過去の活動ファイル No.14 

 

 第71回 駅 前 寄 席 

と き  平成13年6月10日 午後2時開演

ところ JR高槻駅前 グリーンプラザたかつき1号館 4階 多目的ホール

主 催 グリーンプラザたかつき1号館

協 賛 グリーンプラザたかつき1号館 5階飲食店街

 開場直前の受付の準備に追われるくじ

 らさん(右)と司之助さんです。

 新作落語「ウルトラマン」の稽古中!?

 いえいえ、哀楽さんが今日の演目のネ

 タ繰りを事前に一所懸命に演っていま

 す。この場面は、ちょうど掛け軸を開い

 たところですな。

 今回は、お客さんからの意見に基づき、

 高座を一段高くしてみました。

 

 準備も終わってホッと一息。

 楽屋で差し入れの回転焼きをほおばる

 メンバーたちです。

 大仕事の舞台設営にもだいぶん慣れて

 きたので、開演前でも少し余裕が出て

 きました。

 

 この日はいつもより早くお客さんが会場

 に集まって来られたので、開演の1時間

 前には開場しましたが、それでも続々と

 切れ目なしに来られるお客さんの対応に

 忙しい受付担当の小輔さん(右)とくじら

 さんのお二人です。

 

 トップバッターは、前回の高槻市民寄席

 でトリを務めた喜怒家哀楽さん。

 今日の演目は11か月連続ネタおろしに

 なった「道具屋」です。

 哀楽さん曰く、「来月で12個の持ちネタ

 ができるから、これで、一年分のネタに

 は苦労せえへんわ」

 

 「中でさびついているような刀に掘り出

 し物の名刀があるに違いない…」

 と抜けるはずのない木刀を無理矢理に

 引き抜こうとします。ちょっと間の抜け

 た臨時雇いの道具屋とその男に翻弄さ

 れる客とのユーモラスな会話が楽しい

 噺です。

 

 二番手は当会最年長の仁六家拾八さん

 です。ネタはデビューの時のネタで、こ

 れまで一番演じた回数の多い「犬の目」

 の一席。

 随所に独自の工夫をこらしたりして、か

 なり練り込んでいるネタなので、余裕の

 高座でした。

 

 「うつむいたらいかん! 目がこぼれ

 落ちる…」

 犬の目と入れ替えられたり、目を裏返

 しに入れられたりと、かなりええ加減な

 医者ですが、簡単にそんな事をやって

 のけるとは、考えようによっては名医

 かも知れませんね。

 

 本日の中取りは寿亭司之助さんです。

 演し物は、超々々グルメな落語「ちりと

 てちん」でした。

 旦さんと喜六が、ちょっとしたイタズラ

 心で、いつも知ったかぶりばかりしてい

 る竹(本名不詳)を懲らしめてやろうと

 意見が一致します。

 

 これは怒っている訳ではありません。

 竹が長崎名産「ちりとてちん(実は腐っ

 た豆腐)」をそうとは知らずに知ったか

 ぶりをして、口の中に入れた瞬間です。

 食べ物の腐りやすいこの時期、食中毒

 には十分に注意しましょう。

 

 何と何とこの日は、今年2月に記録し

 た最多入場者数133名を大幅に更新

 する142名のお客さんに御来場いた

 だきました。

 本当に空席無しの満席状態で、長時間

 を立ち見で聴いていただいたお客さん、

 どうもすみません。 m(_ _)m

 中入り後は、新しい漫才コンビの「高槻

 ブラザース」の登場!?

