第92回 グリーンプラザ 駅前寄席
と き 平成16年8月29日 午後2時開演
ところ JR高槻駅前 グリーンプラザたかつき1号館 4階 多目的ホール
主 催 グリーンプラザたかつき1号館
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この日も超大型台風16号が超大接近。最悪 の場合は、お客さんが一人も来ないかも・・・ と超大心配してましたが、台風の速度が急に 遅くなり、何とか駅前寄席が開催できました。 開場時間にはいつものとおり、お客さんが 続々とお越しいただきました。 |
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開演時間の15分前。まだ空席の目立つ会場 ですが、飛び入り出演のミルキー駿二さんの 登場です。 |
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軽妙なテンポで今回も小咄を披露していただ きました。 |
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会場の外の廊下では今日のゲストの里ありす さんとお母さんと司会役の潮吹亭くじらさんと お茶子の天乃小てるさんが、綿密な打ち合わ せ中・・・ |
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本日のトップバッターは、当会新メンバーの 花乃家めぞんさんです。東京の大学の落研 で1年間落語をやっていたそうで、7年ぶりの 高座とか。登場するやいきなりの気合い入れ で度肝を抜かれ、その後も大迫力の展開で した。これって、格闘技系の落語・・・!? |
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演目は「子ほめ」ですが、もちろん、東京落語 の「子ほめ」です。やはり、噺の運びなど大阪 の「子ほめ」とは少々違うようです。上方落語 が居並ぶ当会の寄席では貴重な存在になり そうですね。 |
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二番手は仁六家拾八さん。演題はネタおろし の「へっつい盗人」です。拾八さん曰く「これも ずっと演りたかったネタですわ」ということで、 このところも新ネタに積極的にチャレンジして います。 |
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引っ越し祝いにへっついさん(かまど)を贈ろう としたのはいいのですが、その方法が問題で す。結局、道具屋の商品を無断で借用(早い 話が泥棒!)することになり、深夜、こっそりと 道具屋へ忍んでいきますが、相棒がドジの連 続で大騒ぎに・・・。 |
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今回もお茶子さんは天乃小てるさんです。いつ も完璧な仕事をしていますが、この日はひとつ 失敗がありました。でも、うちの会では、演者 がそれをギャグに使えますし、お客さんもそう いったギャグを楽しみにしているようです。 |
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三番手は洋酒家巧駆さん。日本選手の金メダ ルラッシュに沸くアテネオリンピックの最終日の この日、金メダル?を胸に登場です。実のとこ ろは素人名人会での名人賞のメダルなんです が、素人の落語家にとっては金メダルといえる でしょうな。 |
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ネタは「二人ぐせ」でした。世間では無くて七く せとか言うくらいで、どんな人にもくせというも のはあるものです。「飲める」というのが口ぐせ の男と「つまらない」というのが口ぐせの男が お互いのくせを直すために張り合います。 |
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そして中トリを勤めるのは、阿遊亭弘遊さん。 演目は「いかけや」の一席です。鍋や釜を修 理して回っていた昔懐かしい行商の『いかけ や』さんの噺なんですが、弘遊さんのキャラク ターによくあっていて、いわゆるハマリネタで しょうね。 |
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子供の無邪気な姿というのはいいものですが、 わんぱく坊主たちが集まると必ず騒動を起こ します。この日の犠牲者は、いかけやさんと うなぎ屋さんでした。いっぱしの職人さんたち も彼らにかかると形無しですね。 |
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大型台風来襲ということで、天候的にはこれ までで一番のピンチでしたが、それでも138名 の大入り満員となりました。本当に感謝の念に たえません。ご来場いただいたお客様、どうも ありがとうございました。 |
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中入り後は本日のスペシャルゲスト。「奄美の 島唄」で唄と三線(さんしん)を披露してくれた 里ありすさん。司会の潮吹亭くじらさんとのやり とりも楽しかったです。プログラム掲載のくじら さんのコラムは、「くじらのひとりごと」の bU2にアップしています。 |
