過去の活動報告 No.42

 

第146回  噺の会じゅげむ定期公演 

 第34回 高槻市民寄席 

と  き  平成18年3月12日 午後2時開演

ところ 高槻市生涯学習センター 1階 展示ホール

共 催 高槻市生涯学習センター/噺の会じゅげむ

         

会場設営を終えました。完璧です!! 最終

のスポットライトの調整中です。ここ、高槻市

生涯学習センターの展示ホールは、広さとい

い、音響設備といい落語会には打ってつけの

場所でしょうね。いい環境で落語を演らせて

もらっています。

受付です。先月の西武百貨店の「駅前寄席」

に続いて今日の「高槻市民寄席」も朝から雨

模様。どうもそういうサイクルになっているよ

うです。とはいうものの、うちの寄席を楽しみ

にしていただいているお客さんは、雨にも負け

ず風にも負けず、ちゃーんと来てくださります。

そして、開演時間になりました。本日のトップ

 

バッターは花乃家めぞんさんです。最近、JR

 

高槻駅前の高槻あいわ児童館で子供さんと

 

一緒に落語を楽しもうという「子ども落語」

 

会を始めました。

ネタは「ん廻し」です。あまり聞くことのないタ

イトルですが、上方では「寄合酒」や「田楽喰

い」と呼ばれている噺です。口にした言葉の

中の「ん」という文字の数だけ田楽が食べら

れるんですが、アイデアマンのめぞんさんは

田楽をたこ焼きに替えて演ってました。

二番手は寿亭司之助さんです。最近ちょっと

 

悩んでます。というのは、昨年まで毎回打ち

 

上げをやっていた「吟醸酒蔵みゅーじあむ」が

 

閉館したため、代表の重要任務? 打ち上げ

 

場所の確保に苦労しているようです…。(落語

の稽古をする暇がないくらいに!?)

演目は「茗荷(みょうが)宿」。

茗荷を食べると物忘れをするという故事にま

つわる噺です。経営不振の宿屋の夫婦、お客

さんの金飛脚の持つ百両欲しさに、茗荷づく

めのご飯を食べさせてそのお金を忘れさせよ

うとしますが…

今日はお茶子さんの天乃小てるさんがお休み

 

なので、トップで出演した花乃家めぞんさんが

 

お茶子ならぬ茶坊主として高座係を務めまし

 

た。でも、今回は失敗ばかりで真琴家笑吉さ

 

んをはじめスタッフたちからお叱りを受けてし

まいました。 (T_T)

三番手は当会KOBEの竹馬亭志ん友さん。

 

神戸市東灘区の御影公会堂の「みかげ寄席」

 

の世話役として頑張っていますが、今年から

はそれ以外の地域にも落語の輪を広げよう

ということで、他の会場探しにも奔走していま

す。

演題は東京落語の「替わり目」。上方落語で

はなぜか「替り目」と表記するようです。でも、

中身は上方落語とほぼ一緒で、酒飲みの夫

が愚痴を言いながらも陰では女房に大変に

感謝しているといったほのぼのとした人情噺

です。

本日の中トリはゲストとして旭堂南鱗師匠の

 

「講談道場」から来ていただいた太閤堂新玄

 

さんです。当会(噺の会じゅげむ大阪本店)で

 

は今日で3回目の出演になります。その他、

 

当会の岡山支店や小倉出張所にも出演して

いただいています。

いつも旬の講談を読んでいただいています

が、今回もNHKの大河ドラマで放映中の

「功名が辻」にちなんで「山内一豊とその妻」

の一席です。戦国時代、妻が夫の立身を祈っ

て内助の功に努めた逸話「信長の閲馬」は

有名です。

このところ寄席をやるたびに天気は雨続きで

す(メンバーに雨男が出現?)が、この日も

結局、150名のお客さんにご来場いただき、

大入満員となりました。いつもいつも本当に

有り難うございます。

中入り後は阿遊亭弘遊さん。ご存じの方はご

 

存じでしょうけど「あぁゆうてい・こうゆう」と読

 

みます。今回のネタは「いかけや」です。漢字

 

で書くと「鋳掛け屋」。行商で家庭で使う鍋や

 

釜の穴をふさぐ仕事です。昨今、はやりのリサ

 

イクルの先駆けとも言えます。

弘遊さんは、初代桂春団治を彷彿とさせる

 

ような声色ですし、生のいかけ屋さんを知って

 

いる世代なので仕草にも現実味があります。

 

この噺の中にに登場するわんぱく坊主たち

 

は、弘遊さんの子供時代そのものなのかも

知れませんね。

本日のトリ、喜怒家哀楽さんの登場です。この

 

ところ仕事がすごく忙しくて、この日も午前中

 

仕事で職場から駆けつけて来ました。「稽古

 

不足が心配ですわ」と汗をかきかき語る哀楽

さんでした。当日のプログラム掲載の哀楽さん

のコラムは「人生!喜怒哀楽!!」に収録。

演題はネタおろしの「壺算」です。世の中には

 

