過去の活動報告 No.59






第180回 噺の会じゅげむ定期公演 

 第48回 高槻市民寄席   

  

と  き  平成21年1月18日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール

共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


「吉例顔見世大興行」と銘打ち開催してまいり

ました「高槻市民寄席・正月公演」も7回目に

なりました。会場設営も無事終えたところです。

客席数は、250席。今回も連続大入り記録の

更新となりますでしょうか? 

でも、天候は雨模様になりました (T_T)


お賽銭を計算しているところではありません。

これも恒例になったお客さんへのお年玉の準備

をしているところです。この大入り袋を楽しみに

していただいてる方もおられるようです。


楽屋では一光さんが、ひとりで黙々とプログラム

の整理番号書きをやってました。これも結構、

時間のかかる仕事なんです。


会場入り口のディスプレイも完成。

今回もめぞんさん得意のイラスト入りです。



いつもより早めの開演1時間前(午後1時)に

開場しました。待ちかねたお客さんが続々とご

来場いただき、受付もその対応に追われます。


さて、予定どおり午後2時の開演となりました。

客席も大勢のお客さんの熱気で少し暑いくらい

でした。


正月公演のトップは、阿遊亭弘遊さんです。昨

年は定例会の大トリを務めて、最後を締めくくり

ましたが、今年は当会を代表して新年のご挨拶

です。今と昔の世相なんかを交えて、お客さんも

大笑い。まずは、快調なスタートでした。


二番手は、寿亭司之助さん。演目は創作小咄

「初夢」です。噺の冒頭で、哀楽さんとくじらさん

のコラムが新聞や本に載り、当会が「古典芸能

振興活動文化団体」に認定されたと宣言。会場

も楽屋もビックリしましたが、すべて夢でした・・・


三番手は、じゅげむKOBE所属の風流亭半丸

(せみまる)さんです。「半」を「セミ」と読みます。

フリガナがないとまず読めない芸名ですよね。

大阪本店では初お目見えで、ネタは「代書屋」。

噺の中身も神戸バージョンでした。


お茶子の天乃小てるさんも今日は大忙しです。


四番手は、三流亭志まねさん。演題は「宴会の

花道」です。会社の新年会をノンアルコールで

やってみようということになり、甘党好みの料理

がずらっと並びます。でも、余興がまったく盛り

上がりません。さあ、この宴会の結末は・・・


五番手は、花乃家めぞんさん。怪しげな踊り?

で登場した後は、お得意の「紙芝居漫談」です。

今回は正月公演にちなんで、干支(えと)になっ

ている十二の動物の絵を使って「寄席の心得」

を解説していただきました。


顔見世大興行の中トリは、喜怒家哀楽さん。

演題は「つる」です。鶴がなぜ「つる」と呼ばれる

ようになったのかという由来を尋ねるだけの噺

なんですが、結構、奥が深いものがあります。

当日のプログラムに連載中の哀楽さんのコラム

は、「人生!喜怒哀楽!!」に掲載しています。



雨降りでお足元がお悪い上に風も冷たいという

悪天候の中、今回も入場者246名の大入満員

となりました。高槻市民寄席では29回連続で、

定例会では何と69回連続の大入り満員です。

ほんとうに本当に有り難うございました。


中入り後は、当会唯一のイケメン(自称!)の

洋酒家巧駆さんです。ネタは「マキシム・ド・ゼン

ザイ」の一席。いわゆる「ぜんざい公社」の現代

版です。さて、フランス料理になった「ぜんざい」

のフルコースは、いったいどんな味!?


