過去の活動報告ファイル No15

 

第72回 駅 前 寄 席 

と き  平成13年8月19日 午後2時開演

ところ JR高槻駅前 グリーンプラザたかつき1号館 4階 多目的ホール

主 催 グリーンプラザたかつき1号館

 会場と舞台の設営風景です。今回は、「枝

 雀ネタスペシャル」ということで、舞台の袖

 に枝雀師匠の写真と色紙をレイアウトして

 みました。

 粗品としてお配りする「うちわ」にセッセと

 宣伝用ステッカーを貼る作業を手伝ってく

 れているのは、昨年の夏にお茶子さんを

 務めていただき大好評だった”山葵家(わ

 さびや)のりまき”さんです。今年もお茶子

 さんを快く引き受けてくださいました。

 今回も早い時間から大勢の方にお越しい

 ただき、予定を繰り上げての開場となりま

 した。

 開演直前の会場ですが、すでにほとんど

 満席の状態ですごい熱気でした。

 故・桂枝雀師匠の十八番の落語を選りす

 ぐった本日の「桂枝雀ネタスペシャル」の

 トップバッターは、文々亭小輔さんです。

 演目はネタおろしの「うなぎや」の一席。

 元気いっぱいの高座です。

 このところ目覚ましい成長ぶりで、大ネタ

 から小ネタまで何でも来いといった感じの

 小輔さん。うなぎ料理に関しては素人のく

 せに偏屈者の親父の悪戦苦闘ぶりを好演

 し、いきなり満員の会場を沸かせてくれま

 した。

 二番手は岡山の吉備家めじろさん。5月

 に高槻市民寄席でデビューしてから3回

 目の高座で、駅前寄席では初めての御目

 見得です。今日のネタは、落語ファン以外

 の人でもよくご存知の「饅頭こわい」です。

 「饅頭なんか見るのも恐い」と友達をまん

 まとだますことに成功し、大好きな饅頭を

 タダで大量にせしめた光つぁんですが、我

 慢できずについついつまみ食い。とたんに

 友達に見つかってしまいます。

 演者交代のわずかな時間に座布団をひっ

 くり返したり、見台・膝隠しをセットしたり、

 名ビラをめくったり、大忙しのお茶子さん

 です。そのわずかな瞬間でも、彼女の明

 るさのおかげで会場の雰囲気もいっぺん

 に明るく変わりました。

 中トリは喜怒家哀楽さん。枝雀師匠のオ

 リジナルキャラクター ”松本留五郎” の

 おとぼけぶりが大変楽しい「代書屋」の

 一席です。写真は留五郎のとんちんかん

 な応対に四苦八苦しながら履歴書を作成

 する代書屋さんですな。

 尊敬する枝雀師匠の十八番ネタに挑戦す

 る哀楽さん。「今日は、思いっきり弾けまっ

 せ!」との宣言でした。見よ!この真剣な

 眼差し・・・。ご存じの名セリフ 「ボーン!

 でーす!」 で大爆発。会場のお客さんも

 ドッと弾けてました。

 次々と繰り出される往年の枝雀師匠を彷

 彿とさせるギャグに会場のお客さんも爆

 笑に次ぐ爆笑でした。

 入場者記録も前回の142名を大幅に更

 新する150名という超大入りでした。

 本当に本当にありがとうございます。

 中入り後は、寿亭司之助さんの「宿替え」

 です。枝雀師匠と言えば、「宿替え」、「宿

 替え」と言えば枝雀師匠と言うくらいお馴

 染みのネタです。今日は司之助さんが落

 語のとりこになったきっかけの小米時代

 バージョンの「宿替え」でした。

 古き佳き時代ののんびりとした引越風景

 ですが、壁に打った1本の釘が元で大騒

 ぎになります。最近は枝雀師匠も含めて

 あまり演られることのないサゲのところ

 までたっぷり聴いていただきました。

 今日はお茶子の大役を要領よくこなして

 いただいた "のりまき" さん。その爽や

 かな浴衣姿にお客さんだけでなく、出演

 者側の気持ちも癒してくれました。是非と

 もまたお手伝いしてくださいね。 (*^_^*) 

 さて、「枝雀ネタスペシャル」のトリを務め

 ますのは、これまた枝雀師匠にぞっこんの

 潮吹亭くじらさんです。今日はネタおろしで

 「蛇含草」の一席に挑戦です。

 大蛇(ウワバミ)の胃薬がテーマという奇想

 天外な真夏の噺です。

 はじめは和やかに話をしていた二人です

 が、ちょっとした言葉のはずみで双方が

 意地になって、徳さんは様々な餅の曲喰

 いの妙技を披露しながら、次々と餅箱の

 餅を食い尽くして行きます。くじらさん

 の名演に曲喰いアンコールも・・・

 結局、わずかの餅を残してギブアップし

 た徳さん。苦しくてうつむいて履き物を

 探すことさえ出来ません。この後、腹を

 減らす妙案を思いつきますが・・・

 プログラムに連載中のコラムは、特集の

 「くじらのひとりごと」No.27です。

 会の後は、当会の事務局兼楽屋でもある

 吟醸酒蔵みゅ〜じあむで打上げです。

 ”のりまき”さんが持っているお花は

 「松本留五郎の部屋」の伊藤さんからい

 ただいものです。右から3人目は新会員

 の”讃岐家(さぬきや)かずのこ”さん。

 今日はお酒にもこだわって、枝雀師匠が

 よく飲んでおられた池田の銘酒「呉春」

 をいただきました。右の方は、三重県の

 津市から当会公演をわざわざ見に来てい

 ただいた「寝床の会」の”南遊亭栄歌”

