過去の活動報告No.60




第182回 噺の会じゅげむ定期公演 

 第49回 高槻市民寄席   

   <第4回 京都・大阪交流落語会>

と  き  平成21年3月22日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール

共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


会場の生涯学習センターは、高槻市役所の北隣

の高槻市総合センターにあります。


今回の会場設営は、ちょっと人手不足でしたの

で、京都の楽笑会の方にもお手伝いいただきま

した。


会場設営を終え、メンバーは昼食タイム。


完成した高座は、いつもとちょっと雰囲気が違い

ます。というのも、うちの会の寄席が始まってか

ら16年以上も皆の体重を支えてきて「センベイ

布団」状態になっていた座布団をリニューアル

しました。ふかふかになってます (~o~)



ネットでお知り合いになった摂津市で営業されて

いる「池田ふとん工房」さんにお願いして、綿の

打ち直しとクリーニングをしていただきました。

座布団中央のしめ糸の房も、こだわりがありま

す。めでたい「亀」をかたどっているそうです。


今回も早くからお客さんがお見えになったので、

開場時間を繰り上げて、開演1時間前にご入場

いただきました。


リニューアル座布団初使用の栄誉に輝いた?

のは、前説で登場の潮吹亭くじらさんです。

たくさんの業務連絡の最後に、お得意の小咄

「交通事故」で会場を沸かせます。

ところで、「春の全国交通安全運動」は、4月6日

から15日までです!


その間も、受付は続々とお越しいただくお客さん

の応対で大忙しです。



さて、第49回「高槻市民寄席」の開演時間と

なりました。

今回は、京都・楽笑会さんとの交流落語会で、

4回目になります


トップバッターは、寿亭司之助さん。ネタは、昨年

から演りだした「饅頭こわい」です。


落語にあまり馴染みのない方でもよく知っている

三大ネタのひとつですね。(あとは、「寿限無」と

「時うどん」でしょうか)


ちょっと高慢な男がこわい物を尋ねられて、「私

饅頭がこわい」と言ったのを聞いた他の若い

連中は、その男を困らせようとして、饅頭を持ち

寄って、その男に投げつけます。ところが、意外

な展開に・・・。ちなみに、司之助さんは、日本酒

の純米大吟醸がこわいらしいです (^^;)


会場の後ろで今回の撮影を担当するのは、トリ

で出演予定の三流亭志まねさんです。鮮やかな

緑色の島根県PRのTシャツが目立ちます。


二番手は、京都・楽笑会の錦松楼さだ吉さん。

相棒のパンダ君とともに登場です。ということ

で、マクラはさだ吉さんとパンダ君の漫才? で

始まりました。演目は、笑福亭仁智さんの創作

落語「老女A」です


男たちが女の子をナンパしようと思って入った

喫茶店「クリスタル」。ところが、店にいたのは

経営者のお婆さん(老女A?)だけ。そういうこ

となので、食事メニューの注文をするのもなか

なかスムーズにいきません。


今日のお茶子さんも、天乃小てるさんです。


三番手は、阿遊亭弘遊さん。ネタは、十八番の

「相撲場風景」です。この落語は先代(三代目)