八番手は、じゅげむKOBEの竹馬亭志ん友さ

ん。演目は「昭和の噺家」です。昭和時代に活

躍された東京落語の名人たちのエピソードです。

特に、林家彦六(先代の正蔵)師匠は逸話が豊

富なようで、今でも私たちを楽しませてくれます。


九番手は、悠々亭一光さん。ネタは「比較人類

学」です。笑福亭仁智さんのマクラをまとめたも

のらしいですね。東西(東京と大阪)の風俗や

気質なんかをわかりやすい笑いにしていました。

東西の文化の違いもいろいろとあるものです。


十番手は、文々亭小輔さん。演目は「寄合酒」で

す。若い男たちが酒の肴をそれぞれ持ち寄って

きて酒盛りをしようという相談がまとまります。

ところが、皆がトンチンカンな方法で勝手に料

理を始めるので大騒ぎになってしまいます。


十一番手は、浪華家久句さんです。「懐かしの

メロディ」と題し、昨年の正月公演で好評だった

ミニリサイタルです。「北の漁場」(写真左)と「月

の法善寺横丁」(写真右)の二曲を大熱唱。衣装

の早変わりには驚かされました。


お茶子さんのこの日最後の仕事を終えて楽屋

に戻る小てるさんです。


というところで、「顔見世大興行」の大トリの登

場です。「駅前寄席」のコラムでもお馴染みの

潮吹亭くじらさん。演題は「厄払い」の一席です。

昔懐かしい大阪の商家を舞台にした落語に

なっています。


昔は、家の災厄を払う「厄払い」という商売が

あったそうです。に
わか仕立ての厄払いの男が

厄払いの文句(セリフ)もろくに覚えないで仕事

に出たため、四苦八苦するという噺です。最後

は店の奉公人が協力して厄払いをします。


最後に、受付のディスプレイにめぞんさんが

手書きした牛のイラストをアップでご紹介!!

次回定例会は、2月15日(日)午後2時開演の

高槻西武百貨店での「駅前寄席」です。皆様の

お越しをお待ち申し上げております <(_ _)>





第181回 噺の会じゅげむ定期公演

 高槻オーロラシティ 駅前寄席 Vol.123

   
と き 平成21年2月15日(日) 午後2時開演

ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


会場設営は午前10時30分から始めますので

当日は、西武百貨店に集合します。

到着すると、お店の前にはすごい行列が・・・。


「駅前寄席」もすごい人気になったものです。

!(^^)!


よく見ると、行列は地下の食料品街へ続いて

ました。お菓子の特価販売を待つ行列でした。

残念!! (>_<)


設営の終わった高座では、めぞんさんがこの日

の演目をおさらい中です。


配布用のプログラムやチラシを準備する一光さ

ん(左)と小てるさん(中)です。右は、ゲストの

新玄さん。


志まねさんは、来月のネタを稽古中のようです。

本当に、皆、熱心です。


今回から楽屋に設置している「噺の会じゅげむ・

定例会ネタ帳」です。中身は後ほど・・・。


会場の受付です。開場を待ちかねたお客さんが

次々とご来場されています。この多目的ホール

は、レストラン街の奥の奥、うどん屋の「杵屋」

さんの隣です。


さて、第123回「駅前寄席」の開演です。すで

に、客席はいっぱいになりつつあります。


トップは、先月の「高槻市民寄席」でトリを務めた

潮吹亭くじらさん。演目は「鯉盗人」です。

このネタは、くじらさんが故・桂吉朝師匠を生で

見た最後の高座のネタだったとのことで、思い

入れもあるようです。


川魚料理店に侵入した泥棒と店の主人が戦い

ます。と言っても腕力ではなく、プロの料理人と

プロの泥棒がそれぞれのプライドをかけて対決

します。小品ながら、料理の仕草もあり、二人

の心理の変化などが微妙で、趣のある噺です。


先程ご紹介したネタ帳の中身です。平成7年の

8月からの定例会の演目を網羅しました。(残念

ながら、それ以前の記録は残っていません)

