と き 平成13年6月10日 午後2時開演
ところ JR高槻駅前 グリーンプラザたかつき1号館
4階 多目的ホール
主 催 グリーンプラザたかつき1号館
協 賛 グリーンプラザたかつき1号館 5階飲食店街
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開場直前の受付の準備に追われるくじ らさん(右)と司之助さんです。 |
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新作落語「ウルトラマン」の稽古中!? いえいえ、哀楽さんが今日の演目のネ タ繰りを事前に一所懸命に演っていま す。この場面は、ちょうど掛け軸を開い たところですな。 今回は、お客さんからの意見に基づき、 高座を一段高くしてみました。 |
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準備も終わってホッと一息。 楽屋で差し入れの回転焼きをほおばる メンバーたちです。 大仕事の舞台設営にもだいぶん慣れて きたので、開演前でも少し余裕が出て きました。 |
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この日はいつもより早くお客さんが会場 に集まって来られたので、開演の1時間 前には開場しましたが、それでも続々と 切れ目なしに来られるお客さんの対応に 忙しい受付担当の小輔さん(右)とくじら さんのお二人です。 |
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トップバッターは、前回の高槻市民寄席 でトリを務めた喜怒家哀楽さん。 今日の演目は11か月連続ネタおろしに なった「道具屋」です。 哀楽さん曰く、「来月で12個の持ちネタ ができるから、これで、一年分のネタに は苦労せえへんわ」 |
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「中でさびついているような刀に掘り出 し物の名刀があるに違いない…」 と抜けるはずのない木刀を無理矢理に 引き抜こうとします。ちょっと間の抜け た臨時雇いの道具屋とその男に翻弄さ れる客とのユーモラスな会話が楽しい 噺です。 |
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二番手は当会最年長の仁六家拾八さん です。ネタはデビューの時のネタで、こ れまで一番演じた回数の多い「犬の目」 の一席。 随所に独自の工夫をこらしたりして、か なり練り込んでいるネタなので、余裕の 高座でした。 |
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「うつむいたらいかん! 目がこぼれ 落ちる…」 犬の目と入れ替えられたり、目を裏返 しに入れられたりと、かなりええ加減な 医者ですが、簡単にそんな事をやって のけるとは、考えようによっては名医 かも知れませんね。 |
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本日の中取りは寿亭司之助さんです。 演し物は、超々々グルメな落語「ちりと てちん」でした。 旦さんと喜六が、ちょっとしたイタズラ 心で、いつも知ったかぶりばかりしてい る竹(本名不詳)を懲らしめてやろうと 意見が一致します。 |
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これは怒っている訳ではありません。 竹が長崎名産「ちりとてちん(実は腐っ た豆腐)」をそうとは知らずに知ったか ぶりをして、口の中に入れた瞬間です。 食べ物の腐りやすいこの時期、食中毒 には十分に注意しましょう。 |
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何と何とこの日は、今年2月に記録し た最多入場者数133名を大幅に更新 する142名のお客さんに御来場いた だきました。 本当に空席無しの満席状態で、長時間 を立ち見で聴いていただいたお客さん、 どうもすみません。 m(_ _)m |
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中入り後は、新しい漫才コンビの「高槻 ブラザース」の登場!? と思いきや、次に登場されるNHKの 寺谷アナウンサーを紹介するために 即席コンビを結成した哀楽さんと司之 助さんです。ひょっとしてこの漫才コン ビ、なかなか行けるかも・・・?。 |
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さて、お客さんとしてこられたはずの NHKの寺谷一紀アナウンサー(お昼 前の「とっておき関西」キャスター等で おなじみ)に、番組外で急きょ高座に 上がっていただくことになりました。 実に気さくな方で、無理なお願いにも 気軽に応じてくださいました。 |
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人を引きつける話術はさすがです。 アナウンサーの失敗談などの裏話は 会場のお客さんだけでなく、楽屋の私 たちもたっぷり楽しませてもらいまし た。高槻市にお住まいだとのことです ので、是非ともまたお越しいただきた いものです。有り難うございました。 |
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寺谷さんの後は、最近、調子を上げて いる潮吹亭くじらさん。写真を見ていた だいてもわかるように絶好調の高座で す。 演目は、故・桂枝雀師匠のネタで 新作の「猫」です。当日のプログラムに 連載中のくじらさんのコラムは、特集 「くじらのひとりごと」No.25です。 |
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ある日突然に人間と猫が会話を始める という、摩訶不思議な落語です。 写真は、人間(飼い主)に約束を破られ 落胆している猫さんですな。 くじらさんは、実に人間くさいところのあ る猫を好演し、会場を笑いの渦に巻き込 んでくれました。 |
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本日の大トリは、当会若手ナンバー ワンの文々亭小輔さんです。世界中 の期待を背負って(といっても、国 外はドイツ在住の michi.K さんだ けですが…)の堂々の高座です。 注:michi.K さんは、当HPの 新掲示板・ 旧掲示板に度々登場していただいています。 |
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この日のためにあつらえた真新しい 衣装に身を包んでさっそうと登場し た小輔さん、マクラもそこそこにネ タに入ります。演題は、当会の公演 としては長講の部類に入る「崇徳院」 です。若い男女の大恋愛物語、さて どのように演じますでしょうか? |
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「わしとこの本家へ来い!」「うち の母家へ来い!」若旦那の恋の相手 の捜索を命じられた熊五郎が、苦労 の末、やっと目指す相手の居所をつ かむ噺のクライマックスです。小輔 さんの熱演に客席も時間を忘れて噺 に引き込まれていました。 |
