過去の活動報告 No.31                  

グリーンプラザ駅前寄席   高槻市民寄席   

 

 

 

噺の会じゅげむ定期公演 VOL.124

 第90回 グリーンプラザ 駅前寄席 

と  き  平成16年4月25日 午後2時開演

ところ JR高槻駅前 グリーンプラザたかつき1号館 4階 多目的ホール

主 催 グリーンプラザたかつき1号館

 

舞台設営が終わったところです。結構、細か

いところまで気を配っている舞台周辺ですが、

ここの会場に移ってから8年間、試行錯誤し

て現在の形に落ち着きました。皆、手慣れた

もので回を重ねるごとにだいぶんと早く舞台

ができあがるようになりました。

受付も設営完了。この日は、当会小倉出張

所が作ってくれました新しいハッピのデビュー

です。目にも鮮やかな青色に会名が衿と背中

に入っています。じゅげむベストと相まって

当会の公演を盛り上げてくれることでしょう。

左端は6月出演予定の竹馬亭志ん友さん。

さあ開場です。うちの会をほんとに楽しみに

していただいているお客さんが早々にお越し

です。いつもいつも、まことに有り難うござい

ます。

開演の時間までは、常連の飛び入り出演者・

ミルキー駿二さんがご機嫌を伺います。今回

は小咄のオンパレードで会場を沸かせます。

駅前寄席では、もう人気者のひとりになりま

した。

今日は、5月22日・23日に当会メンバーの

仁六家拾八さんと潮吹亭くじらさんが出演す

る寄席「寄席ばいいのに7(な)」の天神橋の

「フラワー亭」のスタッフご一行様もお越しいた

だきました。

 詳しくは、「フラワー亭」さんのサイトをご覧ください。

さて、今日のトップバッターは、先月の高槻市

民寄席でトリをとった阿遊亭弘遊さんです。演

目は「うるし山」の一席。これって新作落語? 

この噺を聴きたくて来場された方もおられた

ようです。でも、内容は相撲の噺「大安売り」

なんです。

内容は同じでも、弘遊さん流の工夫が凝らさ

れています。最近ちょっと盛り上がりに欠ける

大相撲もこんなシコ名の力士がたくさん登場

してくれるとおもしろくなるかも・・・。

さてさて、「大安売り」ならぬ「うるし山」の謎と

はいかに!?

二番手は文々亭小輔さん。若手といいながらも

すでに当会ではキャリア7年で実力・人気ともに

看板演者になりました。今日の演目はネタおろ

しの「看板の一(ピン)」です。チョボイチという

サイコロを1個使う最もポピュラーなばくちが

テーマになっています。

賭け事は全くやらない小輔さんですが、高座で

は立派なばくち打ちです。若い連中がカモにし

ようと引き込んだご隠居さん。実は昔ならした

ばくち打ちです。ご隠居の単純な計略にだまさ

れた若い連中が、それをまねして一儲けをしよ

うと企みますが・・・。

当会専属でお茶子さんを勤める天乃小てるさ

んです。一応、出番や見台使用の有無なんか

は事前に決めておくんですが、当日の演者の

気分で急に変更になったりするので、結構、

大変です。

三番手は寿亭司之助さん。ネタは桂三枝師匠

作の「ぼやき酒屋」ですが、この「ぼやき酒屋」

は駅前寄席バージョンにアレンジしており、この

会場のあるビルの5階にある当会の事務局の

居酒屋さん「吟醸酒蔵みゅーじあむ」が舞台に

なっています。

登場早々、高座の上からカメラで客席をパチリ。

この珍しいアングルの写真は3段下に掲載!

このところストレスが溜まっているという司之助

さんですが、この落語で一気にストレス発散と

ばかりにぼやきにぼやきまくります。

「責任者出て来〜い!!」

中トリは当会のイケメン担当の洋酒家巧駆さん

です。演題は「はてなの茶碗」。京都を舞台にし

た実に壮大なテーマの噺です。発端は、音羽の

滝の茶店で、京都一の目利きである茶道具屋

の金兵衛(茶金さん)の何気ない仕草なんです。

これが後に大騒動になってしまいます。

一儲けを企んだ油屋さんですが、そうは問屋が

おろしてくれません。とんだ勘違いで、有り金を

全部はたいて傷もんの茶碗を買い込んでしまい

ます。ところが、その二束三文の茶碗があちら

こちらと回り回って思わぬ展開に発展してしまい

ます。

というところで中入りです。右の写真は

先に司之助さんが撮った高座から見た

客席です。おかげさまで169名の方に

ご来場いただきました。

(写真は左右合成のパノラマです)

