噺の会じゅげむ定期公演 VOL.116
第85回 グリーンプラザ 駅前寄席
と き 平成15年8月17日 午後2時開演
ところ JR高槻駅前 グリーンプラザたかつき1号館 4階 多目的ホール
主 催 グリーンプラザたかつき1号館
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会場の設営を終えた後は、運営費を捻出す るため、全員でうちわ作りの内職をやってい ます……というのは嘘で、お客さんに配る粗 品のうちわに宣伝ステッカーを貼ってるところ です。当会場は、熱気で冷房が追いつかない ので、この時期はうちわが必須アイテムです。 |
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「飛び入り出演」といいながらも今日で3回目 の出演になるミルキー駿二さん。この日は、 「飛入亭でたがり」と名乗ってはりました。今 回は歌謡ショーの司会風の漫談で、開演前 のひとときを盛り上げます。 |
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雨天にもかかわらず、開場時間(1時30分) の前から待っていていただいているお客さん もおられました。ありがたいことです。 |
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さて、開演時間(2時)がきました。客席は、 すでに満席状態です。 |
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今日のトップは、前回の高槻市民寄席では 長講一席でトリを務めた潮吹亭くじらさん。 演目は、ネタおろしの「平林」です。いつも新 しいアイデアを考えるくじらさんですが、この 日は、漢字をわかりやすく説明するのための フリップ持参で噺を進めます。 |
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お使いに出た丁稚さん。行き先を忘れて道行 く人に手紙の宛先を見てもらいますが、読み が皆違うので悩んでしまいます。サゲも変え てはりました。プログラムに連載中のくじらさ んのコラムは、「くじらのひとりごと」の bT0をご覧ください。 |
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二番バッターは、文々亭小輔さん。今日のネ タは「うなぎや」です。職人さんの熟練の技を 見るのは感心もするし、また、楽しいもので すが、この噺に登場するうなぎ屋の主人は 半人前の未熟職人!? そのあたふたする 姿を見て楽しもうという不埒な二人連れ… |
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小輔さんの持ち前のテンポのよい噺運びに つられて、聞いている方もうなぎ屋さんの失 敗を楽しんでいました。寄席でいい食べ物の 落語を聴くと、その食べ物が食べたくなると よく言いますが、私(HP管理人)も次の日の 昼食はついつい鰻を食べてしまいました。 |
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今回のお茶子さんも天乃小てるさんです。こ の日は、トリの一席以外は全員が見台を使 用していたので、お茶子さんの仕事としては 少々楽な寄席!? でも、人手の足らない当会では進行上なくて はならない存在です。 |
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三番手は、今回で3回目の出演になるゲスト のすずめ家呑々さんです。演題は「代書」の 一席。昔は字を読んだり書いたりできない人 が多かったようで、こういう仕事も忙しかった ようです。 |
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当会では、哀楽さん、かずのこさん、弘遊さん が演じますが、それぞれの個性がよく表れる 落語です。ですから、演者が変われば、全然 違った感じの落語になります。呑々さんも実 に味のある代書屋さんでした。 |
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今日の中トリは、仁六家拾八さんです。ネタ は、「禁酒関所」。酒がもとで刃傷沙汰になり お殿様から禁酒令が出され、それを取り締ま る役人と何とか関所を通過して酒を運ぼうと する商人の知恵比べです。 |
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カステラ屋・油屋と知恵を絞って役人に挑み ますが、ことごとく見破られます。噺のクライ マックスでは少々きたない場面が出てきます が、さすがにお酒の噺は十八番の拾八さん、 その場面もさらりと流して、巧みに会場のお 客さんの笑いを誘ってました。 |
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ここで中入りです。この日は朝から雨模様で お足元が悪い中を131名のお客さんにご来 場いただきました。最近の入場者数からいう と少なめなようですが、実のところ、会場の キャパシティを考えると、これでも多すぎるく らいです。(冷房が利きにくい… (^_^;) ) |
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中入り後は、いつもカッコイイ系の自己紹介 (この日は噺の会じゅげむの「ベッカム」)で 登場の洋酒家巧駆さん。演目は、親子の意 思の疎通がテーマの「近日息子」です。疎通 が良すぎるのか、はたまた悪すぎるのか、気 を回し過ぎた息子の暴走で近所は大騒ぎ… |
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「近日」という言葉。昔はお芝居なんかの宣 伝でよく使われていたようですが、今は映画 の予告(近日公開!)くらいでしかお目にか かれないですね。巧駆さん、噺の途中で立ち 上がってしまうほどの熱演で会場を爆笑の渦 に巻き込みました。 |
