過去の活動報告 No.127



 第116回 高槻市民寄席  

と  き  令和3年3月21日(土) 午後2時開演

ところ 高槻市立生涯学習センター 1階 展示ホール


共 催 高槻市立生涯学習センター/噺の会じゅげむ


2回目の緊急事態宣言の解除に伴い、

2か月間の休演が
終了し、再々出発となる

高槻市民寄席になります。でも、朝から

の雨模様・・・。これで、お客さんに来て

いただけるのか? 心配事が尽きません。


午前中はこれまでどおりの会場設営。

メンバー総出で椅子や机などを倉庫から

搬出し、高座と楽屋と客席を作ります。


コロナ感染予防のため、高座と客席、

客席と客席の間を広げています。

作業でいつもと違うのはそれくらいで、

後は、着々と寄席会場が出来上がって

行きます。


その間、お客さんにお配りするプログ

ラムに通し番号を入れる作業と、来月

のチラシを組み合わせる作業を並行

して行います。


コロナ対策用の寄席会場が出来上がり

ました。この後、換気のための送風機等を

設置しています。

今回も定員は半分の100名になります。


開演前のコンサート? ではありません。

今日は、番組にウクレレ漫談があります

ので、そのリハーサル中です。

でも、何故、4人で・・・?

それは、後ほど判明します ♪


今回は、メンバーのくじらさんが楽屋に

お酒を差し入れてくれました。その名も

「寄合酒」。落語の名作の一つですね。

神戸の定席の寄席「喜楽館」のオリ

ジナルのお酒だそうです。

  


ということで、楽屋ではさっそく酒盛り!?

酒豪のメンバーにとっては、猫に鰹節と

いったところでしょうか。


不安を抱えながら開場します。

でも、ちらほらとお客さんの姿が・・・

今回の活動報告も、くじらいだー@さん


ブログの「ミニ活動報告」を引用させて

いただいてます。(以下の
青字
の部分)


前説は、寿亭司之助さん。コロナ禍と雨

の中でのご来場に感謝です。

定例会開催前は、いつも気が気でない

日々を送っています。悪天候の中ですが、

開催出来て本当に一安心です。


開演時には、客席はそこそこ埋まって

ました。再開を待ってくださっていた方

も多くおられ、本当に有難いことです。

そして、今回は延期になった正月の

顔見世大興行をスライドして挙行さ

せていただきました。


トップは、前回トリの悠々亭一光さん。

演目は、創作落語の「めざせ甲子園」

です。今年は、すごい選手ばかりなの

で周囲からも期待されている某高校。

でも、すごいのは野球ではなくて・・・。


というわけで今年の定例会一席目は、

上方落語協会会長・笑福亭仁智師の作

です。センバツ高校野球開催中のタイム

リーなネタとなりました。一光さんなら

ではの軽妙な語り口でつかみはOK!


