過去の活動報告 No.28

 

 

噺の会じゅげむ定期公演 VOL.118

 第86回 グリーンプラザ 駅前寄席 

と  き  平成15年10月19日 午後2時開演

ところ JR高槻駅前 グリーンプラザたかつき1号館 4階 多目的ホール

主 催 グリーンプラザたかつき1号館

 

会場の設営を終えた後、開演時間までは、

演者が最後のネタ繰りをします。うちの会は

真面目な人が多いのか、この時間帯の高座

は取り合いになっています。この日、最初に

ネタ繰りの権利を獲得したのは仁六家拾八

さんでした。

本日の受付係は、左から洋酒家巧駆さん、

今日出番のない寿亭司之助さん、今日のトリ

を勤める文々亭小輔さん、こちらも今日出番

のない潮吹亭くじらさんです。なぜかみんな、

不自然に固まっています…

トップは今日で4回目の飛び入り出演になる

ミルキー駿二さんです。いつもは開演前に

出ていただくんですが、この日は出演者が

5人だったので、番組内で出演していただき

ました。今回は「飛び入りポン太」と名乗って

自ら司会とマジックまで披露の大活躍!

あまりにもお客さんに受けたので、ついつい

持ち時間をオーバーしてしまい、時計を気に

しながら楽屋に戻るミルキー駿二さんです。

でも、ホントおもしろかった。

さて、落語のトップバッターは、喜怒家哀楽

さん。演題は「手水廻し」です。

田舎の宿屋さんの主従が、「手水を廻す」の

意味が分からず恥をかいた為、大坂の宿屋

に泊まって手水を確認しようとしますが、ここ

でも大きな勘違いをして…

二番バッターは、洋酒家巧駆さんです。ネタ

は「延陽伯」の一席。

当会の名称でもある落語「寿限無」と同様、

長い名前(こちらは勘違いなんですが)で

大騒ぎになる噺です。お公家さんと庶民と

の言葉のギャップが面白おかしく噺を盛り

上げてくれます。

今回のお茶子さんも天乃小てるさんです。

この日の前半は、見台と膝隠しを出したり

入れたりと大忙しでした。

中トリは、仁六家拾八さん。ネタは十八番の

「ふぐ鍋」です。

マクラでは得意の化学分野の知識を生かし

て、ふぐの毒の解説(怪説?)をしましたが、

だまされた人も多かったようです。ふぐ鍋の

別名を鉄砲というくらいですから、昔の人は

ふぐを食べるのにかなりの勇気がいったの

かもしれませんね。

今日もおかげさまで、大入満員となりました。

公演時間は若干長めでしたが、145名のお

客さんに楽しんでいただきました。

当日のプログラムに好評連載中のくじらさん

のコラムは、「くじらのひとりごと」

bT2をご覧ください。

中入り後は阿遊亭弘遊さんです。演目は、

「鉄砲勇助」。

「せんみつ屋(千の話をしたら本当のことは

三つしかない)」といわれる男のウソつき話

のオンパレードです。ウソと分かっていても

ついつい話に引き込まれてしまいます。

弘遊さんの高座の間の楽屋の様子です。出

番を待つ文々亭小輔さん、お茶子の小てる

さん、出番が終わった拾八さん、今日は裏方

のくじらさんが楽屋で「鉄砲勇助」を楽しんで

います。楽屋で聴く落語は、客席とはひと味

違った感じを味わえます。

さてさて、本日のトリの登場であります。演者

は、文々亭小輔さん。演題は「八五郎坊主」

です。

「つまらん奴は坊主になれ」という言葉を聞

いた八五郎さん、深い考えも無しに坊さんに

なるために「ずく念寺」へ行きます。首尾良く

融通坊主?になったものの、本人には出家

の覚悟も何もありません。とりあえず、「法春

(ほうしゅん)」という名前をもらいます。

軽いノリで坊主になった八五郎さん。外出

しても着ている衣が邪魔で、袖をたくしあげ、

裾からげして、訳のわからん唄を歌いなが

ら歩く始末。ところが、友達に自分の法名を

聞かれたところ、読み方を忘れてしまい大

騒ぎに…

本日の寄席も無事お開き。打上げはいつ

もの吟醸酒蔵みゅ〜じあむです。今日は

巧駆さんの落研の先輩・失恋亭希路凛(けろ

りん)さん、同期の恋枝亭月都(げっと)さん、

後輩の魅力亭乙姫さんにもご参加いただき

ました。というところで、かんぱ〜い!!

噺の会じゅげむ定期公演 VOL.119

 第87回 グリーンプラザ 駅前寄席 

と  き  平成15年11月9日 午後2時開演

ところ JR高槻駅前 グリーンプラザたかつき1号館 4階 多目的ホール

主 催 グリーンプラザたかつき1号館

 

会場の設営完了。さっそく、今日ネタおろしの

潮吹亭くじらさんがネタ繰りを始めました。

それと、今日は洋酒家巧駆さんが「宿屋仇」

を演るので、くじらさんとハメの音あわせに

余念がありません。さて、うまく合いますで

しょうか?

受付でこの日お客さんにお配りするプログラ

ムと次回のチラシを準備する阿遊亭弘遊さ

んと文々亭小輔さんです。

本日も飛び入り出演のミルキー駿二さん。

開演前のひとときを司会風の漫談で会場の

雰囲気を和ませます。今回のネタは、漫才

の一人バージョンでした。でも、これって、

今日のくじらさんの「いとこい落語」と同じ

趣向では!?