 と思いきや、次に登場されるNHKの

 寺谷アナウンサーを紹介するために

 即席コンビを結成した哀楽さんと司之

 助さんです。ひょっとしてこの漫才コン

 ビ、なかなか行けるかも・・・?。

 

 さて、お客さんとしてこられたはずの

 NHKの寺谷一紀アナウンサー(お昼

 前の「とっておき関西」キャスター等で

 おなじみ)に、番組外で急きょ高座に

 上がっていただくことになりました。

 実に気さくな方で、無理なお願いにも

 気軽に応じてくださいました。

 

 人を引きつける話術はさすがです。

 アナウンサーの失敗談などの裏話は

 会場のお客さんだけでなく、楽屋の私

 たちもたっぷり楽しませてもらいまし

 た。高槻市にお住まいだとのことです

 ので、是非ともまたお越しいただきた

 いものです。有り難うございました。

 

 寺谷さんの後は、最近、調子を上げて

 いる潮吹亭くじらさん。写真を見ていた

 だいてもわかるように絶好調の高座で

 す。 演目は、故・桂枝雀師匠のネタで

 新作の「猫」です。当日のプログラムに

 連載中のくじらさんのコラムは、特集

「くじらのひとりごと」No.25です。

 

 ある日突然に人間と猫が会話を始める

 という、摩訶不思議な落語です。

 写真は、人間(飼い主)に約束を破られ

 落胆している猫さんですな。

 くじらさんは、実に人間くさいところのあ

 る猫を好演し、会場を笑いの渦に巻き込

 んでくれました。

 

 本日の大トリは、当会若手ナンバー

 ワンの文々亭小輔さんです。世界中

 の期待を背負って(といっても、国

 外はドイツ在住の michi.K さんだ

 けですが…)の堂々の高座です。

注:michi.K さんは、当HPの 新掲示板

  掲示板に度々登場していただいています。

 

 この日のためにあつらえた真新しい

 衣装に身を包んでさっそうと登場し

 た小輔さん、マクラもそこそこにネ

 タに入ります。演題は、当会の公演

 としては長講の部類に入る「崇徳院」

 です。若い男女の大恋愛物語、さて

 どのように演じますでしょうか?

 

 「わしとこの本家へ来い!」「うち

 の母家へ来い!」若旦那の恋の相手

 の捜索を命じられた熊五郎が、苦労

 の末、やっと目指す相手の居所をつ

 かむ噺のクライマックスです。小輔

 さんの熱演に客席も時間を忘れて噺

 に引き込まれていました。

 終演後、寺谷さんを囲んで記念撮影。

 過去最高の入場者、ゲストのフリー

 トーク、そしてメンバーの演目と番

 組構成的にも実に充実した会になり、

 トータルで2時間を大きく上回って

 しまいましたが、最後まで大変盛り

 上がった寄席となりました。

 

 「お疲れさまでした〜」

 後片づけも無事終了し、当会の事務

 局でもあるグリーンプラザたかつき

 1号館の吟醸酒蔵みゅ〜じあむでお

 定まりの打上げです。公演が充実し

 ていただけに、お酒の味もまた格別

 でした。

  

第9回 高槻市民寄席 

と き  平成13年7月22日 午後2時開演

ところ  JR高槻駅前 高槻市総合市民交流センター 5階視聴覚室

共 催  (財)高槻市文化振興事業団 青少年センター /噺の会 じゅげむ

 会が財政難のため、みんなで内職のうちわ

 作りに励んでいるところ!? 

