過去の活動報告 No.46




第154回 噺の会じゅげむ定期公演

 高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.107

と  き 平成18年11月12日(日) 午後2時開演

ところ 高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 

             

楽屋の設営風景です。この出入り口付近は

いつも悩むところですが、客席がいつも満員

になってしまうので、段々と客席側のスペース

を広くして、楽屋側が少し狭くなってきました。

組み上がった高座では、花乃家めぞんさんが

この日のネタの稽古をやってます

仕草やネタ運びについて先輩の喜怒家哀楽さ

んからアドバイスを受けるめぞんさん。

この日はいつもの飛び入り出演のミルキー駿二

さんの代わりに、出番のなかった潮吹亭くじらさ

んが前説を勤めました。お世話になっている

西武百貨店の催し物やセールなんかをチラシを

交えて楽しくご紹介

こちらは楽屋内の模様です。出番を待つトップ

の仁六家拾八さん(右)と二番手の洋酒家巧駆

さん(左)です。どちらも高座では見られないよ

うな真剣な表情ですな。

その頃の受付では、続々とご来場されるお客さ

んの応対に大忙しです

さて、開演です。今回も最初からご覧のとおり

大入りの状態です。

トップバッターは、仁六家拾八さん。

演目は「あくびの稽古」です。


先月は「仁六家拾八・駅前復活祭」の主役でし

たが、今回は初心に返って前座を勤めます。

病気療養から復帰した拾八さんは、定例会の

他にも出前寄席やなんかで大忙しのようです。

病気療養の間に多くのネタを仕入れたようで、

ネタおろしです。

最近はカルチャースクールなんかが大流行で、

いろんな習い事があるようですが、この噺は、

世の中のいろいろな場面での「あくび」の仕方

を教えてくれる稽古所での不思議な稽古風景

です。

二番手は、洋酒家巧駆さん。このところ、公私と

もに大変に忙しい日々を送っているようです。

それも、現住所が姫路市なので、この高槻市の

会場に来るのも結構大変です。

ネタは、三田純市先生作、桂米朝師匠口演の

「まめだ」です。歌舞伎役者といたずらものの

豆狸のちょっと泣けるような噺です。いたずら

がもとで、ケガをしてしまった豆狸が、銀杏の葉

をお金に見せかけ、歌舞伎役者の母親が商って

いる膏薬を買いに来るのですが、薬の塗り方が

わからずにとうとう死んでしまいます。

この日は、お茶子さんの天乃小てるさんがお休

みだったので、潮吹亭くじらさんが高座係です。

当日のプログラムに好評連載中のくじらさんの

コラムは「特集」の
「くじらのひとりごと」No.79

に掲載してます。ミニ活動報告(速報)はくじらさ

んの
ブログをご覧ください。
  

三番手は、阿遊亭弘遊さんです。今年の定例会

での高座はこれでおしまいで、来年1月の高槻

市民寄席での「吉例顔見世大興行」では大トリ

を勤める予定です。乞う、ご期待の程を・・・

演目は得意の相撲ネタ(ご本人も大相撲の大

ファンらしいです)の「半分垢(あか)」です。


自分の夫の相撲取りの自慢ばかりする女房が

そのことをたしなめられたため大いに反省し、

今度は正反対のことばかり言ってしまうという

実に落語らしい設定で、弘遊さん演じる相撲取

りも実にそれらしい雰囲気でした。

賑やかな高座と会場に比べて、楽屋内の何と

暗いこと! まるでお通夜のようです・・・

ネタのこと、マクラのこと等々、高座に上がるま

では結構みんなプレッシャーを感じています。

それだけ真剣に落語に取り組んでいるというこ

とでしょうね。

中トリは、じゅげむKOBE所属の竹馬亭志ん友

さんです。演題は「芝浜」。どなたでもご存じの

東京落語の人情噺の名作です。その昔、名人・

三遊亭圓朝が、「酔っぱらい、芝浜、革財布」の

題を受けて即興で作った三題噺とされています

が、幕末にあった三題噺を圓朝が手を加えて、

このような人情噺に仕立て上げたそうです。 

腕はいいがあまり仕事をしない行商の魚屋が

大金の入った財布を拾い大散財の揚げ句寝て

しまう。女房は一計を案じて、その財布を拾った

のは夢だったと言いくるめます。反省した魚屋

は心を入れ替えて、酒を断って一所懸命に働き

一軒の店を持つまでになり、その大晦日に女房

から財布のことについて告白を受けます。

おかげさまで、132名の大入り満員でした。

「駅前寄席」では連続40回目(通算50回目)の

百名以上の大入りです。

来月<12/10(日)>も、ここ西武百貨店での

「高槻オーロラシティ・駅前寄席」です。ご来場を

お待ち申し上げております。
 m(_ _)m

中入り後は、喜怒家哀楽さん。うちの会では

地域の出前寄席や老人会なんかで、引っ張り

だこの人気者で、町中でもよく声を掛けられる

そうです。

「宣誓! インディアン、ウソつかない!!」

てなことをやっているのではありません。

哀楽さんのアンケート調査に、お客さんもみんな

ご協力いただきました。

(なんか学校の授業風景みたい・・・)

