過去の活動報告 No.51







第164回  噺の会じゅげむ定期公演 

 第42回 高槻市民寄席    


と  き  平成19年9月16日(日) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール

共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


今回の高槻市民寄席は、今年では最後の公演

です。来年は、1月20日(日)開催の「吉例顔見

世大興行」になります。

写真は、高座も完成し、客席などの会場設営を

終えてホッとした瞬間ですね。


会場の外の風景です。分かりやすく(目立つよう

に)するため、皆が知恵を出し合い色々とディス

プレイなんかを工夫しながら作っています。

(左側のパネルは哀楽さんの力作です)


今日の受付は、先月に入会した綾紫屋小糸さ

ん(右)と5年目になる天乃小てるさん(左)の

女性コンビです。女性メンバーの人数では当会

の小倉出張所には負けますが、最近は女性の

落語好きも増えつつあるようです。


そうこうするうちに開演です。

急に天気が悪くなって、外はどしゃ降りの雨に

なってきましたが、ご覧のとおり、会場はほぼ

満員になって、楽屋裏でも客席からの熱気を

感じるほどでした。


この日のトップバッターは、花乃家めぞんさん。

演目は・・・というか、新境地を開きつつある「紙

芝居漫談」です。自らが描いたイラストを紙芝居

に見立てて、最近のニュースなんかをネタにして

います。


得意の大相撲ネタから始まり、政治ネタの安倍

首相の退陣問題までを独自の視点で楽しませて

くれました。また、前回よりも絵を大きくして見や

すく工夫しています。中でも自慢は、次に登場す

る哀楽さんの似顔絵(左の画像)!?


二番手は、喜怒家哀楽さん。演目はネタおろし

の「狸の賽(さい)」です。博打の噺ですが、助け

た狸が恩返しをしてくれるというほのぼのとした

噺です。主人公は、さっそく狸が化けたサイコロ

を持って博打場へ・・・


狸に打ち合わせどおりの目を出してもらい大勝

ちしていたところ、「5」の目の打ち合わせを忘れ

ていて失敗します。普通は天神さんが登場して

終わるのですが、哀楽さんはサゲを一工夫して

変えていました。


先月に引き続き、綾紫屋小糸さんにお茶子さん

を務めていただきました。西武百貨店での「駅前

寄席」とは、若干、勝手が違うので、開演前には

リハーサルをきっちりとやってました。


三番手は、「京都楽笑会」からのゲスト出演で、

当会でもお馴染みの錦松楼さだ吉さんです。

予定の演題は「お見立て」でしたが、急きょ、

「明烏(あけがらす)」に変更。どちらの落語も

廓(くるわ)噺の大ネタですよ。 すごい!!


先代の桂文楽師匠の十八番として有名な噺で

す。堅物の若旦那のことを心配した両親が一計

を案じ、友人も巻き込んで、この若旦那をだまし

て遊郭へ連れ込みます。ところが、思いも寄らな

い結末になってしまいました。


中トリは、阿遊亭弘遊さんです。ネタは得意の

「始末の極意」。とはいうものの、いつもの「始末

の極意」とは違います。弘遊さんも工夫してサゲ

を変えました。結構、みんな独自の色を出そうと

苦労しているようです。


ケチの達人にその極意を教わるという噺なんで

すが、ちょっと普通の人間にはマネの出来そう

にないことばかりです。おかずなしでご飯を食べ

たり、扇子を長持ちさせる方法など、理論的には

正しいことなんですが・・・。


おかげさまで、今回も173名の大入満員となり

ました。毎度、有り難うございます。

プログラムに好評連載中の哀楽さんのコラムは

特集コーナーの「人生!喜怒哀楽!!」に掲載

しています。


中入り後は潮吹亭くじらさん。演目は「鯉盗人」

です。故・桂吉朝師とそのお弟子さんくらいしか

演らないという珍しいネタやそうですが、小品な

がら、なかなか粋な噺で、くじらさんもお気に入り

のようです。


料理屋に盗みに入った泥棒が、その店主に鯉を

食べさせてくれるように頼みます。店主もそれに

応じるのですが、店主は料理人としてのプロ、そ

して、泥棒もその道のプロということで、プロとプ

ロの意地がぶつかり合います。


さて、本日のトリは当会に入会して以来、イケメ

ンの代表を自認する洋酒家巧駆さんです。まぁ、

実際のところもイケメンなんですが・・・。

今回の演題は、ちょっと色っぽい「悋気(りんき)