の林家染丸師匠が地方の営業に行くと、必ず

演るネタだったそうです。


昔は娯楽も少なく、芝居や相撲を見物するのが

庶民の楽しみだったようで、当時の相撲見物の

お客さんの盛り上がりようが生き生きと伝わって

きます。そのうち、顔色のさえない人がいて、隣

の客が心配して尋ねると、小便を辛抱していると

のことで、大騒ぎになります。


楽屋でピンク色の楽笑会のハッピを着るさだ吉

さん。うちの会の青いハッピと並ぶといいコントラ

ストです。


中トリは、京都・楽笑会の戎家小橘さんです。

演題は「寄合酒」の一席。

飄々とした雰囲気の方ですが、なかなか味の

ある噺家さんです。


若い連中が、宴のために、酒の肴を持ち寄って

くるのですが、どれもこれも、出所が怪しい物ば

かりです。左の写真は、鰹節を入手した時の模

様ですね。


「ボンボン、噛もかっ!」


楽屋では、楽笑会の皆さんが揃われてます。

右端は、一年前の交流会に出演していただい

た道楽亭ぱろさんです。


おかげさまをもちまして、今回も入場者219名

の大入満員となりました。まことに有り難い限り

です。


寄席のプログラムに連載中の哀楽さんのコラム

は、「人生!喜怒哀楽!!」に掲載しています。


中入り後は、京都・楽笑会の重鎮でもあります

喫茶亭寿限無さんです。芸名からもわかるとお

り、京都で「ジュゲム」という喫茶店を経営されて

います。


喫茶・お食事 「ジュゲム」
 京都市左京区山端川岸町48 (川端通り松ヶ崎橋上ル)


みかん売りの行商をやることになった喜六が、

甚兵衛さんに商売の仕方をいろいろと教わって

商売に出ます。何から何までトンチンカンでした

が、うまい具合にみかんは全部売れてしまいま

す。でも、なぜか儲けが・・・無い!!


この日の仕事も一通り終え、会場の後ろで皆の

高座を楽しむ左からめぞんさん、小てるさん、

一人おいて一光さんです。


本日の大トリは、三流亭志まねさんです。

京都・大阪交流落語会なのですが、志まねさん

は、江戸落語です。ということで、今回は京都・

大阪・東京の三つ巴交流会となりました。


演題は、「百川(ももかわ)」です。

江戸の日本橋浮世小路の百川という料理屋が

舞台の噺で、この百川は実在した会席料理の

お店で、落語の内容も実話が元になったとも

言われています。


百川に奉公することになった百兵衛さん、お目

見得の日だったので羽織を着たまま魚河岸の

若い衆の応対に出るんですが、言葉がなまって

いたので、お互いが勘違いを繰り返してしまい、

大騒動になってしまいます。


打ち上げは、最近は定番となった「阿國」さん。

貸し切りで大いに盛り上がり、交流会も無事に

幕となりました。

次回の定例会は、4月19日(日)に高槻西武百

貨店で開催の第124回「駅前寄席」です。


 

第183回 噺の会じゅげむ定期公演

 高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.124

   
と き 平成21年4月19日(日) 午後2時開演

ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


西武百貨店6階の会場の窓から見下ろした

JR高槻駅です。高架で西武百貨店の2階に

直結しており、なんと、駅から徒歩1分!!


会場の設営も無事終了。客席は126席です。

高座では、今回は出番のない三流亭志まね

(さんりゅうてい・しまね)さんが、ネタの稽古を

やってます。それも、この日は2席! 

勉強熱心です。


お客さんに配布するプログラム・チラシの準備

と進行の段取りを確認するスタッフたち。

.


開演前の前説です。こちらも今回出番のない

寿亭司之助(ことぶきてい・しのすけ)さんが

担当しました。


楽屋では、お囃子を担当しているくじらさんも

ネタの勉強中のようです。


当日のプログラムに連載中のくじらさんのコラム

は、特集の「くじらのひとりごと」のNo.96に掲載

しています。


お客さんをお迎えする会場の受付です。


さて、当会183回目の定例会となる第124回

「駅前寄席」の開演です。すでに、客席はほぼ

満席状態です。


トップバッターは、昨年から当会で活動を始め

悠々亭一光(ゆうゆうてい・いっこう)さん。

当会では、今回で3回目の高座になります。

演目は「道具屋」です。


現代でいうならフリーターの喜六がおじさんの

代わりに露店の道具屋をやることになります。

同じ露店商・本屋の善さんの世話で場所割り

をしてもらいますが、やる気があるのかないの

か失敗ばかりでなかなか商売になりません。

.


二番手は、潮吹亭くじら(しおふくてい・くじら)さ

ん。ネタは十八番の「煮売屋」です。くじらさんは

二つのブログを公開されています。

そちらでもお客さんに描いていただいた演者の

イラスト入りの「ミニ活動報告」があります。

   
「JUGEM」版くじらいだー@のわがまま勝手なことばかり


「煮売屋」は、上方落語の旅ネタの王道!?

