噺の会じゅげむ定期公演 VOL.106
第80回 グリーンプラザ 駅前寄席
と き 平成14年10月27日 午後2時開演
ところ JR高槻駅前 グリーンプラザたかつき1号館 4階 特設ホール
主 催 グリーンプラザたかつき1号館
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今回は、いつもの多目的ホールが児童美術 展の高槻市長表彰が行われる為、同じ4階 の空きスペースを利用しての開催でした。こ こには大きな窓があるので、本職の阿遊亭 弘遊さんの指揮のもと、協力して目隠し用の シート貼りをやってます。 |
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今回の駅前寄席は、当会の106回目の定 期公演になります。なおかつ、駅前寄席が 始まって10周年の記念公演でもあります。 会場設営も終わり、受付の準備を始めた 午後1時過ぎ(開演は午後2時)には、早く もお客さんがお越しになりました。 |
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いつもより少し大きめの特設ホールですが、 会場設営にはだいぶんと苦労しました。開 場(午後1時30分)と同時に続々とお客さん が来られます。お客さんが会場変更で戸惑 わないように、受付も大きく作りメンバー全 員でお迎えしました。 |
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さて、開演です。今日は10周年記念公演と して三題噺を3人でリレーするという無謀な? イベントに挑戦。その挑戦者の潮吹亭くじら さんと仁六家拾八さんと寿亭司之助さんが お題をお客さんから頂戴。そして、「まつた け」・「日本シリーズ」・「駅前寄席」に決定! |
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本日のトップバッターは、駅前寄席では初登 場の山椒家小粒さんです。当会唯一の江戸 落語の担当です。演題は「湯屋番」でした。 東京在住20年で慣れ親しんだ江戸落語を いつもながらの粋な口調で語ります。 |
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江戸落語にはよくあるシチュエーションです が、居候の若旦那の噺です。なまけものの 若旦那、仕事をしなければならなくなって、 男の夢!?でもある念願の風呂屋の番台 に上がることになりました。上がるなり芝居 がかりの妄想の世界に入り込みます。 |
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二番手は、こちらも駅前寄席初登場になる 洋酒家巧駆さん。演目は「はてなの茶碗」で す。巧駆さんのマクラでの自己紹介には穏 やかで独特の雰囲気がありますが、ネタに 入るやいなやうって変わって落語モードに 完全転換! その対比もおもろいですね。 |
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京都・清水寺の音羽の滝での茶道具屋の金 兵衛さんと油屋さんとの出会いが発端です。 巧駆さんは前日には実際に清水寺に下見 に行くという念の入れようでした。水もれの する安手の茶碗が、あれよあれよという間 に高額に…。スケールの大きな噺です。 |
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今日の中トリは、9月に旗揚げした当会岡山 支店のメンバーの讃岐家かずのこさんです。 岡山支店の定期公演「北ふれあい寄席」の 第2回は、12月1日(日)に あいセンターで開催されます。場所等の詳細 は、当会岡山支店のHPをご参照ください。 |
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今日のかずのこさんのネタは桂三枝師匠の 創作落語「ひとり静」です。大阪の人間VS東 京の人間といったオムニバス形式の落語で すが、次々と登場するコテコテの大阪人には 会場のお客さんも皆心当たりがあるようで、 バカ受けでした。 |
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今日も大入り満員で150名のお客さんに楽 しんでいただきました。また、10周年記念と いうことでもれなく記念品もプレゼント!! |
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中入り後は、いよいよ「三題噺3人リレー」の 始まりです。お客さんからいただいた三題の お題の内「日本シリーズ」を仁六家拾八さん、 「まつたけ」を寿亭司之助さん、「駅前寄席」 を潮吹亭くじらさんがそれぞれ担当して即興 で噺を創り、リレーをしていきます。 |
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また今日の「三題噺3人リレー」では、3人 がいつどこでバトンタッチするかわからない ので、それに対応するために、特別に生の 三味線で出囃子をしてもらうことにしました。 担当は洋酒家巧駆さんです。 |
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3人リレーのトップは仁六家拾八さん。お題 は「日本シリーズ」です。 はじめは形どおり「こんにちは…こっち入り」 から始まるオーソドックスな落語でしたが、 急に噺はタイムマシンで過去に旅行すると いう、とんでもない方向へ進んでしまいます。 |
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まずは、江戸末期の します。いきなり北方の開拓者として有名な 廻船問屋の高田屋嘉兵衛が登場。函館と いう地名の由来に客席も納得!?その後は 昭和33年の丹波へ。そこで西鉄対巨人の 日本シリーズを街頭テレビで観戦します。 |
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リレーの第2走者は寿亭司之助さん。お題は 「まつたけ」です。 タイムトラベルの話を聞いていた家主さん、 自分も昔の丹波に行きたいというと、この男 は「タイムマシンは故障して道具屋筋に修理 に出してる」てないい加減なことをいいます。 |
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それではと現代の丹波篠山に長屋総出で松 茸を食べに歩いて行くことにします。ところが 道案内のこの男は、知ったかぶりばかりで、 道を間違え、和歌山・奈良・姫路と方向違い の所へ行ってしまい、結局、丹波篠山には行 き着けず、振出しの丼池に戻ってしまいます。 |
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リレーのアンカーは潮吹亭くじらさん。お題は 「駅前寄席」です。 どうしても丹波に行きたい家主さんは一人、 電車で丹波に行きます。松茸を求めて、駅の 付近を所構わず掘り出しました。すると、おま わりさんが駆けつけてきて、「こんな駅の前で |
