噺の会じゅげむ定期公演 VOL.118
第86回 グリーンプラザ 駅前寄席
と き 平成15年10月19日 午後2時開演
ところ JR高槻駅前 グリーンプラザたかつき1号館 4階 多目的ホール
主 催 グリーンプラザたかつき1号館
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会場の設営を終えた後、開演時間までは、 演者が最後のネタ繰りをします。うちの会は 真面目な人が多いのか、この時間帯の高座 は取り合いになっています。この日、最初に ネタ繰りの権利を獲得したのは仁六家拾八 さんでした。 |
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本日の受付係は、左から洋酒家巧駆さん、 今日出番のない寿亭司之助さん、今日のトリ を勤める文々亭小輔さん、こちらも今日出番 のない潮吹亭くじらさんです。なぜかみんな、 不自然に固まっています… |
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トップは今日で4回目の飛び入り出演になる ミルキー駿二さんです。いつもは開演前に 出ていただくんですが、この日は出演者が 5人だったので、番組内で出演していただき ました。今回は「飛び入りポン太」と名乗って 自ら司会とマジックまで披露の大活躍! |
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あまりにもお客さんに受けたので、ついつい 持ち時間をオーバーしてしまい、時計を気に しながら楽屋に戻るミルキー駿二さんです。 でも、ホントおもしろかった。 |
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さて、落語のトップバッターは、喜怒家哀楽 さん。演題は「手水廻し」です。 |
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田舎の宿屋さんの主従が、「手水を廻す」の 意味が分からず恥をかいた為、大坂の宿屋 に泊まって手水を確認しようとしますが、ここ でも大きな勘違いをして… |
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二番バッターは、洋酒家巧駆さんです。ネタ は「延陽伯」の一席。 |
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当会の名称でもある落語「寿限無」と同様、 長い名前(こちらは勘違いなんですが)で 大騒ぎになる噺です。お公家さんと庶民と の言葉のギャップが面白おかしく噺を盛り 上げてくれます。 |
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今回のお茶子さんも天乃小てるさんです。 この日の前半は、見台と膝隠しを出したり 入れたりと大忙しでした。 |
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中トリは、仁六家拾八さん。ネタは十八番の 「ふぐ鍋」です。 |
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マクラでは得意の化学分野の知識を生かし て、ふぐの毒の解説(怪説?)をしましたが、 だまされた人も多かったようです。ふぐ鍋の 別名を鉄砲というくらいですから、昔の人は ふぐを食べるのにかなりの勇気がいったの かもしれませんね。 |
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今日もおかげさまで、大入満員となりました。 公演時間は若干長めでしたが、145名のお 客さんに楽しんでいただきました。 当日のプログラムに好評連載中のくじらさん のコラムは、「くじらのひとりごと」の bT2をご覧ください。 |
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中入り後は阿遊亭弘遊さんです。演目は、 「鉄砲勇助」。 |
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「せんみつ屋(千の話をしたら本当のことは 三つしかない)」といわれる男のウソつき話 のオンパレードです。ウソと分かっていても ついつい話に引き込まれてしまいます。 |
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弘遊さんの高座の間の楽屋の様子です。出 番を待つ文々亭小輔さん、お茶子の小てる さん、出番が終わった拾八さん、今日は裏方 のくじらさんが楽屋で「鉄砲勇助」を楽しんで います。楽屋で聴く落語は、客席とはひと味 違った感じを味わえます。 |
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さてさて、本日のトリの登場であります。演者 は、文々亭小輔さん。演題は「八五郎坊主」 です。 |
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「つまらん奴は坊主になれ」という言葉を聞 いた八五郎さん、深い考えも無しに坊さんに なるために「ずく念寺」へ行きます。首尾良く 融通坊主?になったものの、本人には出家 の覚悟も何もありません。とりあえず、「法春 (ほうしゅん)」という名前をもらいます。 |
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軽いノリで坊主になった八五郎さん。外出 しても着ている衣が邪魔で、袖をたくしあげ、 裾からげして、訳のわからん唄を歌いなが ら歩く始末。ところが、友達に自分の法名を 聞かれたところ、読み方を忘れてしまい大 騒ぎに… |
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本日の寄席も無事お開き。打上げはいつ もの吟醸酒蔵みゅ〜じあむです。今日は 巧駆さんの落研の先輩・失恋亭希路凛(けろ りん)さん、同期の恋枝亭月都(げっと)さん、 後輩の魅力亭乙姫さんにもご参加いただき ました。というところで、かんぱ〜い!! |
噺の会じゅげむ定期公演 VOL.119
と き 平成15年11月9日 午後2時開演
ところ JR高槻駅前 グリーンプラザたかつき1号館 4階 多目的ホール
主 催 グリーンプラザたかつき1号館
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会場の設営完了。さっそく、今日ネタおろしの 潮吹亭くじらさんがネタ繰りを始めました。 |
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それと、今日は洋酒家巧駆さんが「宿屋仇」 を演るので、くじらさんとハメの音あわせに 余念がありません。さて、うまく合いますで しょうか? |
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受付でこの日お客さんにお配りするプログラ ムと次回のチラシを準備する阿遊亭弘遊さ んと文々亭小輔さんです。 |
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本日も飛び入り出演のミルキー駿二さん。 開演前のひとときを司会風の漫談で会場の 雰囲気を和ませます。今回のネタは、漫才 の一人バージョンでした。でも、これって、 今日のくじらさんの「いとこい落語」と同じ 趣向では!? |
