過去の活動報告 No.54




 
○ 第44回 高槻市民寄席 (20.3.23)

 
○ 第117回 駅前寄席 (20.4.20)


















第170回噺の会じゅげむ定期公演 

 第44回 高槻市民寄席   


    【 第2回 京都・大阪交流落語会 】 

と  き  平成20年3月23日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール

共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


高槻市民寄席の会場になる高槻市立生涯学習

センターの正面出入り口です。


開場直前、お客さんにお配りするプログラムや

次回のチラシの準備に忙しい受付です。


上方落語の高座です。上方落語特有の見台の

前には膝隠し、上には小拍子木が載ってます。


午後1時30分の開場時間になりました。

これからお客さんの受け入れ、寄席の進行と

忙しい一日が始まります。


さて、開演です。すでに多くのお客さんがお越し

です。今回は、「京都・大阪交流落語会」という

ことで、京都楽笑会から3名の噺家さんに参加

いただきました。


トップバッターは、昨秋に京都・誓願寺で開催さ

れた第1回の京都・大阪交流落語会にも参加し

た潮吹亭くじらさん(大阪)です。ネタは、NHK

朝の連続ドラマで今や旬の演目、「ちりとてちん」

です。


ドラマのテーマソングを出囃子にして登場した

くじらさん。ドラマのエピソードも交えたドラマ版

の「ちりとてちん」でした。

この落語は、知ったかぶりでイヤミな男に腐った

豆腐を食べさせてギャフンと言わせる噺です。


二番手は、京都の喫茶亭寿限無さんです。

芸名のとおり、落語好きが高じて、京都市内で

「ジュゲム」という喫茶店を長年経営されていま

す。落語のキャリアは国宝級の豊富さです。


演目は「代書屋」。四代目桂米團治師匠が実際

の経験を元に創作された落語で、今では立派な

古典落語です。文字の書けない人の代わりに履

歴書を作る代書屋さん、意思の疎通がうまく行か

ず大騒ぎになります。


お茶子さんは、大阪の天乃小てるさんです。


三番手は、大阪の文々亭小輔さん。といっても、

住んでいるのは泉州の堺ですので、考えように

よっては、京都よりも遠いかも知れませんね。

ネタは十八番の「動物園」です。


この「動物園」も古典落語の部類に入りますが、

噺の内容は演者次第でドンドン新しくなります。

動物園の人気者の虎が死んでしまい、縫いぐる

みで身代わりを務めることになった男に大変な

事が起こります。


中トリは、京都の道楽亭ぱろさん。二日後に卒

業式を迎える現役の京大生とのことです。よほ

ど、居心地がよいらしく、普通の学生よりも長い

目に在学しているそうです・・・


演目は、「初天神」です。天満宮における、その

年の最初の縁日(1/25)を「初天神」といい、

たいへんに賑わっています。当時の天神さんの

境内の様子が実に楽しい落語です。


おかげさまをもちまして、入場者218名の大入

満員になりました。正月の吉例顔見世大興行を

除く定例会では、過去最高の大入り記録です。


ちょっと一服・・・中入りの休憩です。


プログラムに好評連載中の哀楽さんのコラムは


特集コーナーの
「人生!喜怒哀楽!!」に掲載

しています。


中入り後は、京都の錦松楼さだ吉さんです。

さだ吉さんは、毎年、ゲストで当会の定例会に

出演していただいていますので、ご存じの方も

多いかと思います。


さだ吉さんの所属は、学校が京都だったので、

京都の楽笑会なんですが、住所は奈良です。

ですから、今回は正確に言うと「京阪奈」交流落

語会になります。ネタは、「猿後家」。猿に似てい

る後家さんの機嫌をとろうとしてしくじる噺です。


第2回交流落語会のトリは、大阪の阿遊亭弘遊

さんです。演題は「鉄砲勇助」。とはいうものの、