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終演後、寺谷さんを囲んで記念撮影。 過去最高の入場者、ゲストのフリー トーク、そしてメンバーの演目と番 組構成的にも実に充実した会になり、 トータルで2時間を大きく上回って しまいましたが、最後まで大変盛り 上がった寄席となりました。 |
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「お疲れさまでした〜」 後片づけも無事終了し、当会の事務 局でもあるグリーンプラザたかつき 1号館の吟醸酒蔵みゅ〜じあむでお 定まりの打上げです。公演が充実し ていただけに、お酒の味もまた格別 でした。 |
第9回 高槻市民寄席
と き 平成13年7月22日 午後2時開演
ところ JR高槻駅前 高槻市総合市民交流センター 5階視聴覚室
共 催 (財)高槻市文化振興事業団 青少年センター /噺の会 じゅげむ
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会が財政難のため、みんなで内職のうちわ 作りに励んでいるところ!? いえいえ、そうではありません。今日、来場 してくださったお客さんに配る粗品のうちわ に会の宣伝用のシールを貼っているところ です。 |
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会場の設営も手慣れてきたのでお客さん の受け入れ体制も若干の余裕が出てきま した。受付準備も一段落して談笑する陽気 な泉州コンビの最年長の仁六家拾八さんと 最年少の文々亭小輔さんです。拾八さんの 子供さんと小輔さんは同級生やそうです。 |
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今日のトップバッターは前回の高槻市民 寄席でデビューした岡山県から毎回はる ばる来阪している吉備家めじろさんです。 演目は酒が飲めない男が、酒かすを食べ て酒を飲んだふりをしようとして失敗してし まう「酒のかす」の一席でした。 |
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酒かすで酒を飲んだような顔の色をして いるこの男。「酒を飲んだと言うんやった ら、こんな大きな武蔵野でぐーっとやったと 言うた方が男らしいてええがな」と、友達か ら人に酒を飲んだと思わせる方法を色々と 教わりますが、すぐにばれてしまいます。 |
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さて、今日の二番手は先月の駅前寄席で トリをとった文々亭小輔さん。演目はネタ おろしで、夏向きのちょっと恐い噺「ろくろ 首」です。容姿も性格も申し分ない良家の お嬢さん。でも、何が因果か夜になると首 が伸びてしまいます。 |
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嫁さんになる娘の首が夜になると伸びる ということを知ったうえで御大家の養子 になったはずの喜六ですが、わかってい ても首が気になって仕方がありません。 やがて夜が更けてくると・・・。 (-_-;)(-_-;)(-_-;)(-_-;) (*_*) |
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中トリは、潮吹亭くじらさんです。今日 のネタはデビューした時の思い出のネタ 「宿屋町」でした。ハメも入って昔の旅 の雰囲気がたっぷり味わえる噺です。 写真は、宿屋の客引き女が口紅を塗って いるところですね。 |
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「吉」の文字をアレンジした、ええ柄の 浴衣ですな。 この日のプログラムに好評連載中のくじら さんのコラム(くじらくご日記)は、特集コー ナーの「くじらのひとりごと」No.26に 収録しています。 |
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先生に叱られて反省中?? いーえ、楽 屋の片隅で一所懸命にネタ繰りに余念の ない哀楽さんです。 |
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じりじりと日が照りつける厳しい暑さの 中でしたが、65名のお客さんに御来場 いただきました。ほんとうに有り難うご ざいます。 |
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中入り後は、喜怒家哀楽さん。まずは、毎 日放送「素人名人会」に出演し、名人賞を とった時の報告です。写真は、記念品でも らったロゴ入りの足ふきマットです。 テレビ出演の時の詳細は特集コーナーの 「喜怒哀楽」をご覧ください。 |
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今日の噺は、ケチの方法をいろいろと教 えてもらう「始末の極意」です。無駄使 いが横行する昨今、ちょっとはこの極意 を見習った方がいいかも知れませんね。 写真はサゲの場面ですが、小品ながら単 純明解で実に含蓄のある噺です。 |
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五席目は仁六家拾八さんで、演目はネタ おろしの「二人ぐせ」です。何かという と「飲める」と言うくせの男と「つまら ない」と言うくせの男が、お互いにその 口ぐせを相手に言わせようと賭けをして いろいろと苦心します。 |
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「詰まろかな?」 「いやー、詰まらん」 相手の好きな詰め将棋を利用して、つい に「つまらない」という言葉を言わせよ うとして大成功しますが、うまく行った と思ったのも束の間で・・・!? |
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メンバー総出演で六席目となったトリを 務めますのは、寿亭司之助さん。目の覚 めるようなピンク色の着物で登場です。 (誰や、モモレンジャーみたいやいうの は!)ネタは徳川八代将軍の相続問題の 裏側を鋭くえぐる落語 !?「紀州」です。 |
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今回、司之助さんは大名行列にハメを入 れるという演出を試みてみました。割と 行列の雰囲気は出ていたと思いますよ。 この噺のサゲは、鍛冶屋さんの仕事をし ている音そのもので、実に心地よい終わ り方です。 |
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いい汗(冷や汗?)をかいた後は、当会 の事務局でもあるグリーンプラザたかつ き1号館の吟醸酒蔵みゅ〜じあむでお定 まりの打上げです。差し入れでいただい たお酒でまずは乾杯。来月は駅前寄席の 「枝雀ネタスペシャル」。頑張ろう!! |