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今回から高座の背面を金屏風から障子の衝立
に変えてみました。あーでもないこーでもないと
設置にはかなり苦労をしましたが、思いのほか
風流で渋い感じがする高座になったようです。
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花乃家めぞんさん謹製による会場前に設置する
手書きの看板です。彼も意外と(失礼!)絵心が
あるようで、この絵心に関しては今日の高座でも
発揮されています。
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受付では、今日のトリの洋酒家巧駆さんと出番
のない三流亭志まねさんが、お客さんの対応に
大忙しのようです。
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さて、第39回(定例会としては第158回目)の
「高槻市民寄席」の開演です。
当日のプログラムに掲載の喜怒家哀楽さんの
コラムは、特集の「人生!喜怒哀楽!!」に
収録しています。
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トップバッターは、阿遊亭弘遊さんです。演目は
ネタおろしの「目薬」。ちょっとエロチックな、い
わゆるバレ噺(艶笑落語)なので、弘遊さんも
「こんなん受けるやろか?」と、心配していました
が、案ずるより産むがやすし、バカ受けでした。
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目を患った男がお医者さんから目薬を処方され
ます。ところが、字を読むのが苦手で、説明書
の「目の尻に薬をつける」の「尻」は読めたんで
すが、「め」を「女」と勘違いしてしまい、女房を
巻き込んで大騒動になってしまいます。
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二番手は花乃家めぞんさん。ネタは「狸のサイ
コロ」です。マクラでは自作のフリップを活用し、
得意の相撲ネタが炸裂しました。このイラストも
なかなかよく書けています。めぞんワールドの
新しい形が誕生!?
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「狸のサイコロ」は博打の噺です。命の恩人の
頼みで、サイコロに化けた狸。大きさや転がり方
など本物のサイコロらしくなるまで一苦労です。
思いのままの目が出るサイコロを持って勇んで
賭場に出かけたのですが・・・
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お茶子さんは、いつものとおり、天乃小てるさん
です。普段は黙々と高座係を務めていただいて
るんですが、小てるさんの弟さんは、知る人ぞ
知るプロの格闘家なんです。 \(`O´θ/
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三番手はゲスト出演です。当会では2回目の出
演となる正直亭黄門さん。容貌はまさしく水戸の
ご老公といった感じですね。定年退職されてから
老人大学で落語を始められたとのことですが、
堂々とした口調は既にベテランの域です。
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演目は、桂三枝師匠の創作落語「青い瞳をした
会長さん」です。国際化の波は身近な町内にま
で及んでおり、今やうどん屋さんのメニューまで
英語(ちょっと怪しい)になり、ついに町内会長
も外人さんに委ねることになって・・・
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中トリは、当会KOBE所属の浪華家久句さん。
この日の演題は、久句さんの十八番でもある
人情噺の「厩(うまや)火事」の一席です。久句
さんも以前に老人大学で落語を学んだ一人や
そうです。
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中国の儒学の祖・孔子が、厩が火事になった際
に愛馬より弟子たちの身体を心配したという伝
説を聞いた髪結さん。グータラな亭主の心根を
確かめるため、わざと亭主が愛蔵している器を
壊してしまいます。さて、亭主の反応は?
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3月になって2月よりも寒さが増してきた感が
ある日本列島です。この日も大変に寒かった
んですが、おかげさまで、170名の大入満員
となりました。まことに有り難うございます。
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中入り後は、潮吹亭くじらさん。ネタは「米揚げ
いかき」です。本来は来月の出演予定でしたが、
出演者の都合で繰り上げの出演となりました。
今回は、前の定例会から2週間しかありません
でしたが、準備は万端。大丈夫です。
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「いかき」は漢字で書くと「笊」、つまり「ざる」の
こと。「米揚げいかき」は洗った米の水を切る
「ざる」なんですね。「米をあげる・・・」という売り
声が米の相場師の旦那に気に入られて大儲け
のはずが・・・。いかにも上方らしい落語です。
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本日のトリは、洋酒家巧駆さんです。「落語界の
星の王子様」は、先日、引退を表明した三遊亭
圓楽師匠ですが、巧駆さんは「噺の会じゅげむ」
の「イケメン王子様(自称!?)」です。演題は
「くしゃみ講釈」の一席でした。
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ある晩、講釈師にひどい目に遭わされた男が、
講釈場でコショウを火にくすべて、講釈を妨害し
てやろうと一計を案じます。この落語は、まず、
講談が出来なければなりません。講談の部分を
きちんと語れて初めて落語が生きてきます。
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そういう意味では難しい噺の部類に入りますが、
さすがに巧駆さん。講談も落語もバッチリで、
会場も爆笑の渦でした。次回の定例会は、4月
15日(日)の高槻西武百貨店での「駅前寄席」
です。皆様のお越しをお待ちしております!!
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「駅前寄席」の会場である高槻西武百貨店の
JR高槻駅連絡通路からの入口です。
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高座の設営は毎回苦労しているところです。
その結果が写真の高座です。特に高座に上る
階段なんかは苦労の後がありありと出ています
でしょう!?