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さて、本日のトリは、寿亭司之助さん。演題 は、皿の数を数えるお菊さんの幽霊で有名な 怪談噺の「皿屋敷」です。冷房の無かった昔 は、暑い夏の夜に恐い噺なんかを聴いて涼を とってたんですね。いつもにこやかに登場する 司之助さんもこの日はおどろおどろしく登場。 |
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お菊さんが美人やということ聞きつけ、 幽霊見物に行くことになった若い男たち。 でも、皿を勘定し出して9枚の声を聞く と震えが来て死んでしまうということを 教わり、一計を案じます。それは、7枚 まで聞いたらすぐに逃げるという裏技! |
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そのうち噂が噂を呼び、日本中からも皿 屋敷の幽霊見物に来るようになり、お菊 さんも一躍タレントなみの人気者になり ます。最初の頃の登場シーンに比べてお 菊さんの幽霊もにこやかな感じになって きました。おかげで皿屋敷も商売繁盛! |
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本日の定期公演も無事お開きとなり、打 上げはいつもの吟醸酒蔵みゅ〜じあむで 乾杯です。お客さんで来ていただいたゲスト の呑々さんのお友達や巧駆さんの落研時代 の先輩も参加。美酒を味わいながら、時間 を忘れて落語の話題で盛りあがりました。 |
噺の会じゅげむ定期公演 VOL.117
第22回 高槻市民寄席
と き 平成15年9月21日 午後2時開演
ところ
共 催 (財)高槻市文化振興事業団
生涯学習センター / 噺の会 じゅげむ
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メンバー全員で舞台の設営中です。回を重ね るごとに、洗練されてきた当会場の高座。もう 人間国宝をお迎えしても恥ずかしくない…!? |
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今日の受付担当は出番のない仁六家拾八さ んと文々亭小輔さんの泉州コンビ、そして、お 茶子さんの天乃小てるさんです。今回は、受付 の配置等にもひと工夫しました。 |
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本日のトップバッターは先月の駅前寄席で はトリだった寿亭司之助さん。ネタは、三 枝師匠の創作落語「お忘れ物承り所」です。 相変わらず電車の忘れ物は多いそうで、JR 西日本だけでも昨年は52万6千件の忘れ 物がありました。ご注意のほどを…。 |
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二番手は潮吹亭くじらさんです。演題は十八番 の「狸のさいころ」。こんな狸を1匹飼っていた ら何かと便利でいいですね。でも、すぐにばれ るかも…。当日のプログラムに連載中のくじら さんのコラムは、「くじらのひとりごと」 51に掲載しています。 |
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お茶子さんも板についてきた天乃小てるさん。 受付係と一人二役で大忙しです。 |
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三番手は阿遊亭弘遊さん。演目はネタおろ しの「始末の極意」です。ケチな人にも上 には上がいるもので、お金を貯めるために はいろんなケチがあるものです。さて、そ の極意とは? サゲは馬鹿馬鹿しいようで すが、単純明快で実に的を射ています。 |
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中トリは洋酒家巧駆さんです。演題は、名 工・左甚五郎の逸話「竹の水仙」でした。 一見、風采の上がらぬ甚五郎先生の作品で すが、あれよあれよという間に高値がつき ます。一種、小気味のよい噺の展開です。 巧駆さんのサゲも粋で最高でした。 |
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この日は、台風接近の影響で雨が降ってお り、入場者数はほとんど期待していなかっ たんですが、意外や意外、139名の大入 でした。お足元がお悪い中、わざわざお越 しいただいたお客様、ほんとうに有り難う ございました。 |
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中入り後は、いつもと趣向を変えてみまし た。会場をお借りしている共催の生涯学習 センター勤務の黒薮輝之さんに和太鼓演奏 を兼ねたいろんな打楽器の解説をしていた だきました。黒藪さんは「高槻太鼓推進会」 のメンバーの一員です。 |
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さすがに、生の太鼓はお腹にズンズンと響 きます。その迫力はなかなか文章ではお伝 えできません。また、機会があれば、他の メンバーの方たちと出演していただく予定 です。太鼓以外の打楽器にも珍しいものが たくさんあり、楽しめました。 |
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今日のトリは喜怒家哀楽さんです。演題は こちらもネタおろしの「胴斬り」でした。 噺の内容は実にむごたらしい殺人事件のは ずなんですが、殺したはずの人間が、信じ られない状態になり、話はどんどんエスカ レートしていきます。 |
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古典落語ながら、SFの雰囲気を持つこの 落語ですが、意外と演じるのは難しい噺で す。哀楽さんは、出番前に「自信ない…」 てなことを言ってましたが、いざ、高座に 上がると持ち前のパワーでお客さんをぐい ぐい噺に引き込み、場内は大爆笑でした。 |
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さてさて、いつもの吟醸酒蔵みゅ〜じあむ での打上げです。今日は久し振りに当会大阪 本店のメンバーが全員集合しました。そのうえ、 富田林からわざわざ寄席にお越しいただいた 藤本夫妻も交えて、和気あいあいと落語談義 に花を咲かせました。 |