噺の会じゅげむ定期公演 VOL.112

 第83回 グリーンプラザ 駅前寄席 

と  き  平成15年4月6日 午後2時開演

ところ JR高槻駅前 グリーンプラザたかつき1号館 4階 多目的ホール

主 催 グリーンプラザたかつき1号館

 

会場設営後の誰もいない客席を前に、本日

初めてトリをとる阿遊亭弘遊さんが、真剣に

ネタの稽古をやってます。当会では一番の

若手(!?)ながら、最年長の弘遊さんは、

人一倍稽古熱心です。

そうこうするうちに開場の時間が来ました。

今日の受付担当は、右から仁六家拾八さん

と出番のない文々亭小輔さん、そして、今日

からお茶子さんを勤めていただくことになった

天乃小てる(あまの・こてる)さんです。

本日のトップバッターは、当会の教育担当方

の喜怒家哀楽さんです。演目は「哀楽の落語

高座」と題して落語に関する歴史や知識なん

かをわかりやすく解説しました。

扇子や手ぬぐいとかの小道具の使い方をあ

れこれ実演。出囃子の解説では、三味線担

当の洋酒家巧駆さんまで高座に引っ張り上

げて大盛り上がり。客席のみならず楽屋で

も結構評判でした。この「哀楽の落語高座」、

シリーズ化するかも・・・。

二番手は、潮吹亭くじらさん。ネタは得意の

「米揚げいかき」です。堂島の米相場が盛ん

な頃の噺です。落語博士の異名を持つくじら

さん。まずは、いかきについての詳しい解説

でお客さんも大納得。

いかき売りのちょっとした一言が米相場師の

旦那に気に入られ話はどんどんエスカレート

して・・・。

プログラムに好評連載中のくじらさんのコラム

は、「くじらのひとりごと」のbS6をご覧

ください。

三番手は、元禄花見踊りの出囃子の乗って、

桜色の着物で登場というベタベタの演出で

高座に上がった寿亭司之助さん。演題は、

もちろん季節の花見ネタ「貧乏花見」です。

司之助さんは今日がデビュー以来100回目

の高座やそうです。

花見に行きたいけど、持っていくお酒もない、

食べる物もない、着て行く着物もないといった

ないない尽くしの貧乏長屋の連中が知恵を

絞って桜ノ宮に花見に出かけます。その道中

の陽気なこと・・・♪

中トリは、仁六家拾八さん。最近は日常生活

そのままの?酔っぱらいの噺が多かったん

ですが、今回は180度方向変換して、「子は

かすがい」という人情噺に挑戦です。

父親と子、母親と子、そして夫婦のそれぞれ

違った人情の機微の絡み合いに、会場は笑

いの中にもついホロリとしたりして真剣に聞

き入っていました。

桜満開で絶好の花見日和にもかかわらず、

142名のお客さんにご来場いただき本日も

大入満員でした。会場の笑顔・笑顔・笑顔!

中には涙を流して笑っている人も・・・

ホントこの笑顔を見たら落語はやめられませ

んわ!

中入り後は、哀楽さんの高座で三味線の演

奏を披露し多才ぶりを発揮した自称「噺の会

じゅげむのジャニーズ系担当」の洋酒家巧駆

さんです。ネタは「堀川」の一席。

この噺、中トリの拾八さんの人情噺とうって

変わって親不孝な子供の噺です。子供と言っ

ても大人なんですが、親にとってはいつまでも

子供は子供なんですな。巧駆さん演じる老婆

も絶妙で、何とかまともにさせようとする親の

苦労がよく出ていました。

この間、九州に引っ越しになった先代のお茶

子さんのみちのく小雪さんからバトンタッチを

受けた新お茶子さんの天乃小てるさんです。

これまでも何回か当会の寄席を見に来てい

るので要領も慣れたもの。無事、最後まで寄

席の進行を手伝っていただきました。

さて、待ちに待った本日の大トリの登場です。

「よっ、大統領!!」「よっ後家殺し・・・!?」

なんて声がかかりそうな堂々とした高座姿の

阿遊亭弘遊さんです。初トリの演目は、ネタ

おろしの「代書屋」の一席。

ちょっと間の抜けた主人公の男とその履歴書

を書くはめになった代書屋さんのやりとりが実

に楽しい噺です。弘遊さんは「緊張してる!」

と言いながらも、軽妙なギャグの連発で会場

のお客さんを爆笑の渦に巻き込んでました。

トリの重責を無事に果たしてホッとした

弘遊さんに各方面から花束が届きました。

このお人、なんやかんやと言っても結構

人気者なんですな。あぁ、あやかりたい、

蚊屋吊りたい・・・

いつもより少し長め(2時間30分)に

わたった公演も無事にお開きとなり、打

上げはいつもの吟醸酒蔵みゅ〜じあむ

す。落語を再開してるという噂を聞きつけ、

巧駆さんの大学時代の先輩(右のお二方)も

応援に駆けつけてくださいました。

 