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受付では、この日、出番のない阿遊亭弘遊さん
が、プログラムやチラシを配る準備中。
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開演の15分前には、飛び入り出演では常連の
島ぼん太さんの漫談が始まりました。この日は、
クイズや怪しい外国語などで会場の雰囲気を盛
り上げていただきました。
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その頃には受付も忙しくなってきています。
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この大提灯は、「駅前寄席」を前の会場である
グリーンプラザたかつき1号館で開催していた
時に、ビルの入店者会の杉岡会長さんから当会
へ御寄贈いただいたものです。
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さて、開演です。おかげさまで、いつものように
客席は満員の状態です。
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トップバッターは、花乃家めぞんさんです。元々
が東京落語なので、大阪では色々と試行錯誤を
していたようですが、東京の柳家花緑師匠の落
語を聴いて新境地を見いだしたようで、今回の
めぞんさんの落語は花緑バージョンです。
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演目は「饅頭こわい」です。このネタは、大阪で
も東京でも落語の定番と言われるくらいよく知ら
れたネタですが、演者が色々と工夫したりできる
ので、演者によって趣が違ってくるという面白い
噺でもあります。
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出番のない潮吹亭くじらさん。いつもお囃子担
当なんですが、この日は気楽にメンバーの落語
を楽しんでいますね。プログラムに連載のくじら
さんのコラムは「くじらのひとりごと」に掲載中。
ミニ活動報告はくじらさんのブログを見よう!
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二番手は、寿亭司之助さん。ネタは「花色木綿」
です。空き巣ねらいという泥棒の噺なんですが、
実際に昨年は全国で9万件くらい発生している
そうです。お出かけの際にはくれぐれも戸締まり
を忘れずに!!
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落語に出てくる泥棒は間抜けな奴が多いようで
す。貧乏長屋に空き巣に入った盗人ですが、
盗る物が何もないので室内でウロウロしている
と住人が戻って来てしまい、慌てて押入に隠れ
ます。でも、その後は思わぬ展開に・・・
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楽屋で出番を待つゲストの和朗亭南坊さん。
左は、「饅頭こわい」の一席を終え、差し入れ
の本物のまんじゅうを頬張るめぞんさんです。
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お茶子さんの天乃小てるさんです。お茶子さん
の仕事に見台などのセッティングがありますが、
「駅前寄席」の見台は、現在、病気で療養中の
仁六家拾八さんの製作によるものです。ご本人
はお休みですが、見台が大活躍しています。
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三番手は、じゅげむKOBEの三流亭志まねさん
です。勤めている職場の関係で、関東から大阪
へ転勤してきた単身赴任のお父さんです。噺の
マクラにもその悲哀がそこはかとなく表れていま
した (T_T)
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演目は「顔の寸法」です。東京落語で、内容は
顔の寸法を手で測るだけという実にくだらない
ものなんですが、落語を聴いている方も、一瞬、
騙されてしまいそうな小品ながらよくできた噺で
した。
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無事に一席を終えた志まねさんと次の演者の
南坊さんが交替のご挨拶。
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中トリはゲスト出演の和朗亭南坊さんです。
東京の大学では落語研究会に入っていたもの
の、出身は大阪なので、当時から上方落語に
固執されていたそうです。
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演題は「住吉駕籠」です。この噺を全編やると
結構時間のかかる大ネタなんですが、最近は
プロの噺家さんでも最後まで演らずに終わるこ
とが多いようです。この日の南坊さんは完全版
に挑戦です。
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酔っぱらいや夫婦連れなどの通行人におちょく
られる(弄ばれる?)駕籠かきたちの悲劇とも
言える噺ですが、客席は大爆笑でした。
南坊さんは汗びっしょりの熱演で、きっちり最後
まで演じきりました。
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毎度毎度、大入り満員でありがとうございます。
入場者は159名で、立ち見が出るほどでした。
次回の定例会は5月20日(日)の高槻市民寄
席(生涯学習センター)です。皆様のご来場を
お待ち申し上げております。
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中入り後は、喜怒家哀楽さんです。最近、職場
の方で人事異動があったそうで、それに伴い、
とにかく公私ともに忙しくなったようで、この日も
午前中の仕事を終えてから会場に駆けつけて
きました。
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ネタは「桃太郎」。昔の子供と今の子供の対比
が実に楽しい落語です。なかなか寝つかない
子供を父親が叱っているうちに立場が逆転して、
親が子供に「桃太郎」の謂われを教えてもらう
ことになってしまいます。
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一方、楽屋の方では、トリの文々亭小輔さんが
何やら深刻な様子ですな。精神を集中させてい
るのか、はたまた、ネタの最終チェックでしょう
か。
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一席を無事終了して駆け足で高座を下りてきた
哀楽さん。「忙しい、忙しい」と駆け足でそのまま
職場へ向かって行っちゃいました。
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というところで、高座の方はお待ちかね、本日の
トリ、文々亭小輔さんの登場です。演題は「高津
の富」。これも上方落語を代表するネタでしょう
ね。それだけに、演技力も要求される難しい噺
でもあります。
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主人公の男が最初から宿代を踏み倒すつもり
で、ある宿屋に泊まります。そこで金持ちの振り
をしたばかりに、なけなしのお金で富くじを1枚
買わされるはめになってしまいます。ところが、
その富くじが大当たりに・・・
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このネタは六代目笑福亭松鶴師匠の十八番で、
一番富は「子の1365番」ですが、師匠はその
年の西暦で「1972番」と言ってしまい、後で逆
から札を読む時に往生してはりました。小輔さん
はさすがに問題なく演じ、無事お開きに <(_ _)>
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