二番手は、潮吹亭くじらさん。演目は、

「みかん屋」です。主人公の男が、行商

のみかん屋を手伝うことに。教えられた

ことを律義に守って商売をしようとしま

すが、それがとんでもないことに・・・。


1月に大津での出前寄席で披露はして

ますが、定例会としてはネタおろしとな

ります。今後も使って行けるネタにして

行きたいものです。


三番手は、びい亭るうずさん。演目は、

「ウクレレ漫談」です。地元のFMラジオ

のパーソナリティも務めるるうずさん。

記念公演ではギター漫談を披露した

芸達者。今回はウクレレでの漫談です。


出だしは朝ドラ「おちょやん」のテーマソン

グ。バックコーラス隊に参加しましたが、

やはり、出番のすぐあとでしたので・・・

あとはおなじみ「牧伸二ネタシリーズ」。

今日の寄席における絶妙なアクセントと

なりました。


お茶子は志熨家かりん・寿亭さや豆の

母娘コンビですが、ほとんどさや豆ちゃん

が一人でこなします。

すっかり「お姉さん」ですね。


四番手は、三流亭志まねさん。演目は、

江戸落語の小咄「味噌豆」です。上方で

は「味噌豆丁稚」。商家の旦那と丁稚が

お互いに味噌豆を隠れてつまみ食いし

合うのですが、とんでもない場所で・・・。


そもそも「味噌豆」とは、味噌を作る

過程の豆。つまり、味噌を自家製して

いたころの噺です。今年も島根県生まれ

の江戸っ子は当会の顔です。


本日の中トリは、歩鱈小酔さん。演目は、

艶笑落語の「お玉牛」です。評判の

小町娘のお玉を、若い男たちは何とか

ものにしようと虎視眈々と狙っています。

その中の一人が、夜、お玉の家に忍んで

行くのですが・・・。


今年も安定感抜群です。

牛のしっぽや角をさわる仕草に、

お客様の視線がくぎ付け。

「夜這い」がテーマなのに何とも

さわやか。


ここで、中入りの休憩です。


中入り後は、六弦亭ざくろさん。演目は

「焼き塩」です。江戸では「泣き塩」

ですが、桂米朝師匠がそれではサゲが

割れるのでと変更したそうです。

焼き塩屋がいろいろと勘違いして周りを

巻き込み、騒動になってしまいます。


今年もマイクロホン不要の元気印。

衰えを知らないハツラツとした高座

です。落語には文字の読めない人が

よく出てきますが、こちらの浪人も

ご多分に漏れず・・・


七番手は、寿亭司之助さん。演目は、

創作の「鬼退治」です。桃太郎に

退治された鬼たちが、復讐しようという

噺。桃太郎の犬・猿・キジに対抗して、

とんでもない生き物を助っ人に加えて

戦います。


昔話「桃太郎」の続編ということで、

代表オリジナルです。

「鬼滅の刃」ブームに乗った作品の

ようですが、今後も、まだまだ披露の

場がありそうです。


八番手は、高月亭すばるさん。演目は、

「転失気」です。おならのことで、

お寺の和尚さんがその「転失気」の

意味が分からず、小坊主さんに知った

かぶりをしますが、それがばれて・・・


昨年4月、笑福亭鶴二師のに入門した

笑福亭夢二くんの父親にして、一番の

サポーターでもあります。高座はいつも

ながらの実に丁寧な高座です。


おかげ様をもちまして、2か月の休演後

で、雨天にもかかわらず、70名の方に

ご来場いただきました。改めまして、厚く

御礼申し上げます。


トリは、洋酒家巧駆さんです。演目は、

「阿弥陀池」の一席。江戸落語では

「新聞記事」というタイトルです。

町内のことは何でも知っているという

男が、新聞を読んでいなかったために、

ウソの事件で驚かされてしまいます。


今年も忙しい仕事の合間を縫っての

出演となります。

巧駆流のはんなりした味わいは

今年も健在。見事なトリです。


だまされた男は、逆に他人をだまして

やろうと、聞き覚えたウソの事件を吹聴

しますが、そのウソが大騒動に発展する

ことに・・・。ウソや冗談も時と場所を考え

ないと、大変なことになってしまいます。


再々開の「高槻市民寄席」も無事に

お開きとなり、お客さんも皆、笑顔で

お帰りになりました。メンバー一同も

ホッと胸をなでおろしました。一日も

早いコロナの終息を祈るばかりです。






第317回 噺の会じゅげむ定期公演

 
高槻阪急百貨店 駅前寄席 vol.191
   
と き  令和3年4月18日(日) 午後2時開演

ところ  
高槻阪急百貨店 6階多目的ホール 


会場の高槻阪急百貨店です。2月の

公演が緊急事態宣言で中止になった

ので、4か月ぶりの「駅前寄席」に

なります。午前中の天候は快晴でした

が、午後は一時的に雨が降りました。


メンバーは、午前10時30分に集合し、

午前中に寄席会場を設営しています。

まずは、ホールの中に散らばっている

机や椅子を撤収してから、高座と客席を

作り上げていきます。


店内の要所に掲示する案内板の作成中。

6階レストラン街にある多目的ホールは、

ちょっと奥まったところにあるので、矢印

の案内が必要です。


昨年は定員30名限定だったので、

わざわざ来ていただいても入場でき

ない方が多数おられました。今回は、

ソーシャルディスタンスは保ったまま、

定員を50名に増員していただきました。


通常の開場時間は、開演30分前で

すが、入場制限の関係で早く来られ

る方もおられるので、1時間以上前に

開場です。受付では、手指の消毒と

検温を行わせていただきました。


会場の記載台では、非常時に通知する

ための連絡先を記入していただきます。

今回の活動報告も、くじらいだー@さん

ブログの「ミニ活動報告」を引用させて

いただいてます。(以下の
青字
の部分)