よく演じられる形では、噺の中に「鉄砲勇助」は

登場しません。でも、「なぜ、これが『鉄砲勇助』

という演題なの?」という疑問が・・・。


会場の後方では、今回出番のないメンバーや

出番を終えた楽笑会の方がトリの一席に注目

しています。


楽屋袖からは、故・仁六家拾八さんの提灯が

高座を見守ります。


この落語は、千三つ屋(千の話のうち、真実は

三つしかない)と呼ばれる男のホラ話のオンパ

レードです。実は、この落語は二部構成になって

いて、前半がほら話で、後半に鉄砲勇助が登場

し、さらに、その千三つ屋を上回る規模のホラを

吹く噺です。


しかし、前半だけでもテンポよく盛り上がるので、

ほとんどの噺家さんが、この前半だけで噺を終

わります。弘遊さんは今回、後半の「うそつき村」

から最後のサゲまできっちり演じました。


打ち上げは、1月に貸し切りで宴をさせていただ

いた高槻市民寄席の会場前にある「阿国」です。


一昨年まで当会の事務局を務めていただいて

いた成岡氏が、ビンゴの賞品(お酒2本)と新型

のハイテクのビンゴ用の機械を用意していただ

き、ビンゴ大会で盛り上がりました。


そして、ビンゴに当たったのは、この日の寄席に

出番がなかった喜怒家哀楽さんと寿亭司之助さ

んです。賞品の銘酒(香住鶴・清鶴)をゲット! 

でも、お開きの時間にはどちらも空になっていま

した・・・




第171回 噺の会じゅげむ定期公演

 高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.117

と  き 平成20年4月20日(日) 午後2時開演

ところ  
高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


「駅前寄席」の会場のある高槻西武百貨店。

1階正面の出入口です。


駅前寄席の会場は、6階のレストラン街の南西

角にある多目的ホールです。舞台や客席の設営

作業の終わった会場では、今日、ネタおろしの

花乃家めぞんさんが稽古中のようです。客席か

ら先輩の喜怒家哀楽さんがアドバイス。

 
会場の受付には「準備中」の新しいアイテムが

増えました。


今回は、6年ぶりに珍しいお客さんがお見えに

なりました。当会の活動をずっと海外のドイツか

ら応援していただいている音楽家の「michi K」

さん(右)です
。オーケストラの演奏会で来日さ

れ、わざわざ「駅前寄席」に立ち寄っていただき

ました。


開演時間15分前には、毎回、番組外で会場の

雰囲気を盛り上げていただいている島凡太さん

の漫談です。今回も爆笑小咄の連続でした。

舞台衣装も鮮やかなグリーンで映えています。


その間にも受付では、毎度のことながら大勢の

お客さんがドンドンとご入場いただいています。

この時間帯は受付係も大忙しでした。


島凡太さんの高座を楽屋で見入っているのは、

今回は出番がなくお囃子担当の潮吹亭くじらさ

ん(左)と出番トップの文々亭小輔さん(右)で

す。


というところで、午後2時ちょうどの開演時間に

なりました。客席はすでに満員になっています。


今日のトップバッターは、文々亭小輔さんです。

本来出番はなかったんですが、怪我で出演でき

なくなったメンバーの代演です。急な代演もすぐ

に対応できるということは、それだけ、きっちり

としたネタをたくさん持っている証拠ですね。


演目は、「犬の目」です。目を患った男が、少々

変わった(というより画期的な)治療を受けます。

目の玉を取り出して、洗浄して元に戻すという

荒療治ですが、その目玉を乾かしているうちに

犬に食べられてしまい大騒ぎになります。


楽屋から見た「駅前寄席」の高座です。


二番手は、大阪名物「くいだおれ太郎」の登場

です (^^;)

実は、喜怒家哀楽さんが南のくいだおれの人形

に似ていると言われたことがあるので、とんがり

帽子をかぶってみました。ホント、よく似てる!!


