噺の会じゅげむ定期公演 VOL.104
第79回 グリーンプラザ 駅前寄席
と き 平成14年8月18日 午後2時開演
ところ JR高槻駅前 グリーンプラザたかつき1号館 4階 多目的ホール
主 催 グリーンプラザたかつき1号館
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当会104回目の定期公演です。最近は、早 い時間から多くのお客さんが来られるので、 では、事故で療養中の山椒家小粒さんと来 月から出演予定の新メンバーの洋酒家巧駆 さん(左端)もお手伝いです。 |
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さて、いよいよ開演。ご覧のとおりの満席状 態でした。 |
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今日のトップバッターは、当会では一番の若 手ながら最年長の阿遊亭弘遊さん。演目は ネタおろしの「寿限無」です。軽快なテンポの 落語口調で会場の雰囲気を盛り上げます。 |
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当会の名称にもなっているポピュラーな落語 なんですが、今日の弘遊さんの「寿限無」は ひと味違う演出で、サゲも通常よくあるもの とは違いました。 |
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二番手は、弘遊さんの入会で長老の座を明 け渡して、いっぺんに若返った!? 仁六家 拾八さん。ネタは、「猫の茶碗」です。 |
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いつも拾八さんはマクラを工夫しています。 この日も、いきなり得意の? 歌から始まり ました。猫が食べている御飯の茶碗が、とて つもなく高価な茶碗であることに気づいた男 は何とかその茶碗を手に入れようと一計を 案じます。 |
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久しぶりに小粒さんとご夫婦そろっての参加 となったお茶子役のみちのく小雪さんです。 もう完全にお茶子さんが板についてきたと いった感じですね。おかげさまで演者も安心 して高座に上がれます。 |
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三番手は、寿亭司之助さん。この日は新調 の着物で登場です。演題は昔の床屋さんの 噺の「浮世床」でした。 |
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今では考えられないことですが、昔は字の読 み書きができない人が多かったんですね。 字があまり読めない割り木屋のおやっさん、 知ったかぶりをして本が読めるふりをしてい ると・・・。 |
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さて、今日中トリはゲストの南遊亭栄歌さん (寝床の会)です。今年の2月に引き続き、 わざわざ三重県の津市からお越しいただき ました。栄歌さんは、今年の全日本社会人 落語選手権で優勝されたという実力は折り 紙付きのすごいお方です。 |
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今日のネタは、お得意の「餅屋問答」です。 マクラから会場は大爆笑の渦(当然、楽屋 でも大爆笑!)がわき上がりました。さすが チャンピオンの面目躍如といったところ。 噺は、住職不在の禅寺の後釜に居座った 男の所へ、永平寺の雲水が問答を挑みに |
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来て、困った男は餅屋のおやっさんに助け を求めます。大和尚になりすました餅屋さ ん。問答を適当にごまかしているうちに、 なんと雲水を問答で負かしてしまします。 最後の無言のしぐさだけでの問答合戦は 実にユニークで楽しい落語でした。 |
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今日も椅子を追加しましたが、間に合わず、 立ち見の方が出てしまいました。この日も かなりの暑さでしたが、最終入場者数は、 過去二番目の大入りの180名でした。ほ んとうに有り難うございます。m(_ _)m |
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中入りの間の歓談風景です。今日は当HP の掲示板の常連さんが一堂に会するという 記念すべき会になりました。写真中央は、 ドイツ在住の音楽家「michi K」さんです。 |
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こちら(写真中央)も当掲示板ではお馴染み の「ご贔屓さん(*^_^*)」さんです。 |
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中入り後は、文々亭小輔さんです。ネタは 得意中の得意ネタ「道具屋」でした。 |
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言わずと知れた露天の古道具屋さんの噺 ですが、小輔さんのこのネタ、何回聴いて もおもろいです。それもそのはず、小輔さ んは演る度に噺の随所に工夫を凝らして います。 |
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今日の番組の最後、大トリは潮吹亭くじら さんです。演目は、ネタおろしの「千両みか ん」。大ネタです。 大阪は船場の大家の若旦那が夏に重病に なってしまいます。それも、みかんが食べた いというとんでもない思い込みです。 |
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昔はみかんは冬の食べ物。夏にあろうはず がありません。あっちこっち探し回ってやっと 1個のみかんを見つけた番頭さん。1個千両 という値段に驚愕してしまいます。でも、子供 想いの旦那はそれを何も言わずに買い取り ます。それを喜んで食べる若旦那。 |
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みかん1個で10袋。1袋だけで100両の値 打ち。それを見ていた番頭さんは・・・。 当日のプログラムに好評連載中のくじらさん のコラムは、「くじらのひとりごと」の bR8に収録しています。 |
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終演後は、地元のミニコミ紙「シティライフ」 の美人記者さん(後ろ姿で残念!)から取材 を受けました。「シティライフ」の次号に写真 付きで掲載される予定です。 この写真は、「ご贔屓さん(*^_^*)」さんからのご提供です。 |
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今日も無事にお開きです。恒例の打上げ は、いつもの当会の事務局兼楽屋でもあ る吟醸酒蔵みゅ〜じあむです。参加者も 過去最高の大所帯となりました。 |