前説は、落語の出番がない潮吹亭くじらさん。

お伝えせねばならないことは、トップの出番だった洋酒家巧駆さんが急な事情で休演となったこと。素人落語家なら、だれにでもありうることですね。
そして、一番伝えたかったのは、翌日4月19日が桂枝雀師の命日であること・・・



予定どおり、午後2時の開演です。

客席も、ほぼほぼ埋まっていますね。


トップは、寿亭司之助さん。本来の

出演者は洋酒家巧駆さんでしたが、

都合で休演となり、代演を務めました。

演目は、元気なお婆さんの落語で、

桂文珍師匠の創作「老婆の休日」。


というわけで、代演は当会の代表の

鉄板ネタ。常連のお客様にとっては、

「待ってました!」

突然の出番でもあわてません。

つかみはOK!


お茶子は、寿亭さや豆ちゃん。

3歳でお茶子デビューしてから、

はや7年。もうベテランの領域かも。


二番手は、高月亭すばるさん。演目は、

「色恋根問」です。女にもてる方法は、

「一みえ、二おとこ、三かね、四げい、

五せい、六おぼこ、七ぜりふ、八ぢから、

九きも、十ひょうばん」らしいです。


すばるさんの持ちネタ「いもりの黒焼き」

の前半部分。プロの場合「色事根問」と

いうタイトルになることも。いかにして

女性にモテるか? 時代を超えた男性の

永遠のテーマですね。


高座の横の楽屋の風景です。

着替える人、出番待ちの人、出囃子の

準備をする人とそれぞれソーシャル

ディスタンスを保ってますね。


三番手は、南茶亭おすしさん。演目は、

「せんたく」です。育ての親が、自分が

実の親でないことを子供に告げるべきか

どうか大いに悩むという展開の人情噺

になります。


桂三風さんの創作もの。

このタイトル「選択」と「洗濯」がかかって

います。

ビジネス研修の講師でもあるおすしさん

独特の説得力。


今回は、定員50名のところを41名の

方にご来場いただきました。あぶれる方

が無くて、ホッとしました。でも、大いに

笑っていただき、「駅前寄席」にも活気が

戻ってきた感じです。


中トリは、びい亭るうずさん。演目は、

季節ネタの「貧乏花見」です。食べる

物も飲む物も着る物もままならぬ

裏長屋の連中が、いろいろと工夫する

ところが実に楽しい噺になっています。


コロナ禍でお花見も自粛。

落語の世界だけでも精一杯花見を

楽しみましょう。

酒もごちそうもないけど、そこは「気で

気を養う」 いい言葉ですね。


ここで、中入りの休憩です。


楽屋にあるお菓子は「うまい棒」かと

思いきや、何と「まずい棒」!?

るうずさんの差し入れです。銚子電鉄

が発売しているもので、味はいいが、

経営がまずいということらしい・・・。


中入り後は、歩鱈小酔さん。演目は、

艶笑落語の「茶漬間男」です。

女房が、こともあろうに、亭主の食事中

に、家の二階で間男と情事にふけるという

かなり際どい内容の噺になってます。


「間男」。今風にいえば「不倫」。

やり手の女房と鈍感な亭主。なんとも

えげつないのですが、小酔さんが

さわやかにまとめます。

小酔さんの高座には「はずれ」がない。


楽屋に並ぶメンバーのお茶のコップも

ソーシャルディスタンス!?

感染対策は徹底しています。

対策をいくらやっても、やり過ぎは

ありませんね。


今回のトリは、江戸落語の三流亭志まね

さん。演目は「百川(ももかわ)」です。

料理屋の百川に奉公することになった

百兵衛さんの言葉がなまっているので、

お客さんが勘違いをしたことから、

周辺が大騒動になってしまいます。


「百川(ももかわ)」という実在の

料理屋が舞台。

「四神剣(しじんけん)」の説明など

いろいろ前準備が必要な噺。

見事に演じ切りました。


「四神剣」とは、江戸の祭りに使われる

東西南北の神(青竜・朱雀・白虎・玄武)

を描いた旗のことで、先に剣が付いて

いるところからそういう風に呼ばれてい

たそうです。


今回も無事お開きになりました。お客さん

のお見送りにもマスクは欠かせません。

プログラム連載中のくじらさんのコラムは、

特集コーナーの「くじらのひとりごと」

掲載しています。


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