過去の活動報告 No40

 

第142回  噺の会じゅげむ定期公演 

 100回 グリーンプラザ 駅前寄席 

と  き  平成17年10月16日 午後2時開演

ところ JR高槻駅前 グリーンプラザたかつき1号館 4階 多目的ホール

主 催 グリーンプラザたかつき1号館

平成14年(1992年)の11月に旗挙げした

「駅前寄席」も13年間でついに100回目を

迎えました。山あり谷あり、いろんな出来事が

ありましたが、よく続いたものです。

左の写真は、会場設営を終えて、この日の番

組の段取りを確認しているところですな。

受付では、お客さんにお配りするプログラム

や第100回の記念品の準備に忙しくしていま

す。お花などのお祝いもたくさん頂戴いたし

ました。改めて御礼申し上げます。ありがとう

ございました。

この日も開演の1時間前くらいから開場を待

ちきれないお客さんがお越しになり、次々と

席が埋まっていきました。

さて、開演です。今日は第100回を記念して

代表の寿亭司之助さんの記念口上です。

「すみからすみまで、ずずずいっと・・・」

口上用に臨時の引き幕を作ったりして、これ

が結構受けたりしてました。

            【写真提供:岡邦子さん】

落語のトップバッターは喜怒家哀楽さんです。

「前日(15日)の読売新聞朝刊に当会の記事

が掲載されました!」と、まずはご報告。今回

の落語3席は100回記念の特別企画で、当

会の名前でもある「寿限無」のその後は、どう

なったかというリレー落語をやってみました。

リレー落語の一番目は「寿限無・誕生編」と

なっていますが、内容はスタンダードの「寿限

無」です。それでも、スタートからエンジン全開

の哀楽さん、通常の「寿限無」でも会場のお

客さんを大爆笑の渦に巻き込み、お次の演者

にバトンタッチしました。

お茶子さんは、平成15年の春から当会専属

で頑張ってもらっている天乃小てるさんです。

現在は、当会大阪本店とKOBEのお茶子さ

んを務めています。

「寿限無」リレーの二番手の寿亭司之助さん

が高座に上がる頃には、会場は完全に満席

で、立ち見の方も多くおられました。演目は

「寿限無・青春編」です。ところが、司之助さ

んが高座に上がる直前、ちょっとした事件が

発生しました。

楽屋で哀楽さんの落語を聴いていた司之助

さんの顔色が急に変わりました。「哀楽さんと

ネタがかぶってる!」と軽くパニック状態・・・。

本来の「寿限無」に入っていないはずのネタ

で次の「寿限無・青春編」の冒頭で演る予定

のギャグが哀楽さんの噺に出てきたんです。

司之助さんは後の小輔さんとは打ち合わせ

てましたが、哀楽さんは普通の「寿限無」と

思って打ち合わせてなかったんです。そこは

何とかごまかしたようですが、かなりあせって

ました。「青春編」の内容は主人公が中学・高

校と進学し、やがて就職するまでの噺です。

「寿限無」リレーのアンカーは文々亭小輔さ

ん。演目は「寿限無・結婚編」です。現実でも

新婚まっただ中の小輔さんがじっくりと演じま

した。この噺は、世話好きの甚兵衛さんが、

「寿限無」の主人公にお嫁さんを紹介すると

ころから始まります。

紹介された相手の女性というのが、これまた

「寿限無」の主人公に負けないくらいの長い

名前で・・・。つまり、「寿限無」と「延陽伯」の

コラボレーション落語です。小輔さんもネタ

の構成には苦労したようで、サゲも独自で

考案しためでたいものでした。お疲れ様!