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今日は、以前に当掲示板で盛り上がった 特製たこ焼きを館長に準備していただき、 たこ焼きパーティを楽しみました。 |
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こだわりの食材に、これまたこだわりの 焼き方を館長から伝授され、おいしい たこ焼きでお酒もついつい進んでしまい ます。 |
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このテーブルでは、今日、落語で出番が なかった「たこ焼き奉行」の喜怒家哀楽 さんにお任せ状態です。でも、鉄板の上 は「たこ焼き」というよりも「もんじゃ 焼き」!? 実に楽しいひとときを過ごせました。 |
噺の会じゅげむ定期公演 VOL.105
第16回 高槻市民寄席
と き 平成14年9月22日 午後2時開演
ところ JR高槻駅前 高槻市総合市民交流センター 5階視聴覚室
共 催 (財)高槻市文化振興事業団
青少年センター /噺の会 じゅげむ
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会場の設営も終え、準備万端。2ヶ月ぶりに高 座に上がる喜怒家哀楽さんが、口慣らしを兼ね てマイクテストをやってます。 |
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この日もいつもより早めに開場しました。お客 さんをお迎えする受付担当の仁六家拾八さん と文々亭小輔さんと洋酒家巧駆さんです。 |
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本日のトップバッターは阿遊亭弘遊さん。 演目はネタおろしになる「鉄砲勇助」です。 ウソのオンパレードのようなこの噺、弘遊 さんはマクラからウソ!? ばかり。 |
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テンポのよいネタ運びで、いきなり会場は爆笑 の渦。ウソと知りながらもついつい作り話に引 き込まれてしまいます。 「二間もあるような大きな猪を目よりも高く差し 上げて…」猪退治のくだりです。 |
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二番手は事故で4ヶ月お休みしていて久々の 登場の山椒家小粒さんです。ネタは江戸落語 の「目黒のさんま」。江戸前では、見台・ひざ隠 しは使いませんが、今回は小粒さんがリハビリ 中のため、足元をひざ隠しで文字通り隠させて いただきました。 |
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江戸落語担当の小粒さん。歯切れのいい江 戸言葉で世間知らずのお殿様を演じます。 退屈しのぎの馬の遠乗りで目黒までやって きたお殿様。空腹に耐えかね、農家で焼い ていたさんまを食べたところ、その美味さ に驚嘆するのですが… |
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三番手は2ヶ月ぶりの高座になる喜怒家哀楽 さん。演題は「動物園」です。実は今日の 番組は、毎日放送でやってた「素人名人会」 の名人賞受賞者の実力派が3人連続で登場 します。その一人目が哀楽さんです。 |
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動物園の人気者のトラが死んでしまい、そ の代わりにアルバイトでトラの皮を来て檻 の中に入ることになった男。実にトラらし い歩き方を見せる哀楽さんに、会場からも 思わず大拍手がわき起こりました。 |
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中トリは京都の樂笑会(らくしょうかい) からゲスト出演していただくことになった 錦松樓(きんしょうろう)さだ吉さんです。 弱冠19才の大学生とのこと。でも、この 方も名人賞受賞の折り紙付きの実力です。 |
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さだ吉さんの今日のネタは、ちょっと変わった お裁きものの「次の御用日」です。 |
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登場人物も定吉(ちょっとややこしい!)です。 丁稚の定吉は主人の娘さんのお供をします。 住友の浜を通りがかると、天王寺屋藤吉の姿 を見て怖がった娘さんをもっと怖がらせてやろ うと大きな声で「アーッ!!」 |
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今日もたくさんのお客さんにお越しいただき 会場の視聴覚室は満員となりました。当会場 では過去4番目の85名のお客さんです。 当日のプログラムに好評連載中の潮吹亭くじ らさんのコラムは、「くじらのひとりごと」 のbR9に収録しています。 |
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さて、中入り後は当会初お目見えの新メン バー洋酒家巧駆さん。三人目の名人賞受賞 者です。演題は「阿弥陀池」。マクラでは 仕事柄なのか割とおさえめな感じだったん ですが、ネタに入るやいきなり落語モード 全開でお客さんを噺に引き込んで行きます。 |
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巧駆さんは、いかにも本格派!
といった 語り口調でした。 新聞を読んでいないことで恥をかいた男。 そのうっぷんをはらそうと思って、いさん で友達のところへやって来たんですが、そ れが思わぬ展開になってしまいます。 |
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「わしの前に名人賞受賞の実力派が3人も続 けて出られたらかないまへんわ」と舞台のそで で苦笑いをしながら出番を待つ今日の大トリを 務める仁六家拾八さんです。 お茶子さんのみちのく小雪さんに励まされて 重い足取りで高座に上がります。 |
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ところが、高座に上がるとそれまでの拾八 さんの雰囲気が一変します。待っている間 に思いついたという名人賞受賞トリオをネ タにしたマクラで会場は大爆笑。その勢い で今日の演目の「猫の災難」の一席に突入 します。 |
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また、この本題の入り方が絶妙でした。 タダで飲み食いしようとあの手この手を考える この男。ついつい飲み過ぎてしまい責任を全て 猫にかぶせてしまいます。絶好調の拾八さんで したが、最後の最後に大波乱が・・・ それは会場にいた人だけの秘密です (^_^;) |
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打ち上げは、お定まりの当会事務局兼楽屋の 居酒屋 吟醸酒蔵みゅ〜じあむです。今日は 演者がお互いにいいように影響し合い、実に 濃い内容の公演でした。そのせいか、打ち上 げも大変に盛り上がりました。後ろの方には 西武優勝祝賀会の人が紛れ込んでる・・・!? |