ネタは、「十徳」。「じゅっとく」又は「じっとく」と読

みます。ちょっと変わった着物の名称ですが、そ

の由来を尋ねられた甚兵衛さんが、苦し紛れに

「前から見ると羽織のごとく、後ろから見ると衣の

ごとく、ごとく(五徳)×2で十徳や」と言ったのを

真に受けた男が真似をして大失敗をします。


今回は、いつものお茶子さん・天乃小てるさん

がお休みなので、トップの文々亭小輔さんが、

高座係を務めました。


三番手は、花乃家めぞんさんです。開口一番、

「いや〜、ど〜も〜、皆さん、こんにちは〜〜」

いつものフレーズとポーズでの登場もおなじみ

になってきました。


演目は、「たらちね」。上方落語では「延陽伯」と

いう噺ですが、筋は東京も上方もほぼ同じです。

ただ、オチ(サゲ)が演者によって違ってきます。

名前が非常に長い(これは勘違いなのだが)嫁

さんをもらうことで大騒動になるというストーリー

で、パターンは「寿限無」に似ています。


毎回、楽屋の壁に貼ってある出番表です。

出演者の出番の時間と演目、サゲのセリフ、

出囃子、
見台使用の有無、所要時間が書き込

まれており、出囃子のタイミングや進行状況の

確認に使用します。


中トリは、ゲスト出演の和朗亭南坊さんです。

今回で3回目の出演となりました。いつも、当会

の寄席ではなかなか聴くことのできない大ネタ

を熱演していただいています。


今回の演題は、「軒付け」です。見知らぬ家の

前に立って「浄瑠璃」なんかを語ることですが、

上手く語らないと、「お断り!」などと追い払わ

れることも多かったようです。さて、怪しげな

三味線弾きを引き連れた「軒付け」の連中は

思うようにうまく事が運ぶのでしょうか?


おかげさまをもちまして、今回も入場者162名

の大入満員となりました。ほんとうに有り難うご

ざいます。毎度毎度、立ち見の方、どうもすみま

せん <(_ _)>


いただいた差し入れです。今回は、バラエティに

富んでいました。福島県の経営コンサルタント

「ゆさこをゐち」さんから「いもくり佐太郎」、ドイツ

michi K さんからチョコレート、いちご会の方

からスイーツ詰め合わせ、島凡太さんからおかき

なんぞを頂戴しました。
ごちそうさまでした!!


中入り後は、浪華家久句さんです。高座に上が

る前に、「トリの司之助さんと坊主のネタが付い

てしまった」とえらい気にしてはりましたが、高座

に上がれば、持ち前の久句節が炸裂。何気ない

日常の生活で笑いを誘います。


この日の演目は、「浮世往来」。久句さんの創作

落語です。「浮世」とは、「世の中」とか「世間」と

いう意で、古典落語でも「浮世根問」や「浮世床」

などがあります。世の中の出来事や風刺ネタが

多いのですが、久句さんの「浮世往来」は・・・。

最後は「法華坊主」につなげてお後と交代です。


当会名物? の名前入りの紙コップです。それ

ぞれが、自分で名前を書き込んで、お茶を飲む

のに使用します。



誰や誰や!! 焼酎を持ち込んでるのんは・・・


この日のトリは、寿亭司之助さんです。演題は、

「餅屋問答」の一席。東京では「蒟蒻問答」という

お題で演じられます。ご本人は、このところ、少し

体調不良気味なんですが、高座に上がれば、ど

こからともなく力が湧いてきます。寄席の高座と

いう空間には、不思議な魔力があるようです。


戒律厳しい禅宗のお寺での噺です。仏教用語

や小難しい問答なんか出てくるので、ちょっと、

取っつきにくいところもありますが、「勘違い」対

「勘違い」の相乗効果で、落語らしい馬鹿馬鹿し

さがあります。


世話好きの餅屋の親父さんがニート? の男を

臨時の住職にしてしまい、そこへ、越前・永平寺

の学僧が問答を申し入れてくることで大騒ぎに

なります。そこで、餅屋の親父さんが大和尚にな

りすまして対決するのだが、そこでの勘違いが

底抜けに楽しい落語でした。


故・仁六家拾八さんの提灯が見守る中、無事に

お開きです。次回も当会場において、第118回

「駅前寄席」の開催です。皆様のお越しをお待ち

申し上げております。

プログラムに連載中のくじらさんのコラムは、

特集の「くじらのひとりごと」に掲載してます。

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