過去の活動報告 No.49





第160回  噺の会じゅげむ定期公演 

 第40回 高槻市民寄席    


と  き  平成19年5月20日(日) 午後2時開演


ところ 
高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール

共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


組み上がった高座の座り心地と安全を点検?

するスタッフの真琴家笑吉さんです。どこぞの

ジェットコースターではありませんが、人が乗る

物は念には念を入れて調べるのが肝要ですね。


会場の外の受付周辺のディスプレイを製作中の

三流亭志まねさん。落語会の宣伝だけにセンス

(扇子)が大事です・・・(^^;)


会場の設営も終わって、別室の控え室で食事中

の洋酒家巧駆さん(左)と今日のネタをチェック

する阿遊亭弘遊さん(右)。


こちらは舞台そでの楽屋で番組進行のチェック

に余念がない潮吹亭くじらさんです。

くじらさんのミニ活動報告は、ブログに掲載中。


出番を待つ今日のトップの文々亭小輔さん。

寄席での開口一番は、いくら稽古を重ねていて

も緊張するものです。


開場直後の受付です。

ほとんど切れ目なしにお客さんがお越しになら

れるので、結構この時間帯は忙しいようです。


さて、第40回「高槻市民寄席」の開演です。

すでに、100名を越えるお客さんが入場されて

おり、客席から熱気さえ感じられます。


開口一番の定番の出囃子「石段」に乗っての

登場は、文々亭小輔さん。ネタは「江戸荒物」

です。


「江戸」が「東京」と名称が変わった頃の噺で、

何でも東京風というのがもてはやされているの

で、品物は大阪の物なのに売り声だけが東京弁

という怪しげな荒物屋を開業しますが、思うよう

には売れません。


二番手は阿遊亭弘遊さんです。

演目は「相撲場風景」。弘遊さんは当会随一の

相撲通なんですよ。


落語のタイトルは「相撲場風景」ですが、肝心

の力士は一人も出てきません。相撲を観戦する

色々なお客さんのウォッチングなんです。

空腹を我慢したり、トイレを我慢したりとお客さん

も辛いようです。


ギャグが繰り出される度に客席もどよめきます。


お茶子さんは天乃小てるさんです。


三番手は寿亭司之助さん。演目はネタおろしの

「変装うどん」です。

聞き慣れないタイトルですが、桂七福さんの創作

落語をアレンジしました。


警察の非常線に囲まれて逃げ場を失った泥棒

が、行商のうどん屋を見つけて、一計を案じ、

道具から着物まで借り受けてまんまと非常線を

突破します。でも、そのうどん屋の正体を知って

びっくり・・・


中トリは潮吹亭くじらさんです。演題はネタおろ

しの「我が家の湾岸戦争」でした。


聞き慣れない噺ですが、これはくじらさんの創作

落語です。夢路いとし・喜味こいし師匠の漫才の

ネタを落語仕立てにしたもので、続けざまに繰り

出されるギャグに客席も笑いの渦に巻き込まれ

ました。


「おな〜か〜い〜り〜〜〜」

の声で中入りの休憩です。おかげさまをもちま

して、189名という大入満員となりました。

毎度有難うございます。


中入り後は洋酒家巧駆さん。

演目は「堀川」です。


内容は、酒好きの息子やケンカ好きの息子が

親を困らせる、今で言えば家庭内暴力かもしれ

ませんが、落語の世界では結構人情味のある

噺になっています。


楽屋では、トリの哀楽さんが思案中。

(多分マクラのネタでしょう)


一方、会場の後方では、スタッフとしての仕事

をほとんど終えたメンバーの弘遊さん(右)、

志まねさん(中)が高座に聴き入ってます。

小輔さん(左)は写真撮影に大忙しのようです。


というところで、本日の大トリの喜怒家哀楽さん

の登場です。演題は「代書」。故・桂枝雀師匠の

ネタで覚えたので、「代書屋」ではなく、「代書」と

いうタイトルにこだわってます。


元は、実際に代書屋をやっていた故・桂米団治

師匠(桂米朝師匠の師匠)の創作やそうです。

昔は字を書けない人が多かったので、履歴書

や公的な書類を本人に代わって書いてくれる

代書屋が流行ってたそうです。


哀楽さんの繰り出す、代書屋さんと依頼者であ

主人公のちぐはぐな会話で、客席は大爆笑

でした。


会場の外からも受付係の浪華家久句さんが、

のれんの隙間から哀楽さんの高座を真剣に

見守っていました。


爆笑のうちに、ラストの「ポーン!!」で大いに

はじけます(この意味がわからない方は、枝雀

師匠の「代書」のビデオを観てくださいね)。

当日のプログラムに連載中の哀楽さんのコラム


は、特集の
「人生!喜怒哀楽!!」録。


「おじか〜〜〜〜〜ん」

無事お開きとなって、会場を後にするお客さん

です。御満足いただけましたでしょうか。

次回定例会は、6月3日(日)
の高槻西武百貨

店の「駅前寄席」です。よろしくお願いします!!