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ありすさんは奄美大島の小学5年生ですが、 奄美の島唄のコンクールで第1位の実力の持 ち主です。実にかわいいお嬢さんですが、三線 演奏と唄は本格派です。この日は、「朝花節」 「くるだんど節」「心配(しわ)じゃ節」の3曲を披 露してくれました。 |
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5席目の落語は文々亭小輔さん。ネタは十八 番の「いらち俥」です。この日は、実を言うと 小輔さんは欠席者の代演でした。結構そうい う代演の機会が多い小輔さん。ということは、 それだけ持ちネタが豊富で頼りになる存在だ ということでしょうね。 |
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交通機関の発達している現代、どこに行くに しても超スピード化していますが、昔は人力車 でも重要な交通機関でした。自動車のエンジン にいろいろな特長があるように、人力車のエン ジンである俥夫にもいろいろな人がいて大変 なようです。 |
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演奏と唄が終わってほっとするありすさんを 囲んで記念撮影です。ところで、右端は当会 岡山支店の讃岐家かずのこさん・・・!? |
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本日のトリは寿亭司之助さん。マクラを話して いる最中に楽屋から何やら白い紙が・・・。会 場は一体何が起こったのかと静まりかえりまし た。そこで司之助さん、「落語の途中ですが、 ニュース速報をお伝えします・・・」と気になる 台風情報の速報。会場は一転大笑いでした。 |
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今日のネタは「てれすこ」。訳のわからない題 名ですが、内容は長崎代官所でのお裁きもの です。見たこともない珍魚が獲れたので、代官 所が「この珍魚の名を知っている者に十両の 褒美をつかわす・・・」と高札を立てたところ、 仁助という漁師が名乗りをあげます。 |
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ところが、仁助が口にした名前は「てれすこ」。 そんな名前がある訳ない。お代官をはじめ他 の役人連中も仁助の悪知恵にしてやられたと 気づきますが、約束なので十両を与えます。 その後、代官所の連中は一計を案じて、仁助 に対して反撃を開始します。 |
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おかげさまで台風は駅前寄席に間に合わず、 無事にお開きとなりました。そして、当会事務 局の居酒屋吟醸酒蔵みゅ〜じあむで打ち上 げです。今日の駅前寄席は、最初から最後ま で盛り上がったいい寄席だったともっぱらの 評判でした。 |
噺の会じゅげむ定期公演 Vol.129
第27回 高槻市民寄席
と き 平成16年9月19日 午後2時開演
ところ
共 催 高槻市文化振興事業団・生涯学習センター/噺の会じゅげむ
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会場設営後、ゲスト出演のバックヤードさんが リハーサル中です。番組の途中で高座を一旦 撤去して人形振り浄瑠璃を演じていただき、 その後すぐに高座を組み直してトリの一席に なりますので、うちのスタッフも本番どおりに 段取りを練習しました。 |
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メンバーのひと言で、今回は受付の場所と 入口を変更してみました。これまでは奥まった 方のドアの前で受付をしていましたが、今日 の場所の方がずっとわかりやすくなりました。 さっそく常連のお客さんがご来場です。 |
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今日のトップバッターは、阿遊亭弘遊さん。 ネタは「浮世根問」です。弘遊さん、根問もの がお得意なような感じですね。そういえば、 キャラクターも物知りの甚兵衛さんといった 感じで、雰囲気がよく出ています。 |
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タイトルどおり、事となりを次々と尋ねる根問 ものですが、物知りの甚兵衛さんも初めのう ちは怪しげな説明でのらりくらりと質問をかわ していましたが、「鶴亀」の話から「極楽はどこ にあるのか?」といった無理難題をふっかけら れて往生します。 |
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二番手は仁六家拾八さん。演目は「看板のピ ン」です。『呑む・打つ・買う』は、男の道楽なん てことを言いますが、この噺はサイコロ賭博が テーマです。当の拾八さん、賭け事はやりませ んが、特集コーナーの「18の扉」にあるように 実に多趣味なお方です。 |
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昔、よく流行っていたというサイコロ1個でや る博打の「チョボイチ」で、いかさまの手口を 覚えたこの男。一度やってみようと賭場に出 向きますが、素人にそんな高度なテクニック が使えるはずがありません。同じようにやって みましたが、もちろん、大失敗に終わります。 |