 さんです。落語談義に花が咲きました。 

                             

第10回 高槻市民寄席 

と き  平成13年9月23日 午後2時開演

ところ  JR高槻駅前 高槻市総合市民交流センター 5階視聴覚室

共 催  (財)高槻市文化振興事業団 青少年センター /噺の会 じゅげむ

 開演前、あわただしく第10回記念の記念品

とプログラムと次回のチラシを準備するメン

バーたちです。

 この日も開場時間よりかなり早くお客さんが

お越しになったので、予定より早めに受付を

開始しました。今日の受付担当は、仁六家

拾八さんと吉備家めじろさんです。

 開演に先立ち、潮吹亭くじらさんが前説

で登場です。お得意の時事ネタ、芸能界

ネタが炸裂! プログラムに好評連載中の

くじらさんのコラム(くじらくご日記)は、特集

コーナーの 「くじらのひとりごと」28

に収録しています。

 この日のトップバッターは当会の新メン

バーでめじろさんと同じく岡山県在住の

讃岐家かずのこさんです。

当会の喜怒家哀楽さんと毎日放送の素人

名人会の予選で知り合い、一緒に予選突

破した実力の持ち主です。

 今日の演し物は「ぬの字ねずみ」の一席。

お寺を舞台にした今は珍しい噺です。

かずのこさんのテレビ出演は未定ですが、

近日中に放映されることでしょう。

 さて、今日の二番手は寿亭司之助さん。

演目は、ふらちな侍の噺「試し斬り」です。

新しい刀を手に入れた侍は、人間相手に

切れ味を試してみたくてたまりません。

 滅多に見れない真剣な表情!?

刀を鑑定している場面ですな。刀だけに

しんけん!! (^_^;)

 三番手は喜怒家哀楽さん。旅先での勘違

いが騒動になってしまう「手水廻し」の

一席です。手水を長い頭と勘違いした田

舎の宿屋さん。長い頭の人物を捜し出し

て来て・・・ぐるぐる!?

 勘違いを反省した田舎の宿屋さん一行は、

その手水を勉強するためにわざわざ大阪

の宿屋へやってきますが、ここでもまた

勘違い。たらいに入った手水を・・・?

 中トリは、文々亭小輔さん。

ちょっとHな噺の「お玉牛」です。

この男、皆のアイドルお玉ちゃんに無理

矢理うんと言わせて夜這いに行っちゃい

ます。超うれしそう!

 暗闇の中を手探りで、ようやく、お玉ちゃん

の寝間にたどり着いたと思ったら、父親の

策略でその寝間には牛が寝ています。

そうとは知らないこの男・・・・・・・ (?_?) 

 今日もこの会場では大入りの88名の方

にご来場いただき、大いに笑っていただ

きました。本当にありがとうございます。

記念品も好評でした。

 中入り後は、岡山の吉備家めじろさん。

演目は当会の会名でもある「寿限無」で

す。自分の子供が元気で長生きできるよ

うにとの願いが高じて、とんでもない名

前を付けてしまいます。

 「寿限無寿限無五劫のすり切れ・・・」

めでたいとはいえ、長い長い名前を付け

 られたこの子供、本人より周りの人たち

が苦労させられます。(この噺の解説は

「Q&A」コーナーにあります)

 高槻市民寄席・第10回記念の大トリを

務めますのは、当会最年長の仁六家拾八

さんです。

今回のネタは「猫の災難」でした。

 

 腐った鯛を元手に酒を呑んでやろうと

画策するこの男、頭が良いようで余り

後のことを考えてません。それでも、

何とか友達をだますことに成功して、

まんまとお酒を手に入れました。

ご覧のとおりご機嫌です。

お酒をひとり締めにして、酔いも回って

くると言い訳もだんだんと苦しくなって

きます。挙げ句の果てには猫にほこ先が

回ってきました。気の毒な猫さん!?

 今日は第10回記念公演ということで最

後にメンバーによる大喜利を開催しまし

た。珍回答に司会の潮吹亭くじらさんの

愛のむち(トンカチ)が容赦なく飛んで

きます。

 メンバーも増え、毎月の定期公演も順調

に回を重ねてきて、終演後は当会の事務

局でもあるグリーンプラザたかつき1号

館の吟醸酒蔵みゅ〜じあむでミーティン

グ兼打上げです。かんぱーい! (^O^)

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