の独楽」の一席です。


昔の商家の旦那となると、正妻の他にお妾さん

の一人や二人を持ち、どこかに囲って置くのは

当たり前のことだったそうです。というか、それ

が当時では男の甲斐性!? だったのかも知れ

ませんね。


この旦那は、かなり嫉妬深いご寮人さんに隠れ

てお妾(上方では、お手掛け)さんを囲っていた

のですが、丁稚の定吉が持っていた独楽から

その事実が発覚してしまいます。御寮人さんに

攻められる定吉。さて、どうなりますことやら・・・


今回の打上げは、哀楽さんプロデュースで阪急

高槻市駅前の居酒屋「こがんこ」で開催。宴も

謎かけ大会が始まったりして大変に盛り上がり

ました。次回の定例会は、10月14日(日)の

「駅前寄席」です。よろしくお願いします <(_ _)>



第165回 噺の会じゅげむ定期公演

 高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.113

と  き 平成19年10月14日(日) 午後2時開演

ところ  高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


お客さんにお配りするもの。当日のプログラム、

次回の案内、他のイベントのチラシ等々、今回

はたくさんありましたので、準備も大変でした。


受付も大忙しでした。


今回もおかげさまで、開演前にはほぼ満員の

状態です。


開演前の15分は、飛び入り出演(といっても

毎回のレギュラーですが)の島ぼん太さんです。

お得意の小咄の連発で会場の雰囲気を盛り

上げていただいてます。


楽屋では、出番のない潮吹亭くじらさんが、

一人で下座を担当しています。この日のプロ

グラムで連載中のくじらさんのコラムは、特集

「くじらのひとりごと」に掲載中です。


この日のトップバッターは、前回の高槻市民寄

席でトリをとった洋酒家巧駆さんです。うちの会

はトリの後は前座を務めるという決まりがありま

す。演目は「寿限無」。


普通の「寿限無」は、主人公の子どもがケンカ

をして、近所の子どもを泣かしてしまう場面で

下げるのですが、巧駆さんの「寿限無」はその

後の展開が面白かったです。


今回は、お茶子さんがお休みなので、急きょ

花乃家めぞんさんに茶坊主として、高座係を

務めてもらいました。


二番手は、寿亭司之助さん。ネタは十八番の

「老婆の休日」です。冒頭では、この日お配りし

た多くのチラシ類の解説に追われてました。


この「老婆の休日」は桂文珍師匠の創作落語

ですが、防犯教室的な内容と新しいギャグを

付け加えました。噺の中のお婆さんたちの

元気さにお客さんも思わず笑ってしまいます。


この頃には、会場の後方にある立ち見席まで

びっしりといっぱいになっていました。


三番手は、ゲスト出演の正直亭黄門さん。演目

は「鉄砲勇助」です。当会では3回目の出演に

なります。


一般的に演じられる「鉄砲勇助」という噺には、

タイトルの鉄砲勇助なる人物は出てきません。

本来は噺の後半部分に登場するのですが、皆、

その前に終わってしまいます。


今日の中トリは、本年3月から寄席の会場を

リニューアルして新装開店した当会KOBE所属

の竹馬亭志ん友さんです。演題は東京落語の

「井戸の茶碗」。


清貧に喘ぐ侍が、お金に困って、古道具屋に

売った仏像から小判が出てきて、その所有権

を巡って譲り合う(奪い合うのではない!)とい

うほのぼのとした噺になっています。


中トリの高座の間の楽屋風景です。

出番を待つ人や作業をする人、コップに落書き

する人、居眠りする人・・・色々います。


おかげさまで、今回も144名の大入満員に

なりました。この「駅前寄席」では47回連続、

定期公演では53回連続の大入満員です。


中入り後は、当会(大阪本店)では最年長の

阿遊亭弘遊さんです。演目は「いかけや」。

古き良き時代ののんびりとした噺で、弘遊さん

の本領発揮のネタといえます。


わんぱくざかりの子どもたちが、道端で一所

懸命に鍋や釜を修理している『いかけや』さ

んを集団でなぶります。といっても、子ども

たちのいたずら程度ですが・・・。


この日は記念すべき日になりました。実は、

当会の定例会の延べ入場者数が1万5千人を

突破したのです。(初期は記録がないので、

第32回「駅前寄席」以降の総計です)


記念すべき1万5千人目のお客さんには、記念

品(和風エコバッグ、TY企画さん提供のじゅげ

む腹巻き等)を贈呈させていただきました。


記念品贈呈式も終わり、お待ちかね、本日の

大トリ、文々亭小輔さんの一席です。

演題は「八五郎坊主」。小輔さんもデビューして

から10年を超え、当会の看板になりました。


「つまらん奴は坊主になれ」という言葉に素直に

従った八五郎さん、確たる信念もなしに出家して

しまいます。和尚さんに付けてもらった名前で、

一悶着が起こります。


哀楽さんもこの日は出番がないので、写真係で

頑張ってもらいました。この時撮っている写真

は、上の4コマ写真の右下です。


小輔さん演じるひょうきんなお坊さんに、

客席も爆笑のうちにお開きになりました。

次回11月4日(日)の定例会も今日と同じ

会場で「駅前寄席」を開催します。

よろしくお願いします!!

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