その間も続々とお客さんが来場されます。

メンバー総出でお迎え。この日は朝から雨

が降っていたので、少々不安でした。開場

直後はいつもよりお客さんが少なくて「今日

はあかんわ」となかばあきらめムードでした

が…

さて、トップバッターは前回の駅前寄席では

トリで会場を沸かせた文々亭小輔さんです。

演目は「馬の田楽」。馬と子供を題材にした

ほのぼのとした噺です。最近は、小輔ファン

も急増して、終演後によく声を掛けられるよう

になりました。

いたずら小僧たちが寄り集まって、悪い相談

をやってます。でも、どこか憎めないところが

あるものです。馬方の留守中につないである

馬にいたずらを。それが大変なことになって

しまいます。よい子のみなさんは危ないです

からこんな事は絶対にしないように!!

二番手は当会の一番の古株の寿亭司之助

さん。演題は「花色木綿」です。だいぶ前に

ひいた風邪のせいでせきが止まらず、大き

な声を出すのに苦労していました。ひょっと

してそれは風邪じゃないのでは…。早い目

に検査を受けた方がいいですよ。

裏長屋に空き巣に入った泥棒ですが、盗む

物が何もありません。そうこうするうちにこの

長屋の住人のやもめが風呂から帰って来て

大騒ぎになります。無実?の罪をきせられた

泥棒がついに我慢できず隠れていた押入れ

から飛び出して来て…

一方、開演中の受付風景です。今日出番の

ない弘遊さんと出番の終わった小輔さん、そ

して出番待ちの拾八さんが何か珍しいもの

を見つけたようです。なんやろ!?

三番手は潮吹亭くじらさん。ネタは、先日、

他界された漫才の大御所夢路いとし師匠を

偲んで、いとこい師匠の漫才を題材にした

くじら特製「いとこい落語・ジンギスカン」の

一席です。皆さんも一度は耳にされたことが

ある漫才だと思いますよ。

「いとこい師匠の漫才は、そのまま落語に応

用できます」と、くじらさんは工夫を凝らして、

漫才を落語に仕立て上げました。当日のプロ

グラムに好評連載中のくじらさんのコラムは、

「くじらのひとりごと」のbT3をご覧くだ

さい。

中トリは、喜怒家哀楽さん。演目はお得意の

「阿弥陀池」です。常日頃、新聞をきちんと

読みなさいよ! という教育的な落語です。

というより、人をかついで喜んでいるだけな

のかもしれませんね。でも、聴いていて実に

楽しい噺です。

新聞を読んでないばっかりに馬鹿にされた

男が今度は誰かをかついでやろうとマネを

します。哀楽さんは、いつもながらの迫力の

ある高座でお客さんを笑いの渦に巻き込み

ます。テンポのよいギャグの連発に楽屋の

連中も笑い疲れたところで、中入りです。

今日は雨模様の中でしたが、132名の方に

ご来場いただき、大入りとなりました。本当に

ありがとうございました。

中入り休憩の間、今日、相撲のネタを演る

ことになっている仁六家拾八さんが、会場前

の柱で鉄砲の稽古をやってます。そんなこと

より、ネタの稽古をせなあかんのんと…

鉄砲で準備運動も十分な仁六家拾八さん。

演目は「相撲場風景」です。古き良き時代の

相撲見物の情景ですが、一日がかりで相撲

を見物するのも大変だったようです。この噺

にも酒飲みが登場します。ホント、拾八さん

の演るネタは不思議と呑べぇが出てきます。

食事抜きで腹ぺこな人、自分の席が心配で

便所に行けず我慢している人等々がいるか

と思うと、自分の握り飯を食べたかどうかわ

からない人や相撲に熱中して前の人の帯を

つかんで離さない人…。土俵の周辺はいろ

いろな人で賑わっています。

今日はいつものお茶子さんの天乃小てるさ

んがお休みなので、トップで出演した小輔さ

んが高座係を務めました。

満を持して、トリの洋酒家巧駆さんが登場。

上方落語の中でも大ネタの「宿屋仇」に挑戦

です。大坂の宿屋での一夜のエピソードなん

ですが、侍と兵庫の三人連れとの間に宿の

若い者(決して若くはない従業員)がはさま

れて振り回される場面が笑いを誘います。

この人物が双方の間を走り回る時に重要な

ハメが入ります。三味線で騒ぐ「音の強弱」

で宿屋の中の立体感を表現するので、演者

と下座(ハメ担当)の息が合っていないと噺

が台無しになってしまいます。練習した甲斐

あって、くじらさんとの息はピッタリでした。

結局、侍と兵庫の三人連れとの接触はあり

ませんが、ちょっとしたことから三人連れの

ひとりが侍の仇であることが露呈し、大騒ぎ

になります。宿屋は全員が一睡もせずに三

人連れを見張ることになり、翌朝、仇相手の

三人を侍に引き渡そうとしますが…

…ということで、今回も無事にお開きとなり、

いつもの吟醸酒蔵みゅ〜じあむで打上げ

です。今日はこの時期恒例のみゅーじあむ

特製「これでもか鍋(別名「まいったか鍋」)

で乾杯です。どんな鍋かは、一度、予約して

賞味してください (^o^)

今日の鍋の食材は、まず、霜降りの牛肉で

した。みんなの嬉しそうなこの顔! 後ろの

方から恨めしそうに手を伸ばしているのは、

仕事の都合で打上げに参加できなかった

哀楽さんの生き霊…!?

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