ページをめくるだけで、いろいろな思い出がよみ

がえります。
会の貴重な資料となりそうです。


二番手は、花乃家めぞんさん。ネタは、「じゅげ

む(バレインタイン・バージョン)」です。

落語の定番で、うちの会の名前にもなっている

「寿限無」なのですが、前日のバレンタインデー

にちなんで、古典落語を改作したようです。


「じゅげむ(バレインタイン・バージョン)」は、

めぞんさんの妄想だそうです。主人公の男の子

は、女の子にもててもててしかたがありません。

バレンタインデーにチョコレートを一杯もらった

お礼の手紙を書いているうちに・・・。


自分の高座を終え、今度は出囃子係を担当す

るくじらさんです。お囃子関係はタイミングが命

なので、高座を見る目も真剣です。


当日のプログラムに連載のくじらさんのコラム

は、特集の「くじらのひとりごと」のNo.95に掲載

しています。


三番手は、洋酒家巧駆さん。演目は「ふぐ鍋」で

す。シチュエーション的は今の季節にピッタリの

ネタでしょう。たまに(毒に)当たるので、「鉄砲」

とも言われる「ふぐ」をこわごわと食べるまでの

物語です。


鍋は出来ているのに、なかなか箸が出せない

二人の男。とりあえず、他人に食べさせて無事

だったら自分たちも食べようというずる賢い!?

計略を案ずるのですが・・・。「ふぐは食べたし、

命は惜しし」といった心情がよく表れています。


会場の熱気も最高潮です。この日の会場には

朝から暖房を入れていなかったんですが、室温

はかなり高くなりましたので、巧駆さんの高座の

あとに窓を開けて換気しました。


中トリは、毎年恒例になった太閤堂新玄さんの

講談です。「臆病の一番槍」の一席を読んでいた

だきました。

徳川家康の旗本の平松金次郎は、剣術はとに

かく強いのに、いざという時には臆病風に吹か

れてしまいます



金治郎は、自分の下僕が目の前で殺害されて

も逃げ帰ってしまうほどの臆病者。その男が、

小牧長久手の戦いに臨み、日頃温厚な家康か

らも厳しく叱咤され、死にものぐるいで単騎で敵

に突進し、大手柄をたてるという物語でした。

いやが上にも盛り上がる戦国の合戦ものです。


熱演の高座を終え、楽屋に戻る新玄さんをお迎

えする、お茶子の天乃小てるさん(右)とくじらさ

ん。ここで、中入りの休憩です。


おかげさまで、入場者178名の大入り満員でし

た。多くの方が立ち見になってしまい申し訳ござ

いません。これで、「駅前寄席」では連続57回

の大入り、定例会では70回連続の大入り記録

の更新です (^_^)v


出番の直前まで、ポータブルDVDで仕草の研究

に余念のない志まねさんです。


中入りも終了し、後半の部の始まりです。ライト

を調整するのは、今回はスタッフの阿遊亭弘遊

さんです。


中入り後は、江戸落語の三流亭志まねさん。

演目は、「長短」の一席です。噺の内容は、タイ

トルそのまんまで、気の長〜い「長さん」と、

気の短い「短七」のちぐはぐな掛け合いが実に

楽しい落語です。


この二人は、性格が正反対なのに、どういう訳

か仲がよく、傍目には喧嘩しているように見えて

いても、本人たちは楽しんでいるのかも知れま

せん。でも、短七が長さんに煙草の粋な吸い方

を教えているうちに大変なことになります。




トリは、寿亭司之助さん。演題は「宿替え」の

一席です。 「宿替え」とは「引っ越し」のこと。

しっかりものの女房とちょっと間の抜けた亭主

が新しい長屋に引っ越しをするのですが、これ

が、失敗ばかりでドタバタと大騒ぎになります。



上方の爆笑王と言われた故・桂枝雀師匠の「宿

替え」は有名。でも、この「宿替え」は、枝雀師匠

のと少し違います。というか、枝雀師匠が小米と

名乗っていた頃の「宿替え」に少しこだわってお

、出囃子も小米時代の「さらしくずし」でした。


司之助さんは、小米時代の「宿替え」が大好き

で、この世界に足を踏み入れました。それほど

思い入れのあるネタなので、知らず知らずのう

ちに力が入ります。それが客席にも伝わったの

か、大いに沸きました。司之助さん曰く、「もう、

思い残すことはありませんっ!!」 (*_*)


今回の打ち上げも「阿國」さんを貸し切りで

やらせていただきました。ゲストの新玄さん、

フラダンスでお世話になっている花の家夢々さ

ん、じゅげむKOBEの竹馬亭志ん友さんに

新入会の西遊亭悟空さんを交えて、宴の最後

に「大阪三本締め」でお開きです。

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