この日の演目は、「道具屋」です。ネタおろし

とのことで、哀楽さんには珍しく緊張していたよう

です。おじさんの行商の道具屋を手伝うことに

なったこの男。ニセの掛け軸や穴の空いた壺

や足のとれた電気スタンドなどなど、怪しげな

品物ばかりを持って夜店に行き商売をはじめる

のですが、とんでもないことに・・・

というところで、登場して参りましたのは、当会

一の若手。泣く子は黙り、黙っていた子は泣き

出すという、しゃべる核弾頭、花乃家めぞんさん

です。定例会では初めてのトリをとりました。

演題は、本邦初演、めぞんさんのオリジナルの

創作落語、「シルバーごますり大作戦」です。


お年寄りをいかにほめるかという「子ほめ」の逆

バージョンでした。

汗をかきかきの大熱演です。今回のネタについ

ては、古典で行くか新作で行くか悩んだようでし

たが、結局は自分の持ち味を発揮できる新作

落語でトリに挑戦しました。これからも、新しい

ことにチャレンジする気持ちを忘れずに(古典の

勉強も必要ですが)頑張ってほしいものです。

第155回 噺の会じゅげむ定期公演

 高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.108

と  き 平成18年12月15日(日) 午後2時開演


ところ  高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 

             

新兵器登場! 今回は開演前に哀楽さんが

パソコンで作ってきたプレゼン用の番組紹介を

スクリーンに映写してみました。

今回も飛び入り出演のミルキー駿二(島凡太)

さんが開演前の15分間、漫談で楽しませてい

いただきました。歌謡ショーなんかの司会も

やっておられたとのことで、懐かしの歌メドレー

をご披露。会場も盛り上がりました。

さて、本年最後の定例会の開演です。

おかげさまで、いつもどおり開演時間には満席

となりました。

トップバッターは仁六家拾八さんです。実は、こ

の日のトップはじゅげむKOBEのあばら家艶幽

さんの予定でしたが、急にお休みとなったので、

二番目だった拾八さんが急きょ繰り上げで高座

に上がりました。さすがに拾八さん、慌てること

もなくアドリブで穴を埋めていただきました。

演目は、ネタおろしの「二番煎じ」です。師走の

「火の用心」の夜回りをする噺で、いわゆる季節

ネタ。寒い夜は誰でも夜回りなんかはいやなもの

です。番小屋では、御法度の酒と猪鍋で盛り上

がっているところへ役人が見回りに来ます。とっ

さに、酒を風邪の煎じ薬とごまかしますが・・・。

今回のお茶子ならぬ茶坊主? は、出番のない

花乃家めぞんさんにやってもらいました。

二番手は、喜怒家哀楽さん。上方落語の次代の

担い手と言われながら惜しくも昨年亡くなられた

桂吉朝師匠の思い出話です。哀楽さんにとって

吉朝師匠は落語だけでなく心の師でもあります。

そして、哀楽さんの定番、時事ネタのマクラも

バカ受けでした。

ネタは、こちらもネタおろしの「犬の目」です。

眼病にかかった男が評判の目医者に診察に来

ますが、この医者が名医とは言え、かなりな荒療

治です。その上、いい加減なところもあり、この

患者に犬の目を入れてしまい・・・。哀楽さんは

オリジナルのギャグを交え、会場は大爆笑です。

中トリは、寿亭司之助さん。番組編成の責任者

として、急な番組変更に開演前からバタバタとし

ており、頭を痛めながらの高座でした。そういう

ことはお客さんにも微妙に伝わっていたようで、

本人も「まだまだ修行が足りない・・・」と反省し

ておりました。 

演題は、「天狗裁き」。テーマは「夢」です。亭主

が昼寝で見た夢(本人は見た覚えがない)が元

で女房と夫婦喧嘩になり、隣人とのトラブルにな

り、家主と大もめにもめ、ついに奉行所で裁判

沙汰になります。その一部始終を空から見てい

た天狗が救いの手をさしのべるのですが・・・

今年最後の定例会もおかげさまを持ちまして

140名の大入満員でした。当会の定例会では、

59回連続(通算75回目)の百名以上の大入り

です。次回は、来年1月21日(日)の「高槻市民

寄席」の。いつもより早め

1時開演です。よろしくお願いします m(_ _)m

中入り後は、じゅげむKOBEの三流亭志まねさ

ん。今年は、大阪本店の代演や助っ人に最も

多くかりだされて大忙しだったことでしょうね。

芸名のとおり、中国は島根県出身なんですが、

演じる落語は粋な江戸落語です。

ネタは、「長短」。すこぶる気の長い長さんとむ

やみに気の短い短七の二人の会話だけの落語

ですが、気性が正反対でも仲がいいという「ちぐ

はぐさ」が楽しい噺です。短七が長さんに煙草の

吸い方を教えているうちに、煙草の火玉がとんで

もないところに飛び込んでしまい・・・

トリは、潮吹亭くじらさん。くじらさんは今年最初

の定例会のトップバッターでしたので、今年の

当会は「くじらさんに始まってくじらさんに終わる」

ということになりました。

今回、大トリのくじらさんは、新しい着物と羽織

での登場です。

演題は十八番の「一文笛」。ご存じ、人間国宝の

桂米朝師匠が昔に作った新作落語ですが、今で

は、上方の人情噺の名作として、多くの噺家さん

が口演しています。チボ(すり)の名人が、ちょっ

としたいたずら心で盗んだ一文笛を長屋の子供

に与えたのですが、これが大騒動になります。

プログラムに好評連載中のくじらさんのコラムは

「くじらのひとりごと」
No.80に掲載です。ミニ活

動報告はくじらさんの
ブログをご覧ください。

そして、くどいようですが、来年1月21日(日)

午後1時から「高槻市民寄席」入場無料

お年玉付き!
 是非ともご来場の程を!! 

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