 いえいえ、そうではありません。今日、来場

 してくださったお客さんに配る粗品のうちわ

 に会の宣伝用のシールを貼っているところ

 です。

 会場の設営も手慣れてきたのでお客さん

 の受け入れ体制も若干の余裕が出てきま

 した。受付準備も一段落して談笑する陽気

 な泉州コンビの最年長の仁六家拾八さんと

 最年少の文々亭小輔さんです。拾八さんの

 子供さんと小輔さんは同級生やそうです。

 今日のトップバッターは前回の高槻市民

 寄席でデビューした岡山県から毎回はる

 ばる来阪している吉備家めじろさんです。

 演目は酒が飲めない男が、酒かすを食べ

 て酒を飲んだふりをしようとして失敗してし

 まう「酒のかす」の一席でした。

 酒かすで酒を飲んだような顔の色をして

 いるこの男。「酒を飲んだと言うんやった

 ら、こんな大きな武蔵野でぐーっとやったと

 言うた方が男らしいてええがな」と、友達か

 ら人に酒を飲んだと思わせる方法を色々と

 教わりますが、すぐにばれてしまいます。

 さて、今日の二番手は先月の駅前寄席で

 トリをとった文々亭小輔さん。演目はネタ

 おろしで、夏向きのちょっと恐い噺「ろくろ

 首」です。容姿も性格も申し分ない良家の

 お嬢さん。でも、何が因果か夜になると首

 が伸びてしまいます。

 嫁さんになる娘の首が夜になると伸びる

 ということを知ったうえで御大家の養子

 になったはずの喜六ですが、わかってい

 ても首が気になって仕方がありません。

 やがて夜が更けてくると・・・。   

 (-_-;)(-_-;)(-_-;)(-_-;) (*_*)

 中トリは、潮吹亭くじらさんです。今日

 のネタはデビューした時の思い出のネタ

 「宿屋町」でした。ハメも入って昔の旅

 の雰囲気がたっぷり味わえる噺です。

 写真は、宿屋の客引き女が口紅を塗って

 いるところですね。

 「吉」の文字をアレンジした、ええ柄の

 浴衣ですな。

 この日のプログラムに好評連載中のくじら

 さんのコラム(くじらくご日記)は、特集コー

 ナーの「くじらのひとりごと」No.26に

 収録しています。

 先生に叱られて反省中?? いーえ、楽

 屋の片隅で一所懸命にネタ繰りに余念の

 ない哀楽さんです。

 じりじりと日が照りつける厳しい暑さの

 中でしたが、65名のお客さんに御来場

 いただきました。ほんとうに有り難うご

 ざいます。

 中入り後は、喜怒家哀楽さん。まずは、毎

 日放送「素人名人会」に出演し、名人賞を

 とった時の報告です。写真は、記念品でも

 らったロゴ入りの足ふきマットです。

 テレビ出演の時の詳細は特集コーナーの

 「喜怒哀楽」をご覧ください。

 今日の噺は、ケチの方法をいろいろと教

 えてもらう「始末の極意」です。無駄使

 いが横行する昨今、ちょっとはこの極意

 を見習った方がいいかも知れませんね。

 写真はサゲの場面ですが、小品ながら単

 純明解で実に含蓄のある噺です。

 五席目は仁六家拾八さんで、演目はネタ

 おろしの「二人ぐせ」です。何かという

 と「飲める」と言うくせの男と「つまら

 ない」と言うくせの男が、お互いにその

 口ぐせを相手に言わせようと賭けをして

 いろいろと苦心します。

 「詰まろかな?」

 「いやー、詰まらん」

 相手の好きな詰め将棋を利用して、つい

 に「つまらない」という言葉を言わせよ

 うとして大成功しますが、うまく行った

 と思ったのも束の間で・・・!?

 メンバー総出演で六席目となったトリを

 務めますのは、寿亭司之助さん。目の覚

 めるようなピンク色の着物で登場です。

 (誰や、モモレンジャーみたいやいうの

 は!)ネタは徳川八代将軍の相続問題の

 裏側を鋭くえぐる落語 !?「紀州」です。

 今回、司之助さんは大名行列にハメを入

 れるという演出を試みてみました。割と

 行列の雰囲気は出ていたと思いますよ。

 この噺のサゲは、鍛冶屋さんの仕事をし

 ている音そのもので、実に心地よい終わ

 り方です。

 いい汗(冷や汗?)をかいた後は、当会

 の事務局でもあるグリーンプラザたかつ

 き1号館の吟醸酒蔵みゅ〜じあむでお定

 まりの打上げです。差し入れでいただい

 たお酒でまずは乾杯。来月は駅前寄席の

 「枝雀ネタスペシャル」。頑張ろう!!

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