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穴を掘るのはやめなさい。駅前ではよせ…駅 前よせ!」と叱られます。あまりにもしつこく 叱るので「いつまで続くのか」と尋ねると、「お 客さんのご支援のある限り続きます…」(終) プログラムで連載中のくじらさんのコラムは、 「くじらのひとりごと」のbS0です。 |
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「三題噺3人リレー」のアンカーという大役を 無事終了し、ほっとした表情で高座を下りて きたくじらさんです。三題噺をリレーにして最 後にまとめるのは大変なことです。さすがは くじらさん! 会場も楽屋も拍手喝采でした。 |
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次から次へと出演者が入れ替わる今日の 「三題噺3人リレー」では、お茶子さん のみちのく小雪さんも大忙しでした。 |
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賑やかだった「三題噺3人リレー」の後 は、いよいよ、駅前寄席の10周年記念 公演の大トリが登場!! 羽織姿も凛々 しい文々亭小輔さんです。 |
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今日の演題は、ネタおろしの「八五郎坊 主」です。このところの小輔さんは、実 に安定した語りで安心して聴いてられま す。もうすっかり当会の大看板のひとり になりました。 |
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遊び人の八五郎が甚兵衛さんの紹介で寺 に行き、そこで出家することになります。 まず、初めてずく念寺に行った時の和尚 さんとのやりとりが最高です。会場のお 客さんもちぐはぐな二人の会話に大爆笑 でした。 |
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やがて和尚さんに頭を丸めてもらい、名 前を法春(ほうしゅん)と付けてもらっ たのですが、忘れっぽい八五郎はすぐに この名前を忘れてしまいます。外で友達 とバッタリ会ってもなかなか坊主として の名前を思い出せず大騒ぎになります。 |
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今日の記念公演も無事にお開きとなり、 恒例の打上げを当会の事務局兼楽屋でも ある吟醸酒蔵みゅ〜じあむで行いました。 10周年のお祝いに館長から地元のお酒の 「清鶴」純米吟醸酒を1本いただき乾杯しま した。今日のお酒も実に美味しかった (^o^) |
噺の会じゅげむ定期公演 VOL.107
第17回 高槻市民寄席
と き 平成14年11月17日 午後2時開演
ところ JR高槻駅前 高槻市総合市民交流センター 5階視聴覚室
共 催 (財)高槻市文化振興事業団
青少年センター /噺の会 じゅげむ
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会場の設営も終え、受付でにこやかにお客様 をお迎えする右から洋酒家巧駆さん、山椒家 小粒さん、今日は出番のない仁六家拾八さん、 お茶子さんのみちのく小雪さんです。 |
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今日のトップバッターは、先月の公演でネタお ろしながら見事にトリを務めた文々亭小輔さん です。今日のマクラは、いきなり謎かけから入 る趣向でした。お題は、「みかん屋」の一席。 昔の長屋での風情が偲ばれるほのぼのとした 噺です。商売の難しさもよくわかりますね。 |
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二番手は阿遊亭弘遊さん。今日はネタおろ しになる「相撲場風景」です。この噺も、 古きよき時代の相撲観戦の雰囲気が楽しい 落語です。「しっかり、とれー!」と握り 飯を振り回しながら応援する人の後ろでは 腹ぺこの人が勘違いして大騒ぎになります。 |
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お茶子役のみちのく小雪さんです。お茶子さん といえば、高座の合間のわずかな時間に次の 演者の準備をしなければならない会の進行に は大事な役目です。 |
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三番手は洋酒家巧駆さん。演題は、米朝師匠 が演られる新作落語(といっても、かなり以前 に三田純一先生が作った作品ですが)の少々 切ない人情噺の「まめだ」です。小品ながら、 歌舞伎の世界を垣間見ることのできる噺で、 巧駆さんの好演に客席もしんみり… ( ; _ ; ) |
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うって変わって今日の中トリは、乞食との やり取りがおかしな「ふぐ鍋」の一席。演 じるは、当会岡山支店の吉備家めじろさん です。食べたいけど、少し恐い「ふぐ」な んですが、うまく毒味役に仕立て上げられ た乞食に逆にはめられてしまいます。 |
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本日もお寒い中、83名のお客さんにご来 場いただき、楽しんでいただきました。そ れでも当会場では5番目の大入りでした。 毎度ごひいき有り難うございます。来年の 5月公演からは、会場が変更される予定で すが、相変わらずにごひいきの程を… |
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中入り後はってぇと、当会では貴重な江戸 落語の山椒家小粒さんだよ。べらんめぃ! 演目は「反対俥」。上方では「いらち俥」 って言うそうだ。こんちくしょう! (^^;) 威勢のいい車夫との命がけのやりとりのお かしさは、東京も大阪も変わりませんな。 |
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本日のトリは、最近、バーチャルシティの ぱどタウン(「くじらのひとりごと」bS0参照)に はまっている潮吹亭くじらさんです。この 日もぱどの仲間が見に来てくれはったそう です。ネタは、米朝師匠の新作(これも古 いですが)の人情噺の「一文笛」でした。 |
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名人級のチボ(すり)の秀は、ちょっとしたいた ずらが元で、幼い子供の命を危険にさらしてし まいます。必死に助けようとする秀ですが…。 「演ってて、噺にのめり込んでましたわ」という 熱演でした。当日のプログラムに連載中のコラ ムは、「くじらのひとりごと」bS1です。 |
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公演も無事お開き。吟醸酒蔵みゅ〜じあむ で恒例の打ち上げです。これまでの定例会は 皆勤賞だった寿亭司之助さんが、今回は仕 事の都合で参加できず残念がってました。 あっ、くじらさんの後ろの方に恨めしそう な司之助さんの生き霊が…(-_-;) |