おかげさまを持ちまして、「駅前寄席」史上

最高の214名の方にご来場いただきました。

(過去最高は定例会100回記念の198名)

どうも有難うございます。客席も空席なしの

ホンマにホンマの大入満員。大勢の立ち見

のお客さん、どうもすみませんでした。

中入り後は久し振りの大喜利です。今回は

今年5月に旗挙げした「じゅげむKOBE」の

メンバーと大阪本店(高槻)のメンバーとの

対抗戦にしてみました。

司会はお定まりの潮吹亭くじらさん。当日の

プログラムに掲載しているくじらさんのコラム

はHPの特集コーナーの「くじらのひとりごと」

のNo.72に掲載しています。

神戸チームの三人。左から竹馬亭志ん友さ

ん。あばら家艶幽さん、三流亭志まねさんで

す。KOBEの定例会の「みかげ寄席」は、

11月13日(日)午後2時から神戸市東灘区

の御影公会堂にて第4回を開催します。

高槻チームの三人。左から花乃家めぞんさ

ん、阿遊亭弘遊さん、仁六家拾八さんです。

高槻チームといっても、この三人の中には

高槻市在住者はおりませんが・・・。

迷答、珍答、変答の連続に、会場もより一層

盛り上がりました。

それでも、ダメ解答には、容赦なく司会者の

くじらさんからトンカチ制裁が下されます。

今日の落語の出演者は大喜利のメンバーか

らはずれていたんですが、楽屋で聴いている

うちに我慢できなくなって、哀楽さんがついに

飛び入り出演してしまいました。

この日の大喜利のメニューは「なぞかけ」、

「あいうえお作文」、「一文字抜き昔話」です。

特に「一文字抜き昔話」ではお客さんまで巻

き込んでの大盛り上がりとなりました。

チーム対抗の勝敗の結果はお客さんの拍手

の多さで高槻チームの勝利に終わりました。

勝利チームにはご褒美があります。

そのご褒美とは、最後の万歳三唱の音頭が

とれるということでした・・・。でも、お客さんも

一緒に万歳三唱してくださり、第100回の

「グリーンプラザ駅前寄席」も盛大な拍手の

うちにお開きとなりました。

実を言いますと、「グリーンプラザ駅前寄席」

は今回で最終回です。時代の流れで、ここの

ホールが閉鎖されることになり、それに伴い

会場も変更せざるを得なくなりました。思い出

の会場で最後の記念撮影をしました。

あと片づけも終え、恒例の打上げは当会事

務局の吟醸酒蔵みゅ〜じあむで開催です。

宴に先立ち、永年、表舞台に立つことなく

スタッフとして会を支えてくれた真琴家笑吉

さんにメンバーから感謝状と記念品を贈呈し

ました。

最後の「グリーンプラザ駅前寄席」の打上げ

だけに感慨もひとしおです。次回からは、

JR高槻駅の北側にある高槻西武百貨店で

「高槻オーロラシティ駅前寄席」として改めて

旗挙げということになりました。12月4日(日)

午後2時開演です。よろしくお願いします!!

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第143回 噺の会じゅげむ定期公演

 高槻オーロラシティ 駅前寄席 vol.101

と  き 平成17年12月4日(日) 午後2時開演

ところ 高槻西武百貨店(高槻オーロラシティ)6階多目的ホール 

永年お世話になったグリーンプラザたかつき

1号館のホール閉鎖に伴い、今回の第101回

から会場をJR高槻駅前の高槻西武百貨店に

移転することになりました。グリーンプラザと

は、ちょうど駅をはさんで反対側になります。

歳末ということもあってかなり賑やかでした。

初めての会場なので、設営は試行錯誤しな

がら、結構、時間がかかりましたが、次第に

寄席らしい形になってきました。備え付けの

椅子が少々不足していたので、西武百貨店

さんの方で各所から寄せ集めていただきまし

た。「でも、この席、全部埋まるやろか…?」

さて、開場です。受付もこれまでの駅前寄席

の雰囲気を残した作りになっています。

この日の天候は、寄席には最悪と言われる

「寒さ」と「雨降り」が重なりました。 (>_<)