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当会専属のお茶子さんの天乃小てるさん。 高座の進行係と受付をやらねばなりません ので、いつも高座と受付を走り回っています。 特に、ここの会場の場合は、高座から受付 までの距離が長く、大きなドアも3枚あるので、 結構、往復するのも大変です。 |
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三番手は喜怒家哀楽さん。ネタは「青菜」で す。今回は久々の登場のせいか、いつも以上 に迫力のある高座で、お客さんをグイグイと 噺の中に引っ張り込んでいきます。そして、 いろんな仕草の場面では、客席からどっと 拍手がわき起こりました。 |
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美味しいお酒と料理をごちそうになった植木 屋さん。旦那さんの奥さんの立ち居振る舞い にいたく感動し、家に帰って自分の女房に同 じことを強要します。いやいやながらも言う事 を聞くおかみさんですが、しまいにはハチャ メチャになってしまいました。 |
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中トリはゲストで講談の太閤堂新玄さんです。 前々回にゲスト出演していただいた講談道場 の太閤堂海州さんと同門で、旭堂南鱗師匠の 指導のもと、実に趣のある講談を披露してい ただきました。 |
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演題は「那須余一扇の的」。今から約700年 ほど前、屋島の合戦など源義経が大活躍した 『源平合戦』での有名な逸話です。12人兄弟 の11番目で余り者の余一でしたが、17才な がら、平家の舟のへさきに立てた扇の的を 見事に射落とし敵味方から賞賛されました。 |
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今年最後の高槻市民寄席。おかげさまを持ち まして、188名のお客さんにご来場いただき この日も大入満員となりました。本当にありが とうございます。次回の高槻市民寄席は来年 1月23日の予定です。【今年の10月・11月・ 12月は、グリーンプラザ駅前寄席です!!】 |
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最近では子供さんの姿もチラホラ見えるように なってきました。大人への無理矢理のお付き 合いというのではなく、豊かな感性でもって 子供は子供なりに落語を楽しんでくれている ようです。(子供さんの大きな笑い声が楽屋 にも聞こえていました) |
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中入り後は、演劇・寄席などで活躍されてい る「フラワー劇場」さんから人形振り浄瑠璃の バックヤードさんの登場です。人間が人形の 動きをするというユニークなお芝居で、演題は お馴染み「曾根崎心中」です。でも、進むにつ れてストーリーがなんだか違う方向に…。 |
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悲劇が一転思わぬ結末に進みます。実は、 これが「曾根崎心中」の真相だった…!? 人形役と人形遣い役の息もピッタリ。本格的 な浄瑠璃の語りと相まって思わず芝居に引き 込まれました。他にもレパートリーがあるとの ことで、是非ともまた観たいものです。 |
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本日の大トリは潮吹亭くじらさんです。演目は 相撲ネタの「花筏」でした。筋もなかなかよく出 来ており、結構、力の入る大ネタなんですね。 当日のプログラムに好評連載中のくじらさん のコラムは、「くじらのひとりごと」の bU3にアップしています。 |
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病気の大関・花筏にそっくりやというだけで、 替え玉に仕立て上げられた提灯屋の徳さん。 高砂へ地方巡業にやってきました。格好だけ で相撲は取らないという約束でしたが、身から 出たサビという奴で、千秋楽の結びの一番で 地元の強豪・千鳥ヶ浜と取り組むハメに…。 |
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逃げだそうとするニセ花筏の徳さんですが、 妙案を授けられ、とりあえず、土俵に上がる ことになりました。一方、対戦相手の千鳥ヶ浜 は、父親から花筏との一戦は命がけなので やめるように諭されます。ところが、最後に 土俵の上で大どんでん返しが待っていました。 |
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今日の定例会も無事お開きとなり、当会事務 局の吟醸酒蔵みゅ〜じあむで打ち上げです。 ゲストやスタッフで総勢22名の大所帯(お店 貸し切り状態!?)。店内では撮影不能なた め、店外での記念撮影となりました。賑やか で楽しいひとときを過ごせました。(^_^)v |