落語です。


・・・という予定でしたが、どういう訳か、久句さん

のマクラが結構長引いてしまい、ネタまで行かず

にマクラだけで高座が急に終了! おかげで、

楽屋は大あわてでした。でも、マクラだけで一席

の高座を保たせるというのは大したものです。



ビデオ撮影担当の志まねさん。緑色の島根県

PRシャツもすっかりなじんできました。(PRの

効果あり!?)シャツには、島根県の位置が

プリントされています。


さて、トリの一席。プログラムでは喜怒家哀楽さ

んの「壷算」ということになっており、哀楽さんが

いつも使っている「外記猿(げきざる)」の出囃子

が流れましたが、高座に上がったのは、何と、

前説担当の潮吹亭くじらさん!!


実は、出演予定だった哀楽さんがインフルエン

ザの影響で急きょ休演になりました。といっても、

ご本人の発症ではなく、仕事の関係で緊急出勤

です。くじらさんの名ビラも急場しのぎで作りまし

た(チラシの裏を利用!?)。


トリの急な代演には他の演者が尻込みする中、

敢然と!? 立ち上がったのがくじらさんでした。

前説の後も着物を着替えなかったのはこのため

で、「稽古してない!」と言いながらも、演題は、

相撲ネタの「花筏(はないかだ)」に決定です。


大阪の大相撲で人気の大関・花筏が病気で、

高砂への地方巡業に行けなくなり、単に容姿が

よく似ているというだけで、提灯屋の徳さんが

「相撲は取らない」という約束で花筏に扮して

地元に乗り込みます。


ところが、チヤホヤされて調子に乗った徳さん。

成り行きで千秋楽に地元の最強力士・千鳥ヶ浜

と取り組みをすることに・・・。さて、行事の軍配

は!? このネタ、急にトリの代演を任された

くじらさんの心情そのものだったようです。


打ち上げは、今回も「阿國」さんです。楽屋見舞

いにお越しいただいた楽笑会のさだ吉さんにも

参加していただき、大いに盛り上がりました。

次回の定例会は、6月14日(日)に高槻西武百

貨店で開催の第125回「駅前寄席」です。

     



第185回 噺の会じゅげむ定期公演

 高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.125

   
と き 平成21年6月14日(日) 午後2時開演

ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


西武百貨店6階レストラン街の多目的ホールが

「駅前寄席」の会場です。

今はまさに準備の真っ最中!!


客席を整えているところです。この会場では、

110〜120席くらいの席数になります。


楽屋側から見た設営状況です。


受付の準備中。この日お客さんにお配りする

プログラムや数種類のチラシを組み合わせる

作業になります。


ビデオ撮影の準備も万端です。


会場設営も無事終了。

高座では哀楽さんが稽古中のようです。


開演10分前。


この日の開演前の前説は、寿亭司之助さん。

今回は落語の出番もありますが、番組変更の

おわびと来月の宣伝のために出て参りました。

前説は、お客さんのdeokureo(池田ふとん工房)

さんのブログで動画が公開されています。


前説の間も受付では、続々とお越しになるお客

さんの応対に大忙しです。


存在感のある当会の大提灯。


いよいよ第125回「駅前寄席」の開演です。こ

の時点で、ほぼ満席状態。客席はすでに熱気を

帯びています。


トップは、喜怒家哀楽さん。ネタは「犬の目」で

す。眼病を患った主人公が、友人から紹介され

た眼科医に行くのですが、その医者の治療法が

悪くなった目をくり抜いて洗浄して元に戻すとい

う荒療治(画期的?)なんですね。


難なく目をくり抜いてきれいに洗った後、縁側で

干しているうちに、庭に入ってきた犬がその目を

食べてしまいます。医者は何とか、患者にその

事実を知られないようにしようとしますが・・・。

実に奇想天外なSFチックな噺です。


「笑う門には福来たる」のタペストリー。

当会のモットーでもあります。


二番手は、前説に続いて2回目の登場になりま

した寿亭司之助さん。演目は「大安売り」です。

これはバーゲンセールの落語ではありません。

昔の大阪の大相撲の落語で、まだ、本場所が

年に2回で一場所が10日間だった頃の噺です。


巡業から戻ってきた地元出身の力士の活躍を

聞いて楽しもうとしますが、負け相撲の情けない

話ばかり。やっとのことで、勝った話を聞き出し

たのですが・・・。古き良き時代、皆が相撲に夢

中になっていた様子がよくわかる落語です。


受付に置いている小道具。


三番手は、文々亭小輔さん。ネタは「向う付け」

です。字の読み書きができない男が、どういう訳

か成り行きで葬式の帳場(受付)を任せられてし

まいます。もう一人に頼ろうとしますが、この人も

字が書けないとのことで大いに困ります。


一方、弔問に訪れた人たちも困ってしまいます。

いろんな人の知恵を拝借して難局を乗り越えよ

うとしますが、とんでもない方向に進みます。今

では考えられないことですが、今ほど識字率が

高くない時代はこういう事もあったようです。


高座を整えるお茶子さんは、天乃小てるさん。


中トリは、三流亭志まねさん。演題は「子別れ」

です。江戸落語でも屈指の人情噺で、「子はか

すがい」とも言います。酒と女に溺れてしまい、

女房に愛想を尽かされた男は、一粒種のかわ

いい息子を女房の元に残して別居しています。


その男も今は改心してまともに働いていますが、

負い目もあり、なかなか女房とよりを戻せませ

ん。そんな折、偶然に出会った息子が夫婦の仲

を取り持ちます。人情の機微がよく出ているい

い落語で、お客さんも真剣に聴き入ってました。


おかげさまで、150名の大入満員となりました。

毎度のごひいき有り難うございます。

これで、「駅前寄席」では59回連続の大入記録

の更新となりました。


中入りです。


中入りの後は、潮吹亭くじらさん。演目は「猫」

です。この噺は、小佐田定雄さんの創作落語で

故・桂枝雀師匠が演じておられました。この日の

「駅前寄席」は、前半が「犬」で始まり、後半が

「猫」という面白い番組になりました。


一匹の猫と飼い主の人間が突然に会話を始め

るという何とも不思議な噺です。その人間も半信

半疑ながらついつい猫と話をしてしまいます。そ

の会話の内容が実に人間らしくて笑えるんです

ね。オチも奇抜で驚かされます。


受付の後ろに置いている衝立。


さて、本日のトリは、阿遊亭弘遊さんです。演題

は「いもりの黒焼」。昔は、「いもり」や「やもり」

を家の内外でよく見かけましたが、最近はあまり

見なくなったような気がします。その「いもりの黒

焼」は漢方薬です。


昔は、その「いもりの黒焼」が「媚薬」、つまり

恋愛成就のための「ほれ薬」だと庶民の間では

流布されていました。好きな相手をこちらに振り

向かせたい一心で、この「いもりの黒焼」を使い

ますが、とんでもない騒動に発展します。


この「いもり」と「やもり」は、似ているようでも違

う生物。「いもり」は、サンショウウオの仲間の

両生類で、「やもり」は、トカゲの仲間の爬虫類

です。「いもり」の方が高級らしくて、弘遊さんは、

それを新しいサゲに利用されてました。


プログラムに好評連載中のくじらさんのコラム

は、特集の「くじらのひとりごと」のNo.97に掲載

しています。


次回の定例会は、高槻市立生涯学習センター

での「高槻市民寄席」です。皆様方のお越しを

心よりお待ち申し上げております!!


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