過去の活動報告 No.34

 

噺の会じゅげむ定期公演 VOL.130

 第93回 グリーンプラザ 駅前寄席 

と  き  平成16年10月17日 午後2時開演

ところ JR高槻駅前 グリーンプラザたかつき1号館 4階 多目的ホール

主 催 グリーンプラザたかつき1号館

 

いつものとおり会場設営を終え、今日のゲス

トの漫才コンビ「ラージサイズ」さんのリハーサ

ル風景です。

受付も綺麗に出来上がりました。毎回毎回

グレードアップしています。担当は、今日、

出番のない仁六家拾八さんと花乃家めぞん

さんにトリを勤める文々亭小輔さんです。そし

て、ゲストのラージサイズさんも交えて記念

撮影!?

開演時間の15分前には飛び入り出演常連の

ミルキー駿二さんの登場です。軽妙なテンポで

会場の空気を温めていただきました。

そうこうするうちに、お客さんが続々とご来場

です。スタッフも大忙しのあわただしい時間帯

です。

さて、これからが駅前寄席の本当の開演であ

ります。本日のトップバッターは、前回の寄席

でトリを勤めた潮吹亭くじらさん。演目は珍し

い「鯉盗人」です。東京では「鯉どろ」といわれ

るネタやそうです。

川魚料理屋に入り、まんまと50両奪った盗人

が、成り行きで店の主人に鯉の活け造りを作

らせます。そのおかげでとんだことに…。

プログラムに好評連載中のくじらさんのコラム

は、特集コーナー「くじらのひとりごと」

bU4にアップしています。

二番手は袴に鉢巻き、タスキがけという勇まし

い姿で登場の洋酒家巧駆さんです。演題は、

これも珍しい「がまの油」でした。落研出身の

巧駆さん、さすがにネタの引き出しが豊富で

すな。

「御用とお急ぎでない方は…」で始まるお馴染

みの口上ですが、なかなか難しいものです。

調子よく「がまの油」の膏薬を売っていたこの

男ですが、二回目はちょっと酔っぱらいすぎた

ために大変なことになってしまいました。

 

「今日は出番がないから気楽でええわ!」 と

楽屋でお茶を飲みながらゆっくりと人の高座を

鑑賞する拾八さんです。(なんか田舎の旅館の

番頭さんみたい…)