「東の旅(伊勢参宮神乃賑)」シリーズのひとつ

のエピソードです。「発端(旅立ち)」から始まり

「奈良名所」、「野辺」、そして「煮売屋」に続く

という「東の旅」の序盤の噺になります。


こちらも楽屋で、今日演るネタの予習をする

弘遊さん。本当に皆、熱心です。


三番手は、花乃家めぞん(はなのや・めぞん)

さん。この日の演目は、お得意の紙芝居で、

「バクテリア君」です。


「バクテリアとは、古細菌が持たないN−アセチ

ルムラミン酸を含んだ細胞壁を持つ原核生物の

ことである・・・(Wikipedia)」というバクテリアの

働きをわかりやすく紙芝居にして解説。めぞん

さんの専門の本領発揮というところでした。

  ※ 花乃家めぞんさんは、4月22日に退会されました。


前回の「駅前寄席」から楽屋に備え付けるよう

になった当会定例会のネタ帳に見入る志まね

さん。これから演るネタの予定を決める参考に

もなるようです。


中トリは、喜怒家哀楽(きどや・あいらく)さん。

この日の演題は・・・決まってない!? 何と、

「動物園」・「阿弥陀池」・「時うどん」・「地獄八

景亡者戯」
から
お客さんのリクエストで決める

ことに。実力派の哀楽さんならではの趣向です。


客さんの拍手で「動物園」に決定。フリーターが、

楽して儲かる仕事を求めて、動物園の虎をやる

ことになります。着ぐるみの虎の皮を着て、檻の

中で悠々と過ごしていたのですが、そのうち、ア

ナウンスが流れ、とんでもないことに・・・


「おなかいり〜」のかけ声とともに中入り休憩

です。高座を整えるお茶子さんは天乃小てる

(あまの・こてる)さん。


おかげさまで、今回も入場者は136名の大入り

満員でした。これで、「駅前寄席」では連続58回

の大入り、定例会では72回連続の大入り記録

の更新です (^_^)v


楽屋に備え付けの鏡(弘遊さん製作)です。

出演者は、この鏡で衣装などの最終チェックを

して、高座に臨みます。


.


中入りの後は、阿遊亭弘遊(あぁゆうてい・こう

ゆう)さん。ネタは「へっつい盗人(ぬすっと)」で

す。当会に入って8年目になる弘遊さんですが、

それでも、出番の直前は緊張するそうです。


「へっつい」とは「かまど」のことです 


               

引越祝いの「へっつい」をお金がないので、道具

屋から盗もうとして、大騒動になります。


一席を無事終えて、トリの小輔さんと交替する

弘遊さん。演者がホッとする瞬間です。逆に、

高座に上がる演者は緊張感が高まる時です。


この日の主任(トリ)を迎える準備も万端整い

ました。


満を持しての登場は、文々亭小輔(ぶんぶんて

い・こすけ)さん。演題は「佐々木裁き」の一席

です。
名奉行といわれた実在のお奉行さん、大

阪・西町奉行の佐々木信濃守(しなののかみ)と

桶屋の息子・四郎吉(しろきち)の交流を描いた

落語です。


「お裁きもの」なんですが、裁判の場面は、住友

の浜で子供たちが遊ぶお奉行ごっこだけです。


それをたまたま目撃していた佐々木信濃守が、

四郎吉の名奉行ぶりに感心し、奉行所に呼び

出していろいろと話(問答)をします。


すると、居並ぶ与力・同心たちが太刀打ちでき

ないくらいの利発さを持っていることがわかり、

取り立てられて、やがて立派な天満与力になる

という出世物語でもあります。お奉行さんと子供

の対比が難しい噺ですが、さすがに小輔さん。

見事に演じきりました。

.


今回の打ち上げも、最近定番となった「阿國

(おくに)」さんを
貸し切りでやらせていただきま

した。来月の定例会は、この「阿國」さんのなな

め向かいにある高槻市立生涯学習センターで

の第50回「高槻市民寄席」です。皆様のお越し

を心よりお待ち申し上げております <(_ _)>


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