開演時間の15分前ですが、飛び入り出演の

ミルキー駿二(島凡太)さんの漫談です。飛び

入りとは言え、駅前寄席では、すでに常連な

んですが・・・。磨き上げられた芸で、ざわつ

いた開演前の会場をあたためていただきま

した。この日のネタは艶笑小咄です。

こちらの多目的ホールは、レストラン街の奥

の方にあり、初めての人は少々分かりづらい

場所にあるので、メンバーが要所要所に立ち

案内をさせていただきました。左の写真は、

エスカレーターを上がったところで案内をす

る仁六家拾八さんです。

こちらは会場付近の通路の三叉路で案内係

を務める阿遊亭弘遊さん(右)と喜怒家哀楽

さん。

いよいよ、西武百貨店での「駅前寄席」の開

演です。トップバッターは、寿亭司之助さん。

会を代表して移転のご挨拶の後、「桃太郎」

の一席。昔話の名作「桃太郎」の解釈を親が

子供に教わって感心します。でも、このよく

できた解釈は噺家さんの創作やそうです。

二番手は喜怒家哀楽さん。演目は、得意の

「時うどん」です。うどんを食べる仕草が見ど

ころなんですが、哀楽さんの仕草にお客さん

もついつい引き込まれて、大きな拍手がわき

上がりました。会場の隣はうどん屋さんでした

ので、売り上げも上がったはず・・・!?

三番手は花乃家めぞんさん。知る人ぞ知る

(知らない人は知らない)俳人ですが、日頃

から落語の創作や改作に余念がなく探求心

は旺盛です。この日のネタはオリジナル新作

落語「縄文の狩人」です。縄文時代を懸命に

生きる人々の日常生活を描写しています。

天候とかいろいろと心配もありましたが、四

番手で中トリの阿遊亭弘遊さんが高座に上が

る頃にはご覧のとおり客席は満員になりまし

た。開演までは不安と期待で一杯でしたが、

この時点で不安は解消。そのかわり、お客さ

んの応対に追われてました。

阿遊亭弘遊さんの演題は、十八番の相撲ネ

タ「相撲場風景」です。最近は裏芸のマジック

も好評であちこちから声がかかっています。

今日は表芸の落語で、大相撲の雰囲気を

じっくりと演じました。この噺は、力士は登場

せず、客席の見物人の悲喜劇が舞台です。

寒風のうえ雨まで降るという最悪の天候の中、

何と150名の方にご来場いただきました。ま

ことにありがとうございます。立ち見のお客さ

んもかなり増えてきたので、西武百貨店さん

の方で急きょ椅子を追加していただきました。

中入り後は文々亭小輔さん。演目はネタおろ

しの「近眼の煮売屋」です。桂米朝師匠が復

活させた噺で、小品ながら含蓄のある落語

でもあります。小輔さんの酒や料理を飲み食

いしながらの演技はなかなか見事でした。最

後の大間抜けなサゲがいいですね。

舞台そでの楽屋もかなり広くなっています。

写真は、この日、出番が無くお囃子担当の

潮吹亭くじらさんと出番待ちの仁六家拾八さ

んが、小輔さんの高座を楽しんでいるところ


 ですな。プログラムに連載中のくじらさんの

 

コラムは「くじらのひとりごと」No.73です。

さてさて、満を持しての登場は、本日の大トリ

 
の仁六家拾八さんです。拾八さん独特のキャ

  ラクターは、それだけで会場の雰囲気を和ま

  せてくれます。この日は、会場設営後は早く

  から会場の案内係として大忙しでした。

演題は、人情噺の「子はかすがい」です。元

 

来は江戸落語で「子別れ」や「強飯の女郎買」

 

とも言われます。行状の悪い夫が女房に愛想

 

をつかされて夫婦別れになりますが、夫も改

 

心してまじめになり、子供のおかげで元のさや

 

に収まるというハッピーエンドな落語です。

新会場での駅前寄席も無事お開きになり、

打上はいつもの吟醸酒蔵みゅ〜じあむです。

永年にわたり当会の事務局となっています。

みゅーじあむ名物の鍋料理を囲んで「高槻

オーロラシティ駅前寄席」の旗挙げの成功を

  祝って乾杯です。 (^_^)v 

いつもお世話になっている「みゅ〜じあむ」の

成岡館長(右)と石井副館長です。この日は

各地の吟醸酒のスペシャルブレンドなんか

  も味わえました。品揃えが350種というこの

  店ならではの呑み方ですね。もちろん、単品

  でも最高に旨い酒なんですが。

打上げ終了後はお店の前で記念撮影。寄席

も最高で打上げも最高だっただけに、皆、か

なり出来上がっています。ちなみに、のれん

から首を突き出している司之助さんなんかは

写真を撮った記憶が全く無いそうです。呑み

過ぎには注意しましょう!!

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