満を持しての登場は、現役女子高生(高1)の

漫才コンビのラージサイズです。駅前寄席が

始まって今月でちょうど満12年になりますが、

女性漫才は史上初めてのことです。なぜ、コン

ビ名がラージサイズかって? それは・・・

ネタは「昔遊んだ遊び」。高校生といえども声

も大きく、息もピッタリの本格派の漫才です。

テンポよく会場を爆笑の渦に巻き込みました。

今後も活躍が非常に楽しみな二人です。でき

れば、また、うちの寄席に出演していただきた

いものですね。

四番手は寿亭司之助さん。ネタはこれも珍品

中の珍品「金釣り」です。今日の寄席の前半

は「鯉盗人」「がまの油」「金釣り」と珍品特集

になりました。司之助さんも30年前に6代目

の笑福亭松鶴師匠が演っていたのを聴いた

きりやそうです。

何の商売をやっても失敗ばかりの喜六です

が、甚兵衛さんが言った「お金でお金を釣る」

という冗談を真に受けて、釣り竿に長い糸を

つけてエサに50銭銀貨を結びつけ住友さん

の蔵に金釣りにやってきますが…。

中トリは喜怒家哀楽さんです。演題は十八番

の「天災」。マクラも哀楽さん独特の時事ネタ

でいきなり大爆笑です。また、声も大迫力なの

で、哀楽さんの高座ではいつもマイクの音量を

落としています。

やたらとけんか早い男が、その性格を直す為、

心学の先生の所へやってきます。有り難いた

いたとえ話を聞いているうちにトンチンカンな

がらも、どんな怒りも天の災いと思えば諦めら

れることを悟ります。家に帰って、その教えを

実践しようとしますが…。

次の出番の弘遊さんとお茶子の小てるさんも

廊下から哀楽さんの落語に聴き入っているよ

うです。

おかげさまで、この日も収容人員を大きく上回

る168名の大入満員で笑っていただきました。

まことにありがとうございました。

中入り後は、阿遊亭弘遊さん。演目は「相撲

場風景」です。弘遊さんの持ちネタには「大安

売り」・「千早ふる」・「半分垢」等相撲ものが多

いです。ずいぶんと相撲がお好きなようです

ね。そういうこともあってか、相撲のいい雰囲

気が出ています。

実のところ、この噺に土俵の上で戦う相撲取

りは出てきません。その土俵の周りでわき上

がる相撲場でのお客さんのエピソードなんです

ね。腹ぺこの人の前で握り飯を振り回す人、

おしっこを我慢している人、酔っぱらって寝て

いる人、いろんな人間模様が楽しめます。

本日のトリは文々亭小輔さん。押しも押されも

ぜぬ当会の看板です。今日は7組の出演で、

かなり時間もオーバーしていますが、大勢の

お客さんが最後までトリの一席を楽しんでいた

だきました。

今日の演題は「崇徳院」の一席です。大恋愛

物語プラス探偵物語といった結構スケールの

大きなネタです。出入りの商家の若旦那の命

がけ?の恋わずらいを解決するため、幼なじ

みの熊五郎は、ただひとつの手がかりを元に

東奔西走します。

「瀬を早み、岩にせかるる滝川の〜」 という

崇徳院さんの歌が手がかりなんですが、なか

なか若旦那の恋の相手は見つかりません。

さて、崇徳院さんの下の句 「割れても末に逢

わんとぞ思ふ」 というようにうまく行きますで

しょうか。

本日の駅前寄席も無事にお開きとなり、当会

事務局の居酒屋吟醸酒蔵みゅ〜じあむで打

ち上げとなりました。準備や後片づけと結構

大変なんですが、全てが終わった後で落語談

義をしながら飲むお酒の味はまた格別なもの

です。かんぱ〜い!!

 

噺の会じゅげむ定期公演 VOL.131

 第94回 グリーンプラザ 駅前寄席 

と  き  平成16年11月21日 午後2時開演

ところ JR高槻駅前 グリーンプラザたかつき1号館 4階 多目的ホール

主 催 グリーンプラザたかつき1号館

 

今回はメンバーの大半が仕事の都合とかで

最少人数での準備作業となりましたが、何と

か時間までに設営を完了しました。とは言う

ものの、昔はこれくらいの人数で準備から後

片づけまでやってたんです。

午後にはメンバーが勢揃いし、受付の準備

も万端です。

今日は特別に中入り後の洋酒家巧駆さんと

喜怒家哀楽さんの落語は、お客さんからお題

をもらっての三題噺に挑戦です。決まりました

お題は「いも焼酎」・「もみじ狩り」・「楽天」の

三題です。

さて、いよいよ開演です。おかげさまで、すで

に客席はほぼ満員でした。

トップバッターは前回の駅前寄席で大トリを

勤めた文々亭小輔さん。演目は上方落語の

定番、小輔さんも十八番の「道具屋」です。

訳の判らない品物を何とか売ろうとあれこれ

苦労しています。

二番手は寿亭司之助さん。ネタは「試し斬り」

です。江戸落語に比べて上方落語では武士

が登場する噺は少ないようです。その中でも

小品ながらどんでん返しのサゲが待っている

この噺はなかなかよくできています。

楽屋風景(その1)です。

今日はいつものお茶子さんの天乃小てるさん

がお休みなので、花乃家めぞんさんが高座係

を勤めました。左は拍子木を持つお囃子係の

潮吹亭くじらさんです。

 