「買い物上手」と言われる人は本当にいるも

 

ので、同じ品物でも他より安く買うという一種

 

の才能とも言えます。その「買い物上手」の

 

うまい買い方がこの噺のテーマなんですが、

今でも十分通用しそうです。

いろいろな「買い物上手」の手口? が出て

 

きますが、最後は究極の「水壺を半額で買う

 

方法」です。一見、筋が通っているようなん

 

ですが、よくよく考えてみると店の番頭さんが

 

だまされているのがわかります。困り果てた

番頭さん、「あのぉ、ちょっとお戻りを…」

 

第147回 噺の会じゅげむ定期公演

 高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.103

と  き 平成18年4月16日(日) 午後2時開演

ところ 高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 

             

会場が高槻西武百貨店に移転になって3回

目の駅前寄席です。過去2回とも雨模様で、

今日も天気予報は「雨」。不安が渦巻いて

いましたが、明け方には天気も回復してく

れました。写真は、会場設営を終え、高座

の位置の微調整をやってるところですね。

会場のホールは西武百貨店の6階のレスト

ラン街にあります。お客さんで賑わう中を

当会KOBEのあばら家艶幽さんと岡山支

店から応援に駆けつけた吉備家めじろさん

がエスカレータ前でご案内中。

こちらも当会KOBEから応援で来ていた

だいてる竹馬亭志ん友さんと三流亭志まね

さんです。何やら真剣に相談中のようで…



志まね「今度の打上はどこにしましょ?」

志ん友「近くて、旨くて、安い所!!」

開演前(午後1時45分頃)は、飛び入り

出演の常連でこの駅前寄席ではおなじみの

ミルキー駿二(島凡太)さんの漫談です。

ネタは「左甚五郎」の一節。このところ、

じっくり聞かせるネタが多いようです。衣

装もさすがに決まってます。

その間にもお客さんが続々とご来場いただ

いています。当日のプログラム、次回公演

の案内等配布物を渡したりと大忙しの受付

風景です。

さて、第103回「高槻オーロラシティ・

駅前寄席」の開演です。おかげさまで、開

演時にはご覧のとおり客席はほぼ満席の状

態でした。

今日のトップバッターは、阿遊亭弘遊さん。

演目は「犬の眼」です。人の目と犬の目を

入れ替えるという実にSF的な発想ですが、

歴とした古典落語なんです。このお医者さ

んは名医なんでしょうが、弘遊さん演じる

とぼけたお医者さんに会場も爆笑でした。

二番手は喜怒家哀楽さんです。演題は人情

噺の「厩火事」。火事で死んだ愛馬よりも

弟子の安否を気づかったという古代中国の

思想家・孔子の故事を夫婦間の話に置きか

えてます。人情の機微に触れる噺にお客さ

んも思わず引き込まれてました。

当会専属のお茶子さんの天乃小てるさんで

す。一言でお茶子さんと言っても、お茶子

さんの仕事にはいろいろと決まり事がある

んです。座布団の向きとか小拍子を置く位

置とか見台を出し入れする方法等々・・・

結構、大変ですね!

三番手は寿亭司之助さん。病気で休んでい

た仁六家拾八さんが高座復帰の予定でした

が、少し延期になったのでピンチヒッター

としての登場です。ネタは日曜名画劇場?

の「老婆の休日」。とはいうものの、中身

はお婆さんたちの何気ない会話なんです。

中トリは洋酒家巧駆さんです。演目は珍品

落語の「禍は下(わざわいはしも)」。秘

事は組織の下の方から漏れるという諺で、

上方ではお手かけさん、江戸ではお目かけ

さんと言われる、つまり二号さんの元へ通

う旦那さんとその店の丁稚さんの噺です。

 

おかげさまで、今回も136名の大入り満員となりました。まことにありがとうございます。
平成12年10月の第67回から連続の大入り(100名以上)記録の更新となりました。
上の写真は、高座の上から撮った満員状態の客席です。(合成パノラマ写真!?)
 

中入り休憩の後は花乃家めぞんさん。ネタ

は「平林」です。おつかいの行先の名前を

何度聞いても忘れてしまう丁稚さんの噺な

んですが、最近は
「子ども落語」で誰にで

も分かりやすい落語を心がけているめぞん

さんは、フリップを使っての熱演です。

本日の大トリは潮吹亭くじらさんです。演

題は「胴乱の幸助」。けんかの仲裁が生き

甲斐という割り木屋のおやっさんが主人公

なんですが、ふと耳にした浄瑠璃が元で大

騒動に・・・。当日のプログラムのくじら

さんのコラムは
「くじらのひとりごと」へ。

胴乱の幸助と呼ばれるこの男、浄瑠璃の「桂川

連理柵
(かつらがわれんりのしがらみ)」の「お半

長右衛門・帯屋の段
(お半長)
の嫁いじめを現

実のものと思い込んでしまい、わざわざ大阪から

京都へと乗り込んで行きます。テンポの良い展

開にお客さんも最後まで楽しんでおられました。

                                      
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