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その間も続々とお客さんが来場されます。 メンバー総出でお迎え。この日は朝から雨 が降っていたので、少々不安でした。開場 直後はいつもよりお客さんが少なくて「今日 はあかんわ」となかばあきらめムードでした が… |
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さて、トップバッターは前回の駅前寄席では トリで会場を沸かせた文々亭小輔さんです。 演目は「馬の田楽」。馬と子供を題材にした ほのぼのとした噺です。最近は、小輔ファン も急増して、終演後によく声を掛けられるよう になりました。 |
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いたずら小僧たちが寄り集まって、悪い相談 をやってます。でも、どこか憎めないところが あるものです。馬方の留守中につないである 馬にいたずらを。それが大変なことになって しまいます。よい子のみなさんは危ないです からこんな事は絶対にしないように!! |
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二番手は当会の一番の古株の寿亭司之助 さん。演題は「花色木綿」です。だいぶ前に ひいた風邪のせいでせきが止まらず、大き な声を出すのに苦労していました。ひょっと してそれは風邪じゃないのでは…。早い目 に検査を受けた方がいいですよ。 |
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裏長屋に空き巣に入った泥棒ですが、盗む 物が何もありません。そうこうするうちにこの 長屋の住人のやもめが風呂から帰って来て 大騒ぎになります。無実?の罪をきせられた 泥棒がついに我慢できず隠れていた押入れ から飛び出して来て… |
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一方、開演中の受付風景です。今日出番の ない弘遊さんと出番の終わった小輔さん、そ して出番待ちの拾八さんが何か珍しいもの を見つけたようです。なんやろ!? |
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三番手は潮吹亭くじらさん。ネタは、先日、 他界された漫才の大御所夢路いとし師匠を 偲んで、いとこい師匠の漫才を題材にした くじら特製「いとこい落語・ジンギスカン」の 一席です。皆さんも一度は耳にされたことが ある漫才だと思いますよ。 |
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「いとこい師匠の漫才は、そのまま落語に応 用できます」と、くじらさんは工夫を凝らして、 漫才を落語に仕立て上げました。当日のプロ グラムに好評連載中のくじらさんのコラムは、 「くじらのひとりごと」のbT3をご覧くだ さい。 |
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中トリは、喜怒家哀楽さん。演目はお得意の 「阿弥陀池」です。常日頃、新聞をきちんと 読みなさいよ! という教育的な落語です。 というより、人をかついで喜んでいるだけな のかもしれませんね。でも、聴いていて実に 楽しい噺です。 |
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新聞を読んでないばっかりに馬鹿にされた 男が今度は誰かをかついでやろうとマネを します。哀楽さんは、いつもながらの迫力の ある高座でお客さんを笑いの渦に巻き込み ます。テンポのよいギャグの連発に楽屋の 連中も笑い疲れたところで、中入りです。 |
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今日は雨模様の中でしたが、132名の方に ご来場いただき、大入りとなりました。本当に ありがとうございました。 |
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中入り休憩の間、今日、相撲のネタを演る ことになっている仁六家拾八さんが、会場前 の柱で鉄砲の稽古をやってます。そんなこと より、ネタの稽古をせなあかんのんと… |
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鉄砲で準備運動も十分な仁六家拾八さん。 演目は「相撲場風景」です。古き良き時代の 相撲見物の情景ですが、一日がかりで相撲 を見物するのも大変だったようです。この噺 にも酒飲みが登場します。ホント、拾八さん の演るネタは不思議と呑べぇが出てきます。 |
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食事抜きで腹ぺこな人、自分の席が心配で 便所に行けず我慢している人等々がいるか と思うと、自分の握り飯を食べたかどうかわ からない人や相撲に熱中して前の人の帯を つかんで離さない人…。土俵の周辺はいろ いろな人で賑わっています。 |
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今日はいつものお茶子さんの天乃小てるさ んがお休みなので、トップで出演した小輔さ んが高座係を務めました。 |
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満を持して、トリの洋酒家巧駆さんが登場。 上方落語の中でも大ネタの「宿屋仇」に挑戦 です。大坂の宿屋での一夜のエピソードなん ですが、侍と兵庫の三人連れとの間に宿の 若い者(決して若くはない従業員)がはさま れて振り回される場面が笑いを誘います。 |
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この人物が双方の間を走り回る時に重要な ハメが入ります。三味線で騒ぐ「音の強弱」 で宿屋の中の立体感を表現するので、演者 と下座(ハメ担当)の息が合っていないと噺 が台無しになってしまいます。練習した甲斐 あって、くじらさんとの息はピッタリでした。 |
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結局、侍と兵庫の三人連れとの接触はあり ませんが、ちょっとしたことから三人連れの ひとりが侍の仇であることが露呈し、大騒ぎ になります。宿屋は全員が一睡もせずに三 人連れを見張ることになり、翌朝、仇相手の 三人を侍に引き渡そうとしますが… |
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…ということで、今回も無事にお開きとなり、 いつもの吟醸酒蔵みゅ〜じあむで打上げ です。今日はこの時期恒例のみゅーじあむ 特製「これでもか鍋(別名「まいったか鍋」) で乾杯です。どんな鍋かは、一度、予約して 賞味してください (^o^) |
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今日の鍋の食材は、まず、霜降りの牛肉で した。みんなの嬉しそうなこの顔! 後ろの 方から恨めしそうに手を伸ばしているのは、 仕事の都合で打上げに参加できなかった 哀楽さんの生き霊…!? |