三番手はゲストの桜さきこさんです。演題は、

何と上方落語の大ネタ中の大ネタ「地獄八景

亡者戯」。張りのある声で、地獄めぐりを堪能

させていただきました。時間制限の関係上、

残念ながらダイジェスト版になってしまいまし

た。

中トリは仁六家拾八さん。演目はお得意の酒

のネタ「一人酒盛」です。友達の好意をないが

しろにして、一人で酒を飲んでしまいます。酒

飲みの本質がよく表れた噺ですね。拾八さん

にはピッタリの噺かも知れません。

お茶子さんの代理を勤めるめぞんさん。何事

にも前向きで、楽屋ではお茶子さんの仕事の

シュミレーションを繰り返し繰り返し練習して

いました。

おかげさまを持ちまして、この日も大入満員

となりました。本当にありがとうございます。

 

 

【次回12月12日(日)もグリーンプラザ駅前

寄席です! お間違えのないように!!】

会場の外では、新潟地震と兵庫・京都の台風

で被災された方への義援金の募金箱を置か

せていただきました。

楽屋風景(その2)です。

一生懸命に三題噺の組み立てに取り組んで

いる哀楽さんと巧駆さん。両名とも当会での

素人名人会の名人賞コンビですが、日頃演目

を決めるのが一番遅いのもこのお二人です。

今回はその罰ゲームや! との声も・・・

いよいよ三題噺の始まりです。トップはジャン

ケンの結果、洋酒家巧駆さん。新しくできた天

ぷら屋の「楽天(天ぷらを楽しむ?)」に行くこ

とになった二人組の噺です。お酒はもちろん

「いも焼酎」。お店ではもみじの天ぷらを始め、

世界中のいろんなネタの天ぷらがあります。

そのうえ、天ぷらの中に金の玉?が入ってお

れば、世界旅行が当たるというので、次々と

天ぷらを口に運びます。そして、最後に食べ

たふぐの天ぷら。金の玉が出たのですが、

急に苦しみ出します。実は店名の「楽天」は

楽に天国に行けるという意味だった・・・!?

三題噺の最中のめぞんさんです。

「いよっ、大統領!」と声を掛けているのかと

思いきや、お酒を飲む仕草の稽古をやってま

した!?

楽屋風景(その3)です。

楽屋で選手交代する巧駆さんと哀楽さん。

巧駆さん「いやぁ、参った参った・・・」

哀楽さん「あぁ、ホンマ緊張しますわ・・・」

哀楽さんの噺は旅ネタです。噺が始まるなり

いきなり友人が三人登場します。アメリカ人の

「モミジー・カーリー」さん、ドイツ人の「イモー・

ジョウチュー」さん、中国人の「楽天」さん・・・

おーっと、これは反則技なのでは!? ところ

が、ここから温泉めぐりの旅が始まりました。

登別、道後、有馬、山中と方向がバラバラの

温泉めぐりです。仙台では「楽天」のプロ野球

参入の騒ぎに遭遇し、鹿児島で「イモ焼酎」を

賞味。「もみじ狩り」のできる箕面温泉に行くこ

とを勧められますが断ります。「もみじ狩り」だ

けに飽き(秋)が来てますねん・・・ドンドン!!

終演後、多くのお客さんが義援金の箱にご寄

付を・・・。さっそく被災地に送らせていただき

ました。ご協力まことにありがとうございまし

た。当日のプログラムに好評連載中のくじらさ

んのコラムは、「くじらのひとりごと」

bU5にアップしています。

本日の寄席も無事お開きとなり、当会事務

局の吟醸酒蔵みゅ〜じあむで打ち上げです。

即興の三題噺という大仕事をやり終え、にこ

やかな哀楽・巧駆の両名人でおます。いやぁ、

ホントに今日も寄席・打ち上げとも大いに盛り

上がりました。めでたしめでたし・・・

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