中入り後は仁六家拾八さん。演目はネタおろし

の「馬の尾」です。マクラは拾八さんの趣味の

紹介ですが、ゴルフ・野球・日曜大工・家庭菜

園・ハイキング・釣り・・・と次々と出るわ出るわ

ですっごい多趣味。楽屋からはドクターストップ

がかかって、ようやくネタに入ります。

その間の楽屋の風景です。右から出番を待つ

喜怒家哀楽さん。お茶子の小てるさん。今日は

出番がなく、出囃子とハメ担当の潮吹亭くじら

さんです。

昔は馬の尾を釣りのテグスにしていたそうです。

馬の尾っぽを抜いているのを目撃され、その男

に「馬の尾を抜いたら大変なことになる」とおど

されます。そして、酒を飲ますことを条件に「どん

な大変なことになるのか」一生懸命に聞き出そう

とします。さて、その秘密とは・・・。

本日のトリは、喜怒家哀楽さんです。演題は、

「みかん屋」の一席。ネタとしては比較的軽い

部類のネタですが、大迫力が持ち前の哀楽さん

が演じると十分なトリネタになってしまいます。

女子サッカーのオリンピック出場決定という

レアなマクラでいきなり会場を沸かせました。

親切な甚兵衛さんに仕事の世話をしてもらった

この男。初めてみかんを売りに町に出ます。

運良く、好意的な長屋にたどり着き、持ってい

たみかんを全て売り尽くしてしまいました。意気

揚々と甚兵衛さんの所に戻って報告します。

ところで、儲けは・・・?

とんだ失敗に気づいたこの男ですが、儲け方

について甚兵衛さんに言い含められた後、改

めてみかんを売りに出ますが、先と同じ長屋に

売りに来て大騒ぎになります。でも、昔懐かしい

庶民の暮らしが生き生きと感じられるいい噺で

した。

今日も無事にお開きとなり、いつもの居酒屋で

当会事務局の吟醸酒蔵みゅ〜じあむで打ち

上げです。右から二人目は何とお客さんとして

来ていただいた上方講談師の旭堂花鱗さんで

す。

 旭堂花鱗さんのHP「安芸津姫御殿」は、こちら!

おいしいお酒をいただきながら、上方の芸談で

盛り上がる花鱗さんとうちのメンバーたちです。

当日のプログラムに好評連載中のくじらさんの

コラムは、「くじらのひとりごと」のbT8を

覧ください。

 

噺の会じゅげむ定期公演 Vol.125

  第25回 高槻市民寄席  

と  き  平成16年5月16日 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階展示ホール

共 催 高槻市文化振興事業団・生涯学習センター/噺の会じゅげむ

 

舞台及び会場の設営もほぼ完了です。今回

は、前回のように高座が崩壊!?しないよう

に特に注意を払いました。そして、前回の被

害者の哀楽さんが、高座に上がって強度を

チェックしています。

開場時間までのひととき、哀楽さんを中心に

今日は「なぞかけ」の勉強会です。

さて開場です。そろいのハッピでいい雰囲気

ですね。でも、この日は朝から雨模様でお客

さんがどれだけ来てくれはるか大いに心配で

した。出番前の哀楽さんも受付でお客さんを

出迎えます。

毎回ご来場いただいている親子の三人さん

です。おかあさん、ホント楽しそうですね!

いつもいつも有り難うございます!!

というところで、開演時間です。心配していた

お客さんの入りもこの時点で100人近く入っ

ていただいていました。スタッフ一同、一安心

です。この日のトップバッターは先月の駅前

寄席でトリを勤めた喜怒家哀楽さん。

演目は当日まで「開口一番」としていました。

文字通り「一番目の口開け」ですから、何を

しゃべってもいい訳です。この日の哀楽さん

のネタは「十徳」でした。短いながらも大いに

笑える開口一番にはちょうどいいネタです。

開演早々会場は爆笑モードに!