第161回 噺の会じゅげむ定期公演

 高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.111

と  き 平成19年6月3日(日) 午後2時開演

ところ  高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 


今日はちょっと雰囲気が違います。当会の

仁六家拾八さんが5月31日に亡くなられ、

葬儀が寄席と同時刻になりました。ですか

ら、葬儀は代表のみが参列し、寄席の楽屋

には拾八さんの名ビラと提灯を置きました。


第111回「高槻オーロラシティ・駅前寄席」の

トップは、当会KOBE所属の浪華家久句さん。

ネタは「ろくろ首」です。昨年末に神戸の寄席で

ネタおろしされたんですが、納得がいかなかった

そうで、今回は再挑戦となります。


久句さんは当会の中では最年長になりますが、

落語に対する熱意は拾八さんと同様に強いも

のを持っておられます。このネタは最初は怪談

じみてますが、そのうち、落語らしいドタバタ劇

になってしまいます。


二番手は、洋酒家巧駆さんです。

当会では珍名さんの部類でしょう。洋酒(ウィス

キー)とコーク(コカコーラ)を合わせて、いわゆ

る、「コークハイ」になります。ご本人は余りお酒

は飲みませんが・・・


演目は「近日息子」。ちょっと間の抜けた息子

と心配性の父親の噺です。お決まりの説教で、

父が息子に「何でも先繰り、機転をきかさんと

いかん」と言うと、息子はとんでもない方向に

暴走を始めます。


三番手は、喜怒家哀楽さんです。芸名の文字

どおり、喜怒哀楽を全身で表現する噺家さん

です。以前、あまりに動きが激しすぎたのか、

上がっていた高座が崩壊してしまったことがあ

ります。 (>_<) → 第24回高槻市民寄席


ネタは、「手水廻し(ちょうずまわし)」です。

大阪では、朝に「顔を洗う水を持ってきて!」と

言うのを「手水を廻して!」と昔は言いました。

それを聞いた田舎の宿の人が「手水」を「料理」

と勘違いをしてしまったため大騒動になります。


中トリは、文々亭小輔さんです。小輔さんの別名

は「落語ライダー」と言います。家号の「ぶんぶ

んてい」は、小輔さんが単車好きなので、エンジ

ンの擬音から「ブンブン」やそうで、桂文我さんの

「文」、桂雀々さんの「々」の字をあてています。


演題は「馬の田楽」です。生意気盛りの子ども

たちの物語です。昔の運搬力といえば、馬でし

た。味噌樽を運搬中の馬方さんがちょっと目を

離した隙に、子どもたちが馬にいたずらをした

ため、その馬が走り出し、行方不明に・・・


おかげさまをもちまして、今回も157名の大入

満員となりました。

次回定例会は、7月15日(日)の生涯学習セン

ターでの第41回「高槻市民寄席」です。ゲストは

恒例のフラダンスです。どうぞ、お楽しみに
!!


今日の葬儀ではご出棺の際に仁六家拾八さん

のお気に入りの出囃子「野崎」でお見送りしま

した。当寄席でも、ご出棺の時間に合わせて

「野崎」を流しました。ニコニコ顔で高座に上が

る拾八さんの姿が目に浮かぶようです。


「お客さん、とっても、お似合いですよ・・・」

呉服屋の番頭さんが反物を勧めてるような絵に

なってますが、
中入りの休憩中で、出番を待つ

めぞんさん(左)と出番を終え、せっせと着物を

たたむ小輔さん(右)のスナップ写真ですね。


中入り後は、花乃家めぞんさんです。今日は

いつもの落語ではなく、得意の絵を生かした

「紙芝居漫談」に挑戦しました。お客さんも、こ

れからいったい何が始まるのか期待と不安で

見つめています。



軽妙なおしゃべりの中、動物づくしのシャレ、大

好きな大相撲の絵が次々と登場します。おまけ

に横綱の土俵入りまで披露します。最後は、何

とアメリカ合衆国の大統領選挙の話題まで飛び

出しました。


そして、本日の「駅前寄席」の大トリの登場と

なりました。客席の熱気も最高潮です。

寄席のプログラムに連載の潮吹亭くじらさんの

コラムは
「くじらのひとりごと」に掲載中です。


さて、本日のトリは、阿遊亭弘遊さんでした。

5年半ほど前に弘遊さんが入会したことで、

拾八さんは当会の最年長の座を譲りましたが、

古い芸人さんの話ではお互いにかなり盛り上

がっていたようです。


演題は「短命」の一席。どちらかと言えば、艶笑

噺の部類に入るちょっとエッチな落語ですね。

大店の美人の娘さんに婿養子をもらうとすぐに

亡くなってしまう事件が続きます。その短命の

訳を聞いて思わず納得!?


拾八さんの提灯が高座を見守る中、トリの一席

も無事お開きになりました。故・仁六家拾八さん

「追善興行」は、8月19日(日)に開催予定の

第112回「駅前寄席」において挙行致します。

ご来場をお待ち申し上げております。
m(_ _)m


久々の打上げの写真です。拾八さんの葬儀に

参列していただいた成岡氏(元・みゅ〜じあむ)

も参加。拾八さんの懐かしいビデオを見ながら

盛り上がります。もちろん、拾八さんが飲む分

のお酒も用意させていただきましたよ。 (^O^)



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