噺の会じゅげむ定期公演 VOL.113

第20回 高槻市民寄席 

と き  平成15年6月1日 午後2時開演

ところ  高槻市立生涯学習センター 1階展示ホール

共 催  (財)高槻市文化振興事業団 生涯学習少年センター /噺の会 じゅげむ

今回から高槻市民寄席は、交流センターから

生涯学習センターに会場が変更になりました。

でも、ご覧のとおり、これまでの会場よりもか

なり広く、そのうえ金屏風付きの立派な高座

になりました。写真は、開場前に今日の番組

の大喜利用の舞台を調整しているところです。

 さて、開場です。今日は出番が最後の大喜利

だけの阿遊亭弘遊さんと喜怒家哀楽さんが受

付を担当。早めに開場しましたが、続々とお客

さんがお越しになり、いつもの開場時間(開演

30分前)には、ほぼ満席の状態で、急きょ、

イスを倉庫から追加するほどでした。

新装開店のトップバッターは、洋酒家巧駆

さん。演目は、当会の名前にもなっている

「寿限無」の一席です。子供の健康を願う

親心がとんでもない名前を生んでしまいま

す。巧駆さんの「寿限無」は後半部分が、

現代風で新作落語みたいに楽しめました。

二番手は、寿亭司之助さんです。ネタは「粗忽

の釘」。といっても、ネタおろしではありません。

いわゆる「宿替え」の後半部分なんです…。あ

わてものの親っさん、宿替え早々に釘を壁に

打ちつけてしまい、隣家にことわりに行こうとす

るのですが、それがまた、大騒ぎになります。

三番手は当会岡山支店の吉備家めじろさん。

演題は「道具屋」です。新米道具屋が訳のわ

からない『がらくた』を売ろうとします。

めじろさん、噺の途中で思わぬハプニング

が…。岡山支店の「ふれあい寄席」もいろ

いろとありましたが、来月で5回目です。

4月の「駅前寄席」に引き続き、2回目の

お茶子さんを勤めていただいた天乃小てる

さんです。だいぶんとお茶子さんの仕事の

要領も飲み込んできたようですな。これか

らも裏方からの独特な寄席の雰囲気を楽し

んでもらいたいものです。

四番手は、文々亭小輔さん。演目は、ネタ

おろしの「向う付け」です。新装開店には

ふさわしい? 葬式のネタ…。ところが、

演芸では『はか行きがする』といって逆に

縁起がよいとされています。そして、最近

の小輔さんの落語には勢いがありますわ!

 今日は番組の最後が大喜利なので、落語で

は実質トリを勤める仁六家拾八さんです。

演題は、これもネタおろしの「一人酒盛」

でした。お酒好きの拾八さん、持ちネタの

半分以上は酒呑みのネタのような気がしま

す。落語の世界では、まるでアル中…!?

「待ってました!」の客席からの声に応え

て、堂々の呑みっぷり。もう、本当に酒を

呑んでんのんちゃう? というくらいのへ

べれけ状態です。拾八さんは、今日の番組

でも巧駆さんや小輔さんのネタにも登場す

るという人気者です。

この広い会場が満席! 予想をはるかに超え

大入りになりました。なんとなんと、当会定期

公演では過去最高の207名のお客様にご来

場いただきました。これまでの入場者の最高

記録は、昨年4月に開催した「駅前寄席(定期

公演100回記念)の198名です。

新装開店でいつも以上に力の入った落語に、

会場も笑顔笑顔のオンパレードです。また、

次回も是非とも笑いに来てくださいね!!

当日のプログラムに好評連載中のくじらさん

のコラムは、「くじらのひとりごと」bS7

に掲載しています。

中入りの後は、「高槻市民寄席」新装開店

のための特別番組「爆笑!?大喜利」です。

司会は、潮吹亭くじらさん。向かって右の

小輔チーム(小輔・めじろ・拾八)と左の

巧駆チーム(巧駆・弘遊・哀楽)の対抗戦

で笑いの火花を散らします。

おもしろいことに、偶然、小輔チームの3

人の着物の色がお揃いになっていました。

大喜利の方は、両チームから次々と飛び出

す珍解答・迷解答にくじらさんのお仕置き

ハンマーが容赦なく炸裂します。出演者も

結構楽しんでいたようです。

ちょっとトラブルもありましたが、無事、

お開きとなり、記念撮影。2列目左端のお

方は、世話役の生涯学習センターの黒薮さ

んで、次回の市民寄席では「和太鼓演奏」

で出演していただきます。その隣のお方

は飛び入り出演のミルキー駿二さんです。

ということで、会場は変わっても、打ち上

げはいつもの吟醸酒蔵みゅ〜じあむです。

当会の発祥の地でもあり、事務局にもなっ

ていただいてます居酒屋さんです。今日も

美味しいお酒で乾杯! 次回の定例会は、

6月29日の駅前寄席です。よろしくね!

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