二番バッターの仁六家拾八さんの出番直前

の真面目な?顔です。こんな顔は滅多に見

れませんよ。というところで、今回の活動報告

のテーマは出番直前シリーズです。

拾八さんの演題は「有馬小便」です。この噺、

演りようによってはすごいバレ(艶笑)ネタに

なります。今回はそのやばい方のバージョン

でした。大爆笑のお客さんがいる代わりに逆

に引いてしまうお客さんも。拾八さん曰く「その

辺、上から見ててよくわかりますわ・・・」

当会専属のお茶子さんを勤める天乃小てる

さんです。うちのお茶子さんに就任(そんな

大層な!)してからもう1年。手慣れたもんで

す。演者の出入りのタイミングなんかも微妙

なんですが、そこのところは阿吽(あうん)の

呼吸でバッチリです。

「今日のマクラはどないしようかな・・・」

三番手の洋酒家巧駆さんの出番待ちの姿で

す。こちらも超まじめな感じですね。真剣に

拾八さんの高座を見つめています。

「あんな下品なこと、でけへんわ・・・」

巧駆さんのネタは「阿弥陀池」です。人のマネ

をして大失敗するという上方落語によくある

噺ですが、その中でも、たいへんにテンポの

いい爆笑ネタです。巧駆さんも絶好調で、会

場の雰囲気も最高潮に盛り上がりました。

中トリは、ゲスト出演の太閤堂海州さんです。

旭堂南鱗師匠の「講談道場」の学級委員長を

務めておられます。右は付き添いで来られた

南鱗師匠のお弟子さんの花鱗さんと近大の

現役落研部員の方です。

演題は、平安時代から鎌倉時代にかけて活

躍したという歌僧・西行法師の逸話「鼓ケ滝」

の一席です。本年度の全日本アマチュア講談

選手権第2位の実力で、会場のみならず、楽

屋の連中ものめり込んで聴き入っていました。

本格派の講談での興奮も醒めやらぬうちに

中入りとなりました。お客さんも裏方の真琴

家笑吉さんも出番の終わった哀楽さんも感

動のあまりか、しばらく動けない様子・・・。

この日は一日雨でしたが、結局、130名の

お客さんにご来場いただきました。

楽屋の様子もいつもと少し違うでしょう。この

日は、近日開局予定の高槻のインターネット

ラジオ局のスタッフが寄席の模様を録音に来

られました。そのうち、当会の落語が世界中

で聴けるようになるかも・・・!!

裏方から演者に変身した潮吹亭くじらさんの

出番直前の姿です。くじらさんもマクラには

たいへんに気をつかっている一人ですね。

当日のプログラムに好評連載中のくじらさん

のコラムは、「くじらのひとりごと」

bT9です。

くじらさんの今日の演目は十八番の「宿屋町」

です。古き良き時代の旅の風情がほのぼの

と感じられる噺です。下座のお囃子にのって

客引きの女と旅人とのやりとりが非常に楽し

い雰囲気にさせてくれます。

本日のトリの文々亭小輔さんの出番直前。

結構、余裕?です。当会定例会のみなら

ず、あちらこちらの出前寄席でも人気者

になっています。

今日の演題は「佐々木裁き」です。子供から

お奉行様までいろんな人物が登場するという

結構難しい噺なんですが、現在、絶好調の

小輔さん、難なく好演しました。

桶屋の子供・四郎吉の「まんじゅう喰い」の場

面を演じる小輔さんです。大の大人を翻弄し

てしまうような利発な子供ですが、その生意

気さを感じさせないようにしなければなりませ

ん。この子供は後に出世して天満与力となり

活躍したそうです。

大盛況のうちにお開きとなり、ゲストの海州

さんや旭堂花鱗さんたちも交えての打ち上げ

です。場所は言わずと知れた、当会事務局

吟醸酒蔵みゅ〜じあむです。

右から二人目は、今回も会に駆けつけてくだ

さった天神橋の居酒屋さん「フラワー劇場」の

マスターです。5月22・23日は、拾八さんと

くじらさんが「フラワー劇場」さん主催の寄席に

出演します。

詳しくは「フラワー劇場」さんのサイトをご覧ください。

今回の海州さんの出演で、当会のメンバー

の講談に対する認識も新たになったよう

で、質問攻めの海州さんと花鱗さんです。

 

 講談道場の旭堂南鱗師匠のサイト「うろこ部屋」

 旭堂花鱗さんのHP「安芸津姫御殿」は、こちら!

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